サイド・エフェクト 13年
2020年4/5〜4/7タブレット端末にて執筆し深夜脱稿 同日深夜3時投稿
一応公式では陥れられた主人公がざまぁした事になってますが勝ったのはどっちなんでしょう そう考えたくなる物語でした。
【 お高い薬売り込む製薬会社のバックマージン目当てにやたら得体の知れない新しい薬を勧める主人公=精神科医ジョナサンと向精神薬の副作用で莫大なあぶく銭漁る自称弱者のヒロイン=エミリーの悪役対決。 自業自得な理由で殺された被害者=マーティン含めどいつもこいつもセレブ=人間の屑だと切って捨てる内容だからこそ個人的にはお笑い要素+アルファが欲しかったかな こんなの見てると何でも程々が最良なんだとそう思います。 没落に怯え誰かの人生を何処までも踏み躙る……そんな人生何が楽しい? 】
★ソダバーク監督の前作 "コンテイジョン" 見てからこの映画見るとジュード・ロウ演じる主人公に物凄い偏見抱く事になりますので英語&日本語字幕で敢えて距離を置いたりと努力する必要有り(^_^) ご注意ください。
原題:SIDE EFFECTS
副作用 或いは自らの中から囁く疑念.
アメリカ劇場公開作品.
同年日本公開.
R15推奨……というかR50作品かね此れ.
2020年4月上旬 志村けん氏が武漢コロナにあんな形で殺されて以降、テレビのワイドショーは相も変わらずヒステリックに日本政府の対応が酷いとか子供の面倒見るの大変だから何とかしてと泣き喚いてますが いい加減、無責任な妄言に付き合っておれませんので丁重に黙殺しておこうと思います。 どんなに健康に気を使おうが人間死ぬ時は死ぬんです いい歳して恥を知りなさいな こんな時だからこそ大人がどっしり構えてないと子供が不安がるじゃないかね。
私個人はもう開き直りました。 正直やたら金がかかる病院で死ぬなんて御免被りますからもし感染したとしても他所様に迷惑掛けずに密かに消える積りです。 まあ其れ以前に、こんな厄介な疫病世界中に撒き散らしたあのコミィの独裁国家の愚か者達が報いを受けるのを酒を嗜みながら見てみたいから頑張って予防に専念しようと思ってます 物理的に殴り倒さないと気が済まないしな。
スティーブン・ソダバーグの作品を再び取り上げようと思ったのは この物語が前作 "コンテイジョン" 同様、医療問題を取り上げてたからなんですが予備知識仕入れない状態で見てしまいちょっとだけ後悔しています いやね……ヒロイン兼今作に出て来るタイプの悪役が 私 心底苦手なんですよ。 俺様キャラに押されると言いなりになる等、自分の意思を持たない癖に誰もかもが私を不幸に陥れると嘆き悲しむ悲劇のヒロイン そんな地雷女に目を付けられた今作の主人公もなんつーかまかり間違っても顔見知りにすらなりたくない厄介さんだから娯楽作品としてイマイチ楽しめない そんな映画で御座います。
そもそもどいつもこいつも薬漬け その結果年間少なくとも7万〜36万人以上が薬物の過剰摂取や副作用による突然死等で精々50も行かずに人生終わる (2018年 依存症の人口1200万人に急増) アメリカ合衆国って本当に先進国なのか? 生きてて辛いってどうよ? となりますのでご注意を では本編あらすじに 例によって色々遊んでます。
★ちなみに2009年の統計(推定)だとタバコが4万人. アルコールは約10万人. 銃犯罪や自殺で4万人. 交通事故で44万人. エイズは2万人ってとこです。 推定なのは死因が複合してる場合も多いからと御理解下さい。 物の資料によっちゃタバコが元凶だと断言するアメリカでの年間犠牲者が40万越える公式データも有り信頼性が怪しいにも程が有る……ちなみにあのWHOが出してる其れは風邪もインフルエンザもタバコが原因となってます。 じきに今度はアルコールが! それとも日本アニメが死因だと言い出しかねない(笑)
