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エネミー・ライン3 激戦コロンビア 08年

2019年7/6〜7/7タブレット端末にて執筆し深夜脱稿 7/7 3時投稿

前回がアレでしたんで急遽投稿します。誤字脱字は落ち着いてから訂正予定。

【 左翼ゲリラとの和平交渉を台無しにしたいコロンビア政府&軍重鎮の暴走と南米の影の支配者気取りなCIAによる薄汚い陰謀に巻き込まれたコロンビア&アメリカ海軍特殊部隊隊員同士による正義無き戦い 但しコロンビア出身者か南米史に詳しい専門家或いはマニア、もしくは好奇心に駆られ当該国の近代史調べた私みたいな物好きでも無い限り面白さは伝わり難いかも知れません。 出来りゃFARC=コロンビア革命軍誕生の背景ぐらいは知識の隅に入れといた方がより楽しめます 】


☆まあコミックなら広江礼威の描いたBLACK LAGOONの武装メイド=ロベルタのエピソードが参考になるかもです。なおFARC(ファーク)は長年続いた和平交渉により2017年に解散⇒コカイン密売に関わるロシアマフィアに飼われる僅かな過激派のみが双方から追われる時代になりました。


★前作の反省も踏まえ本物の元・アメリカ海軍特殊作戦コマンド(ネイビー・シールズ)隊員による演出監修…但し軍の機密は守った上で協力…にて製作されたほぼノンフィクションに近い作品になってます。但しアメリカ政府の支援は当時実質内戦状態だったコロンビアを舞台にした事で拒否されたため一部の装備は間に合わせです。


原題:BEHIND ENEMY LINES Ⅲ : COLOMBIA

敵陣後方:コロンビア

アメリカ劇場未公開作品.

2009年日本DVDスルー.



 2作目同様、物語の主役となるのは“ネイビー・シールズ”ですが登場人物は全て一新、舞台も撮影当時 FARC(ファーク)=コロンビア革命軍による爆弾テロ事件が頻発しなおかつ政府軍による容赦無き虐殺合戦が繰り広げられた南米が舞台となりました。物語自体は勿論フィクションですが、莫大な軍事支援や麻薬密売組織壊滅の為の経済支援をバックに反共産主義&和平交渉反対の過激な思想を掲げる大統領が台頭した結果、アメリカや国連の支援受けて和平交渉に臨もうとしたコロンビア軍幹部やFARCの穏健派が双方の過激派勢力に次々と暗殺される等……実はこの映画の中で繰り広げられたガチの殺し合いは個人名や犠牲者数除いてほぼノンフィクションです。


物語同様、街中の一般市民も巻き添えにして行われた爆弾テロの結果 コロンビア革命軍の中でも原理主義(農村部)勢力と穏健派(都市部)の対立が表面化。 穏健派の代表で有るラウル・レジェスが同じく穏健派の軍幹部と密会中に政府軍の空爆により諸共暗殺されたり、原理主義派がとある半島か何処かから濃縮ウラン50キロ程を持ち込んで政府軍のみならず合衆国も含めた近隣諸国をパニックに巻き込んだりと色々有りましたが組織誕生の時から革命運動指揮していたマヌエル・アルマンタが急逝。 その一方で共産主義根絶やしを叫んでいたアウロ・ウルベ大統領の人気も凋落し双方のトップが世代交代した事により 本当に珍しくちゃんと仕事した国連の仲介で1964年から続いた殺し合いは2017年に漸く幕を閉じました。


とは言え今度は共産主義の実験場と化したベネズエラから密入国して来た100万を越える経済&政治難民の問題で大変な事になっており治安も 2019年現在右肩下がりで悪化しつつ有ります。


歴史を紐解いて見るとコロンビアの犯罪組織(カルテル)に麻薬=コカイン栽培の技術供与を行ったのはパナマを分離独立させ運河の運営権等の利権獲得を目指した当時の合衆国情報部。 キューバ革命の軟着陸に失敗しそんな瑣末事よりもベトナムを優先する余り、都市部(プロテスタント)農村部(カトリック)の内戦状態に入った南米各地へ 特に小作人や工場労働者への共産主義者浸透を防ぎ切れず傍観し事態を悪化させ 1995年にやらかした麻薬カルテル壊滅作戦⇒犯罪組織壊滅を黙認して貰う対価としてFARC(ファーク)による権益独占を承認しあろうことかCIA経由で武器の供給まで行なっていた国はいったい何処なのか…… コロンビア政府が何故あれだけ莫大な軍事&経済支援を受けながらもアメリカ人を軽蔑し憎んでいるのか 大体想像が付くのでは無いかと思いますが如何でしょうか(黒い笑い)


