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HANNIBAL ハンニバル シーズン2-② 14年

2019年10/8〜10/11タブレット端末にて執筆し脱稿 10/11お昼投稿

【 本来なら黒幕=ハンニバル・レクター博士 (まあ…皆さん最初から御存知ですがね(-.-)) だと明らかになって来た段階で主人公=ウィル・グレアム捜査官vsレクター博士の頭脳戦となる筈でしたが……ジャック・クロフォードと言いアビゲイルと言い主人公よりも存在感が有りより面倒くさい背景背負ったキャラクターが多過ぎるんですよこのドラマ だから余計な寄り道造るゲスト=博士以外のサイコパス共が段々目障りになって来ます。 何故彼等が壊れたのか? その背景がちゃんと見えて来たら第四シーズンも有り得たかもと感じました。 】


★正直言うとテレビシリーズの紹介で毎度四苦八苦するのが自分ルール=自己満足でしか無い前振りと小見出しで御座います(苦笑)



 某国が反日拗らせて航空路線放棄してくれたお陰でフィンランド(ヘルシンキ)からの長距離便やアエロフロート(ロシア)の乗り入れ…果てはカザフスタンからの直行便なんて路線も増える事になりました。幾ら運賃安かろうが危ない病気や下手な霊能者がドン引きしそうな悪いモノが沢山憑いて来そうな離地域と縁が切れるのは本当に良い事だと思います(黒い笑い) 先祖代々墓守役を果たしてきた集落の末裔でしか無い私自身はそれ程具体的に視える訳では無いのですが"厄介な憑き物の気配"って説明し難い腐敗臭がするのですよ……幸いにもそのお陰で命拾いをした経験を数え上げたらキリが有りません。この辺りの噺は何れ機会が有れば小出しにしてゆこうと思います。


小見出しにも書いた通り第2シーズン=通算8回目のドラマ紹介……そろそろ小ネタが苦しいです(笑) 元々玄田哲章筆頭に吹き替え担当するイケボな皆様の演技を堪能する目的で楽しんでたこの物語…このエピソード辺りから陰惨さが増しましたからそっちに気を取られて最初はストーリー楽しむ所じゃ無かったんだよね。此処で作品紹介するに辺り文字で物語を再構成してみた事で漸くハンニバル・レクターの心の揺れを理解出来たのかもと では粗筋へ参りましょう…本来2巻〜6巻は各DVDで2話収録ですが巻きで進めます。



【 人は自分と違う価値観を持つ誰かと出会い、交流する事で価値観や倫理観が変わってゆく……かつてその事を誰よりも恐れ関わりを持つのを忌避していたウィル・グレアムはどんな存在に成り果てたのか? 案外治療に携わったハンニバル・レクター博士こそがそのリスクに気付いていなかったとも言えるだろう。4〜6話ってそんなエピソードになるのかな? 】


☆ちなみにグレアムと真逆なタイプ…他人は価値観が異なるのが当たり前という現実に向き合え無いタイプは得てしてテロリストやパヨク団体の幹部となり果てます……何事も程々に、"タラバガニの缶詰や自転車のホイールが旭日旗に見えて来たら危険です 素直に病院へ行きましようね。"



第4話:炊合せ (たきあわせ)


会席料理でそれぞれ最適な煮込み時間が異なる様々な具材を同じ出汁で別々に調理し1つの椀に合わせる事で深みを出させる……まあ地味な見た目を裏切る料亭ならではの手間暇掛けた御馳走となります。とは言えこのシリーズの具材とは陰惨極まる猟奇殺人になりますけどね。



「君は外で捜査を続けてくれ、僕は留置場(ここ)獲物(しんはんにん)を追い詰める。」


 ストレスを抱え込まないために病棟で主人公が思考し幻視するのは渓流で(アビゲイル)と共にルアー釣りを楽しむ自身の姿……アカシカ(エルク)=悪意の象徴も罪の象徴(ギャレット・ホッブズ)も自身の心に取り込んだ……まるでかつて対峙した数多くの猟奇殺人犯の様に、穏やかな態度を崩さないグレアムの変貌に恐怖すら感じるビヴァリー・カッツ捜査官に主人公=ウィル・グレアムが嘆願したのは自身の作品の一部となっていた殺人鬼(アーティスト)=ジェームス・グレイの遺体に残された真犯人からのヒントを見付け出すこと。


