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GATE 外伝2.黒神の大祭典編 13年

2020年3/30〜4/3脱稿 タブレット端末にて4/4深夜投稿

本編あらすじかなり端折ってます とは言え1万文字超えたり2つに分けると冗長ですのでこんな感じで纏めました。 まあアニメなら12話編成だよな此れ。

【 邪教集団の生贄として狙われた親友ベルティエをカストリ伯爵の魔の手から救い出す。 本編始まる948年前・亜神ロウリィ・マーキュリー誕生の原点となったカリオストロな物語とロウリィ専属で派遣されたメンバーの中で唯一の常識人にして年長者のフラム・エム・ファム司祭が富田&ボーゼスの長女 "(まい)" の誕生披露会 (要するに特地版七五三) をやろうと言い出した事を切っ掛けに始まった自衛隊&アルヌス自治領による帝国史上最大規模の大祭典(おまつり)の顛末を描いたエピソード。 女性キャラの文庫版デザインが正直区別が付かないからてっきりレレイがまた変な神様に身体乗っ取られたのかと思ってました。 】


★ロウリィ誕生エピソード……原作者がこの道に入り込んだ原点が見え隠れしますが外伝だから見逃して下さいな まかり間違っても "カリ公" は禁句です。


☆欠陥だらけだけど映画版にしたら一番映えそうなエピソードです。


日本 ライトノベル作品

柳井(やない)たくみ 著

2013年 アルファポリス版 出版

Daiske Izuka イラスト

2015年 アルファライト文庫版 上下巻 出版

黒獅子 イラスト



 今回の物語は事実上2本立て 閉門騒動の10ヶ月後しめやかに行われる筈だった富田&ボーゼスの娘の誕生披露会(ナッシダ)⇒折角だから2人の結婚式もやろうかと主人公が動いた結果、前代未聞のお祭り騒ぎをとなった顛末と闇の神エムロイの使徒で亜神ロウリィ・マーキュリーが光の神ズフムートを信仰する邪教集団から逆恨みを勝った948年前の因縁を描いたエピソード。 互い違いに物語が交差するので映画やアニメならともかく、読破するのに中々手間取る物語でした。


何せ一章ごとに現代と過去が交差する訳だからどちらの方向にも中々集中出来ない。 今作辺りから締め切りで追い込まれた原作者の致命的なキャラ設定ミス (この後に及んでも主人公がヘタレで薄情=つまり中々動かない) や編集サイドの詰めの甘さが見え隠れする事になりました。 元々ノリと勢いで突っ走り バランスの悪さや多少であれ時系列の齟齬は関係無いとぶった切ってきた世界観のアラを見え隠れさせる意味は有るのか甚だ疑問です。


此れからこの物語読むなら正直ロウリィの過去話を最初に楽しんでから大祭典(バカさわぎ)に巻き込まれた帝国サイドの混乱と前回あれだけ距離を詰めておきながらやっぱりヘタレなピニャ・コ・ラーダ殿下の中学生レベルな恋愛感覚 34歳を迎えても女性陣に対する対応が難聴系鈍感主人公に総突っ込み入れながら楽しむのが無難かな? 本編でGATE再接続は既に決まった未来で有る以上、素直に第二部に繋がるプロローグに専念するべきだったかも知れません。


外伝は残り3冊有り 一通り読んではみたのですがヤオの汚名返上な大冒険&ピニャ殿下と薔薇騎士団腐女子化のルーツ&栗林二曹と伊丹のファーストコンタクト描いた "プラス" を別格としてもこのエピソードを最後に締めた方が無難です。 残りの物語は悪役キャラ "レディ・フレ・ランドール伯爵令嬢" の性格がいきなり豹変してしまったり間に合わせ描写が痛々しくて読むのが苦痛に感じる展開が多かったりと、シリーズを纏めるに辺り距離を置いて書いた方が良いのかもと感じたのでちょっと時間貰います。



【 光の神ズフムートが振り翳すだけで人類を支配出来る神器 "宝剣ディーヴァ" を何故こんな形で信者に託したのか? 口がさないハーディは唯一神になりたい欲望を顕にしただけだと貶すんでしょうが私はそうは感じませんでした。 万能の願望器はある意味呪いの様なモノ "人は自らの力で立たねば駄目だ、神の力に安易に縋るな" という警鐘を与える積りだったのかも知れません 倫理観を踏み躙った結果、彼等ズフムート過激派は生贄儀式やらかす邪教として徹底弾圧された訳です。 】


★可能な限り物語を整理するため独自解釈やら色々入ります。 あくまでも参考程度で参照下さいな。


☆事情知らない人々にしてみれば結果的に結婚式=50越えのロリコン貴族と当時12歳の悲劇のヒロインの其れを妨害する形になった事でロウリィは結婚式に呼んじゃいけないと噂が流れ⇒呪い扱いされたらしい。