流石にアメリカ軍を巻き込んだこの物語の様な不祥事は発生していない事になってますが、対テロ戦争&麻薬戦争目的で今現在もリアルタイムで当該国政府の承認を得ないまま南米各地に特殊部隊を潜り込ませってのは充分有り得る話なんですよね というオチを付けた所で手短に粗筋を纏めます なおシールズは通常2名ないしは4名のチームで行動し規模が大きくなる場合はその倍数で増えるそうです。 相手にバレず情報だけを集め手を出さずに生還する事が必須 リスクが高い破壊工作は基本やらないし敵地では専らハンドサイン 映画のアレは喋り過ぎだそうな。



【 オープニング=チーム・スティングレィに所属する5人の兵士達の紹介 ついでに女性陣の出番が殆ど無い本作唯一のサービスシーンも兼ねた(但しキスとハグ止まり 後年DVDや動画配信でコロンビアで視聴出来る事を祈りエロとバイオレンスは極力除外してます。)主人公“ショーン・マクリーン大尉”のサプライズバースデーパーティーは物理的に撮影不可能なコロンビアの代用舞台となったプエルトリコで撮影されました。 勿論この作品はコロンビア共和国での上映が認められず、登場人物が脅迫の対象になる恐れが有りましたのでコロンビア政府軍兵士から街中歩く民間人まで全てキューバ系アメリカ人が演じています。 】


★ついでに書いとくとプエルトリコは閉鎖された米軍基地の廃墟が沢山有るので容赦無く爆破シーンが撮影出来るし自然風景も出歩く一般市民もコロンビアに相通じるモノが有るそうです。



 そもそもの発端(ほったん)は休暇中のコロンビア政府軍将校達を狙ったテロだった。FARC(ファーク)の悪名高いテロリスト・コードネーム“アポキテル”が仕掛けた爆弾により日曜日の首都ボゴタの露天街は惨劇の現場と化す。無差別テロで妻マリアと幼い長男トーマスを奪われ復讐を誓う都市テロ対策特殊部隊=AFEURに所属する若き指揮官“アルバロ大尉”はかつて同じ様に兄をFARCに殺された“マニウェル・ヴァレス将軍”にスカウトされる形でアメリカと国連主導で行われている和平交渉を頓挫させ徹底抗戦を始める為の陰謀に加わる事になる。恐らく多数の無辜の血が流れるだろう…だが妻と息子を殺したテロリスト達を表舞台に引き摺り出し復讐の刃を振り下ろす事が出来るなら手段を選んでいる余裕は無い…部下達は付いて来てくれる。


同じ頃、休暇先のプエルトリコからカリフォルニアの海軍基地へ戻ったばかりのアメリカ海軍特殊作戦コマンド(ネイビー・シールズ)の偵察チーム“スティングレイ”を率いる主人公“ショーン・マクリーン大尉”は直属上司“スコット・ボイタノフ中佐”の命により困難で異例とも言える任務を任される事になる。それは先日双方の穏健派による和平交渉が行われる寸前に発生した爆弾テロの首謀者“アポキテル”が所属していると思われるFARC過激派がボゴタ南100kmの密林の中に建設したらしい不可解な建物群。CIAの現地連絡員“カルロス・リベラ”の情報では恐らく合衆国へ送り出すコカインの貯蔵施設の可能性が高い……厳格な証拠開示の必要性が有る為、偵察&証拠撮影は昼間行なって欲しいと要求するCIA担当者の要求に納得はいかないものの偵察のみであれば問題は無い筈だ。楽観的に振る舞うメンバーが意見を述べる中、長年の経験から嫌な予感を抱いていたのは白髪頭の“カーター・ホルト特務曹長”だけだった。


民間航空機の飛行高度を飛ぶ事でレーダーの目を掻い潜りコロンビア共和国領に入ったC130輸送機から完全装備で飛び降りる5人の兵士達。安全高度ギリギリでパラシュートを開傘しアリアリア川に着水したチームは誰一人欠ける事なく装備を展開しゴムボートで北上…備え付けのカメラで撮影された映像はリアルタイムでカリフォルニアの作戦室に待機するボイタノフ中佐やCIAの担当官、そして万が一のトラブル対応の為に外務省から派遣されたこの物語の紅一点“ニコール・ジェニング大使館連絡員”が眺めるモニターに映し出される。ところが目的地に上陸直後、全ての衛星回線に何者かの妨害が……そして主人公(マクリーン)率いるチーム・スティングレイにも予想外の展開が待ち構えていた。突如無線が使えなくなりなり戸惑う彼等が目撃したのは、数日後ボゴタで合衆国&国連担当者立ち会いの元で実施される筈の和平交渉だったのだ。


 だが其処へ突如乗り込んで来た“アルバロ大尉”率いるAFEUR=テロ対策特殊部隊の乱入により和平交渉の会場は双方の穏健派が皆殺しとなる血塗れの現場に変わってしまった。コロンビア特殊部隊の銃口はチーム・スティングレィにも容赦無く向けられ、侵入ポイントからの脱出を図る“マクリーン大尉”と“ホルト特務曹長”の援護射撃を行なっていた“グレッグ・アームストロング兵曹”が“まるで居場所を最初から知っているかの様に駆け付けた兵士達”に撃たれ戦死。ゴムボートの近くで待機していた“スティーブ・ゲイン兵曹”も居場所を特定されていた兵士に撃たれ隠蔽していた装備は全てRPGにより吹き飛ばされる。その上ジャングルで待ち伏せし罠を張っていた別働隊により“ケビン・デリックス上等兵曹”が撃たれ捕虜になってしまう。


