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GATE 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり アニメ版② 15年

2020年2/17〜2/19タブレット端末にて執筆し脱稿 2/20深夜投稿

【 草創期のカルト宗教を弾圧した事で今もネチネチと批判的に描かれる古代ローマ帝国が多民族多文化国家となったのは 他の蛮族呼ばわりされた国々と違い貴族や市民のみならず奴隷までもが私塾や学校等で最低でも文字の読み書きや計算式の使い方を教え込まれた事と 人間を生贄に捧げる等(カルタゴやガリアなど)の野蛮な風習を残した所は丸ごと滅ぼしたものの、割と積極的に異民族の生活様式やお祭り等を取り入れた そんな事情が有り 差別は有りましたが区別は無かった結果、帝国は数百年以上の命脈を保った訳です なお帝国を東西に分裂させ滅ぼした原因は国教まで登り詰めた後、他宗教の弾圧を始めたキリスト教でした。 】


★カルト宗教の具体的な名前は書けません(^_^) 


 ちなみにGATEのウイキペディア検索してみると 異世界=特地では数百年前のゲート閉鎖後に起きた全能神を崇拝するとか言うカルト宗教の蜂起とやらが発生しましたが 宗教指導者が其処ら辺りを闊歩する亜神=エムロイの神官や炎龍により根こそぎ神罰執行され絶滅したそうな(苦笑) 神様が存在する世界なら信者食い物にする詐欺師なんて万に1つも生き残れないと思います ちなみにこのアニメが原因でアクア様共々ロウリィを崇拝してるアメリカ人は結構多いそうですよ。


ではさっさとあらすじに移りますかね。



■第2話:二つの軍勢 (接触編0〜1話)


★原作版はこの辺りから本編スタートします。 22ヶ国の同盟国や独立領主からなる10万の聖地奪還作戦はまともな描写すら無く6万人の軍勢が壊滅した帝国軍よりゃ出番や壊滅シーン有るだけアニメの方が恵まれてるってのはどうなのかって疑問は残りますが(苦笑)



 得体の知れない蛮族の国を滅ぼそう 拡大政策を取り続ける帝国議会で承認され何時もの様に始まった戦いは、12万もの大部隊の半数を失い無残な敗退に終わる GATEの開門したアルヌスの丘は杖を持ち緑色のおかしな服装で歩き回る僅か数千の蛮族に占拠された。 聖地奪還を命じられた精鋭が壊滅し常備軍の半分以上を失った事で帝国議会は紛糾するかに思われたが なおも楽観主義を貫き徹底抗戦を叫ぶ元老院議員達と将来的に禍根となり得る者達の在庫処分を企てる "モルト・ソル・アウグタス皇帝" はワイバーンもオークやトロル、ゴーレムすらも持ち込んでいない自衛隊を侮っていた。 そもそも聖地を出て帝都を制圧するにはあまりにも過小な戦力であり、 最悪の事態となっても途中の村や街を焼き焦土戦術で時間を稼げば大規模戦力の編成は充分間に合う。


唯一の問題は帝国正規軍の戦力低下につけこむ近隣諸国や独立領主の反乱 懸念材料を払拭するため帝国がおこなったのは実情を誤魔化し盟約による軍事支援の協力依頼。 現実と余りに掛け離れた楽観論にまんまと騙された22ヶ国もの連合軍は10万人もの兵力を動員し空と陸からの攻撃を開始、 だが技術格差が少なくとも500年以上も離れた自衛隊には夜襲も物量に任せた突撃も無意味だった。 結局多くの領主や王を失った連合軍は崩壊 散り散りバラバラとなり故郷を目指す者、野盗に落ちぶれる者が続出する事となる。 


(いたずら)に帝国や友好国の兵力を擦り減らしているとしか思えない(こうてい)の態度を看過出来ず正論をぶつけた皇位10位継承者 "ピニャ・コ・ラーダ第三皇女" は紆余曲折の末に自らが育て上げた親衛隊 "薔薇騎士団" と共に聖地奪還の為の隠密偵察に出陣。 GATEの向こう側では利権が欲しいアメリカ合衆国大統領をリーダーとする火遊びの準備 都内では中共がスポンサーとなった反戦団体のデモや派遣部隊への妨害工作が始まっている。



