GATE 外伝1.南海漂流編 12年
2020年3/25〜3/29タブレット端末にて執筆し脱稿 同日お昼投稿
かなりあらすじ端折りましたが大凡こんな感じでした。
【 小説版では接触編以後、正直ダークエルフの "ヤオ・ロー・デュッシ" よりも影が薄かったし あたら部下をエロな懐柔目的で派遣するから印象悪かった "ぴにゃ殿下" の名誉挽回編。 文庫版の表紙イラスト見てると "4人のヒロイン出し抜いて新婚旅行かよ‼" とツッコミ入れたくなるでしょうが此処で漸く奴隷服&牢屋体験した事でアニメ版との齟齬が縮まりました。 にしても "もう1人のピニャ殿下=本物よりも修羅場潜って有能皇太女してる海賊ロゼ" と "ハミルトン" 共々彼女の付き人として振り回される居残り組只1人の外務官僚 "菅原浩治" の関係がどうなるかについては……やっぱり2部でという事になるのでしょうか 】
☆正式にはGATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝1.南海漂流編 となるのですが長いので省略します。 海よりも沿岸域がメインとなりますのでやっぱりタイトル詐欺です……海上自衛官の出番は次回から。
日本 ライトノベル作品
柳井たくみ 著
2012年 アルファポリス版 出版
Daiske Izuka イラスト
2014年 アルファライト文庫版上下巻 出版
黒獅子 イラスト
偏向報道と露骨なステルスマーケティング (と言うよりゴリ押しだよなタピオカもそうだったし) に愛想尽かしてテレビもSNSも関わるのは最低限 敢えて不快な気分味わうのは避けたいと精々犬猫関連の動画映像と天気予報、そして全国&ローカルニュースぐらいしか情報仕入れてませんが なんか "100日後に死ぬワニ" なんて "馬場のぼる" 風味の妙なマンガが流行ってたみたいですね。 このサイトのエッセイ欄で取り上げられるまで全然知りませんでしたが 金儲け優先する広告代理店が失態やらかした挙げ句、半年もしない内に世間様からは忘れ去られそうです。 それにしてもグッズ転売ヤーとやらは恥知らずにも程が有る。
今回取り上げる此れ 外伝1巻というより2部のプロローグと書いた方が適切でしたが まあアレです第二次世界大戦後の世界がそうでしたが "なまじ一方的に大勝利してしまうと勝った方は後始末が大変なんだと" そんな読後感を残す物語でした。 悪が滅んで目出度しメデタシとなるのは去って行った正義の味方だけ アルヌスの丘に残った5000名に満たない彼等のサバイバルを丹念に描いても読者は喜ばないから 未だヒロインの誰にも手を出してない主人公 "伊丹耀司" と中々スキンシップが出来ないでいるヒロイン達を中心にラブコメ要素が増量気味の物語は何故かとっ散らかった印象を与えます。
新たな敵として登場するのは "○○○のせいで私は不幸になった。 だから自分以外の何もかも不幸になれば良い" と陰謀や不和を振りまく陰険な少女で先帝の忘れ形見 "レディ・フレ・ランドール" と 神の意向無視し教義捻じ曲げたズフムート神殿の宗教指導者達に洗脳された間抜けな亜神 "メイベル・フォーン" 悪役としては三流以下のみならず 当の復讐相手には歯牙にもかけられて無いから尚更卑小さが際立ち……言っちゃ何だけとゾルザル以下の生き物です。 レディ共々次巻から登場する伊丹の新たな上司 "江田島五郎二等海佐" 曰く "薄情な主人公" は悪役としてどう自称正義に燃える烈士に対峙するのか? 放って置けば増え続ける惨劇をどう防いでゆくのか? かなり後ろ向きな内容ですので好き嫌いがはっきり分かれるかも知れません では本編を纏めてみますかね。
【 本編とは無関係に見える小見出しですが2020年3/26=旧暦3/3は沖縄では "浜下りの日" となります。 雛祭りと違いお年頃な娘限定 ご馳走食べて海水浴による穢れ落としの儀式なんですが本島ではイケメンに化けた巨大蛇の人妖に誑かされ妊娠 宮古島では海の向こうから来訪し人化した蛇神様と関係持ってしまった美少女が子供産む或いは下ろす決断を下す故事が始まりだった様です 島や市町村により由来は色々異なりますが ようするに初対面な男女の無礼講は御用心……この物語みたいに媚薬盛られてたりするとえらい事になったりします。 】
☆浜下り=現在は何故か家族揃って潮干狩りの日になってます 糸満だけは逆バージョン。 何故蛇の神様或いは妖怪なのかはシモネタになりますので勘弁を。
