HANNIBAL ハンニバル シーズン1-④ 13年
2019年9/16〜9/18タブレット端末にて執筆し午後脱稿 9/19深夜投稿
4話纏めてと狙いましたが7話の情報多過ぎて結局2話編成となりました。
【 漸くラスボス=ハンニバル・レクター博士の暗躍開始 (もっとも下拵えは既に終わってる) ですが敢えて誤解を招く表現や演出が多々有ります。 とは言えドラマシリーズのこの世界はあまりにタチの悪いサイコパスや悪趣味な連続猟奇殺人鬼が多過ぎて "怖がることはない さあおじさんと危ない世界に行こうね♥" と主人公やヒロイン相手に怪しさ大爆発させてる筈のレクター博士がまともに見えるのは笑うべきなんでしょうか。第1シーズンって好感抱けるの主人公だけ…けどどいつもこいつも挙動不審者ばかりですね壊れかけてるグレアム含めて信用出来る人物は誰1人存在しません。 】
☆元ネタ:ドクター秩父山 ©田中圭一せんせい
★チェサピークの切り裂き魔は誰なのか(棒) まあDVD3巻だけでも4人のサイコパスがえげつない手法で大量猟奇殺戮やらかす訳ですから捕まえる方も大変です……つーかそんな化物拘留しとくなら手足切り離して轡付けとけ(-_-)
9月も半ばを折り返しました。 確かに多少は涼しくなってる筈なんですが台風16号発生による強風と急激な気圧の低下で強烈な眠気が……ちなみに居候はこの文章書いてる私に○○タマ向けて熟睡中で御座います。台風発生直前に始まった1日中続く大雨でイベントはずれ込み、本来なら秋祭りで盛り上がる予定だった米軍基地のお隣りさんは敬老の日の夜に入ってからレーザーと花火の大競演…但しハクソーリッジで妨げられて全く見えねぇ…まあそんなトンチキな秋の夜長を過ごしております。では今回は色々情報量が多い為さっさとあらすじに移ります 陰惨な物語の癖に巫山戯て見えるのは仕様ですのでご容赦下さい。
第6話:アントレ=前菜
コース料理の評価を決める大事な一品 ちなみにコレがコケると取り返しが付かない事からメインよりも重要視されます。 でもアメリカ&カナダのフレンチレストランでは美味しい物は先に出せと怒られるからアントレがメインディッシュ(汗) ならば6話はどういう立ち位置になるのか…2人の殺人鬼による過去と現在の犯行を同時進行で進めるサービス過多なエピソードになり見終えて異様に疲れました(笑)
そして惨劇は幕を開けた 2014年2月 州立ボルティモア精神障害犯罪者病院。切っ掛けは拘留から野放しとなり活動を再開したタトラクライム.comを運営するフレディ・ラウンズの飛ばし記事……2年前の感謝祭の夜、突如妻と子供達を惨殺し優秀な外科医から猟奇殺人鬼に転職し此処に収容されている模範囚“エイブル・ギデオン元博士”こそが未だ警察が手掛かりを求め追い続けている連続殺人犯“チェサピークの切り裂き魔”だという記事がネットで発表されたその日、ギデオンは仮病を使い緊急処置室に運び込まれた直後、残忍な手口で看護師を殺害し自分こそが2年前から消息不明となった切り裂き魔本人で有る事を高らかに宣言した。
現場に駆け付ける主人公達の到着を待っていた所長“フレデリック・チルトン博士”は逮捕直後のギデオンの精神鑑定に関わった"アラーナ・ブルーム博士"と知古で有り、その師匠"ハンニバル・レクター博士"とも交流のある人物でマッド気味な研究者。 殉職した看護師の事や再び檻に隔離した殺人鬼よりも境界線パーソナリティ障害を抱えながら次々と猟奇犯罪事件を解決してみせた"ウィル・グレアム捜査官"に露骨な興味…ようするに実験動物を吟味する様な態度…を抱きナーバスになっている主人公のみならず長年"チェサピークの切り裂き魔"を追って来た"ジャック・クロフォード課長"を苛つかせる。
“9人の犠牲者…その中にはジャックがスカウトしたFBI研修生"ミリアム・ラス"も含む…を出した切り裂き魔は今や檻の中。もう何処にも逃げられない。”
そう自信満々に呟くチルトンの承諾を受け、看護師殺害を追体験するグレアム捜査官と容疑者に接見するアラーナ博士。人格を入れ替えながら誘導尋問をのらりくらりと交わすギデオンの態度に違和感を感じる主人公達はこのサイコパスが緻密で大胆なお且つ惨たらしい犠牲者のディスプレイを行った人物とは到底思えないと結論付けた。 だが過去の失策に対する後悔と妻フィリス=ベラの末期癌&延命治療拒否で精神的に追い込まれ、正常な判断を下せなくなりつつ有るジャックは2人の反対を押し切り看護師惨殺の原因となった"フレディ・ラウンズ"を利用しギデオンに直接インタビューさせて出鱈目で扇情的な記事を配信する事で活動停止中…3人殺して約1年〜2年程の休眠期間を繰り返す…の"本物の切り裂き魔"を激昂させミスを誘う危険極まる挑発を企てた。
