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GATE シーズン2 2.謀濤編 ② 18年

2020年4/12〜4/13タブレット端末にて執筆し昼過ぎ脱稿 緊急投稿

細かな直しや後書きに追記は後日 残り2冊も有るからペース上げます。

【 帝国主催のパーティーシーンの会話場面を読んでる時、心をよぎったのは確か "スター・ウォーズ/エピソード4" で帝国の横暴な振る舞いを共和国政府に訴えて援軍集めると綺麗事言い放つレイア姫の迷台詞とか "七人の侍" の武士を雇って野盗を退治すると無駄というか無謀な正義感掲げる愚か者のイメージでした。 やる事成す事空回り 身近な友人が何かを堪えている事に気付かないオマヌケ様がどう真人間に目覚めるのか? 読んでて登場人物に突っ込み入れる場面続きます。 】


★そもそも疎遠だった諸島国家の客人に何故帝国が協力し教育するのかはこのシリーズ読んでるお客様なら色々察しが付くと想いますが……帝国はアトランティア=レディ・フレ・バグが始めるであろう逆襲に近隣諸国や自衛隊を巻き込みたいからと書いときます 翼皇種(アヴィ)=観測手務める船守(ふなもり)持たない帝国海軍って未だ沿岸警備隊レベルだしね。



 後半戦始めるに辺りまずは結論から言うと酔姫 "プリメーラ・ルナ・アヴィオン" の初めての帝国主催パーティー外交参戦は見事な空振りに終わる。 御伽話ならいざ知らず見目麗しい女性が祖国を海賊から救って欲しいと訴えようが、そんな国が存在する事も知らない他国の政治家に軍事行動参加を訴えても上手くゆく筈が無かった この失敗で彼女は何を学ぶのか? 少なくとも交渉すべき相手を咄嗟に見抜き会話を始めるセンスは評価される ティナエ暗部・黒の手指揮官 "オー・ド・ヴィ" と彼女の "人の本質を見抜く才能" に着目したエルギン駐日帝国大使&同モア参事官による肝臓に悪そうなスパルタ教育は此処から始まります。


同じ頃、ティナエ共和国では漸く救助された生存者からシーラフ海軍艦隊全滅のニュース 更に日本出立前に投函されたプリメーラ姫と彼女の護衛(オー君)からの複数の報告書や手紙により海賊が待ち伏せていた事実と新兵器の詳細が判明。 共和国内に裏切り者が居る……娘の生存を知ったハーベイ頭領に疑惑の眼差しを向けられたシャムロック委員は窮地に追い込まれようとしていた。


主人公達が日本へ戻り約1ヶ月 江田島一佐は連日防衛省で紛糾中の対策会議に呼び出され丘に上がった鯨状態。 両脚を失った翼皇種の少女オデット・ゼ・ネヴェラ=オディのリハビリは順調に進んでおりもうすぐ退院 羽をパタパタさせながら悪戦苦闘する彼女はリハビリ病棟の有名人となっている。 偶々オディと知り合ったちょっと変わり者な義肢アーティスト(エルベ藩王国のデュラン王に隠し武器入り義肢作った変態技師の同類)仙崎薫(せんざきかおる)は全て無料で構わないからと全身型取りさせてくれと彼女をスカウト。 連日連夜パーティーや懇親会で空回り続けアマレットやシュラに任せて親友放ったらかしにしてた事を自覚し落ち込むプリムを余所に義足製作は始まる。


隙有らば徳島(しゅじんこう)にモーションかけるオディを警戒し 彼女の義肢を作るついでの型取り作業に同行した蒼髪の亜神 "メイベル・フォーン" はアトリエに飾られる作品を見、独り納得していた。 まんま変態に見える御仁(せんざき)の製作するオーダーメイド義肢は生きた患者に取り付けられ使われる事で初めて完璧となる芸術 作品では無く人を栄えさせる道具 偶々唯一異彩を放つ "作り物の心臓" の話(それは移植で摘出された死者へ手向ける目的で作られたオーダーメイド)を契機に始まる他愛もない雑談からメイベルが抱える損失感に気付いた仙崎(せんざき)は 幻肢痛に苦しむ気持ちを隠し わざと明るく振る舞い続ける患者(オディ)のフォローを懇願。


()にしてみればアレが幸せになろうが不幸になろうが関係ない」


ツンデレ拗らせるメイベルだったが もし自分が動かねば あの人形(ピノキオ)は余計なフラグを立てるに違い無いと思い立ち シャワー室で独り泣き続けていたオディをけしかけプリムに託す。



 プリ厶を取り巻く不遇な状況が好転の兆しを見せ始めたのはその数日後 お客様の予約が無い限りは宿泊施設代わりに好きして良いと主人公の兄から託されたレストランも兼ねた外洋クルーズ(ヨット)マリーンジェム号に久し振りの予約客が訪れた夜。 現れた常連は 色々有って年齢差10歳程のカップルとなった日本で花嫁修業中の帝国貴族 "シェリー・ノーム・テュエリ伯爵令嬢" とその恋人で一時ロリコン疑惑囁かれた外務官僚 "菅原浩司(すがわらこうじ)" そして今も特地と日本を行き来する "望月紀子(もちづきのりこ)"  お邪魔虫付きな歳の差カップルの久し振りの逢瀬が アヴィオン海の海賊勢力台頭を巡る政治情勢への話題へと流れたのは程無くの事。


