表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
111/201

111ページ 対話。

 いつもの白い部屋に居たのは困った顔の神さまでした。

普通に見えるオジサンですね。


「あー、すまん。

勇者を召喚したのは神官たちなんだがココにはいない。

魔王城だ。

勇者と巻き込まれた魔法使いを連れて魔王に会いに行った」


魔王の討伐ですか? 


う~ん、そうだとも違うとも言えるな。

神官どもは魔王に脅されて勇者を召喚した。

他の平神官その他は避難させたんだよ。

どーも、最強勇者を召喚したかったようなんだが」


あの勇者さんは制約が多くておいそれと移動のできない人だって

ご存じじゃあないんですか?


「うん、私もそう言ったんだが納得しなくてね。

何度も説得しようとしたんだけど言う事を聞かないんだよ」


連れて行かれた連中で相手になりそうですかね? 


「言いにくいが無理だろう。

ココの全種族中でも最強のヤツでこのままいけば神に昇格させられるくらいなんだよ。

強さだけならね」


神さま級ですか。

ところで神罰とかで介入はできませんか? 


「私はそれほど強くなくてね。ヤツの方がパワーがあるくらいなんだよ」


ちゃんと救援要請をされればバイトなあの人もキチンと

対応してくれると思うんですけど。


「実はそうすると成績に響くというかあんまり外聞がよくなくてね。

君のようにそちらから来てもらった方がこちらのダメージが少ないんだよ」


連中はエサで勇者さんは鯛なんですかね。

まあ、鯛の代わりにあじが釣れたようなもんだけど。

オレもエサのうちかもしれないなあ。


ところで召喚されて魔王城に連れて行かれた連中は無事なんですか? 


「多分魔王の相手をさせられてるとは思う。

無事かどうかは分からない。

殺されないだろうとは思うんだが……」


ソレってオレに行って何とかして来いってことですか? 


「君の所のアノ勇者が来てくれれば一発だったろうけど

君だと無理かもと思わないでもない。

でも魔王アレは強い奴が好きだからソレナリの扱いをするはずだよ」


「君がダメなら救援要請を出してみるよ。

時間がかかるかもしれないけどね」


ソレナリの扱いで死んじゃいそうな気がするんですけど。


救援要請はホントは出したくないんだね。

召喚はどうやらマイナスポイントで送還されてくるのは

それほどマイナスポイントじゃあないと。


好き勝手してますねえ、魔王さま。


思わずカメレオン魔王さんを見てしまったが魔王さんは知らんぷり。


やれやれ、ただの〔お迎え〕係で簡単なお仕事だと思ったのになあと

嘆きのマモルくんなのでした。

 お仕事はみんな〔簡単〕ってことはありませんよー。

単純作業に見えても実は多大なる熟練とカンが必要だったりします。


大きな船でさえ最後は職人さんの経験次第だったりしますからね。

帆船とかじゃあなく現代のドでかいヤツでもです。


お仕事をバカにした従業員のせいで大損害なお店や企業って

いっぱいありますよね。


〔簡単〕なお仕事でもバカにはしないでほしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