HANNIBAL ハンニバル シーズン1-① 13年
2019年9/8〜9/12タブレット端末にて執筆し深夜脱稿 9/12 深夜3:00投稿
出来りゃ纏めて13話を……とやってみましたが情報量が多過ぎて整理出来ませんでした。まあ1話45分も有るしねぇ(涙) よって何回か分けます。
【 メリーランド州ボルティモア 州の1地方都市にもかかわらず街そのものが完全独立行政区となっている全米有数の犯罪都市 (アレな話ですが本編と違い事実です) は冬月市やトトカンタ市同様、連続猟奇殺人事件が頻発する合衆国最悪の危険地帯でした……とまあ茶化したくなる程アレな事案が毎回起きるサイコパスな危険生物大集合な物語で御座います。下手に登場人物に感情移入しちゃうと深淵に取り込まれるので連続視聴はお勧め出来ません。精神汚染されると遺体登場シーンで大爆笑し周囲の人をドン引きさせる恐れが有りますので要注意です。 】
★テーマが歪んでいるだけに真面目に取り上げたら運営サイドから怒られそうですから極力不真面目に…SAN値ダダ下がりの物語なんて正気じゃ書けません。
☆メリーランド州の州都は士官学校で有名なミネアポリス…ニューヨークやワシントンDCに程近いせいか五大湖周辺&東海岸全体が極めて治安が悪い為にシーズン1〜2まで撮影ロケ地はカナダになりました。バージニア州除いて迂闊にテレビカメラなんて持ち歩けない場所が多過ぎたそうです。かと言ってハリウッドだと人権団体が煩いからねぃ。
原題:HANNIBAL
ハンニバル
勿論このシリーズに登場するラスボスの名前から
アメリカ.テレビシリーズR15作品.
カナダでも同時公開.
日本ではスターチャンネルで2014年公開.
DVDも2014年年末から発売開始.
勿論15歳未満は視聴禁止です エロシーンは無いから早まるな(笑)
2019年9月早朝 例によって通院先の病院で久し振りにワイドショー見たけど本州は大型の台風15号による大停電で大変みたいですね(汗) ノロノロ迷走するのに慣れた沖縄と違い暴風雨が竜巻みたいに高速移動する本州〜北海道の皆様は色々有ると思います。ゆっくり来て遠ざかるのも迷惑だけど突然来るのもやっぱり怖い。 こっちは台風の置き土産とも言える大雨が漸く去り秋の兆し……とは言え精々ススキの穂が生え揃った程度、百日紅は全力で咲いてるしクマゼミからオオシマゼミやニイニイゼミに主役が変わったぐらいで(尚ツクツクボウシやひぐらしは此処じゃ聞いた事が無い)扇風機が生活必需品なのは相変わらずで御座います。
今回紹介する作品はとある理由…"トップガン2"みたいに最近流行りのクリスマスを祝うな⇒中国共産党検閲機関に気を使ってハッピーホリデーに変えろなんてクレームでは無く攫った子供の精神操り親殺しやらせる描写が駄目だったそうな…でアメリカでも4話:卵料理が放送禁止となったサイコパスばかり登場する病んだテレビドラマ“ハンニバル” 2〜30年前ならともかく平等主義なんて声ばかり無駄にでかいクレーマーが蔓延る今の日本の地上波テレビではまず放映不可能な作品です。正直書くと私もグロ描写の何が楽しいのか全く理解出来無い口なんですが、此処の所暑かったから色々鬱屈貯まるモノが有りまして…モノは試しと1〜5話まで付き合ってこの陰惨な物語にどうオチ着けるのさとズルズルと泥沼に嵌った所です 結局嫌だ気持ち悪いとドン引きしながら第2シーズンまで観てしまったんだよなぁ〜(泣)
まあ"八つ墓村"や"女王蜂"とか昭和の横溝正史作品や江戸川乱歩原作の怪奇ドラマに比べたら意味不明な死体の飾り付け含めて演出は若干劣るかな……なんせほら子供の頃に“多重人格探偵サイコ(大塚英志.著&田島昭宇.コミカライズ:1997年〜2016年 NHKBSで放映してた実写版は入手困難。)”とか“黒鷺死体宅配便(同じく大塚英志.原案&山崎峰水.コミカライズ:2000年〜2016年)”見てて耐性付いてるし小説なら秋月涼介の"月長石の魔犬:2001年"とかその続編の"紅玉の火蜥蜴:2004年"で医師がラスボスやってるこのドラマそのまんま性別だけ差し替えた (まさか翻訳版出回って無いよね?) そんな物語読んでますしね……兎に角、馴れて来る…或いはドラマに精神汚染されてくると余りに酷い殺害動機とここまで手間暇掛けた意味は本当に有るのかと真顔で突っ込みたくなる遺体損壊描写が悪趣味なギャグに見えて来るのです。