 誕生披露宴(ナッシダ) 其れは病や突然死を免れ順調に生き延びた我が子を祝い親族や恩義有る方々にお披露目する儀式。 閉門騒動から早10ヶ月 富田&ボーゼスの娘 "(まい)・パレスティー" も無事2ヶ月を迎え女性陣による内輪での小祝いの最中にエムロイ=ロウリィ神殿 "フラム・エム・ファム司祭" が出した提案は、元々結婚&出産願望の強いダークエルフ "ヤオ・ロウ・デュッシ" の下心満載なアピール⇒お仕置きと慣れない母親の代わりに交代で赤ん坊を抱いて盛り上がる "レレイ・ラ・レレーナ" "テュカ・ルナ・マルソー" "ロウリィ・マーキュリー" の全面的な賛同を得る事になった。


せっかくだから閉門騒動が原因で役所の開設が間に合わず未だ籍を入れるに至っていない2人の結婚式もやってしまおう。 主人公の提案を自身へのプロポーズと勘違いした亜神様(ロウリィ)に問答無用ですまきにされ危うく貞操奪われそうになる等、色々有ったものの 祭司を快諾し亜神達へ協力依頼を手配するロウリィと上層部への根回しを兼ねる伊丹の企画立案(プレゼンテーション)は、閉門後下手なブラック企業顔負けな多忙な日々を送る隊員達の息抜きを模索していた狭間陸将を始めとするスタッフの承認を得る。 


主人公にはフリーで動いて貰う必要が有りアルヌス全域を総動員してのイベントには幹部自衛官を責任者として据える必要が有る。 ならば一番暇な私が実行委員をと手を上げたのは講和条約締結の際に第二部主人公 "徳島甫(とくしまはじめ)二曹"と共に手探りでの近海調査に専念していた海上自衛隊幹部 "江田島五郎(えだじまごろう)二佐"


アルヌス州自治会代表に就任し妻となったパナシェ共々お祝いに駆け付けたディアボの余計な一言 (亜神集まり自衛隊全面協力⇒帝国中から数十万規模で人々が駆け付ける可能性が高いけど経費どうしよう?) でイベントそのものが危うくお流れになりかけるも、あの伊丹をも手玉に取る策士振りを見せたクリエイティブなオタク=江田島(かんちょう)の暗躍。 富田章(とみたあきら)による一世一代のプロポーズ (まあ相変わらず富田に片思い拗らせてる栗林二曹とボーゼスの一騎打ち等色々有ったものの) により "アルヌス大祭典" と名付けられた一大イベントは実施に向かって舵を切った。


ロウリィの手紙受け取り最初にアルヌスに現れたのは "動く18禁こと樹神ワレハルン" 本体は森で有り人と交流する際は果物を使い身体を構成。 基本全裸で日光浴か○○○で男性から色々搾り取らないと行動(じゅくせい)出来ない彼女は手頃な獲物として主人公をその辺の草むらへ引き摺り込もうとするが、亜神様の咄嗟の判断で親友の末裔でバイセクシャルと絶倫下半身で色々問題起こしてる男の娘 "モーイ・エム・スワンリィ神官見習い" が滞在中の面倒を見る事になった。 ちなみに流石に全裸はマズイからと迷彩服 (本人?のリクエスト) お腹空いたらモーイを性的に食べてねとなった為、神官見習いは "アルヌスに来て初めての賢者モード" を体験する事になったのは言うまでもない。



 帝都では、帝権擁護委員(オプリーチニキ)だった片思い相手 "ディタ・コ・エファン伯爵公子" の没落に関わったピニャ皇太女殿下に理不尽な恨みを募らせるモルト帝の姪 "レディ・フレ・ランドール公爵令嬢" と悪巧み仲間 "アン・ルナ・リーガ男爵令嬢" 謎多き少女 "メイベル・フォーン" による陰湿な反自衛隊(アルヌス)&バレスティー侯爵家への嫌がらせが始まっており、怖い物知らずな馬鹿の煽動に関わりたくないボーゼスの幼馴染み "ビーナ・コ・リントン伯爵令嬢" による必死な押さえ込みが続く中 私生児生んだ不良娘(ボーゼス)にツンデレ拗らせてる父 ロルド・フラ・パレスティーとその妻や使用人を卒倒寸前に追い込んだのは亜神5人が初孫に祝福与えるという皇帝ですら得た記録の無い栄誉。 


