太陽はひとりぼっち 62年
2020年10/1タブレット端末にて執筆開始⇒同日脱稿 割り込み投稿
アラン・ドロン主演 イタリア/フランス合作映画の割には何か微妙な作品でした。 賞狙いの実験映画ですが……借りて来る映画間違えちゃった(•_•) 主演女優が監督のお気に入りだったそうです
【 今はきっと平和に輝いて見えるがもうすぐこの街ローマと登場人物達全員は地獄へ落ちるんだ(黒い笑い) と言わんばかりな嫌味な映像の数々に貴方は我慢出来るかな? 建築途中で遺跡見付かって発掘終わるまで手が付けられないアパルトメントとか道は出来たけど何処までも荒れ地が続くアメリカ風な高級住宅地 恋愛映画ぽくっ見せようとしてるけどヤル気皆無な美男美女 何だか知らないけど意味有りげな登場人物達 メインの話は賭場にしか見えない証券取引所で素人投資家達を食い物にしてる株屋のドタバタシーン 一応不毛な愛をテーマにしたミケランジェロ・アントニアーニの3部作の1つだそうです 嫌がらせの間違いでしょう。 】
★売りはフランスの美男子アラン・ドロンとイタリアの美女モニカ・ヴッディの共演らしいけど、不思議ちゃんで動くマネキンみたいなアレに好感抱けるかどうかさね あたしゃ駄目でした 映像的な資料価値は有ります。
☆イタリア/フランスのみならず日本でも大ヒットしたミーナの歌う主題歌込みで評論家先生達は絶賛してますが どうせなら "NHKへようこそ!" なノリの陰惨さすら感じる自ギャグと優しさが欲しかったかな
原題:L'eclisse
直訳すると"日蝕"
英題:THE ECLIPCE
こちらは"日食" 何方も意味は同じだけど……。
イタリア/フランス合作 劇場公開作品
同年 日本劇場公開
❖モノクロ作品
2020年10月頭 時事ネタですが目が点になったアレな話から 9月末日夜に大麻取締法で捕まってた意識高い系芸人(嗤)伊勢谷友介が保釈された映像を偶々見てたら 悪質な迷惑行為 (但し阿呆なマスゴミにも其れやってるから評価分かれるらしいのですが……まぁどうでも良いか) を売りにしてるYouTuberとやらにメントスコーラ突き付けられそうになってましたね……あの手の奇行種 (或いはテロリストか通り魔の類い) は何もかも晒し者にして暫く外を歩けなくなるぐらいに社会的&物理的にボコボコにするべきだと思います。 ローガン・ポールもそうでしたが屑に喝采してる奴がこの世に居ると品位が下がる いっその事何もかも綺麗さっぱり滅びてしまえ そんな苛立たしい気分を映像化したのが此れです。
そもそも意識高い系 特に以前 "砂丘 70年" で酷い目に合わされたミケランジェロ・アントニアーニ監督 の映画なんて二度と見たく無いのだけれど何でよりにもよって同じ監督が撮ったこの映画取り上げようなんて思ったのか……実は同じくアラン・ドロン主演の "太陽が知っている 69年" と間違えました ど畜生(TT)
1週間レンタルで借りて来たものの、アレ……何か変だぞと見た後そのまま2日間放置プレイ⇒今更返しに行っても代金無駄にするだけですので ちゃんと感想やら独自解釈なあらすじやらを書き残して置こうかと まあ不幸の手紙かチェーン・レター (此れ覚えてる人居るんだろうか?) みたいなモノですので 付き合いきれないならお願いですからブラウザバックしてくださいな ペヤングの焼きそば・アップルパイ味、或いは イチゴショートケーキ味みたいなモノでたまにゲテモノ食い慣れてないと腹壊すのが心配なお客様向きだと割り切って楽しんで下さい このオッサン、脚本やストーリーは成り行き任せで見てるお客様が判断してくれと丸投げしまくる映画=芸術だ!な迷惑な作風が売りです 流石にとある大先生がぶちまけたヒロイン=欲求不満説はあんまりだから此方も好き勝手に解釈致しました。
時系列は映画そのままだけど何の説明描写も無い登場人物がどんな風に考え生きて来たかは見る人により変わるらしい実験映像だそうですので こんな解釈も有りかな? と見てると眠くなる或いはイライラして来る此れで遊んでみます。
【 其れは1962年のとある夏の朝 未だ戦争の傷と歪みがそのままな北部から逃げる様に首都ローマへ移り住み 母親1人で育て上げられた娘ヴィットリアはもうすぐ31 就職或いは進学しないまま無為にこの歳まで生きて来た彼女は親の金で買った高級アパルトメントでニート生活 曲がりなりにも婚約者は居たもののその男リカルドは 自分の事業拡大に手一杯でプロポーズもされ無いままズルズルと交際を続けるだけ これ以上付き合ってられないし私は美術品じゃない 婚約者の煮え切らない態度に絶望した彼女は三行半を叩き付ける。 】
★私がこの映画に受けた印象は女性版の "NHKへようこそ!" でした 或いは稲葉真弓が書いた小説作品かな? 案外あの世代は考え方が被るのかも
☆当時の政権与党はマフィアと銀行そしてカトリック教会の支援受けてるキリスト教民主主義政党 No.2はソビエト連邦メインとしたそっち系の危ない活動家が詰めているイタリア共産党 勿論こんな政情でバブル期が続く筈もなくやがてギリシャとどっこいどっこいな貧乏社会へ真っ逆さま あまりに腐ってたから何方の政党も94年に強制解散と相成りました が現状もかなり酷いです。
