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シャイニング TVムービー版・後編 97年

2019年12/22〜12/23脱稿 タブレット端末にて即日投稿

【 粗暴な父親と縁を切り、学業とアルバイトを必死に掛け持ちし大学デビューを果たすジャック・トランス 様々な女性と浮名を流しつつも最後に縁を結んだのは自分と同じ様に厳格な両親と疎遠気味だったウィニフレッド・アントニーだった。大学卒業後、親族の反対を押し切り駆け落ち同然に籍を入れた2人が幸せの絶頂を迎えたのは息子ダニエル・トランスの誕生 だが歳を経てある日ジャックは気付いてしまう……(おひめさま)息子(せんせい)に対しそこはかとない劣等感を抱いている事に。 】


★浮名のツケは……"ドクター・スリープ(原作版)"で判明しますがまあ良いか 何にせよTVムービー版のジャックなら違和感無いわな(^_^)因みにウェンディ役や役者引退したけどモデルとして活躍してるダニー役も全員美系です。20年以上経過しても劣化してないし。


☆館の悪霊役はサム・ライミやキング御大本人。 結果腐りかけ(ショタ)のマーシ夫人以外はそんなに怖くないのはアレだよね。



 実は1話から見えて来るのは大金持ちな両親の元で何不自由無く育ったらしい妻ウェンディの肖像(高級ホテルの雰囲気を懐かしいと言い出す場面参照。)コレに加えて息子も生まれ付き頭脳優秀だったら……バカボンのパパでも無い限り劣等感抱くよね(笑) まあそれだけの話です。あのマンガが伝説として今も読めるのはギャグが冴えてるだけじゃないのよ。


親や親族の反対を押し切り貧乏な新米教師と幸せな家庭を築いた筈のお嬢様(ウェンディ) 己の心の奥に潜む強い劣等感と向き合うのを恐れた夫は危うく人生を台無しにする所をギリギリで踏み留まった。再就職も決まり自身の持つ未来視の能力(シャイニング)に苦しむ息子も同世代の子供達と少しだけ距離を置き、静かな環境で静養すればきっと症状も暖和するだろう……なのに何故私は不安を感じているの? 10月21日 景観荘(オーバールック)を1時離れ家族全員で麓の街サイドワインダーに 原因不明の頭痛と幻聴に苦しむ主人公(ジャック)は地元の禁酒協会へ、ウェンディはスズメバチに深夜刺され癲癇(てんかん)の発作を起こしたダニーを連れ小児科医"ダニエル・エドワーズ医師"の診療所へ 幸いアナフィナキシーショックも無いと聞かされ安心するがダニーに残る骨折痕の理由を医師に問い詰められた彼女は動揺を隠せないでいた。


11月1日早朝 日課であるボイラー圧力の調整を行う為地下室へ降りたジャックに不意に襲いかかる頭痛と幻聴……暗闇の中で躓いた時に偶然見付けた古いスクラップブックに新聞記事の束 其処に記されていたのは1921年に執り行われた華やかな仮面舞踏会の記録と同日深夜に発生しセンセーショナルに書き立てられたマフィアによる殺人事件の詳細。 此処で暮らし始めてから何度も発作を引き起こす息子にかまけて執筆が中々進まない戯曲に行き詰まりを感じていた(ジャック)は気分転換も兼ねて景観荘(オーバールック)の歴史を調べ始める。 翌日から8日間降り続けた雪により道路は通行止めとなり、屋外での作業が不可能となった事から主人公(ジャック)は地下室に通い詰め資料に読み耽った。 元々想像力豊かだった(ジャック)の脳内で繰り広げられる幻想絵巻……館の闇に魅了された父の影響を受け知らず知らずの内にエネルギーを抜き取られてゆくダニー。 2人のシャイニングを吸収し徐々に力が強まる悍ましい気配。 


12月9日 雪は一時的に小康状態 久し振りに青空が戻り主人公(ジャック)は公園に建てられたホテルのドールハウスや出入り口の雪下ろしを始めるが、ふと我に返ると動物型に伐採された生け垣(トピアリー)が獲物を囲む様に移動している様な……雪の落ちる音に動転した直後、何故かドールハウスの横には箒の代わりに"クロッケーハンマーが立て掛けられていた。" 動き出すトピアリーとジャックを嘲り或いは誘惑するかの様に響き渡るドールハウスから聞こえる人々の嬌声 誰も乗っていないブランコに打ち据えられシーソーに馬鹿にされた主人公は唯一の武器となりそうなハンマーを構えるが……全て幻想? 慌ててホテルへ逃げ戻る。


12月10日 禁断症状が出ているんだきっとそうだ再び降り始めた大雪で仄暗い支配人室で主人公は断酒会の本を読み内容を諳んじるが無線機から聞こえ出したのは死んだ筈の父親の声だった。 


