HANNIBAL ハンニバル シーズン2-③ 14年
2019年タブレット端末にて執筆10/12〜10/13脱稿 10/13 22時投稿
急ぎ書き上げたので誤字脱字はご容赦を⇒後から直します。
【 境界性パーソナリティ障害を発症し捜査の第1線から外される前=殺人課刑事時代の主人公は果たしてどんな人物だったのか? そもそもハンニバル・レクターのオマケでしかなく原作者にも徹底的に嫌われてるが為に描かれる事が無かったウィル・グレアムの背景が漸く見えて来た第2シリーズ……実はこの7話がダントツでお気に入りです。よって本来2本.第1巻のみ3本立てだったDVDの構成に逆らう形で単発投稿致します。 】
★双方の名誉の為に今じゃ無かった事にされてますが"羊達の沈黙"劇場公開時、クラリス役のジョディ・フォスターに年甲斐も無く惚れ込んだ原作者が暴走した挙げ句続編"ハンニバル"が書き上げられた経緯が有りましたっけ…かつて似た様なストーカー=ジョン・ヒンクリー(レーガン大統領暗殺未遂犯⇒精神疾患口実に無罪⇒2016年野放し…一応接近禁止命令が出てる。)に付き纏われた恐怖体験から彼女の続編出演は拒否されました。
まずは台風19号で家族を亡くした方…或いは浸水で家屋や財産を失った多くの被災者へお悔やみ申し上げます。 てっきり今回もこっちに来るんじゃ無いかと思ってたんだけどねぇ…今年最後のオクラ収穫繰り上げてハウス畳んだり畑片付けてたらなんか予想外の方向に行ってしまいました。シークヮーサーなんかは流石に完熟が間に合わないから余計な枝葉や小さな実落として諦めモードだったのね。 酒造りに使われる水源地だけど1級河川なんざ何処にも存在しない所で暮らしてると水害の恐怖なんて想像外で御座います。 瞬間風速70m以上とか竜巻で車やバイク飛ばされた経験有るから専らそっちを心配してました。
他にも取り上げたい題材…特に3年以上塩漬け状態の"ザ・パシフィック"とか2019年の今がタイムリーな"トゥルー・ディティクティブ第1シリーズ"とかいっぱい有るから3話編成でさっさと第2シーズン纏めようと思ってたのですがなかなか文字数削れません…という理由で内容が滅茶苦茶濃かった第7話=焼物は単話編成で投稿致します。まあ8話〜10話が実質ガス抜き編成だったからでも有るのですがね…………にしても連休中に最終話まで書き終える積りでしたが中々上手くゆかないものです。では本編へ…前回の半分程度なのはご容赦を。
【第1シーズンで悪夢を見続けたウィル・グレアムにとって大鹿とは何だったのか? そして第2シーズンに入ってから何故レクター博士がせんとくんもといトーテムを彷彿させる悪魔じみた存在に見えていたのかが漸く判明した転換点となるエピソード……チェサピークの切り裂き魔そのものな残虐性と狡猾さを見に付けた猟犬は罠を仕掛ける。 囮に仕立て上げたのはいったい誰?】
★兎にも角にも第2シリーズ纏めてから未だ難航中の第3シーズン視聴しようと思いますが……日本じゃ腐女子や貴腐人大喜びなシリーズなんだと2019年10月に入ってから初めて知りました。 困った…何か見る前から敷居が上がったぞ(-_-;)
第7話:焼物 (やきもの)
フレンチやイタリアンのコース料理では目玉となる存在。会席料理や懐石料理も同様ですが、他と異なるのは必ずしも肉或いは魚とは決まっていない事…焼く或いは炙るという形式で調理され美味しければ野菜や豆腐もれっきとしたメインディッシュとなります。 とは言え本編ドラマの様にむさ苦しいおっさんを"ハイどうぞ♥"と皿に並べられても……ねぇ(汗)
バージニア州サマービル郊外の廃工場を覆い尽くすかの様に集まったパトカーや救急車。降り積もり始めた雪景色の中で、ジャック・クロフォード課長に助け出され、2年振りの生還を果たした元FBI研修生が搬送された……左腕を失い生気の欠けた彼女に施される様々な処置や検査過程が映し出される映像と共に、天文台のアレ以降自戒を込めてスマホに残された彼女の悲痛なメッセージを再生するジャックの姿……其処には自信満々で居丈高な男の面影は何処にも存在していなかった……ミリアム・ラスが漸く話せるまで回復したのは約1週間後の事で有る。
「指導官…………探し続けてくれてありがとうございます。」
洗脳され記憶を奪われたミリアムは2年前何を見付けたのか、何処でどう生きて来たのか何一つ覚えていない。自らの失策で切り裂き魔を追い詰めたビヴァリーを助けられなかった罪悪感を悔やみグレアムに吹き込まれた疑念からジャックに最初に呼び出されたのはレクター博士……だが無能な働き者=アラーナ・ブルーム博士を無自覚な共犯者に引き込んだ彼は準備万端でミリアムの"面通し"をすり抜ける。