 かつて特亜大陸に進出した企業や開拓農民、旧日本陸海軍がやらかした様な泥沼の事態を避けたい自衛隊特地派遣軍は無駄な占領地域獲得は最初から断念。 後続が補給物資や資材と共に続々と到着し 25000人の隊員による防衛陣地と滑走路や宿泊施設等の基地建設が始まった。 捕虜の尋問で判明した言語や衣装等の文化形態から古代ローマ帝国と何らかの繋がりが有ると結論は出ているものの、未だ衛星打ち上げによる全天観測や地図作成もままならない状況下 偵察チームによる現地調査が意見具申され過去の経歴から白羽の矢が立てられたのは伊丹耀司(いたみようじ)二等陸尉 


第三偵察分隊の指揮官に上番(じょうばん)した主人公(いたみ)の部下を任じられたのは総員11名 最年長のおやっさんこと桑原惣一郎(くわはらそういちろう)陸曹長 ヲタ仲間の倉田武雄(くらちたけお)三等陸曹 お馴染み富田章(とみたあきら)二等陸曹 好戦的な問題児 栗林(くりばやし)志乃(しの)二等陸曹 看護師資格持つ黒川茉莉(くろかわまり)二等陸曹 書類仕事が得意な仁科哲也(にしなてつや)一等陸曹 元板前の古田均(ふるたひとし)陸士長 写真撮影が趣味で実はケモナー疑惑持つ笹川隼人(ささがわはやと)陸士長 大砲屋の勝本航(かつもとわたる)三等陸曹 五輪刈りにメガネの商人 戸津大介(とづだいすけ)陸士長 地味な外見の割に上昇嗜好の強い東大樹(あずまだいき)陸士長 2台の高機動車と1台の装甲車両に便乗したチームの特地偵察が始まった。 


近代国家以前(ちゅうせいとしこっか)な文化形態で元々帝国の影響が及んでいない地域で有る事が判明し、友好的なファーストコンタクトに成功したものの主人公達が立ち寄った村々は割合大きな "コダ村" を筆頭にいずれも人族しか見当たら無い。 夕刻を迎え、森林地帯に居住する住民との平和理な接触を果たすため夜間に車両を乗り入れる事を断念 桑原陸曹長(おやっさん)の意見具申を受け入れ訪問を明日に延期 安全な場所を確保し野営の準備を始めようとした矢先 主人公達が目撃したのは森を焼き払う巨大な炎龍(ドラゴン)の姿 やがて大雨が降り始め火災が鎮火したのは翌朝の事。


焼け落ちた村で生存者を探す伊丹達 少なくとも100人近い人々が暮していた筈だが生存者は見つからなかった。 情報を持ち帰り対策を考えなきゃ今度は俺達がこうなるかも知れない 何気なく井戸水を飲もうと桶を投げ込んだ主人公達が聞いたのは誰かの悲鳴……桶が頭に直撃し井戸の底に倒れ込んでいた唯一の生存者は 若いエルフの少女?



★伊丹の部下或いは特地で様々な体験をし成長する普通科連隊隊員達と精霊種(ハイ)エルフなヒロイン "テュカ・ルナ・マルソー (実は父親の血を引きバイセクシャル)" 外伝で漸くヒロインレースに出陣する "ピニャ・コ・ラーダ第三皇女 (ヘタレ腐女子)" 登場回。 アニメでは全滅ぽいっ描写が有りますがエルフの逃げ足は割と早いらしく外伝で色々湧いて来ます。 おかげでテュカがどんどんやさぐれモードに(苦笑)


☆意外と海外の映画やドラマでも描写される事は少ないのですが19世紀辺りまで住む村が変われば外国扱いで殆どの国は未だ集落で産まれ⇒最後を迎えるのが当たり前 沖縄も割と昭和終わりまで其れが常識でした そもそも部落ごとに方言が微妙に違い那覇〜糸満ぐらい離れると日本語でなけりゃ日常会話が成立しなかったのよ (県内のテレビCMで上間不動産が其れで遊んでます。 そういや "フランスの思い出" って映画がまんまそんな内容でした。) 自分達は大和人(やまとんちゅ)(体験した友人によると本当は関西人を自称する在コも多かったらしい 京雀から見りゃ東京出身者も土人呼ばわり)に差別されたと怒りながら石垣島や宮古島出身者を見下したりなんてのは珍しく無かった訳ですが今はどうなんでしょう。



■第3話:炎龍 (接触編 第2話)