彼女が退出した後も面談室に仕掛けた監視カメラや盗聴器で聞き耳を立てていたフレデリック・チルトン所長を言葉巧みにおだて上げ、自身の催眠療法を兼ねた検査を条件にハンニバル・レクター博士の監視を引き剥がす事に成功したグレアムは自分が何を見何を忘れたのか…いや忘れさせられたのかを確認するため動き出す。 判事惨殺を契機に裁判は無期限の中断を余儀なくされ ジャック・クロフォード課長は死が迫る自分の(ベラ)と フィリス(ベラ)・クロフォードは自身を追い詰める癌に対する恐怖と チルトン所長はギデオンの秘密を知るレクター博士と 主人公のみならずそれぞれの登場人物達が目を反らしていた恐怖(モノ)と向き合おうとした矢先に再び猟奇的な事件が始まる。


 バーモント州の雑木林で発見されたのは衰弱し木にしがみついたまま蜜蜂の巣と化していた男性の変死体=ダンカン・ハローラン。 所持品から身元は呆気なく判明したものの半年前に破産し健康を害したことが切っ掛けで行方を眩ませた彼は何故両眼を抉られ脳の一部を掻き出されていたのか? 程なく全身を蜂に刺され同じ様に両眼を抉られ脳を欠落させた2人目の犠牲者=ロータスが見つかった。 彼等に共通している事は何者かにロボトミー手術を施され話すことも考えることも出来ない"生ける屍に変えられた事"と無分別に蜂に刺された風に見える傷跡が明らかに鍼灸治療をおこなった跡にしか見えない事実……別件で手が離せないビヴァリー捜査官に代わり捜査を主導するブライアン・ゼファー捜査官とジミー・プライス捜査官は犠牲者の通院履歴から街で蜂毒を使った鍼灸治療を営む老女ピムズを探し出す。


「人生はままならない…破産し病魔に侵されても自死を拒むハローランを安楽死させ関節炎に苦しめられ最早歩く事も困難なロータスから痛みや苦しみを取り除いた…だけどアレ以来蜂蜜が食べられなくなったの。」


自らの犯行をにこやかに自供するピムズを拘束するジャック……同じ頃、容疑者(ウィル)を完全には信じておらずレクター博士に事情を説明しアドバイスを受けながらアーティスト(ジェームス・グレイ)の遺体の再検査を行っていたビヴァリーは殺された犯人の体内から腎臓が持ち去られていた事実を突き止めグレアムに相談するが、別件もプライベートも忙しない上司(ジャック)に捜査報告を行わずよりにも寄ってレクター博士に全てを話したビヴァリーに危機感を抱いた主人公は、此処で単独行動を止めてジャックと話し合う様説得。だがレクター博士=チェサピークの切り裂き魔かもと発言する主人公に対し、証拠が揃わないとジャックは動かないとたしなめた彼女(ビヴァリー)は独り潜入捜査へと突き進んでしまった。


ベラ=フィリスは夫に自分の惨めな終わりを見せたくないと大量のモルヒネを投与しレクター博士の診療室へ、対価を渡し此処で死なせてと懇願する患者(ベラ)の心を救うのか或いは最後迄共に苦しみを分かち合いたいと吐露した友人(ジャック)の心を救うのか……迷った末にコインを投げ患者の蘇生処置を施した名医で有り人格者でも有るレクター博士と全く対照的な診療室に潜入しキッチンの冷蔵庫と地下に隠された加工室を見付け真相に辿り着いたビヴァリーに見せる悍ましい殺人者の本性を露わにしたハンニバル…結末は明らかにされないまま映像は暗転。


そしてウィル・グレアムは全てを思い出した…40℃越えの高熱に苦しめられながら半死半生の状態でギデオンを連れ診療室を訪れたあの日の夜を。




第5話:向付 (むこうずけ) 