★ちなみに琉球王朝時代=年頃の男女による飲み会⇒沖縄の合コンは "毛遊び" と呼ばれ浜辺や広場で行われていました。 まあ何処の国や地方でも似た様なモノが有るけどね。
閉門騒動と名付けられた戦いの末にアルヌス駐屯地に残った "狭間浩一郎陸将"以下4672名の自衛官達によるサバイバルは始まったばかり。 5ヶ月に及んだ街の復興は漸く一段落したものの民間人の生活支援を優先した結果、各種車両や航空機の燃料に備蓄食糧……特にお米と各種調味料は些か心細い現状 会議室では様々な事案が議題に上がり続ける 試験栽培が始まったばかりの米の増産計画を巡りとある農家出身な女性自衛官の逆鱗に触れた首脳陣が地獄見る破目になったりとコメディ場面を挟みつつ露天掘りで確保出来た大量の原油の精製を手探りで始めたりと多忙な日々が続いている。
主人公=伊丹耀司二尉を取り囲むヒロイン達の周りもかなり賑やかになった。 アルヌス協同生活組合の責任者を兼任しつつGATE再開通の準備を進める "レレイ・ラ・レレーナ" の周りには爆轟魔法による道士号取得&ハーディの祝福と空間接続ノウハウ取得以降、様々な下心から彼女への弟子入りを希望する10名程の学生達が殺到。 駐屯地の近くに小さな神棚と自身が住まう祠を建てた亜神様 "ロウリィ・マーキュリー" に仕える為にエムロイ神殿からは3名の神官&見習いチームが派遣された。 ダークエルフにして伊丹の奴隷を自負する "ヤオ・ロウ・デュッシ" は人々が集まり続ける街の治安維持等で多忙を極め 被災者の入植活動支援で忙しいハイエルフ "テュカ・ルナ・マルソー" を訪ね現れた7人のイケメンエルフの目的は彼女へのプロポーズ。
史上最年少の道士取得に嫉妬し対抗心を剥き出しにしつつも 何時寝る時間が有るのか分からないぐらい忙しい彼女の秘書として振り回されるお仕掛け弟子入り少女 "フォルテ・ラ・メルメル" と謎多き仮面の魔道士に雇われ空間接続魔法の真髄を探る青年スパイ "ジター・ズフ・ランダー" のハーディ秘伝の書を巡るルパン三世さながらな泥棒対決。
エムロイ神殿の中に潜む秘密結社ロウ・シタンのメンバーにして戦闘狂少女 "ニーナ・エム・マルガリータ助祭" は彼女の心を射止めた主人公と力比べを所望し逃げ回る主人公に振り回され空回り。 神官見習いにして亜神になる以前からのロウリィの親友"メグル"の35代目の子孫 "モーイ・エム・スワンリー" が実はエロい事が大好きな女装趣味でヒモ体質の "男の娘" だったりと様々なトラブルが発生するのだが……詳細については原作読んでちょうだいとだけ書いて置こう。
ちなみにゾルザルの乱や閉門騒動も知らないままド田舎からノコノコやって来た世間知らずなのんびりエルフの皆様は 人手不足で苦しんでいたヤオに扱き使われ、猫耳娘=メイアの玩具にされてます まあ今回限りの出落ちキャラだから此処では名前も省略しときますね。 元主人公直属の部下で特地に残留した "富田章二曹"は出産間近な"ボーゼス・コ・パレスティ"と同棲中 時折新婚家庭に忍び込もうとする "栗林志乃二曹" との肉弾戦は続いており、前巻のイザコザから漸く靡いてくれた "ペルシア" と絶賛交際中の "倉田武雄三曹" は幸せモード。
多少のトラブルの予兆を孕みつつも平和そのものな "日本国アルヌス自治領" はともかく、内乱で弱体化した帝国や辺境独立領に友好国への火遊びを仕掛けて来る周辺諸国の蠢動を抑えるべく外務官僚 "菅原浩治" が提案したのは帝国と自衛隊が協同歩調を取っている事実を内外に示す為の外交団訪問。 閉門事件以降、事実上職務をサボりまくっていた主人公にものの見事に白羽の矢が立てられる……ちなみにヒロイン達&元部下達は文字通り多忙で事実上同行不可能だった事から自衛隊の代表に選ばれた菅原と伊丹に同行するのは帝都での潜伏任務に余裕が出て来た特戦群の選抜メンバー。
その事実をいち早くボーゼスから入手し喜びの声を上げたのは皇太女専属秘書となった元薔薇騎士団メンバー "ハミルトン・ウノ・ロー" いい加減婚期を逃しつつ有る腐女子でヘタレな上司 "ピニャ・コ・ラーダ殿下" と主人公をくっつけるべく彼女が手に入れた物はどんな堅物だろうがその気にさせる強力媚薬。 日本から手に入れた業務用のウイスキー樽に投入された其れが思わぬトラブルを引き寄せる事になるのだが其れはさて置き 陸路は未だ逃亡中のゾルザル派軍の生き残りが山賊化している事から移動は船を使う事になった。
