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116ページ 他種族事情。

 美少女元魔王は弟魔王より強いそうだ。

魔族の神さまの推薦とアノ世界のオジサンな管理神さまの

なんだか悲鳴めいた要望と言うか推薦が来ていた。


オレ達のこの世界は人族がほとんどだ。

獣人が次に多いんだけどエルフやドワーフ、魔族同様いないことになっている。


獣人はじつはアノお稲荷さんの関係者なお姉さんだったりするんだけど

一見人間にしか見えない。

べつに隠さなくてもと思わないでもないけど目立たないことが彼等には

伝統なんだそうだ。

知ってる人は知ってるらしい。


エルフやドワーフ、魔族も彼等だけの社会がちゃんと有って

人族との摩擦が起きないような仕組みになってる。


モチロン、人の社会にもちゃんと紛れてたりもする。

まあ、魔族でもこの世界の制限は受けてしまうそうで

他の世界の魔族ほど盛大に魔法を使ったりはできない。

魔族の中での掟でも自主規制めいたものがあると言う。


それでも昔は世界を支配しようとした者もいたらしくて

そういうのは昔話やおとぎ話になっている。


なんで人族だけしかいない体裁なのかお姉さんに聞いてみた。


「人族がスペックとしては一番弱いからね。

勢力争い全盛の頃に全滅させかけたんだよ。

やっぱりソレは世界のバランスにはムチャクチャよくないからね。

保護と育成の結果でこうなっちゃったってところだね」


他の種族が世界を独占しないための抑えとして人族が

中心的な世界ということになってるんだそうだ。


人口として多すぎな気がしないでもないけど人にまぎれてる他種族は

かなりの割合だそうで混血も多いらしい。

本人は知らないけど血を引いてるなんてのもザラだそうだ。


そういう人は目立ちやすいのでそれなりの誘導・指導が設定されることに

なってるという。

お姉さんもその手のお仕事を手伝ったりするらしい。


さて元魔王は留学を認められた。

あの世界に強力な実力者が二人もいるのは管理神さまも大変なんだそうで

暫く離して置いて様子を見る、

まあ実験してみることになったという。


師匠な勇者さんの所は神官ちゃんがいるので魔王さんの部屋に下宿するらしい。

いいのかね? 二人とも元魔王なんだけど。


オヤジな魔王さんの所に美少女ってのも……ねえ。

でもどうやら親戚ということにしちゃったようだ。

まあ、隣の聖女な奥さんも見張ってることだしね。


ともかく大人どもにおまかせでオレ達には関係ないと安心してたんだよ。


でも、安心できたと思うのは危険なんだってのを忘れちゃあアカンかったね。


美少女元魔王……オレ達の学校へ転入生としてやって来た。

タダの美少女なら大歓迎だったんだけどなぁ。

転校生、でもこの元魔王ちゃんは見た目通りの歳なのかね?

かなりの実力者だから魔法は多分使い放題だろうし

マモルくん達で抑えられそうには思えないんだけど。


またあの魔族の神さまがなぁんか企んでそうな気がしますよねぇ。

アブナイ転校生……じゃあないとイイんですけどね。

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