118ページ 従者な勇者。
ココは神域な雰囲気じゃあないね。
魔導師の雰囲気の連中が10人ほど。
貴族な感じなヤツらが3人。
あとはお姫さまだね。
美少女元魔王が戸惑ってる間にステータスを書き換えた。
〔勇者〕はもちろん元魔王。
オレは〔勇者の従者〕にしといた。
ココはお強い〔勇者〕さまに頑張ってもらおう、ヒヒヒ。
「勇者さま、どうか私たちの国を魔王からお救い下さい。
ただの人ではどうしても魔王には敵いません。
どうかよろしくお願いします。」
レベルは普通の人並、つまりここの連中と変わりない位に書き換えといたんだけどね。
美少女が2人並んでるのは絵になるねぇ。
まあ、おれは従者だから見物だけど。
魔力がカラッポに近いんでコーラ味の回復薬を飲んでます。
最近、保持量が増えたのか一本じゃあ足りなくてもう2本目飲んでます。
体力も魔法で回復しとこう。
ノンキに飲み物を飲んでると思った元魔王が飲みかけの回復薬を取り上げた。
あー・・飲みかけなのに・・あ! 飲んじゃった!!
・・・いや・・その・・・(汗。)
魔力の回復薬なんですよ、それ・・
変な味だって言われても・・・
オレの世界の連中はその味好きなんですけどね。
で? どーすんです? 引き受けます? 。
オレ? 〔勇者の従者〕ですから。
お供しますよ。(笑。)
は? ヒマつぶし? ・・・
あー、そうですよねぇ。
って、そんな首輪はダメですってば!
もう・・それは隷属の首輪ですよ。
帰還させる手段を持ってない連中が使いたがるんです。
何で知ってるかなんて聞かないでくださいよ。
召喚された回数が多すぎなだけです。
お姫さまが驚いてますね。
オレがタダの従者じゃあないって分かります?
こちらの〔勇者〕もタダものじゃあないんですよぉ。
おっと、売り込んでどーすんだ。
まあ、これで大きな態度は引っ込めてくれるかな? 。
ココの魔王はどうやら世界征服を目指してるらしい。
大陸の半分くらいは占拠中。
人族その他が同盟を組んでやっとそこで食い止めてると。
どーします? 。
魔王だけやっつけちゃうのが簡単ですけどそれで引いてくれますかね。
あああ・・・決闘を申し込むんですか。
そりゃまた脳筋なことで・・・。
(ココで一発張られた。)
ええ、ええ、従者ですからね。
モチロンお供しますよ。
ああ・・お姫さま。
情報提供は詳しくお願いしますよ。
勝手な召喚をしてくれたんですからお説教もたっぷりさせてもらいますけどね。
意外とやる気満々な美少女元魔王さま。
思いっきり行っちゃう気ですね。
ヒマつぶしかぁ・・・
帰れるかどうかなんて気にもしてないのがスゴイなぁ。
もっとも帰れなかったらココで魔王をやっちゃうかもね。
プププ・・従者もいることだしね。