「アバズレも糞餓鬼もお前を陥れようとしている……奴等にお仕置きするんだジャッキー。」


ハンマーを振り翳し無線機を破壊したジャックは217号室の鍵が持ち出されている事に激昂し眠り込んでいて慌てて飛び起きた妻と揉み合う事になるのだが……偽物の母親の声に誘導され半分眠ったまま2回のあの部屋を開けてしまったダニーは風呂場で腐りかけていたマーシ夫人だったモノに抱き締められ首を締められそうになっていた……色々あった末、キッチンに逃げ込んた3人はダニーが見たモノに震え上がる。 アレに壊されたくないのなら此処から逃げ出すしか無い だが逃げた後はどうなる? 不祥事を起こした俺は今度こそ終わりなんだ。 囁き掛けメッセージを残す支配人と名乗る其れに操られるかの様にマーシ夫人が遺した足跡やシャワーカーテン越しに見えるアレを見なかった事にして唯一の脱出手段で有るスノーモービルをも破壊。 電話線は既に寸断されていた。



 1月4日 その日フロリダ州マイアミでランチを楽しんでいた"ディック"はダニーの悲鳴を聞いて倒れかける。 疑われても恐れられても両親に警告しておくべきだった あの小さい坊やをホテルに置き去りにすべきじゃ無かったんだ 慌てて空港に駆け付けるもタッチの差で飛行機に乗り遅れたディックはどうやったら彼等を助け出せるのかで頭が一杯だった。 その頃既に心を侵食され支配人=悪霊(ホレス・ダーヴェント)の操り人形となっていた主人公(ジャック) 1月5日 囁きに根負けし封鎖された筈の酒場(コロラド・ラウンジ)に入り込んだ主人公(ジャック)を出迎えたのは1本のジャック・ダニエル(バーボンウイスキー) 動かない筈のJUKE BOXからは音楽が流れ出しバーテンダーとして出迎えてくれたのは自殺した筈の前任者"デルバート・グレイディ" 実際の所は誰も居ないラウンジで独り狂う主人公は亡霊に囁かれ舞踏室(パーティールーム)へと迷い込む。


昏睡状態のウェンディと錯乱しディックを呼び続けるダニーを余所に 主人公(ジャック)の幻想の世界で繰り広げられる華やかな仮面舞踏会。 


「我々にはあの子(ダニー)が必要だ……聞き分けの悪い子をお仕置きし邪魔者(ディック)アバズレ(ウェンディ)を排除しなければ貴方様は失業します。」 


"端から空っぽのウイスキーボトルを飲み干した" ジャックは遂に最後の一線を超えてしまう。 暴れる主人公(ジャック)を昏倒させ食料庫に閉じ込めた2人だったが実体化し始めた悪霊達の攻撃に気を取られた隙を突かれ封印は解かれてしまった。 漸くホテルに到着したディックは待ち伏せていた主人公にハンマーで打ち据えられ昏倒 逃げ回るウェンディを嘲笑いながら追い回すジャックの気を引くためにダニーは決死の時間稼ぎ。 主人公に取り憑いた悪霊達は致命的なミスを犯していた このホテルのボイラーは毎朝早朝、定期的に圧力を抜かなければ爆発するのだ。


漸く事態の深刻さに気付いた"ジャックだったモノ"は慌てて地下室へ駆け込み意識を取り戻したディックとウェンディそしてダニーは雪上車を目指し屋外へ 正体を現した生け垣達は3人の行く手を阻もうとするが必死に呼び掛ける息子の念話に漸く正気を取り戻した主人公(ジャック)は実体を手に入れ縋り付く悪霊達のコントロールを振り払い自身の命を犠牲にボイラーを暴走させた。 爆発により何もかも燃え上がり滅びていった。 亡霊達は真夏のアスファルトに落ちたアイスクリームの様に溶け出し生け垣は炎に巻かれのたうち回る。



そして10年の月日が流れた。 ホテルの爆発炎上は設備投資を怠ったアルマン支配人の失策という事になり、多額の賠償金と沈黙料を元手に元従業員達は再出発。 ダニーが高校を卒業する日、会場に駆け付けたディック・ハロランを出迎えたのは夫の死を乗り越え息子を育て上げたウェンディの姿。 首席として感謝の辞を述べるダニーを守護霊となり見守るジャックの様子に気が付いたのはディックとダニーだけ…………その頃燃え落ち廃墟と化した筈の景観荘(オーバールック)では不可解な現象が………………。



とまあそんな感じで物語は終わります。 ドクター・スリープの前哨戦或いは先に映画館で或いは原作読んでそもそも"シャイニング"ってどんな話なんだと興味を抱いたお客様向きなテレビシリーズ……独立して存在するキューブリック版よりは分かり易いバージョンで御座いました。

 




投稿した後で気が付きましたが……明日はXmasイブじゃねーか(笑) なんだってこんなバットエンドなホラーの話書いちゃったんだろう?


12/26追記:暫定182話 サロゲート 09年 を丸3日掛け全面改稿致しました。 支離滅裂だった内容が多少は読み易くなったと思います。


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