本来の向付は乗せられた料理を食べ終えた後、取皿として再利用する飾り皿の事。料理人のセンスが問われる大事な一品です。中国では少量の生魚或いは生肉の薄切りに調味料をつけ味わう料理でしたが日本料理に取り入れた際"大根や蕪などのなます"に変化⇒昭和半ば辺りから先祖帰りして刺身が取り入れられる事になりました。まあ"彼女のアレは"なますと言うよりプレパラート標本にしか見えません。



 ビヴァリー・カッツ捜査官の遺体を発見する事になったのはフレディ・ラウンズだった。自身が運営するサイト=タトラ・クライム.comに届いた匿名のメールに呼び出された場所は因縁あさからぬ古い天文台……銃を手に乗り込んだ彼女はカメラを向ける事を一瞬だけ躊躇った。らしくない態度で通報を受け警官隊と共に現れたジャックを止めようとしたのはその光景があまりに悍ましかったから…ビヴァリーはまるでプレパラート標本の様になます切りにされている。


彼女の最後を告げられた主人公はジャックに懇願し遺体発見現場へ……まるで怪物の様に梱包され天文台に運び込まれたグレアムの目に映り聞こえるのは無念な最後を遂げた彼女の声姿。 ビヴァリーを殺害したのはレクター博士しか有り得ない…だが命を断とうとした妻を救った恩人で有り捜査協力者で友人でも有るジャックは全てを否定するだろうし、此処に信頼出来る人物は居ない。例え信じたとしても彼女の二の舞いとなるのがオチだ "ならば彼を絶体絶命の窮地に追い遣る罠を作り出そう" そう決意したグレアムは二重三重に裏切ってくれそうなチルトン所長やフレディ・ラウンズを囮に仕立て上げあの事件以来別の施設に隔離されていたエイブル・ギデオンと面談……勿論全てはレクター博士をおびき出しとある人物を刺客に仕立て上げる為の前準備だった。


☆正直ギデオン再登場は予想外でした…このドラマ、腎臓盗られたチルトン所長と言い後半に出てくるサディストなアレと言い殺されそうになっても死なない奴が多過ぎる(笑)


ウィルは何を考えている? レクターは見事に釣られチルトン所長と再交渉を重ね半ば主人公の目論見に気付いていながらも特ダネの匂いを感じ博士を翻弄するフレディ……何かに気付いたアラーナ・ブルームが周囲を嗅ぎ回るのは予想外だったが全員が愉快に踊り続ける中、主人公は遂に裁判所職員"アンドリュー・サイクス"を殺害してみせた自身のファン=身分を偽り病棟の看護師となっていた青年と接触……レクター博士殺害を委託する。 


僕は貴方を殺して"チェサピークの切り裂き魔"になってみせる。


プールで不意討ちを喰らい磔に……絶体絶命のレクター博士を救ったのは皮肉にもグレアムに嫌悪感すら抱いていたアラーナそして銃を手にレクターに誘導される形で看護師を射殺したジャック……後にこの判断を後悔する事になるとも知らず友人を敬愛する恩師を救った2人の安堵の声と共に千載一遇のチャンスは奪われる事になった。



第6話:蓋物 (ふたもの)


会席料理ならお吸物 懐石料理なら煮物=炊合せとなる一品。 本シリーズに置いては口直しも兼ねた温かいモノを……まあ焼物が大概過激になるのはお約束で御座います。



 辛うじて命拾いしたレクターは捜査協力を断り再出発を図るためのホームパーティーの企画を練り、グレアムに憎悪の念すら抱く様になったジャックは冷酷に元部下を追い詰める。 だが最早ジャックやアラーナですら博士を追い詰める道具程度にしか思っていない彼にとって暗殺の失敗は予想の範囲内の誤差でしか無い……言葉巧みにジャックを翻弄して見せたグレアムによる次の手は何処までも卑怯なチルトン所長とアラーナにヒントを与え暗殺を失敗に導いたギデオンを表舞台に引き摺り下ろす事。 そもそも嘘を吐いている訳じゃ無い、"レクターが今迄やってきた様に真実の一部をほんの少し捻じ曲げれば皆んな気持ち良く踊ってくれるのだ" 其れは獲物(レクター)の手口を知り尽くした猟犬による細やかな反撃の始まりだった。


