ラストエグザイル LAST EXILE 03年
2019年8/12〜8/15タブレット端末にて執筆し脱稿 ウンケー=旧盆終了後脱稿 8/16深夜投稿
全26話の物語ダイジェスト版。じっくり全話書こうかと色々やってみましたがイマイチだったんで訂正⇒急ぎ書き上げたんで後日色々直します。
【 ヴァンシップと呼ばれる翼の無い飛行機(或いは飛行艇)が宅配便で飛び交い、ギルドと呼ばれる上位国家から供給される飛行ユニットを搭載する戦艦群で相争う様仕向けられたアナトレー帝国vsデュシス共和国の終わらない儀式じみた戦争。そもそも“プレステール”と呼ばれるこの世界の正体は…とまあ謎が謎を追う展開に何故か"天空の城ラピュタ"を思わせる世界設定、ファンタジーと思わせて実はSFだったり人間関係が異様にややこしかったりと欠点塗れな物語で御座います。やっぱり76話ぐらいに時間取らないと訳が分からないかも知れません。ついでに書いとくと続編もそうだけど主人公2人の存在感が薄いです(笑) 】
★まあ…深夜アニメだったし本来ならノベライズや設定資料集で物語の穴や抜け落ちた説明描写をフォローする作品なのかも知れません。当時はこんな作り手の思い入れだけが空回りしてる作品多かったんだよね。
☆このアニメ、私お薦めのヒロインはシルヴァーナの耳役やってる美少女ウィナ・ライトニングですがあらすじに組み込めなかった(涙)ゴメンナサイ。
英題:LAST EXILE
直訳すると最後の追放者
日本オリジナルテレビアニメ作品.
全26話.
同年ノベライズ版を角川スニーカー文庫で上下巻出版.
飛行機が好きで空で生活する系統のファンタジーが好きなら嵌まる人も多かったで有ろうこの物語ですが…私がこんな深夜アニメが有ったんだと知ったのは2019年7月下旬に入ってからの事です。よってコミカライズ版もアニメ版でオミットされた説明描写満載だった筈のノベライズ版も…だいたいバイクかモノレール乗り継いで30分以上かけ都市部へ足を向けないと品揃えがそれなりな本屋すら軒並み消えてしまった沖縄で今更2003年頃の設定資料集探した所で無駄足となるのは明らかな作品を追いかけるのは資金と時間が必要です。つー訳でレンタル店何ヶ所かハシゴしてなんとか全話視聴する事が出来たものの旧盆準備でドタバタしている最中、気分転換に気まぐれに綴った感想とこの作品を未見のお客様への説明を兼ねた物語を整理してみました。事実誤認や私の勘違い等有りましたら容赦無くツッコミ入れて貰えりゃ助かります。
今作について…物語自体は素直に楽しめたのですが、世界情勢の説明描写おざなりだと感じた場面や謎多き幽霊船=戦艦シルヴァーナ…本編見てる限り立ち位置が解りにくい意味でも幽霊(笑) せめて海賊旗ぐらいは揚げろよアルカディア号…に舞台を移してからはひたすら受け身で恋愛描写とレース場面以外動かない居るだけ無駄な役立たず主役コンビ“クラウス・バルカ”&“ラヴィ・ヘッド”にまんま殆ど喋らないという意味ではハーロッ○かネモ船長な“アレックス・ロウ艦長”と乗組員達の関係。 アナトレーとデュシスがどんな理由で戦っているのか? 組合が何故審判か国連軍みたいな事やってるのか? ついでにラスボス=“デルフィーナ・エラクレア”が何故世界を終わらせようと虐殺を始めたのか? そもそもプレステール…書きたかねぇけど某アダルトビデオメーカーとごっちゃになって紛らわしい(笑)…って何なのよ? と色々面倒くさい所が多々有りますので文才無いけど可能な限り説明描写と推測を交えながら物語を整理してゆこうと思います。では遊んでみますかね。