そうなって来たら鏡で自分の顔見てみましょう……割と恐ろしい事になりますよ。
【 シーズン1の基本コンセプトはレクターにマインド・コントロールされてる可能性が高い主人公や映像見ている自分自身も含めて "誰も信じるな‼" あまりに共感性が強過ぎるが為に、長年ヤスリで神経を削られる様な対人関係に苦しんで来たこの物語の主人公 "ウィル・グレアム" が出会った何処までも穏やかで紳士的な精神科医 "ハンニバル・レクター博士" に抱いた友情めいた感情と深い疑念……意外に思えるかも知れませんが殺人鬼と呼ばれる存在は人間が大好きです。もっとも…好きの意味が捕食者としてなんですが…と不真面目なオチを書いときます。 】
★私自身は自らの実体験から"命を喪った其れはモノでしか無い"と割り切る事にしています…肉親であれ愛犬や愛猫であれ死後硬直した其れが生きている存在と同じだとは到底思えないのですよ。魚や鶏に至っては死んだ段階で単なる食材になってしまうしね よって食人場面にあまり嫌悪感が無いのですが…このシリーズそんな場面が矢鱈出て来ます 御注意を。
"ウィル・グレアム捜査官 彼は壊れ廃棄処分の決まった役立たずな猟犬では無い、何気なく屋敷に入り込んだ毒蛇を狩り立てる獰猛なマングースだ。"
捏造と虚構に塗れたNET情報から優秀な狩人候補に目を付けた怪物は自身と対等な相手を育て上げやがて喰い殺す為に手を差し伸べる…結局の所"ハンニバル・レクター"は単なる捕食者としての生活に満足していなかったのだと言えるだろう。 どんな犯罪者も人間で有る以上必ずミスを犯すし自らが築き上げた王国の理解者を求める……これはそんな顛末を綴った物語。
第1話:アペリティフ=食前酒
☆コース料理への期待を高め食事を美味しくさせるアクセント 但し未成年はご遠慮下さい……酔っ払ったら料理どころじゃなくなります。
2013年 殺人課の刑事として多くの捜査に関わった事が原因でパーソナリティ障害…要するに何度となく犯罪者と同じ心理状態を追体験した為に壊れた…を引き起こし現場から退く事になった “ウィル・グレアム元捜査官” はそれまでの優秀な実績を買われバージニア州クァンティコに有るFBI=連邦捜査局捜査官養成学校で犯罪プロファイリングの講師として糊口を凌いでいた。捨てられた元野良犬達を引き取り面倒を見ながら休日はバージニア州ウルフトラップに有る自宅近くの渓流で毛鉤釣りを楽しむだけの平穏な隠者としての人生を求める彼が再び忌まわしい世界に関わる事になったのは、彼=ウィルの才能に着目していた行動化学科指揮官“ジャック・クロフォード課長”による強引極まる捜査協力要請が切っ掛けとなる。
3年前 未だ未解決の連続猟奇殺人事件"チェサピークの切り裂き魔"の捜査に辺り優秀な女性捜査官候補"ミリアム・ラス"が事態解決を焦ったジャック自身の判断ミスにより単独行動中に行方不明となった経験から "サイコパスには廃棄処分寸前の猟犬をぶつけ共倒れを図ろう" と考えていた彼にとって人生の負け犬にしか見えないグレアム捜査官は使い潰しても構わない人物に他ならない。 症例発症後に一時はその才能を惜しんだジャックに頼まれ“患者或いは観察研究対象者”として、使い道が有りそうなグレアムに貼り付き監視役を引き受け、其れなりに交流を重ねた末に彼に好感すら抱いていたFBIコンサルタントの“アラーナ・ブルーム博士”は、いつ壊れても可笑しくない主人公を登用するのに反対するがこれ以上の犠牲者を増やす訳にはいかなかった。
月末の金曜日に過去8ヶ月に渡り繰り替えされている誘拐事件。五大湖を囲むかの様に州を跨いで行われた犯行の被害者と目されるのは既に8人……狙われたのは何れも女子大学生で有り年齢/身長/体型はおろか髪や肌の色まで似通った人物ばかり。遺体や遺留品何一つは見つかって居ないが恐らくは先日誘拐されたばかりのエリス・ニコルズを除き生存は絶望視されている。手掛かりを求めジャックに連れられてエリス宅を訪問したグレアムは些細な違和感から殺害がこの家で行われたった今迄犯人が此処に居た事実に気付き態度を豹変させた……誰も居ない筈の娘の部屋に踏み込んだ主人公が目撃したのは全身を何かで滅多刺しにされた死体となってベッドに安置された娘の変わり果てた姿。 首を絞められ殺された後に一度は持ち去られ何処かで鹿の角で刺され吊り下げられた無残な光景を犯人の立ち位置で追体験し幻視した主人公はソレが犠牲者を手に掛ける際に何を思っていたか理解し、半ば錯乱状態となる。
