GATE 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり アニメ版⑦ 16年
2020年3/4〜3/6タブレット端末にて執筆し脱稿 同日お昼投稿
【 本来ならしっかり描かれる筈だったダークエルフ族の避難所 "ロルドム渓谷" の描写や自殺任務に敢えて志願した8人の男女名場面は尺の都合でばっさりカット(涙) 実は原作でも名前しか出て来ないメンバーが大半なんでweb版未読の私は漸く読む機会掴んだ文庫版でズッコケる事になりました。 総撃編や冥門編はアニメ放映前後の出版だから時間的に間に合わなかったのも有りますが……此処辺りからアニメ版はダイジェスト展開となります。 普通に動乱編は映画でやりますでも良かった気がしますが後半戦の目玉はやっぱりあのベテラン声優さん特別出演かな? 】
★原作者が1番力入れた炎龍編は割と駆け足展開です。 たった1話でクライマックスが終わるなんて……終わるなんて(TT)
改めて再視聴しても色々詰め込み過ぎだった第2シリーズ 原作も割合そうなんだけど基本情報を限られたページ内に大量に突っ込むから詰めの甘さや回収されなかった伏線に途中存在そのものが忘れ去られた登場人物とかアニメ化に辺りバサッとカットせざるを得なかった場面が多々有ります。 やっと故郷に戻って来たヤオに、3ヶ月の間に次々と家族食われた親友から掛けられる罵声とか 気負い気味の8名のダークエルフ達(ああ見えて平均年齢が(汗))との交流場面が削られたり 主人公がパンツァーファーストのカウンターマス喰らった場面とか誤爆シーンで魂の契約前なら間違いなく死んでた筈だけど何故? となる描写の欠落 そして8名の死を悼みながらもいきなりギャグな展開は本当にアウト "スターウォーズのオビ=ワン戦死直後" のドタバタを思わせる違和感を感じた人も多いかと……とかく駆け足なんですよねこの辺りから
■第16話:炎龍再び (炎龍編 第6話)
★ヴォーリアバニーのデリラ役任された楠田亜衣奈 (実は主要キャラ役はラブライブの東條希さん以来らしい) のアドリブミュージカルっぽい場面から始まりますが 全て掌握してる筈なのに敢えて踊らされる強面オジサン達が色々ツボなエピソード 事件捜査にあたる警邏隊メンバーと情報二科の見せ場が多数有ったけど軒並みカットされました なお手紙に指紋云々は勿論ブラフです 原作では説明してたんだけど誰も突っ込まないね(涙)
ゾルザル親衛隊の奴隷狩りから多くの仲間を匿って貰ったフォルマル伯爵家への恩返しと 民族を裏切り国の滅亡と民族根絶やしに加担したテューレ女王へ復讐を果たす為にどんな事をしても生き残る (実はボウロが広めた偽情報) まあ何はともあれ此処は居心地良いなとやってたデリラに届いた新たな指令は、拉致被害者 望月紀子 の暗殺命令。 気乗りしない汚れ仕事に悩みながらも準備を進める彼女と柳田明二尉がああなったのは様々な不幸が重なった結果なのかも知れない
伊丹二尉の直属上司……なんか最近の立ち位置が馬鹿息子の暴走に頭悩ませるお父さんな檜垣修三佐を口八丁手八丁で煙に巻いた柳田二尉を司令室で待ち受けていたのは狭間陸将だけでは無く 第1戦闘団の加茂一佐と柘植二佐 第4戦闘団の健軍一佐と用賀二佐 そして滑走路完成で新たに入って来たF4ファントムチームのパイロット神子田二佐と久里浜二佐に西本二佐と瑞原二佐 平均年齢50近いオジサン達の圧迫面接に柳田は半ば白旗上げる寸前迄追い詰められつつも何とか逃げ切り (勿論み〜んなバレてます(笑)) 意地を貫き通した馬鹿を支援するための出撃準備が始まった。
エルベ藩王デュランとの交渉の末 越境討伐許可もぎ取るついでに貨幣資源以外の採掘権と税制優遇を勝ち取った柳田は、栄養剤処方して貰うため医療棟に立ち寄り偶々暗殺者スタイルのデリラと望月紀子の修羅場に遭遇 実はあんまりこの仕事に乗り気じゃ無かった彼女は、紀子の口から飛び出した性奴隷仲間のテューレ (生き残るために公用語教えてくれた恩人) の話聞いて動転中だったため、条件反射的に格闘戦に突入し双方共に重傷を負い緊急手術。