【 まずは常に大量の通院患者を抱え込む首都圏で営業するアメリカ合衆国の精神科医の平均年収は如何ほどなのか? そんな身も蓋も無い実情から……ニューヨークだと平均1200万弱〜2500万円程度となりますが、小学生児童の私立学校の学費が650万円かかり(別途寄付金も必要) 家族の生活費に家ないしはアパートの家賃 開業している場合オフィスのレンタル料まで計算入れると……患者からの通院費収入だけでは間違い無く破産します。 製薬会社のバックマージンは慈雨になるのですがその分市販薬の代金は洒落にならないくらい高価です。 】
★親や親族のコネ使って地方で開業 子供は高校辺りまで公立通わせたらこんな阿呆みたいな稼ぎ必要無いのだけれど イギリス国籍で40代迎えた主人公は元々友人も患者も少ないです だから地雷女に狙われました。
家賃月25万円 見晴らしは良いがどことなく寒々とした雰囲気のアパート= "エミリー・テイラー" が4年間住み続けた小さな部屋に残されたのは、据え付けの家具と家電製品に被害者 "マーティン・テイラー" の血痕とソファに置き去りにされた木製のヨット 何故こんな事になった? 物語は其処から3ヶ月前へと遡る。
田舎を飛び出しバーテンダーとして糊口を凌ぐエミリーが証券会社役員のマーティンと知り合い結婚したのは23歳の頃 4年前に夫が株のインサイダー取引で逮捕収監されてからは自宅を売却し小さなアパートで暮らしている。 義母と悲しみを分かち合い週末は夫を勇気付けるために刑務所へ通い詰め、平日は都心のオフィスで必死に働いていたものの 逮捕直後、自身の流産を切欠に深刻な鬱病を再発させていた。 漸く夫が返って来る……再び華やかで幸せな生活が始まる筈だ。 だが友人達に裏切られた夫の証券アナリストとしての再復帰は難しい 焦るマーティンには彼女の悩みを解消する術が無かった。
仕事が見付からない夫と始まった2人暮らし 彼女の頭を絶えずよぎるのは産まれる筈だった幼い命。 徐々に切迫する経済状況と中々上手く行かない夫婦生活により精神的に追い詰められたエミリーは、ある日車を急発進させ壁に車ごと体当たりし頚椎を捻挫。 衝動的な自殺未遂を疑われた彼女は警察病院に担ぎ込まれる。
この物語のもう1人の主人公=精神科医 "ジョナサン・バンクス" は多忙な日々を送っている。 数年前イギリスから移り住み、昼間は年上の友人の伝手で借りたレンタルオフィスで通院患者のカウンセリングを行い、夜間は週何回も警察病院の精神病を患っているらしい厄介な容疑者や犯罪被害者の相談に乗る嘱託医として働き続ける理由は、40歳半ばに漸く伴侶 "ディアドラ" と籍を入れた事と彼女の連れ子を私立の小学校に通わせるため 下手な開業医よりも恵まれた収入があろうが妻と愛する息子を食わせるなら 今の稼ぎでは到底賄い切れないのだ。
出所したばかりで未だ再就職先が見付からない夫に余計な心配をさせたくない 費用が掛かり過ぎる入院なんて言語道断。 どうにか出来ませんか、そう泣き付いて来るエミリーに同情し絆されたジョナサンは 週1回の通院と向精神薬の服用を条件に彼女を開放 そして地獄へと突き落とされる事になった。 見た目が清楚で美しい患者の通院は共同経営者や年上の友人に多大な誤解を招き入れる結末を迎える。 診療所に出入りする製薬会社のセールスマンやセールスレディから持ち込まれる多種多様な向精神薬の投与依頼 莫大なバックマージンの魅力に抗えず言われるがまま患者に得体の知れない新薬を勧める主人公。
但し高い金払わせて薬漬け=実験動物にするのは医師としての良心が許さない 彼女が没落する前のかかりつけ女性精神科医 "ヴィクトリア・シーバート" とも連絡取りながら可能な限り有効とみられる向精神薬を処方していたがその尽くで副作用を起こし徐々に追い詰められるエミリー。 週1回の筈だった面談やカウンセリングについても急な飛び込みが増える様になった。 困り果てたジョナサンは製薬会社とヴィクトリアがお勧めする "新薬=アブリクサ" を処方し漸く症状が改善、見違えるかのように明るくなった彼女はだがその副作用として度々夢遊病の症状を見せる様になる。 心配する夫を他所にその新薬に耽溺するようになるエミリー そして破綻は突然訪れた。