娘が起業した鸚鵡鳩(おうむばと)による速達郵便や政変で成り上がり状態となっているのに此れ以上目立つのは不味いと ピニャ殿下の元へ相談に訪れるが いい加減ヘタレな皇太女と主人公との関係をキス止まりから進展させたいハミルトンの献策と伊丹に逢いたい殿下の下心 久しぶりに健軍(けんぐん)一佐と "夜の兵棋演習" と考える ヴィフィータ・エ・カティ親衛隊長の発案により富田章(とみたあきら)二曹の名誉貴族就任が決定。 但し亜神5人のアルヌス集合によるパニックを抑え込むためギリギリ迄情報を抑え込む筈だったのだが娘の祝福ついでにパレスティー家へ挨拶する目的で立ち寄った亜神 "グランハム" とその恋人にして眷属 "ユエル" の帝都訪問によりアルヌス大祭典は帝国のみならず近隣諸国の注目を集める一大イベントとなった。 


なおグランハムとユエルどちらも男性ですのであしからず 帝国のみならず特地は同性愛OKな土壌が有ります。 ロウリィの親友でエムロイ信仰中興の立役者 "メグル・エム・スワンリィ教主" も齢12歳にして4人の子猫ちゃんとうふふアハハやってますし ロウリィも貞操が色々危なかったらしいです。

 

3万6千名もの老若男女の旅行申請書を処理する為の解決手段となったのはトナー不足に悩む自衛隊が製作したガリ版印刷機。 イベントで焼きそばやホットドッグを提供し特地の女の子にアピールしたい久居(ひさい)三佐と茂原(しげはら)二曹が倉田(くらた)三曹やフォルマル家メイド達にジゼルをも巻き込んで勤しんだ焼きそばソースとトマトケチャップの開発秘話。 イベントを盛り上げるため神様へ奉納舞踏を続けるロウリィやニーナ・エム・マルガリータ等の姿。 お祝いに駆け付ける民衆や貴族の姿に悔しさを顕にする悪役令嬢(レディとアン)共。 ロウリィ愛用のハルバートの製作者にしてドワーフの亜神 "モーター・マブチス" の登場 芸能人や大道芸人を呼び寄せ捲り予算オーバーとなり慌てるディアボと容赦無い突っ込み入れるパナシェの夫婦漫才等々、様々な描写や悲喜こもごもを描きつつ帝国最大規模となった大祭典は始まった。


ズフムート過激派に洗脳され、ロウリィへの憎悪と頓珍漢な正義感を拗らせ余計なトラブルを引き起こした亜神の少女 "メイベル・フォーン" と主人公のちょっとした交流。 お洒落したヒロイン達の抜け駆け勝負に介入しようとして空回りするピニャ殿下とその応援団。 勲章を付けパーティ参加を嫌がる伊丹に苦言を述べる江田島二佐の名演説。 モーイから色々吸い取ったワレハルンにより僅か数日で建立された聖堂で行われた特地初めての西洋風結婚式でウエディングドレスを披露するボーゼスに惚れ直す富田。 娘を奪った馬の骨に色々モヤモヤ抱える花嫁の父ロルドの葛藤。 炎龍倒した伊丹とガチンコで勝負してみたいユエルの執念。


平穏無事に終わる筈だった富田とボーゼスの結婚式を妨害するため現れたメイベル&ユエルの乱入&決闘申込みは、狭間陸将の提案により男女150名による棒倒しイベントとなり情け容赦無い大乱闘が展開された。 死屍累々(笑)となったガチンコ勝負は結局引き分け ロウリィに憎悪を剥き出しにするメイベルの勘違いを正し ついでに自身の亜神や信者を律する事を放棄したズフムートに嫌がらせを兼ねたハーディの計らいで決闘の場に現れたのは亡くなったロウリィの親友達。 自身の先祖ベルティエ直々に948年前の真相を告げられたメイベルは現実に向き合えず尚もロウリィに刃を向けるがブチ切れた亜神により場外ホームラン まあ他にも悲喜こもごものエピソードが有ったものの延べ3日間に渡るアルヌス大祭典は成功理に幕を閉じる。


ロウリィ.メグル.ビムリエ.ホロンの4人による親友ベルティエを救う大冒険の顛末や富田舞パレスティーに与えられた5人の亜神からの加護については本編読んで楽しんで貰うとして 棒倒しを通して友誼を深めた亜神グランハムの証言から明らかになったテュカの父ホドリュー・レイ・マルソーの生存報告により物語は新たな展開へと雪崩込む。



一応第2シリーズも4巻漲望編まで読み終えたのですが ストーリーはともかく主人公のひとでなし振りにちょっと引きます 人間として大事なモノが致命的に欠落してる(笑) クライマックス近辺で漸く物語に参戦する伊丹とヒロイン達の活躍は如何にな所で終わってしまった。 5巻発売待たないといけないな。

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