警邏隊と情報二科の合同捜査で逮捕されたのはフォルマル伯爵家の雇われ家令バーソロミュー 戦闘メイド隊の拷問と今津一佐が使った指紋採取のハッタリで判明した事件の黒幕は、命令書を偽造させたゾルザルだと判明 其れは敢えて事件が表沙汰になる様に動いていたテューレとボウロの陰謀だったのだが真相が明らかになる事は無かった。 愚か者の動向を監視するため諜報員としてスカウトされたのは、ピニャ殿下の料理人として皇宮潜入中だった古田均士長 割と呆気なくゾル猿に気に入られた彼に視線を注ぐテューレの姿に未だ彼は気付いていない。 エルベ藩王国偵察飛行に向かった戦闘機隊は領民を狙い飛び回る炎龍と交戦 気負い捲った神子田&久里浜ペアは危うく炎に呑まれかけ整備班長にどやされる。
無線封止行動中だった伊丹達は、漸くダークエルフの避難所ロルドム渓谷に到着。 ヤオが事情説明するため谷に降りたタイミングで偶々偵察任務から戻って来たクロウ達に囲まれ緊迫した雰囲気の中、現れたのは食事妨害され激昂気味の炎龍だった。 ロウリィがハルバードを叩き付けレレイが開発したばかりの爆轟魔法で攻撃するものの 空中に居る炎龍にはダメージが伝わりにくく絶えず移動するため中々狙いも定まらない 錯乱状態で魔法が使えないテュカと共に構えたパンツァーファーストで辛うじて撃退に成功したものの、致命傷は与えられずダークエルフ側にも多くの犠牲者が出てしまった。
■第17話:決戦 (炎龍編 最終回)
★犠牲者となるのは赤服で黒人……実はスター・トレックのお約束描写だったらしいです。 と言う訳で出た⇒死んだ・ダークエルフ8人の決死隊 後々お笑い要員として再登場するハーディの使徒・縹色の肌に入れ墨トカゲ尻尾のジゼル登場回 実は亜神は全身バラバラになっても死にません。
戦車装甲並みの丈夫な鱗に守られ飛行能力はヘリコプター 果ては炎と爪や牙で襲い掛かかり逃げ足は戦闘機並 デタラメにも程が有る炎龍に休眠期と活動期が有るのは繁殖期の問題が有るらしい。 カトー老師から聞いた知識を伊丹に伝えるレレイ ハルバートで切れないアレは殴り殺すのも大変だと嘆くロウリィ 再び眠らされたテュカを見守る伊丹の前に現れたのは、 ヤオに案内され現れたダークエルフの長老達とクロウをリーダーとするメト.パン.フェン.ノッコ.コム.セイミィ.ナユと名乗る8人の志願兵。
炎龍を倒すなら巣の有るテュバ山を徒歩で上り、山の中腹に出来た風穴から仕掛けるしか無い 伊丹は眠り続けるテュカを背負い ロウリィとレレイはそれぞれの得物手に警戒要員 ヤオを含む9名のダークエルフに託されたのはパンツァーファーストと高機動車で有りったけ持ち込んだC4=プラスチック爆弾にその点火システム。 家族の復讐で気負う彼等に懇願される形で簡単な使い方はレクチャーしたものの、付け焼き刃な教育で修羅場の際に咄嗟に対処出来る筈も無く発煙弾や手榴弾の類いは運ぶ荷物の危険性から携行を断念。
地下に入れば神出鬼没な正神に襲われる可能性が高いロウリィに屋外監視を頼み 主人公達は留守中の巣への潜入に成功。 様々な英雄志願者の置き土産(魔法剣とその紛い物)や割れた卵の殻に呆れ恐れつつも、仕掛け爆弾の準備を終えたが岩石に遮られ無線通信が遮断された結果、手痛い授業料を支払う事になった。 まるで "最初から知っていたかの様に現れた炎龍" に動転したパンが後方確認無視する形でパンツァーファーストを撃った事でナユとコムが即死。 他のエルフ達の誤射に巻き込まれた主人公も吹き飛ばされ昏倒し 生き残ったメンバーは伊丹の救出に向かうヤオとセイミィを守るため囮となりほぼ壊滅。 復讐に燃えるセイミィも忽ち炎に巻かれ 漸く意識を取り戻したテュカに現実と向き合えと言い残しレレイは魔法で聖剣を飛ばし次々と炎龍に突き立てる。
魔力を枯渇させ意識を失ったレレイの救出をヤオに託し、混乱の中意識を取り戻し起爆準備を進める伊丹の時間を少しでも稼ぐためクロウは聖剣1本で独り炎龍に挑み戦死。 ヤオと共に気絶したレレイを抱え脱出を図る主人公の姿を目の当たりにし、正気を取り戻したテュカが放ったのは巨大な精霊魔法 雷は炎龍を地上に叩き付け聖剣が導火線となり漸く起爆したC4爆弾で胴体を引き千切られた怪物は断末魔を迎える。 遺品を回収する間もなく崩れ落ちる巣と洞窟から這う這うの程で脱出した伊丹.ヤオ.テュカ.レレイを出迎えたのは死にかけた伊丹の代わりにダメージを受けながらハーディの使徒ジレルと2頭の新生龍相手に戦ってズタズタとなったロウリィの姿。