「目が覚めたら夫死んでいる。 お願い夫を助けて!」
通報を受け駆け付けた警官達は血塗れの状態で途方に暮れるエミリーを拘束 現場検証の結果突き立てられた包丁から見付かったのは彼女の指紋だけ セキュリティカメラは設置されていないがガードマンが常駐し定期的に構内パトロールが行われているアパートで通りすがりの強盗による犯行も有り得ない。 刑事事件で起訴された患者を守るべく主人公は奮闘するものの 心神喪失による事故で片付けられる筈だった捜査は何者かの情報提供により新薬の副作用の可能性 果ては得体の知れない新薬を処方した外国人精神科医=ジョナサンへ疑いが向けられる事になる。
裁判中 突如証言を翻し主人公へ疑いを向ける形に誘導するエミリー 手の平を返し、全てはジョナサンの自分勝手な判断の結果起こってしまった悲劇だと言い出したヴィクトリア医師 自宅へ何者かが送り付けた下着姿のエミリーの写真(まあ他にも色々エロな捏造証拠) 主人公が狂言自殺を仄めかす女性患者の死によりイギリスに居られなくなった事実のタレコミ情報等々により妻や息子との関係も悪化。
無責任なワイドショーに大々的に薬害事件を取り上げられた事により診療所へ押し掛けるマスコミ 警察病院の嘱託医解任のみならず共同経営者や僅かな友人達にも距離を置かれ不安を抱いた患者達に軒並み逃げられた事で順風満帆だった主人公の人生はズタズタとなった。 そして薬物による心神喪失を認められたエミリーは無罪を勝ち取り 新薬アブリクサを開発した製薬会社も株が暴落し経営危機に追い遣られる筈だったのだが……何故か自社株の暴落を知っていたかの様な株式投資を行っていた製薬会社は全くダメージを受けていなかった。
全ては落ち目な製薬会社の担当者と組んだヴィクトリア医師と その彼女とレズビアンな関係を結びお荷物な夫を処分しようと企んだエミリーによる計略。 自殺未遂や副作用は全て自作自演だと判明するも結審した裁判員裁判は今更覆す事は不可能 世論を味方に付けたエミリーとヴィクトリアは株式投資により莫大な利益を手に入れ得意満面。 だが世間体も精神科医としての名誉も何もかも奪われたジョナサンはありとあらゆる手段を駆使し2人を追い詰めてゆく かなりえげつない詳細や推理場面については敢えて省きますが精神的に追い詰められたエミリーの裏切りによりヴィクトリア医師はインサイダー取引が発覚し逮捕され全てを失った。
「もう良いでしょう……私を精神病棟から解放してよ‼」
そう泣き喚き縋り付く元患者に主人公は憎悪の目を向ける。 勿論誰かに脅し付けられたりするだけで容易に裏切る地雷女なんて野放しに出来る筈が無い(笑) そして本当は何処までも虚言癖で自分勝手なエミリー・テイラーは重い精神疾患を患った事になり 街の高台に聳え立つ精神病棟に閉じ込められた。 此れからは没落に怯える事もなく来る日も来る日も様々な副作用を引き起こす向精神薬を屈強な看護士に見守られながら飲み続けなければならない悲劇のヒロインとなった彼女が眺めるのはかつて屈折した4年間を過ごした自分の部屋が有るアパート だが薬の副作用で意識を朦朧とさせ虚ろな笑顔を浮かべるエミリーは何故か幸せそうに見える。
ヴィクトリア医師の逮捕と陰謀の発覚 エミリーが行った様々な狂言を捜査機関やマスコミに明らかにした事で漸く精神科医の地位や失った名誉を取り返した主人公は (勿論騒いだマスコミも騙された裁判員や捜査員も自身の生活守るため内密に……) 新学期から私立小学校に通いだす息子を送り迎えし 共働きを始めた妻を支える日常を取り戻す。 まるで貼り付けた様な笑顔を浮かべるジョナサンが本当は押し寄せる将来への不安で潰されそうに見えるのは何故?
物語はとりあえずハッピーエンドを迎えたが此れからどうなるかはこの物語を見てしまった観客に託された。