不可抗力でビヴァリーを手に掛け、その際手放したグレイの肝臓の代わりに彼女の其れを前回調理し食べたレクター博士は久し振りに体験した命を賭けた遣り取りと背後に見え隠れする猟犬(グレアム)の姿に感情を高ぶらせ以前人間弦楽器製造者(トバイアス・バッヂ)に調整して貰ったハープシコードで作曲を始めついでに手頃なタイミングを狙いながら処分するタイミングを伺っていた家畜を手に掛ける。 


5年前行方不明となった悪名高い市会議員チェルトン・アイズリーが桜と一体化し開かれた内臓の代わりに大量の花々が花開いた状態で発見されたのは彼が自然保護局に逆らってまで開発を強引に進めたボルチモアの巨大ショッピングモールの専用駐車場…皮肉な事にテナントが集まらず半ば放棄された廃墟で見つかった事から発見は遅れに遅れ、多くの野次馬が押し寄せる中始まった現場検証で判明したのは桜を培養するためにアイズリーが2週間前まで生かされていたことと殺され開花する迄手間暇かけて世話された花々が全て毒物で有る事実。 犯人はチェサピークの切り裂き魔で間違い無い…仲間(ビヴァリー)の弔い合戦に挑むブライアンとジミーが司法解剖で見付けだしたのは珪藻と呼ばれる極限られた淡水に生息する特殊な微生物…この段階で犯行現場はバージニア州北部約86kmの範囲内に絞り込めた。


同じ頃、グレアムはギデオンに告発を嘆願する様に見せかけ失言を誘い案の定聞き耳を立てているチルトン所長を操る。追い詰められた事に気付いたギデオンは保身に走り、レクターを裏切る形となったチルトン所長は病棟職員達による私刑を黙認。 刺され突き落とされた事で頚椎を骨折したギデオンは警察病院へ搬送。 自身の周りで始まった疑念と裏切りの気配を感じ取ったレクター博士は、かつてグレアムが1方的に想いを寄せていたアラーナを取り込んだ事を告げ主人公の動揺を誘うが意外な反応を見せるグレアムに面食らう事になる……グレアムに三行半を突き付け元恩師(レクター)に親愛の情を見せるアラーナと関係を持ちアリバイ工作に勤しむレクターは深夜独り念密な準備を整え警官や様々な監視システムで警護された病棟からギデオンを誘拐。動かない足を切り取られ調理しギデオンに供されるのは"脛肉の煮込み"ぼやきながらも少しでも時間を稼ごうとゆっくり食べ始める彼の姿を映し画面は暗転。


 翌朝駆け付けたジャック達が目の当たりにしたのは内臓を剥き出しにされ毛鉤を使い宙吊りにされた警官の変わり果てた姿。 遺留品=ウィル・グレアムの自宅で押収した毛鉤と同じモノから見付かったのは今迄チェサピークの切り裂き魔によって殺された被害者達の遺髪や身体の一部、その中にはグレアムが殺した事になっている犠牲者達の毛髪のみならずジェームス・グレイやビヴァリー捜査官に判事のモノも……ウィル・グレアムは犯人では無かった。 全ては切り裂き魔が捜査本部を混乱に陥れるために仕組んだ嫌がらせだったと気付いたジャックは激昂……そしてレクターが仕掛けた細やかな罠が彼を更なる大混乱へ陥れた。証拠品から見付かった希少植物=マドロナの樹皮から判明したのはバージニア州サマービルの郊外に放棄された毛皮加工工場。


深夜独り銃を片手に現場へ先行したジャックが見付け出したのはあの地下室からそっくりそのまま持ち込まれた手術室や人体加工設備にアイズリー議員が桜と共に培養されていた井戸……もう1つの井戸の下から見付かったのは片手を失い半ば錯乱状態の若きFBI研修生=殺された筈のミリアム・ラスの変わり果てた姿だった。







どうでも良いけどバナー広告の○○ットアーミー……何故"このすば"とタイアップ? やっぱりエロを全面に出した広告はクレーム多かったのかな(苦笑)

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