エリスを殺した殺人鬼は明らかに彼女を苦しませない様行動し、尚かつその後殺してしまった彼女に侘びていたのだ……有効利用出来なくて "食べてあげられなくてごめんねと" 彼女が何故返されたのかは司法解剖により明らかにる。一度は取り出された痕跡の残る肝臓に広がっていたのは癌細胞…彼女は末期の癌患者だった。
遺体に取り残された特殊な金属と雄鹿の角の断片、グレアムのプロファイリングにより漸く正体不明な殺人鬼の姿が浮かび上がる。だが"優しいサイコパスという突飛にも程が有る犯人のイメージ"が受け入れられず元々主人公の厭世的な態度に捜査官として煮え切らないモノを感じていたジャックは、ブルーム博士のアドバイスを受けて彼女の恩師で有り、本人に知らされぬまま彼女を通しFBIの捜査に間接的に協力していた高名な精神分析医にして優秀なカウンセラー“ハンニバル・レクター博士”と出会い何時壊れても可笑しく無いグレアムのフォローに症状の暖和或いは可能で有ればと治療をと、頼み込む事になる。 だがそれが致命的なミスだと発覚したのは随分後の話だ。
所轄署の警官から漏れたのは、唯一発見された犠牲者の詳細。言葉巧みに殺害現場に乗り込み遺体を撮影した女性=タブロイド・サイト記者“フレディ・ラウンズ”によりネットで公開された写真と"憶測に思い付きだけで書いた読者に不安感を煽るセンセーショナルな記事"…まあ"なろう"でもエッセイのランキング上位に喰い込む下品なアレ 誰が誰だとは敢えて書きませんがね(黒い笑い)朝日新聞や毎日新聞なんてソレの権化だし…により"ミネソタの百舌鳥"と勝手に命名された事件の"9人目の犠牲者"が見付かったのはグレアムとジャックがFBIアカデミーのトイレで殴り合い寸前の口論をやらかした最中の事。
ミネソタ州ヒビングの牧草地で見付かったのは "生きたまま肺を取り外され角に突き刺され死んだ女性と鹿の頭を使った悪趣味極まるオブジェ" 現場に駆けつけたジャックを筆頭に捜査官達はエリスを殺した犯人がやったと断定するがグレアムだけは "この殺人は記事を読んだ模倣犯がただ捜査を引っ掻き回す為に行った行為" だと断定した。 手遅れとなる前に真犯人を捕まえる…独りコテージに泊まり込み、昔の様に単独で捜査に挑む事を決意した主人公の前に現れたレクター博士は "グレアムの第6感とも言える犯人を追い詰める並外れた嗅覚" に恐怖心すら抱く事になる。
もうすぐ家を離れ大学に進学する自身の娘“アビゲイル”に似た8人の娘を手に掛けた食人鬼で有り真犯人=“ギャレット・ホッブズ”の些細な退職願いの書類に関する記載ミスから獲物を追い詰めた主人公 だがレクター博士が先回りする形でホッブズに電話で警告したが為に、連続誘拐(恐らく殺害)事件は陰惨な結末を迎える。全てを察したホッブズは妻を殺害し最終的に殺し食べる積りでいた娘の頸動脈を掻っ切るが激怒し殺意を顕にしたグレアムの銃撃により敢え無い最後を遂げた。 行方不明となったままの7人の犠牲者がどうなったのか? ヒビングの牧草地で発見された惨殺死体を作り出した模倣犯は本当は誰だったのか? 物語は未だ混迷を深めたままだった。
辛うじて命を拾ったものの未だ意識が戻らない唯一の生存者“アビゲイル・ホッブズ”を見舞う主人公。独りとなった彼女を応援するかの様に眠りこけながらも手を握り続けるレクター博士の姿を映し出し最初のエピソードは幕を閉じた。
取り敢えず第1話とシーズン1の雑感だけで軽〜く5000字近く行きそうですし情報量が滅茶苦茶多いから続きは②で書きます。 うんかなり省略したんだけど下手に3話続けたらこっちもパンクしますね(汗) つー訳で次回に続きます。
一応これ書いてる段階でシーズン3の第1話挑戦中……まあ書いてて飽きたら後日割り込み投稿する形で頑張りますのでお付き合い下さいな。