★魔法少女レレイ・ラ・レレーナとゴスロリ神官ロウリィ・マーキュリー登場回 後々無茶な討伐戦を挑む事となる炎龍との1回戦。 実は勝本航(かつもとわたる)三曹のアニメ第1クール最初にして最後の見せ場回でも有ります 別段二階級特進なんて事態にはなりませんが特地にやって来た栗林菜々美にラブな大砲屋は以降モブ扱い アニメ第2クール最終回前半クライマックスまで活躍場面有りません(やっぱり大砲屋だった(笑)) そもそも分隊だけでも見せ場作るのは中々大変なのよ。



 黒川二曹の救命活動により危地を脱したものの 未だ意識を失ったエルフの少女を連れコダ村にUターンした伊丹達が炎龍発見の情報を提供した結果、村は大パニックとなった 本来後50年は休眠期が続く筈で安全だった家や畑を捨てないとエルフの村の様に食い尽くされ炎に沈む なし崩しに始まったあての無い逃亡生活を続ける避難民を誘導護衛し交通整理を買って出る第三偵察分隊。 当たり前の様に民間人を助け怪我人の治療を行う医務官が帯同する男女混成の緑色の兵士たち?に郊外から魔法使いの師匠 "カトー・エル・アルテスタン" と共に難民の車列に合流した水色の髪の少女 "レレイ・ラ・レレーナ" は戸惑いを隠せなかった。


その夜 馬車列から脱落した家族を皆殺しにする際に、命乞いさせて情報を手に入れた山賊達は仲間を集めコダ村から逃げ出した避難民を襲う計画を立てていたのだが 其処へ闇を司る神エルロイの神官で有り亜神 "ロウリィ・マーキュリー" が登場し神罰執行(みなごろし) 山賊及び其れに合流した敗残兵の群れvs自衛隊第三偵察分隊僅か12名との戦闘は未然に防がれる事となる。 


翌朝、駐屯地からの応援部隊投入は帝国軍との遭遇戦闘に拡大発展しかねず却下 本来村々を守り難民対策を行う筈だった領主とその子弟が率いる軍は聖地奪還作戦に参加したまま戻って来ないのだと言う状況説明を主人公が説明する最中、車列の前に立ち塞がったのは鴉の群れを率い巨大なハルバートを軽々と片手に担ぐ "ゴスロリ少女(ロウリィ・マーキュリー)" 喜びの声を上げ集まる子供達や避難民からおおよその事情を聴き出したロウリィは好奇心に駆られ高機動車(ハンヴィー)へ 伊丹の膝の上にちょこんと座ったゴスロリ少女の暴挙に慌てる主人公達 結局車内に指定席を確保したエムロイの神官も避難民に合流する事になってしまうのであった。


まあ原作では此処から更に数日経過し 夜間力尽きて馬車列から脱落したりと悲惨な展開が有ったりしますが其処はさらっと流します。 


近隣の村々からも合流して来た馬車列が峠に差し掛かったその時、太陽を背に襲いかかる翼竜を食い千切ったのは巨大な炎龍。 燃え盛る炎で地獄絵図と化した状況下、避難民を逃すため主人公達は囮になり無謀な戦いが始まるが小銃や車載機銃の弾丸すらピンポン玉の様に跳ね返す相手をどうやって撃退する? 


悩む主人公に身振り手振りとエルフ語で「目を狙いなさい」と必死にアドバイスをするのは意識を取り戻したばかりのハイエルフ(テュカ) 後に目撃した避難民から "鉄のイチモツ" と命名された携行対戦車ロケット砲(パンツァー・ファースト)を炎龍に向け発射した勝本(かつもと)三曹の活躍は無駄に終わるかに見えたがハルバート片手に車内から飛び出したロウリィのアシストにより対戦車弾は炎龍の左手を吹き飛ばす 辛うじて撃退には成功したものの犠牲者多数……遺体を埋葬し弔った主人公達は此処で避難民達と別れアルヌスへ帰還の徒につく 村長に頼まれ保護者を失った子供達と重傷者や身寄り無い老人 ついでに自衛隊に興味を抱いたカトー&レレイ師弟とロウリィを連れ駐屯地へと戻る主人公達を映し舞台は再びアルヌスの丘へ 


無線機不調 (勿論アリバイ工作) により司令部の承認を得ずに難民連れ返った主人公達の行動は直属の堅物上司 檜垣統(ひがきおさむ)三佐 を心的頭痛と胃炎に陥れる事態となった。



■第4話:見知らぬ地へ (接触編 第3話)