雑多な美術品が飾り付けられたデザイナーズ住宅 (令和2年の日本の其れと被るのはこの手の設計者にオリジナリティが皆無だからですね、多分。) の窓から見えるのは奇妙奇天烈な装飾が施された無国籍な展望台 1晩中続いた無益な口論に疲れ果てたヴィットリアは美術品を守るために取り付けた無駄に遮光性の高いカーテンを片っ端から開け放ち元婚約者の家を出る。 ローマ郊外で始まった区画整理によりやたら手広な道路と無数のフェンス 僅かばかりの木々に宅地造成されたばかりの平地が広がる其処はまるでイタリアらしさを感じない虚無な世界 ハイヒールで早足で動く彼女に尚も縋り付くリカルドは丘の向こうに建てられたばかりのアパルトメントの前で追い払われた。
バブル期を迎えた共和制国家 何処もかしこも上がり続ける土地や株の債権に浮かれ、真面目に働くのでは無く美術品のや国債 株の売買に勤しむ素人投資家で溢れかえるローマ証券取引所。 戦争で夫を失いありとあらゆる商売で稼いで娘ヴィットリアを育てて来た母は賭場そのものな其処でのマネーゲームに夢中で曲がりなりにも独り暮らしを始めた良い歳の主人公に対する態度はなおざり 場違いな場所で母親に声掛け出来ずウロウロしてる痴呆じみた彼女の美幌に惹かれたフランス人証券マン ピエロ は早速モーションを掛けてくるが 株式投資に興味を持てない主人公には全く相手にされない
夜、母親に怒られ慌てて復縁迫るリカルドを友人の夫や男友達使って追い払い 外国人の夫と共に生まれ故郷のケニアから此処に移り住んだ友人マルタとアフリカ談義 年甲斐もなく土人ゴッコし先住民の理解者を演じる彼女にマジ切れされたりコレクションの猟銃で悪ふざけ 最近はケニアでも白人に対する反発が強まり治安が悪化、多分子供は此処で産む事になると嘆く彼女を友人と共に羨む主人公。 アパルトメントから脱走したマルタ夫の愛犬ゼウスを探し中庭の公園へ 深夜の街に屯するのは無数の愛玩犬達 漸く黒プードルを追い詰めたものの突然吹き抜けた強風に揺れ異音を奏でる金属製旗竿の列に恐怖感を抱くヴィットリア
翌朝友人とその夫とビジネスパートナーに招待される形で楽しむ遊覧飛行 アメリカから取り寄せたばかりの自家用双発機パイパー23アパッチで目の当たりにしたのは様々な国際大会の準備で再開発が進むローマの街並み 飛行場に降り立った主人公は絶景の余韻に浸るが 高空を飛び交うのは無数のジェット戦闘機 クラブハウスで操縦ライセンス取得目的で並ぶスーツ姿の黒人達に戸惑い 店内で飲み食いしながら前向きに仕事や人生を楽しむパイロットに引け目を感じ独り屋外でお茶を飲み友人達に見付けて貰うのを待つ彼女はまるで居場所の無い幼児の様だった。
その日の昼前バブルは崩壊し殆どの株式は紙切れと化した 証券取引所で財産失い嘆き悲しむ母親の悲しみが理解出来ず、再びモーション掛けてきたピエロから此処のシステムを教えて貰ったものの 何故大金が突然消えたのか理解出来ない主人公が目を付けたのはたった今、5000万リラを失ったばかりだと言う戦死した父を彷彿とさせる草臥れたオジサン 子供の様に彼の後を付け回しカフェで何かを書き残して席を外した男のメモに描かれていたのは下手クソな花の絵 ピエロを連れ久し振りに母と暮らしたアパートへ 1日の殆どを同じ投資仲間と証券取引所で過ごし寝る為に戻る物置と化したホコリまみれの部屋に飾られる父の写真 事務所閉鎖とリストラでそれまでモーション掛けてきた女をモノ扱いして来たツケを支払わされるピエロ 主人公の暮らす高級住宅地で車止めたら破産した元顧客の酔っ払いに車を盗まれ なし崩しに彼女との交際が始まる。
此処はまるで外国みたいだイタリアらしいモノは何も無い 翌朝ピエロの車は港から引き上げられた 潰れかけた運転席で死んでいるのはあの時の酔っ払い 誰かを探している様に歩き回る青年 車すら通らない道路で2輪馬車を優雅に走らせる男 ピエロの暮らすアパルトメントへの訪問 生活感の無い黒い部屋に飾られているのは住民を監視する様に並べられた無数の人物画 窓越しのキスから始まるラブシーン 車の保険が降りたから次はBMWを買うんだ また明日も会ってくれるね? ヴィットリアが去った後外していた受話器を戻しにオフィスへ戻るピエロ 忽ち鳴り響く無数のベル だが上司や同僚に部下も居なくなったこの事務所の電話を取る者は誰も居ない
夕闇が迫る逢魔が時、新興住宅地を歩いているのはヴィットリアだけで車1台ひと1人通らない大通り 公園では散水銃が植木に水を巻き赤ん坊に見える其れをベビーカーに乗せた女性が飛行機の音に気付いて怯える様に空を見上げる 其処へ1台のバスがやって来た 最初に降りてきた男が持っている新聞記事は核の拡散が止められないと書かれた暗いニュース やがて不気味な音楽が流れ始める バスから降りてくる2人一組のコート姿な男女の群れ まるで廃墟の様に佇む建築現場に置きっぱなしになっていたドラム缶が破れ流れ出す汚れた水 灰色の世界に徐々に押し寄せる闇 誰も居ない街並みに灯る外灯が日蝕に見える。
2020年10/2追記:別に狙った訳じゃ無いけど証券取引所が株の大暴落で止まる映画の話書いて投稿したら、東京証券取引所が10/1システムエラー…………変な夢でも見たのかな?




