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ある日どこかで 80年

2020年5/4〜5/6タブレット端末にて執筆し脱稿 即日投稿

前半部分はともかく中頃から始まるベタな恋愛描写……書いてて血を吐きそうになったから途中省略(笑) やっぱり恋愛談義はシリアスブレイカーな私には耐えられなかったのでちょっと短めで勘弁下さい。

【 古い写真ポートレートや誰かが描いたイラスト・絵画・アニメ・小説に登場する異性に惚れた或いは魂を奪われる程にのめり込んだ経験有るなら この映画の主人公リチャードの様にあのもどかしく苦しくて悲しくも幸せな複雑極まる気分が分かると思いますが……其れなりに歳喰うとかんかん照りの青空の下じゃ 素面では死んでも語れないそんな物語。半世紀前の映画だし主役含め登場人物の大半はもう鬼籍に入りましたが作品ファンクラブ=INSITE(インサイト)の集会は今年も開催決まってます。 】


★其れが例えAV女優やエロゲのキャラクターだとしても……うん、やっぱり昼間語りたくなる話じゃ無いですね 酒でも飲みながらじゃないと私は無理です(TT)


☆INSITE=The Inter National Network of Somwhere In Time Enthusiasts

の略だそうな 長い(笑)


原題:SOMEWHERE IN TIME

ある日何処かで

アメリカ劇場公開作品.

1981年日本公開.

原作はR(リチャード)・マシスン 著 "BIDT IME RETURN 時よ戻れ 75年"

確かノベライズ版も有った筈だけど詳細不明です

集英社のコバルト文庫で見掛けた気がしますが……確信有りません。

創元社推理文庫にて2002年 再翻訳版出版

95年宝塚歌劇化 天海祐希(おねにいさま)がリチャード役でした 

03年アメリカでミュージカル化



 2020年5月GW 2日間降り続いた大雨で事実上缶詰状態でした(T_T) 気温上がって湿度高いと頭茹だってなんかもうどーでも良くなるのは昔からですが最近はまた薬の副作用がぶり返してきてもの凄い眠くなったりその逆で眠れなかったりと割と体調不良気味 幸い元々そんなに社交的でも無いから 人恋しいなんて感情は湧きませんが憂鬱な日々が続きます。 話変わりますが前回前々回と見てると頭が物凄く悪くなった気分味わされるポンコツ作品が続いたので、変わり種だけどベタな恋愛物語を取り上げてみようかと思い立ち 前々から一度見ておきたかったこの作品を選びました。


なんかタイミング良く息子さんの(パンツマン)話題がニュース動画サイトに乗ったからでは有りません。 偶然ですよぐうぜん(^_^)


アメリカ映画にしては珍しく美男美女による共演 なまじ容姿端麗だった為に スーパーマン出演以降、中々作品に恵まれ無かった クリストファー・リーヴ と 生まれつき左右の瞳が色違い(ヘテロクロミア)だから、同じく作品に恵まれなかった ジェーン・シーモア  原作読んでド嵌りした監督と製作スタッフ 同じく音楽描かせてと参加した ジョン・バリー 当時の衣装を身に纏い記念参加してくれたのは偶々此処グランドホテルに滞在していた宿泊客だっと言う手作りSF  残念ながら公開当時は "誰も死なないし爆発もグロシーンも無いから詰まんない" と散々だったそうですがビデオ化契機に再評価 口コミでファンが増えていった作品でDVD特典で当時まだ健在だった原作者やクリストファー・リーヴ本人が色々語ってますのでなるべくソフト購入かレンタルで楽しんだ方がお得です。


