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プロローグ
「ヤんのか?ゴルァ」
真夜中の街道で、数人のヤンキーに絡まれている少年が一人。彼は、ヤンキー達に脅迫されてもビクともしていなかった。
「テメェら、俺に喧嘩売っといてタダで済むと思うなよ?」
数人のヤンキーに絡まれているのにも関わらず、かなり強気な発言。それを聞いたヤンキー達は、なめられたと思い、少年に掴みかかる。
「ぶっ殺しちまえ‼︎」
一斉に束になって少年に挑む。少年は動かない。ただポケットに手を突っ込んだままヤンキー達を見下す。そして、一言。
「そう熱くなるなよ、クズ共」
寸前まで近づいてきたところで、目に見えない速度でヤンキー達に拳の連打を身体中にブチかました。それを食らったヤンキー達は、血を吐き出して失神。
中性的な体つきに反して、少年は一瞬にしてヤンキー数人を返り討ちにしたのだ。
「呆れちまうぜ...」
そう言い残し、少年はその場を後にした。まるで、何事もなかったかのように。
これが少年の日常である。