「縁もゆかりも無い他国の人々を動かし戦わせ人を殺め 死んでくれと頼むなら邪神に魂を売り渡し地獄に落ちる覚悟を貫きなさい。」


アニメ楽しみ原作読んだお客様なら御存知ですが あれから○年 凄まじい経験と覚悟を積んだシェリー伯爵令嬢とファクト・プロバイダーとして情報社会を生きる望月紀子の厳しい指導の入った世論工作が始まった。 バラエティ番組出演 様々なジャンルの週刊誌の取材を受け 今一反応が薄い自称グローバルな人非人(ジャーナリスト)を釣るため餌にした生贄はあの漕手奴隷(エドモンド・チャン) 何処までも自分勝手なジャーナリストは仲間が死にかけた情報を撒き散らせば蠅みたいに湧いて来る……オー・ド・ヴィの推測は見事に当たる。 


と言う訳で心底残念ながらも生きていた全共闘こと古村崎徹朗(こむらさきてつろう)を筆頭にノコノコ現れた日本滅べ中華人民共和国バンザイ大韓民国マンセーな大手報道機関のデマと飛ばし混じりな暴走は有象無象のSNS煽り文士や野盗議員(……あっ間違えた(汗))も動かし 特地に潜入しテロ工作を続けていた中共軍部 しいてはその尖兵をやっていたエドモンド・チャンを追い詰める。 


実はGATE閉門事件の前後、そして4年後再接続を果たした特地では 以前から自称民族研究者やジャーナリストの行方不明事件が相次いでいた。 その多くは色々後ろ暗い事情が有ったから送り込んだ方も こっそり処分してたエムロイの使徒達を主な戦力として抱える五神殿会議側も口をつぐんでいたのだが 無責任に騒ぎ立てるマスゴミにより行方不明者リストが表沙汰となりきな臭さは増すばかり。 対外活動部に尻を蹴飛ばされ慌てて反論記事⇒ティナエ共和国を始めとする海洋国家は奴隷制度を残した専制君主制度を維持するテロ国家だ あれは海賊ではなくレジスタンスだと詭弁を並べ立てるエドモンド・チャンの署名記事を読んで まんまと釣られたと黒い笑みを浮かべるのは彼等の行動を公安の駒門英世(こまかどひでよ)等と共に監視していた江田島一佐(はらぐろジジイ) 

 

国外報道機関の反論によりプリムへは無責任な誹謗中傷が殺到。 落ち込み続ける彼女に手を差し伸べたのは かつて同じ様な大手マスゴミの情報操作で政権を投げ出さざるおえなかった北条総理の息子=その支援基盤を引き継いだ新進気鋭の政治家 "北条宗祇(ほうじょうそうぎ)" 敵の敵は味方 そんな彼等を味方に付けたプリムが海賊被害の神輿に掲げたのは 両脚を失い今も新しい義足に慣れるためのトレーニングを続けるオデット 紀子やシェリーに怒られながらも敢えて嘘を貫くプリム(ついでに自身が政権握る事で奴隷制度廃止も公約)により再び世論は海賊被害殲滅へと傾き 海上自衛隊艦艇特地アヴィオン海域警察行動は国会決議を通った。 


チャンの雇い主は失敗を許さない このままでは同僚に口封じされるか人体の不思議展の展示物にされる。 追い詰められたチャンは非合法な遣り口で合衆国を出国し漁船に乗ってグアム経由で東海地方へ上陸を果たした。 数十年前から日本で非合法活動を続けるスリーパーセル黃伝明(おうでんめい)等 拉致誘拐専門チームの狙いは勿論プリム達。 メイベルを射殺しマリーン・ジェム号をまるごとシージャックした愚か者(テロリスト)が向かうのは太平洋 其処で待機する工作船に彼女達を引き渡す 亜神がどんな存在すらも理解せず得意絶頂のあまりつい部下2名を置き去りにした阿呆はともかく……全ての罠は閉じようとしていた。


ちなみに死んだ振りして工作員からかってたメイベル目撃し 港に待機していた伊丹耀司(いたみようじ)一尉と駒門英世(こまかどひでよ)の部下は危うくショック死する所だったが其れは置いといて 徳島を処刑しようとするチャンは泳げないのに外洋に置き去りとなり 長年民間人殺害を繰り返していた黃は絞め殺され 不利を悟り逃亡図るとある国の工作船は日本へ帰投中の護衛艦さみだれの長距離砲撃喰らい1隻は木っ端微塵。 残る1隻は送り狼として張り付く海上保安庁巡視船や護衛艦に見守られながらルソン海峡を目指しているが 色々お土産が増えそうで有る。


とんだ時間外勤務を体験した主人公達は 敢えて彼等を餌にした江田島一佐(はらぐろジジイ)に詰め寄るが勿論軽くいなされた。 そして舞台は再び特地へと戻る事になる。



★ところで特地に邪神は実在するのか? その答えはYES 敢えて弊神を拒否し精神寄生体となり地上をさすらう厄介な生き物がこれから出て来ます。


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