下品極まるタトラクライム.comの記事に密かに不快感を露わにし、アラーナに頼まれ食事会の名目でチルトン所長に接見したレクター博士はちょっとした反応から所長が"功名心と好奇心の赴くままに殺人鬼の行動分析をおこなうために"実験動物にチェサピークの切り裂き魔の情報(但し判明しているだけの殺し方のみを)をインプットした違法行為=つまり洗脳を確信しアラーナに気取られ無い様にデザートの準備にかこつけてキッキンに誘導したチルトン所長を問いただす。真相に辿り着いた彼は倫理観の欠片も持たない捜査関係者達の目を覚まさせ冷や水を浴びせる過激な治療の準備を始める。
標的にされたのは ジャック・クロフォード。寝室で独りで居る時にあるいは行動科学課の遺体安置所へ向かう途中に携帯に掛かって来る電話は、2年前に捜査方針を巡って彼と対立……厳密には組織の保身を優先した挙げ句、切り捨てられ単独捜査を余儀なくされたミリアム・ラス捜査官が泣き叫びながら上司に必死に救援を乞う最後のメッセージ…拉致された後、殺される寸前に録音されたモノらしい音声データが彼を追い詰める。1度目の電話は送信データそのものが抹消され2度目の電話が掛けられたのはよりにもよってジャックの寝室に設置された固定電話から…現場検証の結果ベッドには課長夫婦が留守中に何者かが眠った痕跡が有り残された毛髪や指紋等からそれは殺された⇒厳密には遺体が見付からず未だ行方不明扱いとなっているミリアム捜査官のモノだと判明。
何故ジャックは彼女が死んでいると断言したのか……其れは昔からの部下で有るビヴァリー・キャッツやジミー・プライスにブライアン・ゼファー…余談ですが私は中華系姉ちゃんのビヴァリーはともかく遺体で遊ぶウザキャラな点目と眉毛の区別が未だに付きません。"究極超人あ~るの"あさのときしだ"みたいなモンだと思ってます(笑)"…にも隠していた彼女を切り捨てた理由でも有る。 FBIの研修生だったミリアム・ラスは州警察で6年も現場で活躍し、大学で法医学/犯罪心理学の学位を身に着けた……ぶっちゃけると思い込みが激しいジャックはおろか行動科学課の捜査官全員と異なりバランスの取れた柔軟な思考を持つ前途有望な捜査官候補だった。
ところで話はいきなり物語のあらすじから離れますが、アメリカ合衆国における医師の社会的地位って実際の所どれ程のモノかお客様はご存知でしょうか? 細かい歴史は本編と無関係だから端折りますが町の神父やシスター、地方検事や下院議員同様に触れてはいけない存在なのですよ。特に絶対的な守秘義務が有る患者の治療に関わる個人情報に至っては、下手に捜査関係者が手を出すとクビどころじゃ済まない可能性が有り…元々医者上がりだったミリアムはルール違反とも言えるその路線から"チェサピークの切り裂き魔による犠牲者は何れもなんらかの形でとあるERを辞めた元外科医と関わりが有る事実を探り当てます" ところがジャックはその報告書を読まずにシュレッダーにかけました。
“社会的&経済的に充実している医者が殺人鬼な筈は無い‼”
まあ物語ではミリアム失踪直後に現行犯で捕まった外科医=ギデオンが正しく殺人鬼だったし、この文章書いてる数日前…2019年9月16日にイリノイ州ヴィル郡で発覚したとある開業医⇒2015年に法律違反で免許剥奪されたけど逮捕されずに3年前自然死⇒診療所解体したら2246人分もの子供の骨が…(なおコレ書きながらFate/Apocrypha見てたから丹下桜演じる切り裂きジャックの『お母さん…』って台詞で鳥肌立った(笑))なんて怖い実話も多々有るのですがよほどの証拠でも無い限り組織丸ごと返り討ちとなる可能性が高かった訳です。なおレクター博士が外科医を辞め精神科医に商売替えしたのは誰からも疑われない社会的地位が保証されているからでも有ります。
では本編に戻りますか……使い棄ての携帯電話で掛かって来た3度目のメッセージ…発信源を特定した場所は街外れの閉鎖された天文台。着信音を確認し内部に飛び込んだ主人公達が目の当たりにしたのは“携帯電話を持たされ飾り付けられた彼女の切断された左腕”でした。生体反応の有無はこのエピソードでははっきりしません。 燃え盛る暖炉の前で事件の詳細を話し嘆くジャックを慰めるレクター博士。
場面は2年前に内蔵抜かれ針ネズミにされた切り裂き魔の被害者の診療記録からレクター博士の事務所を訪問し誘導尋問で追い詰めた直後に致命的な彼のミス…8人目の被害者=オルムステッド・ジェレミーを使ったディスプレイのアイデアスケッチ…を発見したが為にレクターに絞め落とされるミリアムの姿を映し出します。
第7話:ソルベ=口直しの氷菓子
フランスでは柑橘系の果汁やミント等のハーブを使ったリキュールをシャーベット状にし提供されますが、アメリカ&カナダではそれにミルクや練乳を加えた"ねっとりしたモノ"が好まれる様です。 と言う訳でこんなエピソードになりました。