主の命で休眠期の炎龍を無理やり起こしたと言い放つジレルの傲慢な態度を翻させたのは ロウリィお姫様抱っこして躊躇なく逃げ出した伊丹達の態度と次の瞬間いきなり襲い掛かかる無数の砲火。 救援に現れたF4ファントム戦闘機にミサイルで叩き落とされバルカン砲喰らいのたうち回る2頭の新生龍に叩き付けられたのは、地上で待ち伏せていた155mm榴弾砲車射列の執拗な効力射 (確か自衛隊と米軍の其れは1分間に5〜6発同じ場所に命中します) と戦闘ヘリから放たれるトドメの対戦車ミサイルでゲームオーバー 押し寄せる普通科連隊乗せた大型ヘリ部隊と共に殺意丸出しのロウリィの声を聞き慌てて逃げるジゼルの姿と疲れ果てて動けないレレイやヤオ 現実と向き合い父親の敵で有る炎龍を自ら討った事で心のケジメがついたテュカは久し振りにイタズラめいた笑顔で伊丹と向き合う。
★アニメ版の接触編にて梨沙のアパートでゲームに挑戦していた (多分ガンダム系とFateかな) レレイ 買い込んだ物理や科学の参考書ベースに生み出したのがアレです 元ネタは大人の事情で原作では禁則事項になってます。 良く見るとお姫様抱っこされたロウリィは滅茶苦茶嬉しそうです。
☆後日 テュカから与えられた罰 (以降呼び名は "お父さん" で確定だけじゃ無く……) については原作どうぞ 何だかんだ言いつつも伊丹の母に1番乗りで会ったのはテュカになるのかな?
■第18話:魔法都市ロンデル (炎龍編エピローグと動乱編 第1話)
★レレイの姉で万年貧乏な鉱石魔道士アルペジオ・エル・レレーナ (通称アルフェ) とあらあらウフフなロウリィの旧友ミモザ・ラ・メール (お久しぶりな平野文) 原作と違い女の武器振りまくお色気ナイスボディでも無く諜報担当兼お笑い要員と化したシャンディー・ガフ・マレア登場回。
辛うじて生還したものの事実上の職務放棄 逮捕され強制送還 或いは 不名誉除隊も覚悟していた伊丹耀司二尉に下された処分は 直属上司 檜垣三佐からの譴責と第3偵察隊指揮官解任に2週間の謹慎。 其れは柳田二尉による事前の根回しと拉致被害者救出の実績のみならず、特地災害獣討伐により帝国辺境とエルベ藩王国に住む多くの人々の命を救った事 何よりも膠着していた周辺諸国との外交問題や資源採掘許可の取り付け等々様々な状況を纏めて解決に導いた結果だった まあ賞詞についての詳細はアニメ本編か原作でどうぞ。
司令部直属の遊撃隊となった主人公に与えられた職務は資源探索という名目だけのフリーランス。 現地スタッフとしてヒロイン達を雇い入れる形となった主人公の最初の任務は、炎龍討伐の功績者達を保護しつつ情報が帝都に届く前に駐屯地から離れる事でアルヌスの街やイタリカに潜り込んだ鼠達を面白可笑しく引っ掻き回す事。 レレイ・ラ・レレーナ魔道士の導師号取得を目的に主人公達がアルヌスを離れた事により大混乱となった各勢力の諜報機関は次々と馬脚を現す事になり 容疑者の絞り込みを続けていた二科の監視チームや警邏隊にフォルマル家の戦闘メイド達はネズミ駆除で多忙な日々を送る事になるのだがそれはさておき
16歳となり高機動車運転に挑戦するレレイと伊丹の他愛もないやりとりや 実は機械操作が "触るな危険レベル" だったロウリィにテュカやヤオの小噺 アニメではカットされたエルフは何故弓や音楽の名手となるのかと言う意外な真相とかを挟みつつ主人公達は、帝国より遥かに古い歴史と権威を持つ独立魔法都市ロンデルへ到着。 まずはセキュリティーガードが厳重な宿を確保し、導師試験受付を行うカトー老師の盟友 "ミモザ・ラ・メール導師" の元を訪問 ホワホワでポアポアな彼女 実はロウリィの友人でも有るのだが、此処にはレレイが対峙しないといけない人物が居るらしい と言う訳で "資源探索に色々役立ちそうな万年貧乏の鉱石魔道士にしてレレイの姉=アルペジオ" との初対面はあらあらな展開で次回に続く
ところで "ゴッドファーザーPart1" でコーザノストラのコルレオーネ家がやらかし映画館で其れを見せられた観客のみならず、何も知らない出演者を阿鼻叫喚の地獄絵図に叩き込んだ警告 "ベットに馬の生首プレゼント" を知っているだろうか?