【 本編あらすじの整理と舞台設定確認するに辺り参考にしたのは公式サイトやニコ動始めとするウィキサイトで御座います。 本編見りゃ判るだろう? いえぶっちゃけ無理です(笑) クライマックスから最終回の辺りなんていきなりスター・トレックのエンタープライズみたいな船=エグザイルが出てきたり、今まで過ごしてた場所が巨大なスペースコロニー或いは砂時計型の人工惑星だったなんて展開を無理やり見せますので昨今のマトモなアニメ見てたお客様ならブチ切れモード全開になるかも知れません。まあオリジナルビデオアニメみたいなもんだと諦めるのが正しい判断です。 だからGONZOはメジャーになれなかったんだよと書いときます。 】
★そもそも“ディオ・エラクレア”に至っては本編見てると死んだとしか思えん(苦笑) まあ続編で何食わぬ顔で登場してるけどな。
☆26話続くテレビシリーズはアレックス⇐ソフィア⇐ヴィンセントの面倒くさい恋愛関係や、誰とでも仲良くなれる総受けボルトな主人公=クラウスを狙う幼馴染み.幼女.ツンデレ.以外と策士.知的眼鏡年上キャラついでに男だけどクラウス大好きな美少年ディオや整備班のハゲ親父ゲイル(笑)のヒロイン争いに加えてラヴィに惚れて整備士にその後色々苦労重ねながらタチアナ⇒ソフィアに片想いし振られながらもドゥーニャという伴侶を手に入れ生還した不死身な銃兵=モラン・シェトランドの半生を描いてますが長いしウザいから省略します(笑) 銀翼のファム同様あらすじがダイジェスト版なのはご容赦下さい…だって旧盆明けまで色々忙しいんだョ。
気象変動が続くプレステール…そこは巨大嵐の壁を境に国土の砂漠化が進むアナトレー帝国と寒冷地化が進むデュシス共和国が世界の覇権を巡り組合と名乗る超国家から覇権された立会船による監視&審判の下で、延々と国境紛争を続けるそんな世界。グランドストリームの暴風を突破する為にギルドから人員毎供給される飛行ユニットを搭載した大型戦艦によるルールに縛られた儀式めいた艦隊戦は嵐を越えなければならない侵略側=共和国が常に不利な立場に追いやられている。だが絶え間なく続く戦争と砂漠化は帝国にも暗い影を落とし特に平民に耐乏生活…飲み水すらままならない日々…を強いる迄になってゆく。
ギルド内部でも主導権を巡る内部紛争が頻発し亡命者が双方に逃げ込んで来た。動かすにもギルドの事前承認が必要な大型空中艦運用に見切りを付けた帝国の内部では、ギルド亡命技術者に協力を仰ぐ形で反重力飛行ユニット=クラウディア機関を開発。半ば監視システムから黙認されたソレを応用した人員&物資輸送用の小型飛行艇“ヴァンシップ”が普及。郵便事業や耐乏生活のガス抜きで開催されるレース等様々な場面で活躍する事になる。艦隊率いて脱出して来た元ギルドの有力氏族バシアヌス家の婚姻による取り込みに成功した帝国では内部紛争が続くギルドの監視の目を逃れながら皇帝主導による新型戦艦ウルバヌス級の開発が始まり、戦死者続出に厭戦気分が広がるデュシスではデルフィーネの意向を受けたギルド職員の介入により雁字搦めな戦術の見直しと大量破壊兵器の開発が始まる。
技術の向上は戦い続ける双方の戦没者増大を招く事になってしまう。デュシスとの水面下での和平交渉を続ける穏健派=宰相マリウス・バシアヌスを中心とする勢力は徹底抗戦を叫ぶ皇帝や貴族達と粘り強い交渉を…具体的には新型エンジン開発やこの世界に関する機密情報の開示…重ねた末に、この世界の何処かに眠っている筈の戦争を終わらせギルドの支配を無効化する超兵器“エグザイル”の行方と起動方法を探索する為、幽霊船=“戦艦シルヴァーナ”を建造し特別任務に投入。乗組員となったのは亡命者の子孫や軍の問題児達…その中には10年前、婚約者ユーリス・バシアヌス(ソフィアの従姉)と飛び方を教えてくれた師匠コンビ=ハミルカル・ヴァルカ伯爵(主人公の父)とジョルジュ・ヘッド(ヒロインの父)をギルドの支配者“デルフィーネ・エラクレア(当時14歳のキチ○イ少女)”に殺され復讐に燃える“アレックス・ロウ艦長” 後継者争いが続く王宮から緊急避難する事になった王族女性“ソフィア・バシアヌス副長” 士官学校で有力貴族とトラブルを起こし危うく飛行士の夢=お家再興の夢が絶たれる筈だった女性士官“タチアナ・ヴィスラ中尉”とその相棒“アリスティア・アグリュー少尉”の姿が有った。