 伊丹達の活躍で命を拾った避難民達により辺境地域では "炎龍を撃退した異国の傭兵達=緑の人" の英雄譚が広まり始める。 自衛隊同様、無意味で無計画な遭遇戦を避けるためお忍びで状況確認と情報収集にあたっていたピニャ殿下と薔薇騎士団の教育係 "グレイ・コアルド" 数少ない男性隊員 "ノーマ・コ・イグルー" 副官のリア充少女 (婚約者持ち) "ハミルトン・ウノ・ロー" はコダ村から家族共々避難して来た肝っ玉女性から身振り手振りも踏まえた生の正確な情報を入手する事に成功。


いち早く現地民間人との接触に成功し 炎龍災害からの避難民護衛に協力した第3偵察隊がタイミング良く事件の目撃者や生存者を連れ帰った事が切っ掛けで 害意持った敵対勢力からGATEを守る防衛城塞で終わる筈だった自衛隊特地アルヌス基地は官民が共に生活する大都市へと徐々に変貌してゆくのだが其れはさて置き 避難民の面倒を見る様、改めて檜垣(ひがき)三佐から指示された伊丹(いたみ)達は衣食住の手配や見慣れない道具や食事の説明など諸々の対応に追われる事に 


異世界モノ定番の便利で美味しい食事に喜ぶカトー老師のリアクションやお風呂場の視聴者サービス場面を挟みつつ親交を深めるヒロイン達の他愛もない遣り取り 最初から居ない筈の父親を気遣う明らかに情緒不安定なテュカの態度 空を飛び交うヘリや住居建設に導入された建設機械に興味を抱き 持ち込まれた大根を使い見事なかつら剥きを披露する古田(ふるた)士長等から日本の言語や風習を学び始めた魔法少女(レレイ) 彼女の活躍と機転より16名の子供達を中心とした難民達の自活の道が開けたのは程なくしての事。


他の偵察隊からは次々と莫大な天然資源の発見情報が入って来た事で特地の重要性希少性が増してゆく中、GATEの向こう側で始まった中華人民共和国政府を牛耳る (とう) 徳愁(とくしゅう) 主席 の意地汚い蠢動。 主人公をライバル視し何故 特地に日本政府が拘るのかをテンション高く説明する "柳田明(やなぎだあきら)二等陸尉" と其れをサラっと受け流す伊丹二尉(しゅじんこう)の対峙場面。 ピニャ殿下は周辺諸国連合軍の一員として聖地奪還戦に参加し自らの手足と多くの部下やアルグナ/モードワン/リイグナ王等々の盟友達を失った状態で僧院に匿われたエルベ藩王国 "デュラン王" と対面、彼の口から帝国の裏切り行為を糾弾された彼女は辺境の実情を確かめるため、アルヌスの丘を目指す決意を固めた。


同じ頃アルヌスでは敵将兵の遺体埋葬を優先するため、手付かずのまま放置されていた大量の騎龍から回収したウロコを販売し生活資金にする事を提案したレレイ主導による働き掛けで、遠く離れた城塞都市へ向かうヒロイン達と第3偵察隊。 


図らずもピニャ殿下一行と主人公達の会合は辺境の大都市イタリカで果たされる事になる。



★自衛隊側にPTSDが発生していないのは勿論ご都合主義も有るけれど隊員の殆どが銀座事件の際に帝国軍と対峙し彼等を射殺したり 事態終了後の犠牲者搬送や重軽傷者の人命救助にあたった隊員が多かった為。 この世界ではGATE開通により地脈に異常が発生した事が原因で東日本大震災は発生しておりませんがベテラン自衛官の桑原曹長(おやっさん)や動乱編から登場する新田原(にゅうたばる)三佐等は阪神淡路大震災での災害派遣に参加した経験が有ります。


☆少女騎士と彼女達を補佐するベテラン教官達で編成されたピニャ殿下の親衛隊=薔薇騎士団 実はリアルに独り神街道驀進中なピニャ殿下と原作&文庫版では顔の区別が付かないとキャラ設定変えられミーハーで巨乳お色気キャラから貧乳お間抜けお笑いキャラにされたシャンディ・ガフ・マレアを除いて全員親の気配りにより婚約者持ちでした。 銀座事件で相手が戦死したボーゼスやヴィフィータの場合は当人もそんな者が居た事を知らなかった可能性が高いです まあ戦乱に次ぐ戦乱のみならず龍や怪異が発生する世界だから軍人の死亡率滅茶苦茶高い訳ですし。 原作では冥門編辺りから彼女達専属の従者チーム (勿論全員少女) が登場します まあ考えてみればボーゼスの縦ロール手入れとか1人で脱着不可能な鎧装備なんて個人の努力で行うのは無理ですものね。





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