この物語見てて、私が思い浮かべてたのは 安房直子(あわなおこ) 著 / 織茂恭子(おりもきょうこ) 画 (他にもイラスト担当者居ます) で奇しくも同じ1975年に出版された絵本 "狐の窓" でした。 白い小狐を追い森へ入り込んだ猟師が出会ったのは桔梗の花の染め物屋を営む少年(こぎつね) 渡された其れは失った家や家族を見る事が出来る能力だけど……となる物語で 確か今も小学校の教科書に載ってる筈ですがご存知でしょうか? 小学生の頃、学習発表会で毎年必ず何処かのクラスが舞台劇やってたのを覚えてます どんな物語なのか理解したのは大人になってから "何かを喪い二度と会う事が叶わない悲しみは子供にはちょっと難しかった" そういやこの物語が映画化されてからタイムリープの小道具が乗り物⇒懐中時計や腕時計に変わった記憶が有ります。



【 時間跳躍の概念の1つにこんな話が有る 実は時間そのものは動いてなどおらず、其れを観察している我々が動いているのだと まるで潮の満ち引きの様に打ち寄せ遠ざかる時間の中から 特定の目的地へと辿り着ける具体的な方法 例えばその時間軸に本来であれば存在しない筈の異物を媒体にすれば人は願った時へ飛び込む事が可能なのかも知れない。 これは違う時間軸を生きる若い男女が成し遂げたちょっと不思議な物語 想いという概念は時に想像だにしない奇跡を生み出すものなのかも知れません。 】


★原作版では脳腫瘍により余命半年と宣告された主人公が傷心旅行の最中、偶々立ち寄ったグランドホテルで体験する出来事でしたが映画版は色々変更入ってます 映画見て嵌ったら読み比べてみるのも面白いかと……。



 晩年を迎えた元大女優 エリーズ・マッケナ が遂に彼 リチャード・コリアー と再会を果たしたのは1972年の秋深まる季節 ミルフィード大学で行われた舞台劇が大成功を収めた夜に開催された打ち上げパーティの僅かな時間。 突然現れた見ず知らずの老女に戸惑いを隠せない表情に少しだけ痛快な気分を懐きつつ 敢えて意味深なメッセージを伝え万感の思いで懐中時計を手渡し彼女はホテルへ戻り ラスマニノフの狂詩曲(ラプソディ)の収録されたレコードに聴き入り脚本に記された名前を優しく撫ぜながらその夜静かに息を引き取った。 


1980年 新進気鋭の脚本家として多忙な日々を送るリチャードが彼女が晩年を過ごしたグランドホテルに滞在したのはちょっとした気紛れから 新作の執筆が上手く行かず大学時代から交際を続けていた彼女にも去られ焦燥感に苛まれていた主人公が魅入られたのはホテルのギャラリーに遺品と共に展示されていた美しい女性を写した1葉のポートレート 生まれた時からこのホテルに居るのだと笑う親切な老客室乗務員 アーサー に長期滞在の手続きを頼み込み、近隣図書館で資料を漁るリチャードが見付け出したのは晩年を迎えた頃に撮影された彼女=エリーズ・マッケナ 


あの夜謎めいた言葉を残し懐中時計を託したのは彼女だ。


主人公は少しでも彼女の事が知りたいと元専属メイド=ローラ・ロバーツが暮らす家を訪れる。 自宅にアポ無しで突然やって来た脚本家を名乗る若い男性に不信感を露わにする彼女(ローラ)の警戒心を解かせたのは、主人公(リチャード)が肌見放さす持っていた主の宝物=懐中時計と彼の名前を知ってからの事 ホテルから持ち帰ったエリーズの衣装や写真を今も大事に保管する彼女に案内され資料に見入る主人公を驚かせたのは 晩年の愛読書だったと言う大学時代の恩師フィニー教授が書いた1冊の本『時の流れを越えて』其処に記されていた時間跳躍のやり方は本当なのか? 母校を訪ね教授から実体験を聞き出した主人公は有り金をはたき当時の衣装や金品を身に着け自己暗示に挑戦 既に様々な傍証は取れていた 当時の宿泊名簿に残された自身のサイン アーサーが当時出会った不思議な青年が明らかに自分で有る事実 タイムリープは確かに成功していたのだと