やがて時が来た。母星の居住環境復活を知らせるエグザイルの起動キーが遺伝子に組み込まれたギルド亡命者達のリーダー…ハミルトン家で生まれた娘“アルヴィスEハミルトン(通称アル)”の管理者権限覚醒が確認されアナトレー帝国はギルドへの反乱準備を開始。エグザイルを監視し休眠状態からの変化に危機感を抱いたギルドの独裁者“デルフィーネ”は“起動キー=アル”を捕獲する為に弟“ディオ・エラクレア”とその監視役“ルシオラ”をアナトレーへ派遣。デュシスに肩入れし帝国領辺境で有り穀倉地帯ノルキアを奪わせ抵抗勢力を炙り出す作戦を開始する……そして物語は第1話ノルキア防衛戦へと舞台を移す。
両親を亡くしノルキアの下町でヴァンシップ乗りとして生計立てて暮らす15歳の主人公…別名寝ぼすけの“クラウス・ヴァルカ”とその相棒で同い年な幼馴染みの少女“ラヴィ・ヘッド” 二人の夢は父親達が果たせなかったグランドストリームに挑みアナトレーとデュシスを行き来している渡り鳥レインバードの様に自由な空を飛び回る事…とは言えまずは先立つモノが無いと飲み水やパンすら事欠く彼等の当面の目標は配達業務や賭けレースに優勝し両親が遺したヴァンシップの軽量化や高性能化を図ること、危険度は其れなりに高いがかれこれ数十年に渡り互いに致命的な犠牲が出るのを避けてきたアナトレーとデュシスの定期戦闘中の旗艦への手紙配達は誤射される危険性は有るものの何時もの如く引き分け…アナトレー側優位で防衛成功が約束された戦いの筈。
ギルドの立会船監視下で始まる平民を主戦力&犠牲とした銃兵の撃ち合い…不利になった側からの停戦申告で終わる事が決まっていた戦いはデュシス艦隊の全滅を覚悟した遅延行為とルールを無視した増援艦隊による奇襲攻撃によりノルキア防衛艦隊の全滅をもって幕を閉じる予定だったが、この後に及んでもルールに拘る貴族達の自殺行為に付き合いきれないと主人公達の味方になった平民出身の銃兵“モラン・シェトランド”を首魁とする兵士達の反抗と主人公達が命懸けで届けてくれた娘“ホーリー・マドセイン”のメッセージ朗読に絆された“デヴィッド・マドセイン公爵(中将)”の撤退命令 防衛艦隊とは別個にデュシスの協定違反を妨害していた帝国特務艦シルヴァーナと艦載ヴァンシップチーム戦隊長タチアナ&アリスティア機の攻撃 主人公達が乗り込むヴァンシップによる煙幕展開により其れなりの数の防衛艦隊が死地からの脱出に成功する事となる。任務を果たしたクラウス達はマドセイン家へ戻り其れなりの対価と高純度の水を分けて貰い自宅へ生還…勿論物語は此処で綺麗に終わらなかった。
数週間後開催されたノルキア杯賭けレース、トップ争いを続けるクラウス&ラヴィ機の前に突如現れ大破し不時着したヴァンシップ……ギルドの強襲を逃れシルヴァーナへ“アル”を無事送り届ける任務を受けギルドの星型戦闘機械に殺されたラルフ・ウェンズディとギータの依頼を引き継ぐ形でトラブルの真っ只中に巻き込まれる事となった。何処までも追い掛けて来る星型の追跡をかわしながら受取人が待つ神殿跡を目指す三人をギリギリの所で助け出し星型を乗組員ごと破壊したハーロッ……もとい“アレックス艦長” 彼女を荷物と呼ぶ死んだ目をした艦長の態度に反発心を抱いたクラウスとラヴィは無し崩し的に戦艦シルヴァーナの臨時乗組員としてギルド艦隊に追われる立場となる。
アルを捕獲する為にシルヴァーナへ襲撃をかけた“ディオ&ルシオラ”は手強い抵抗を続けるタチアナ&アリスティア機に翻弄され空中戦は下手くそな癖に飛び方が美しいクラウス&ラヴィ機を気に入り任務放棄。物語はその後修理の為アレックスの元教官が管理する歓楽施設兼浮きドックで起きたイザコザの結果、母船が沈んだ銃兵が整備士見習いとしてシルヴァーナへ合流。エグザイルの起動管理コードのヒントを求め自由都市ホライゾンケイブを訪れた際に8時間耐久レースでの再戦を契機に再試合に負けたディオ&ルシオラはギルドから出奔する形でシルヴァーナの居候となった。同じ頃ウルバヌス級戦艦就航に伴い邪魔者となった穏健派とギルド&デュシスの殲滅を決意した皇帝はエグザイルの起動キーを持つアルの確保と煙たい存在でしか無い自身の娘ソフィアと当初から切り捨てる予定だったアレックス艦長&シルヴァーナ乗組員全員を反逆罪で告訴。