今回 帝都正門に飾り付けられたのは巨大な炎龍の生首だけどね。
ネズミ駆除を完了し エルベ藩王国軍と協同で実行された炎龍及び新生龍合同討伐作戦の詳細情報や 拉致被害者暗殺作戦の失敗を未だ掴めていない帝国の強硬派を大混乱に陥れる計画は、第4戦闘団主導(勿論発案者は映画マニアなあの2人)により寒気で騎龍が飛べない早朝に行われた。
大型ヘリの消音や認識阻害の精霊魔法に重量軽減魔法を駆使したのは 自衛隊との友好関係構築と自分達の生活基盤再建のためアルヌス生協に防諜警備で雇われたダークエルフ族の傭兵魔道士や藩王国から派遣された魔道士達。 アルヌスに詰めていた薔薇騎士団の諜報を担うシャンディー・ガフ・マレアの報告を通し事実を知ったピニャ殿下は、誰がいや何処の勢力が炎龍を討ち取ったのか大凡の推測が付いていたが 父・モルト帝を警戒しまずは講和条約締結を優先。 交流事業で年齢に不釣り合いとも言える聡明さを発揮したのは普段はすがわらさますがわらさま♥とロリ……もとい外務官僚 菅原浩志に甘えまくる シェリー・テュエリだった。
短期間で日本語の日常会話をほぼ完全にマスターし 新たに交渉団に加わった上司 白百合玲子特地担当大臣補佐官に初対面で多大な誤解を与えながらも、自身の年齢すら武器に異国の外交官とどう接したら良いかと戸惑う貴族女性達と白百合補佐官の歓談をセッティングしてみせた彼女からは "私を使って下さい菅原さま" とさらなる誤解を招く発言が(笑)
何処の勢力がやったのか見当も付かない炎龍の討伐情報や望月紀子暗殺に失敗し狼狽えるゾル猿を宥めすかしおだて上げ ボウロと組んでさらなる計略巡らせるテューレ 自衛隊という組織では無く伊丹とその仲間で炎龍を討伐したのだと伝えるピニャ殿下の部下の報告を敢えて捻じ曲げ 討伐に参加した放浪民の魔道士レレイを "良き帝国市民として絶賛" する事で露骨に命狙ってくる馬鹿息子を見当違いの方向へ暴走させ自滅させようと企むモルト帝 だが祝杯に仕込まれていた薬物により皇帝は突如昏倒 最初の捕虜返還式典は予想外の大混乱を巻き起こす。
★原作でもアニメでも主人公に与えられた "新任務の裏に有るモノ" に関する説明描写有りませんが、総撃編や冥門編読んでみると其れを匂わせる描写が多々存在します。 結果的にエルベ藩王国を筆頭に周辺諸国と日本政府の同盟を把握していなかったゾルザルの思惑は見事に空回り。 テューレやボウロそして次回から登場する帝権擁護委員……ようするに秘密警察長官アブサンや若手貴族と軍主流派の傀儡に担ぎ上げられた馬鹿は革命ゴッコを始める訳です。
☆炎龍の頭だけにしたのは他のパーツは売り払い又は協力相手と折半する為。 せちがない話だけど騎龍同様に炎龍の鱗その他は有効な資源になります 弾代や燃料代と人件費の元は取らないと野党がうるさい(笑)
ところで名探偵コナンを読んだ事もアニメ見た事も無い私はGATE海外の反応欄に名前出て来た "灰原哀=本名シェリー" って誰だよ状態でした(笑)