まあ途中色々有ったものの遂に1912年当時のグランドホテルへの跳躍に成功。


当時5歳前後のアーサーとの再会など 色々コミカルな要素を挟みつつ親切な老婦人に教えられ浜辺を訪れた主人公は遂に彼女との出会いを果たす。 女優としての栄光の季節が過ぎ去り、此れからの生き方や自らが選んだ仕事に行き詰まりを感じ始めていたエリーズの前に現れた時代錯誤なスーツを身に纏う可笑しな青年 リチャード 時折変な言葉使い(スラング)をウッカリ口にしたり遠い未来の音楽を楽しげに口ずさむ (ちなみにラスマニノフ "パガニーニの主題による狂詩曲(ラプソディ) 第18変奏" が発表されたのは1934年の事。) 主人公に徐々に惹かれて行くヒロイン(エリーズ)にやきもきするのは彼女の専属マネージャーである ウイリアムFロビンソン 


実の娘ほど歳の離れたヒロインを1から女優に育て上げ 今は耐える時だ やがて君の目の前に運命の人が現れ何もかも上手くゆくよと彼女を慰め励まし続けるマネージャー(ウイリアム)にしてみれば "いきなり現れたウマの骨=正体不明の主人公が何もかも気に入らない" とは言え20代前半の美青年と美女の燃え上がる情熱を御年50手前のお爺ちゃんとその愉快な仲間達が止められる筈も無く 色々有って劇団を離れ此処に残る事を決めたエリーズとリチャードは幸せな1夜を過ごす事に…………。


ちなみに当時の2人 度々深夜に若手スタッフと共に宿泊先を抜け出し湖の辺りを歩き回ったりリーヴが所有する自家用機で空中散歩楽しんだりと 思わず監督が石ぶつけたくなる程仲が良かったらしいのですがまあ其れはさて置き 女優業を一時引退する事を決意したヒロインとこの世界で再び脚本家として生きる道を見出した主人公の幸せな時間はそう長くは続かなかった訳です。 其れは偶々上着から抜いて置いた筈の1枚のコイン 記された1979年の刻印を見てしまった主人公は彼女の目の前から消滅し再び元の時間へ連れ戻される事になりました。


幸せの絶頂から奈落の底へ 以降何度繰り返しても時を跳べない主人公は徐々に衰弱してゆき……やがて と言う結末を迎えます。 意識を混濁させ断末魔の最中彼を迎え入れた彼女は果たして本物だったのか 敢えて真相は追わず後日談も描かれてはおりません 此れ以上は蛇足だしね。



☆実は主人公とヒロインがどんな風に両思いとなるかと挑戦しましたが……スマンm(__)m かんかん照りの真っ昼間に砂糖煮詰めたカラメルにチョコレート加える様な会話とかイチャイチャ場面書いたら流石に精神持たないので勘弁を 何れある程度ベタな恋愛譚に耐性身に着けたら少しずつ手直し致します。


★映画見直してて不意に可笑しくなったのは身長差 実はクリストファー・リーヴ……身長193cm なんか1912年の世界で思いっ切り浮いとるがな (汗) ちなみに報道テレビマンやってる息子も同じだそうです。



故中川勝彦が遺した遺稿と、その娘中川翔子が書き足した詩で構成された Somewhere in Time って曲が2019年11月末に発売されてますがファンキーなプロモはともかく歌詞はまんまこの映画の様な気がします。 やっぱり影響受けたかな?


追伸 : 此れ投稿し出かける寸前とある村上もとか原作のあのドラマ見ながら なろう小説がどうのこうのと大演説ブチかます甥っ子の姿見てしまい 物凄く悲しくなりました。 どうもYouTubeで上から目線の評論流行ってるらしいけど 私はHGヴェルズの小説や中国で語られる胡蝶の夢を知らずに、イキリ野郎な受け売り知識かざず阿呆にはなりたく無いです(-_-) 勿論お仕置きしましたよ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] <未視聴> でも何か見たいなと。 [一言] <夏への扉>のオマージュを感じる作品に見えますが。 時間跳躍と色恋は相性が良いんですよね。 <時をかける少女> 映画もアニメも初恋物。 <…
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