107ページ 旅立ち。
魔女な神さまにバイトなあの人に連絡を入れてもらった。
返事は来たけど「スマンが少し待っててくれ!」だそうだ。
なんだろう? トラブルかな?
ココの時間で十日くらいはかかると言う。
なのでヒマつぶしと宿代稼ぎにギルドに登録してアルバイト。
神殿に泊めてもらっても良かったんだけどやっぱりちょっと気づまりだしね。
どこでもオレってガキにしか見えないんだねえ。
危うく登録できないところだった。
でも、大岩ガメの騒ぎを見てた人が居てくれて登録完了。
感謝だね。
街の周りは森と草原。
山脈まで行けば行けるけどそこまでやる気はしなかった。
ヒマつぶしだし。
魔物は大物でもオーガほどのレベルのヤツはいなかった。
でも街道を通る人には充分脅威だったようで感謝してくれた。
買い取りカウンターのお兄さんは引いてたけどね。
やっぱりちょっと多かったかなあ?
お金も入ったので色々買い物。
海の魔物の干物をいっぱい買い込んだ。
チビの離乳食(?)になりそうだしね。
一週間ほどしたら子ガメが孵化した。はやっ!!!
オレ達の世界だと2カ月くらいはかかったはずなんだけど。
まあ、ココは異世界だからココの事情があるんだろう。
子ガメはあの大岩ガメの子とは思えなかった。
オレ達の世界の子ガメとほとんど同じ大きさなんだもん。
海鳥が早速狙っていた。
でも海鳥よりカメの方に縁を感じちゃったので海に戻るまで
ちょっぴりかばっちゃったよ。
えこひいきかもしれないけどね。
なにちょっと風魔法で海鳥を吹き飛ばしただけ。
殺したりはしてないよ。
今日は風が強いねえ、海鳥さん(笑。)
あの子ガメたちは大人になれるんだろうか?
生きてることも大人になることも大変なことだとまた干物をかじってる
チビを見ながらそう思った。
お前は喰いすぎ!
今回は大した戦闘はなかった。
人魚姫は恐縮してたけど大きいだけの魔物でもないカメなんだもんね。
なんとか十日目に召喚陣で体育館に帰って来た。
いったいなんのトラブルだったんだろう。
あー、たしかにトラブルだ。
高校生勇者の想い人の小学生な女の子神官ちゃんが体育館に居座っていた。
亭主の実家の地区の海水浴場はあまり知られてませんが
ウミガメがタマゴを産みに来ます。
教育委員会の関係者だったと思いますが保護してます。
親は夜中に産卵にきて子供は夜中から夜明けにかけて
海に帰っていきます。
なので地元出身の亭主も子ガメの旅立ちを見たのは
一度だけだそうです。
まあ、あんまり知られてないほうがカメさんたちには
イイんでしょうね。