数日後、検察側が告訴を取り下げた事で漸く釈放されたウィル・グレアムに話し掛けるフレデリック・チルトン所長。レクターに攫われ未だ行方不明なままのギデオンを切り裂き魔に仕立て上げた事実を把握し、レクター博士の恐ろしい本性とその関係も知っている主人公に"私はまだ死にたくない"と泣き付く所長に"全てをFBIに話し保護を要請する様突き放す" 詫びを兼ね謝罪に現れたジャックに怒りを露わにしかけたグレアムは、主人公含む3人の部下を見捨てた後悔を吐露し再び始まった"チェサピークの切り裂き魔"の暗躍と敢えてばら撒かれたヒントにより既に殺害されていたと思われたミリアム救出の経緯を聞き再び捜査の現場へ戻る事を決意。
チェルトン・アイズリーが桜と共に培養された挙げ句命を奪われミリアムが何れ訪れる終わりに怯え心を壊した忌まわしい手術室でかつての様に殺害場面を幻視する主人公。 だが以前と違いその表情は何処までも澄んでいる……確かに此処に有る道具や機材はビヴァリーを膾切りにしアイズリーにトドメを刺したモノ。だが犯行現場は此処じゃ無い……犠牲者が加工されたのは僕が何度も訪れたあの診察室だ……。
"一度釣って逃がした魚はもう一度釣ろうとしても難しいんだ。"
貴方達では切り裂き魔を捕らえる事が出来ない…そう呟くグレアムの姿に何かを察したジャックに送られ自宅へと戻る主人公を出迎えてくれたのはグレアムを信じ待ち続けていた5匹の家族達とかつて好意を抱いた哀れな女性。自身の愚かさに未だ気付かず愛する男を盲信し自身に迫る破滅を未だ認識していない彼女は何故レクターを狙ったのかと敵意を露わににするがグレアムは哀しげに警告するだけに留めた。 後日義手を手に入れたミリアムとの単独面談は徒労感すら感じさせる結末を迎える…このままでは事態は進展しないだろう、深夜独り銃を手にレクターに迫るグレアムはジャックに内密で捜査協力を確約させミリアムやジャックをあの診察室に連れ込んだ。容疑者に法を曲げてまで行わせたのは催眠療法による記憶のサルベージ……覚えてないと断言する上司へ助けを求める電話は明らかに操られジャックの寝室や郊外から非通知でかけられたモノ……彼女の洗脳は全く解けていない。
勿論其れもグレアムが仕掛けた用意周到な罠の1つ……撒き餌は主人公が釈放された日、即座にジャックと直談判し自身がグレアムやギデオンに施した非合法な催眠治療こそがミリアムに記憶を取り戻させる最良の手段だとアピール……もしかしたらフレディ・ラウンズのサイトを通して切り裂き魔に情報を流していた結果、ビヴァリーは殺されグレアムは狂ったのかも知れないと多少は自身の発言に慎重になったジャックはともかくまんまと踊らされたポンコツ女経由で断片的にリークされた情報から主人公がギデオンの様にチルトン博士に洗脳されていると勘違いしてくれたレクター博士は今回徹底的に要らぬ失策を重ねてしまう事になります。
豹変したグレアムとミリアムには共通点が存在する、其れは共にフレデリック・チルトン所長とハンニバル・レクター博士による催眠治療を受けている事。天秤は徐々にチルトン所長に不利となる形で傾き出した……ジミー・プライスとブライアン・ゼファーの懸命な調査の末に2人の血液から見付かった同じ薬物 レクター博士が診療室に忍ばせた8人目の被害者を飾り立てた槍ぶすまのスケッチ……切り裂き魔はどっちだ(怒) 久し振りに怒りを露わにしたジャックの指示でまずはチルトン所長の家へ急行する捜査官達。護衛と共に自宅に戻ったチルトンが目の当たりにしたモノは地下室に安置され断末魔を迎えたギデオン…両手両足が無い…と透明なレインコートで準備万端なレクターの姿。
数刻後、血塗れとなった状態で意識を取り戻したチルトンは護衛のFBI捜査官2人が惨たらしい姿で惨殺されているのを見て慌ててグレアム邸へ駆け込む (ちょっとだけ面白かったのがレクターに餌付けされ人間の臓物や血の匂い⇒ご飯の人が来たと勘違いしてるワンコ達の姿(笑)) 事情を聞いた主人公は身の安全を図る為にも所長に自首を進めるのだが銃を手に怯え切って聞く耳を持たないチルトンは結局通報で駆け付けたジャックにより拘束された。身体検査を終え面通しを受ける容疑者を視認したミリアム・ラスは突然激昂、隠し持っていた銃でチルトンの頭部を撃ち抜く……2年間のあいだ彼女にかけられていた暗示の正体とは任意のコードにより反応し不特定な相手を切り裂き魔だと思い込ませる悪趣味なブービートラップ。
診療室で事態の推移を待ち続けるレクター博士を驚かせたのはまるでギデオン(但しチルトンが洗脳し作り上げたギデオン)の様な紳士的な振る舞いを見せるグレアムの姿。改めてカウンセリング治療再開を依頼する彼に喜びと戸惑いを隠せない彼の姿を映しこのエピソードは幕を閉じる。