自らの権力維持に固執し、抗戦派貴族の甘言に操られるがまま講和を呼び掛ける実の娘を処刑しようとした皇帝の野望は、国土を寒冷化で全て失い残存兵力全艦で強襲をかけてきたデュシスの大艦隊による門閥貴族軍壊滅と ウルバヌス級を旗艦以外ほぼ全艦撃破してみせたシルヴァーナの反乱 そして刺客として立ちはだかったマリウス宰相の命懸けの抵抗により敢え無く潰えた。処刑人を張り倒したウルバヌスの艦長にして二人の幼馴染み“ヴィセント・アルツァイ中将”によりソフィアは助け出されアナトレー帝国新皇帝として就任。避難民を保護し居留地を与えた対応でデュシス艦隊を率いる“ネストル・メッシーナ司令官”と話合いを重ね両国は連合⇒長きに渡る戦乱をもたらしたギルドに対し宣戦布告 こうしてギルドとアナトレー&デュシス連合の全面対決が始まった。
当初から自身が操る奴隷以外の全ての人間を皆殺しにするつもりだったギルド最高司令官デルフィーネは戴冠式の敷で会場にギルド艦隊を殴り込ませ裏切り者のディオ&ルシオラ、アレックス艦長とアルついでに虐めてみたら面白そうだからとクラウスを誘拐し6日間以内の両国無条件降伏を要求。ディオは洗脳され手遅れだったがルシオラの命懸けの反乱による混乱を利用しクラウスとアル…ついでに壊れたデュオはヴァンシップでギルド艦隊旗艦から脱出。色々有って結局シルヴァーナを退艦し銃兵として現場復帰⇒同じ理由でデュシスで銃兵やってた美少女“ドゥーニャ・シェーア”と共に飛行ユニット制圧作戦に参加し重傷を負って病院に収容されたモランと再会⇒紆余曲折末にギルド艦隊に最終決戦を挑むシルヴァーナ=ソフィアが臨時司令を務める連合艦隊を支援する為アルを乗せアリスティア⇒タチアナ⇒アンカーとしてラヴィがそれぞれナビを務めるヴァンシップを乗り継ぎグランドストリームを突破しギルド艦隊の隙をついて誤作動&無差別攻撃を続ける繭の様な宇宙船エグザイルに乗り込み艦内コントロールを掌握。
同じ頃ギルド艦隊旗艦では戯れに処刑台に縛り付け薔薇でデコレーションされたアレックス艦長を嬲りながら誤作動により連合艦隊のみならず味方ギルド艦隊すらも破壊し尽くすエグザイルで遊ぶラスボス=デルフィーネが絶頂期に有ったが迂闊に十字架に近付いたお馬鹿様は死んだ振りして待ち構えていたアレックス艦長に首締められてお陀仏(笑)そこにシルヴァーナ&連合艦隊の一斉射撃が……こうしてギルド旗艦諸共アレックス艦長は波乱の人生に幕を下ろした。最高指導者が死んだ事でギルドの気象コントロールシステムは再起動し嵐や吹雪は姿を消し、アルの唱える解除コードによりエグザイルは不気味な触手振り回す繭型の巨大艦から金色のUSSエンタープライズ風に変形し再起動 主人公達を乗せた試験航行によりプレステールと呼ばれるこの世界が砂時計の様な姿をした人工惑星、或いは恒星間を移動可能なスペースコロニーで有る事が判明したアリスティアが常日頃観測し感じていた星座の位置の変化の理由…ソレは地球圏を目指し移動を始めた何よりの証拠。
プレステールの再建と共に行われる母星=地球への入植活動。幸いにも先住民が居ないその土地で小麦を育てるのは元銃兵から農家に転職したモランの姿。妻ドゥーニャの弟妹達や息子を引き連れアルは鐘を鳴らし金色の大地と空の狭間を飛び交うのはエグザイルで発見された父親の遺体を弔った主人公達の姿。
空は何処までも自由だ‼ こうして物語は幕を閉じる。
にしても本州は台風10号大変だった様ですね。亡くなられた方と負傷した方に御見舞い申し上げます。炎天下の後片付けが憂鬱なんだよなぁ(泣)日射病にもご注意を。




