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小話集  作者: 深江 碧
2/18

アレクセイとオリガ(『空の座』、『姉と弟』より)

 これは『空の座』に出てくるアレクセイ(国の経済を牛耳る財閥総帥の親族の青年。整った顔立ちと優しい態度で、よく女性に勘違いされる)と周囲の人たちの話。


見知らぬ男「ユスポフ財閥のアレクセイ・ユスポフだな? 死ね!(銃声)」


 元部下の女性「私じゃ駄目なの? 私を愛しているんでしょう? 優しい言葉も、あの態度も、全部嘘だったの? この嘘吐き!(平手打ち)」


 政治家「貴社とはこれからも懇意にしていきたいと思っております(国に便宜を図って欲しいのならば、それ相応の資金が必要です)」


 資産家の老人「この度はとんだ災難に遭われたようで(まだ生きていたか、若造。さっさとくたばればいいものを)」


 仕事が終わって自室に戻って来たアレクセイは深い溜息を吐いた。


アレクセイ「自分が手引きしておきながら、よくもいけしゃあしゃあと、あのクソ爺!」


 アレクセイはこめかみに青筋を立てて、自室の壁を殴る。

その時、部屋の扉がノックされ、杖を持ったオリガ(事故で両親を亡くした目の見えない財閥の元令嬢。アレクセイの従兄弟で、美少女)が入ってくる。


オリガ「お疲れのところ申し訳ございません、アレクセイ兄さま。来月この屋敷で催される夜会での招待客の一覧をまとめたので、見ていただきたいのですが」


 オリガから一覧を受け取り、アレクセイはざっと目を通す。


アレクセイ「いいんじゃないかな。招待客で漏れている名前もないようだし」

オリガ「ありがとうございます。……あの」

アレクセイ「ん?」

オリガ「兄さまは、今のお仕事が随分と大変なようですね」

アレクセイ「そりゃあ、まあ、ね」

オリガ「目の見えないわたしに出来ることは限られていますが、もし何か悩んでいる事があるようでしたら、仰ってください。わたしに言っても悩みは消えないでしょうけれど、少しでも兄さまのお気持ちが軽くなるのでしたら…。兄さまに今まで受けた恩返しがしたいのです(完全なる善意)」

アレクセイ「……(オリガ、そこまでおれのことを心配して。おれのことを心から想ってくれるのはオリガだけだよ)」

オリガ「…ごめんなさい。お仕事の邪魔でしたね」

アレクセイ「いいや、オリガの気持ちは嬉しいよ」


①「ありがとう」と、お礼を言う。

②「オリガは良い子だね」と、頭をなでなでする。

③「オリガが優しい子に育ってくれて、おれはうれしいよ」と、ぎゅっと抱きしめる。

④「結婚しよう。きっと幸せにするから」と、押し倒す。

次の展開に悩んだので、選択制です。

ちなみにアレクセイ好きで、最近は三男のフェリックスも気に入ってくれている知人ならば、喜んで④を選ぶと思います。作者からしたら、彼の普段の行動ならば②か③ですね。

注意、①以外はすべてセクハラです。現実では真似しないで下さい。

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