今回は濃厚にも程が有る前話のガス抜き兼ねて、ボルティモア楽団によるオペラ演奏会から始まる新キャラ紹介エピソード。第1話からレクター博士の患者として登場し依存と言うかホモォな親密さとストーカー振りを発揮するメタボな髭達磨"フランクリン"が露骨なまでに博士に嫉妬するなんか存在そのものが薄気味悪い黒人の同好の士"トバイアス・バッジ"をコンサートホールで紹介し、ほぼ1年毎にレクターの自宅に個人的に雇い入れた料理人や楽団員を招待しおこなわれていた食事会の話から……ちなみに"調理される材料は何なのか"については、楽しげに手に入れた食材をとある目的でリストアップしている名刺綴りで人名確認し、色々思い出しながらメモが貼り付けられた真空パックを冷蔵庫から取り出しレシピ片手に下拵えをおこなう博士の姿で大体お察し下さいな。なお引き抜かれた名刺はミシェル・ボガンソン.ダレル・レジャーヴッド.クリストファー・ヴォードの3名…何れも"チェサピークの切り裂き魔?に殺され面白可笑しく飾り付けられた人々"だったりします。
とは言え精神科医という仕事は必ずしも楽しく充実している訳では無く、依存症を拗らせた挙げ句最近外出先まで付いて来るフランクリンを相手にするのに疲れて来たレクター博士はストーカーによる殺人未遂事件を契機に廃業し彼専属の精神科医になっている女性=ダナ・ス○リー……もとい新キャラ"べテリア・デュ・モーリア"のカウンセリングを受け溜め込んだストレスを発散。ついでに博士の2面性を熟知しているモーリアと飲み会……夜は夜で予約無しでも訪ねて来るお気に入りの玩具を肴に切り裂き魔談義。 実は例のフレディ・ラウンズが運用するタトラクライム.comを愛読する"切り裂き魔信者"がやらかした連続殺人や不可解な失踪事件が同時多発的に起きていました。
2014年2月.切り裂き魔から届いた悪趣味なプレゼントのダメージでブチ切れモードのジャックにまたしても講義を邪魔され連れ出された主人公 ホテルのバスタブに手術着で沈んでいた被害者が周囲のケーブル毎抜かれていたのは腎臓…グレアムの犯罪行為追体験で明らかとなったのは"内臓抜いて失血死或いは衰弱死確実な犠牲者を何故か実行犯が心臓マッサージで蘇生させようとした不可解な対応" そして2人目の犠牲者…かなり疑い深い性格でかつてレクター博士を検診した際、彼の経歴や出自に疑念を抱いていた開業医が犠牲となる…真っ二つにされスクールバスの座席に上半身と下半身が別々に座らされいた彼の身体からは心臓と腎臓が周囲の血管ごと綺麗に取り外されている。
其れ以降も次々と増える臓器を取り外された計4人の犠牲者達。実況検分で実行犯は2人居てそのどちらがが“切り裂き魔”だと断言する主人公に疑いの目を向けるジャックだったが、事件解決の糸口を掴んだのは医療関係者や監視カメラを調べていたビヴァリー・キャッツ捜査官だった。
パトカー到着後に慌てて現場を離れる民間救急車 (アメリカや中共では救急車による移送は民間も公共機関も有料…割と安価なニューヨークでも150m=2万7千円でロサンゼルスだと基本12万3千円も取られます。払えなかったら置き去りです) を割り出し走査線上に浮かんだのは医大進学の奨学金返済のためその会社で運転手のアルバイトをしていた"シルベストリ"という若者。カウンセリングついでに連続殺人事件の犯人プロファイリングをおこなっていた主人公やレクター博士も連れ出され救急車に搭載されたGPSで居場所が炙り出された犯人を捕縛…内臓を漁られていた5人目の被害者となる筈だった被害者はER上がり元外科医=レクター博士の応急処置により失血死を免れる。
かつて私は外科医だった…激務が続くER=緊急治療室で人を殺めてしまった事を契機に精神科医に転職し身に着けた解剖や解体の技術は"料理の仕込みに活用する事にしたのだと"パーティー料理の準備を助手達と進めながら優しげな表情でグレアムに告白するレクター博士。 内心"足りない食材をドサクサ紛れにGET"して上機嫌だったりしますが…楽団員を招いて久し振りに大々的におこなう料理提供に勤しむレクターを内心ヒヤリとさせたのは何の気無しにグレアムが呟いた"チェサピークの切り裂き魔"に対する彼なりのプロファイリング能力でした。容疑者の尋問に立ち会わないといけない主人公を見送り出来上がった特別メニューを並べたレクターが高らかにスピーチを述べパーティーが開催される場面でこのエピソードは終わります。
なお7話に至ってもレクター博士があからさまに人を殺す場面は写ってません(笑)他の殺人鬼も軒並みそうだけど具体的に人を殺すシーンが映されたのはアビゲイルがニコラス刺し殺す場面だけなのよ。