帝国側の代表者となったのは勿論ピニャ殿下とハミルトン 詭弁を駆使し何とか "主人公とピニャ殿下を両足鎖で繋いで同室に押し込んだ" 彼女の策略は見事に大成功を収める筈だったのだが まあ船酔いでピニャ殿下がダウンしたりいきなり海賊が襲って来たから殿下と主人公を救命ボートに押し込んだらいきなり船が座礁しボートは潮流に流され2人が行方不明に(汗) まあサバイバルの達人な伊丹が付いているなら姫様は大丈夫だろう それより外交交渉は誰を影武者に立てるのかとなった所で目を付けられたのはタイミング良く捕虜となっていたピニャ殿下そっくりな女海賊 "ロゼ" 上流階級のマナーを身に着けており色々訳有りらしい彼女は紳士的に振る舞う菅原に一目惚れ ピニャ殿下に扮して先制攻撃の準備を進めるトゥマレン王国の野望を見事に打ち砕いて見せるのだが結果的に別行動となった伊丹とピニャも面倒くさいトラブルに巻き込まれる事になる。
ドタバタの末にウイスキー樽 (勿論媚薬入りだとは2人は知らない) と共に漂流中だった伊丹とピニャに救いの手を差し伸べたのは エルベ藩王国とトゥマレン王国が領有権を争うグラス半島で海女を営む人魚族の少女 "アレグリサ" 助けてくれた御礼に手頃なウイスキー樽をチームのリーダー・ケミイ(♀)に渡した結果始まった12名の人魚達との船上宴会は、ピニャ殿下護衛してる以上迂闊に酔っ払う訳にはいかない主人公を除いてくんずほぐれつの酔っぱらい大乱交に突入。 辛うじて発情モードなピニャと自分の貞操を守る事には成功したものの色々一線越えちゃった人魚達は全員が夫で有り妻な関係となってしまった。
取り敢えず頭冷やして今後の事を話し合うため人魚の住むピド村へと向かう一行が目の当たりにしたのは、海賊&奴隷狩りを装うトゥマレンの潜入工作員がやらかした略奪行為。 連れ去られた人魚の少女達を助け出そうと僅か2名で飛び出したピニャと伊丹は "偶々当の工作員達を殲滅し少女達を救い出した独立領シーミストの英雄アルバイン率いる4人の冒険者達" と互いの実情を知らないまま戦う事になり辛うじて伊丹は逃げ出せたものの ピニャ殿下は "賞金首・女海賊ロゼ" と間違われ人魚達に袋叩きにされ連れ去られる破目に
同じ頃、特戦群からの緊急連絡で主人公とピニャが行方不明となった事実を知らされたヤオを除くヒロインズと彼女に付き従う取り巻き共は 救助チームとして集められた栗林二曹や倉田三曹、特戦群の剣崎三尉等と共に救命ボートが見つかったグラス半島へと急行する。 テュカに良い所を見せたいと張り切る7人のイケメンエルフに襲いかかる人魚の罠(笑) 下手に身分証明やらかすと外交問題に発展しかねないから "シャンディ・ガフ"と名乗り正体誤魔化すぴにゃ殿下の配慮に内心冷や汗ダラダラな街の警備隊長= "元ゾルザル軍百人隊長ボルホス" 独立領シーミストの街に潜り込んだ主人公と割と良い奴揃いなアルバインとその仲間達との飲みニュケーション 実は帝国からの離脱図っていた領主ケーブルクラム (アルバインの父) と派遣総督ワレサの陰謀等々……細かな詳細書いてたら映画4本分ぐらいの内容になるから色々省略しますが
半島中を逃げ回る伊丹とぴにゃ殿下追い掛けるシーミスト警備隊とヒロインズとその取り巻き&自衛隊の救助チームの大乱闘は打ち身に捻挫 股間強打されたりと多少の怪我人は出たものの何とか犠牲者ゼロで事態収拾。 例の酒が原因でピド村の独身人魚達と一線越えてしまった7人のエルフ達は彼女達と結婚し村の再建に協力する事になった。 後年伊丹が人魚達にレクチャーした様々な技術とかまぼこ製造のレシピは人魚だけの村を様々な人々が暮らす港街へと発展させるのだが……そもそも当の本人達は何処に潜伏しているの?
未だ行方不明な2人の捜索で気の休まらない日々を送るレレイ.テュカ.ロウリィはシーミストの街に有る海産物料理とメイド服姿の人魚が名物なマーメイドカフェ・カモメ亭に集い今後の対策を相談するが其処でウェイトレスのバイトに勤しむぴにゃ殿下とカルパッチョ作りに勤しむ主人公と再会し……とこんな感じで物語は終わります。 あらすじも登場人物のエピソードも大分端折りましたが兎角今回は新キャラが多過ぎるのよ アニメ化されたら多少は分かりやすく整理されるのかね。
なお、イタリカ防衛戦を契機にロウリィを意匠化した様々なグッズや従軍記章を製造してた第4戦闘団(勿論黒幕は健軍一佐と用賀二佐……伊丹通して理沙がデザインし秋葉原で生産) がグッズ収集に燃えるロウシタン フラム・エム・ファム司祭とニーナ・エム・マルガリータ助祭に襲撃されたのは言うまでもない(笑)
㊗シーズン2・4巻エピローグにロゼ再登場。 どうもレレーナ商会で船長やってるらしいけど詳しい描写は5巻からになるのかな?