返り討ちにした敵から奪い取った無線機を利用し辛うじて追撃を振り切った主人公達は逃走途中に寂れた農村から年代物な有線電話機を拝借し電柱に繋げて司令部へ作戦の予想外の失敗を報告。当初連れ去られた“ケビン上等兵曹”の救出を意見具申するも“ボイタノフ中佐”に諭される形で装備を整え出直す為に救出ヘリ待機地点へ向かう。だがヘリが降りようとした直前“合流ポイントに集結し待ち伏せしていたアルバロ大尉達の攻撃を受け”彼等の目の前で救難ヘリは反転……何とかジャングルに逃げ込んだ主人公達には現場近くに報道陣やテレビ局スタッフを待機させていたコロンビア政府より和平交渉の妨害を図ったテロリストの容疑が掛けられる。


この作戦はCIAとコロンビア政府軍幹部により仕掛けられた罠だった。カリフォルニアの海軍作戦司令部は駆け付けたCIAの部隊に封鎖占拠され独断専行でシールズチームを動かした容疑でボイタノフ中佐とジェニング連絡員は建物内に軟禁される。ジェニング連絡員の機転で状況を把握し生き残った2人を何とか助けようとアメリカ大使も行動を起こそうとするが大使館の周りには報道に踊らされた暴徒とコロンビア軍に警察が駆け付け身動きが取れない……ヒートアップしたコロンビアの大統領はアメリカとの国交断絶と和平交渉に訪れた国連安全保障理事会担当者の国外追放、そしてFARCとの徹底抗戦を呼び掛けた事でコロンビア全土で双方過激派による報復テロが始まった。


 刻一刻と状況が悪化するコロンビアに取り残された主人公(マクリーン)とホルトは軍服を捨て民間人に扮装し車を手に入れ、たった2人で反撃を始める。テレビ報道により捕虜となった“ケビン”がAFEURの収容施設に収監されている事を掴み侵入の機会を伺う一方、拘束され監禁されているケビンも訓練で培った経験活かして縄抜けを成功させた彼は居場所を探しているであろう2人にだけ判る様牢屋の外に目印を……建物の外と中から同時にやらかした反撃によりケビンの奪還はまんまと成功し3人となったチーム・スティングレイが向かったのはあの襲撃事件を幸運にも生き残り軍が管理する病院に面会謝絶状態で軟禁されている“マニュエル・ヴァレス将軍”の救出と事態収拾を図る為の証言を要請するためだった。


何も知らされないまま厳重な警備を行う兵士達を拘束し、漸く“ヴァレス将軍”と接触を果たした主人公達……だが彼等はこの時まだ気付いていなかった“彼こそがCIAと組み全てを企んだ黒幕で有る事を” 将軍の話では、証拠となるチームが撮影した動画と現場から回収された装備はAFEURの本部に保管されているらしい…水路から泳いで潜入し建物を管理する発電システムを破壊しまんまと装備を取り戻す事に成功するも銃器に弾は入っておらず証拠となる筈の動画データも全て抹消されていた。 其処へ部下を率いて駆け付けたアルバロ大尉達の襲撃を受け、手持ちの拳銃と辛うじて使用可能な発煙筒で抵抗を続けながら赤外線センサーで敵を追い掛け吹き飛ばす携帯ロケット弾による攻撃から生き延びる為、主人公が堆肥と発煙筒でダミーを作る事でピンチを逃れた3人は最初の襲撃現場へ舞い戻り証拠探し……撃たれ死にかけながらも映像端末を隠していたグレッグのカメラを発見。


其処へまたしても駆け付けたアルバロ大尉達と容赦無き殺し合いとなり……主人公達と共にコロンビア軍で只1人生き残った大尉は、漸く部下を引き連れアメリカ人達を処分する為に現れた全ての黒幕=ヴァレス将軍であり悪名高いテロリスト・アポテキルから、冥土の土産とばかりに妻と息子を殺した本当の犯人を知らされる事になる。ところが将軍は気付いていなかった……シールズってその気になればこの程度の戦力差物ともしない事実を(笑) 最終的にヴァレスを撃ち殺し妻子の仇を取ったアルバロ大尉に全てを託し…つーか内戦始まっちゃった余所の国(コロンビア)の面倒なんか見てられません。CIAを撃退し基地の主導権を取り戻したボイタノフ中佐が手配した救出チームと合流し祖国へと生還を果たしたチーム・スティングレイ。戦死したグレッグとゲインの遺体はアメリカ大使館を通して粘り強く交渉を続けたジェニング連絡員が連れ帰り、事件そのものは死体となった元凶=ヴァレス将軍とCIAの裏切り者となったリベラ連絡員に押し付けられる。





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