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リベンジ・マッチ 13年

2019年6/17〜6/20タブレット端末にて執筆し脱稿 深夜3時投稿

【 版権の問題であくまでも別人扱いだけどスタローン=ロッキー・バルボア67歳(出世作ロッキー・シリーズ)とデニーロ=ジェイク・ラモッタ70歳(勿論レイジング・ブル)の“本当に大人気(おとなげ)無い遺恨試合”を描いた拳闘映画(ボクシングムービー)……何故かアメリカでは老人虐待じゃねーかと散々な評価だった様ですが“最後の決戦と容赦無き身体造り”以外は自ギャグ要素満載なコメディ作品。惜しむらくは二代目黒人プロデューサー役の兄ちゃんの演技が大概ウザいのが玉に瑕かな。ラストの決戦メインにするなら細かいギャグは要らなかった。 】


★ある意味最大のミスはCG多用しましたよと誤解招き兼ねない描写。2人共、割と大真面目に試合(ボクシング)出来る様に身体作り直してます。特別ゲストはマイク・タイソンと耳を食われたイベンダー・ホリーフィールド(笑)この2人が隣同士で座りあの時の遺恨で口論やらかすシーンも見物です。


原題:GRUNGE MATCH

遺恨試合…雪辱或いは復讐(リベンジ)って普通は使いません

精々リターンマッチだよね普通はな。

アメリカ劇場公開作品.

2014年日本公開.


 そういやボクシングって2018年の確かアマチュアボクシング界の会長=朝鮮系密入国者がやらかしたドタバタと八百長疑惑。ソレ以前から本気でウザかった○田ファミリーが出て来た辺りからテレビで見る事が無くなりました。それ以前は家の近所に平仲ボクシングジムが有ったしK1グランプリ全盛期の頃は隣近所で雅人やホーストがスパーリングやランニングやってたし、ジムの何人かとは犬の散歩仲間でも有りましたから割合身近な存在だったんだけどねぇ。今じゃWBCの世界チャンピオンも知りませんし道ですれ違っても分からないと思います。中学生の頃に遠足先でヘッドギアと子供用の簡易なグローブ付けて1度だけ野良試合に付き合わされましたがものの見後にサンドバッグにされました。投げや蹴りが使えず攻撃して良い場所も限定されるあの戦い方は私にはとことん相性が悪かったとだけ書いときます。脳が揺れるアレは相当キツかったし。 


ついでに書いとくと2018年に起きた比嘉大吾の王者剥奪のアレ(笑)はノーコメントで…そもそも身体削って体重制限って個人的には間違ってると思います。コレはあくまでも格闘技なんだし強い弱いだけで良いんじゃね?…選手が海外へ逃げ出す37歳強制引退の年齢条項やヤクザ紛いの連中が取り仕切るプロテストなんて面倒くさい制限やルール…だから競技人口右肩下がりなんだよ。


今回紹介するこの作品、同じイタリア系で片やうだつの上がらないボクサー役から伝説のゲリラ戦プロまで演じた肉体派のスタローンとマフィア役で一世を風靡し最近じゃファミリー映画やコメディにも挑戦してるデニーロのボクシング対決。県内のレンタル店あちこち駆けずり回ったのは勿論67歳になったスタローンと70歳を越えたデニーロが代役加工したCGや特殊メイク無しで身体を鍛え上げたというとんでもないエピソードを偶々聞いちゃったからでして、トラック引っ張ったりタイヤ転がして筋肉虐め倒すスタローンととある理由で距離を置いていた息子と二人三脚で身体を鍛え上げ孫に恥ずかしい姿なんか見せられるかと意地を張り通すデニーロ。クライマックスのガチンコな殴り合いはもう号泣ものの大迫力でした…還暦どころかこれで古希なんて詐欺です。


では独自解釈&ネタバレ有りな粗筋に移ります。



【 一応物語では二人の年齢設定は不明…推定50代後半ぐらいかな? になりました。 まあ65歳以上って社会から半ばドロップアウトしてるか見込みが有りそうな若手後進の育成やってる年齢だしねぇ……ついでに書いとくとアメリカではこの年代で亡くなってる連中が殆どだったりします。イメージ通り酒場経営してるデニーロはともかく造船所で全く違和感感じさせず肉体労働してるスタローンのシーンはあまりにも彼らしくて微笑ましさすら感じました…私等の世代ってハムの人のイメージが有るんですよね。 】


 内陸部に有り3つの河川に囲まれた元鉄鋼業の街で、ヨーロッパ移民の末裔が多いペンシルバニア州ピッツバーグ…今から30年前、身体的に圧倒的優位な黒人選手が主流を占める様になった20世紀後半のボクシング業界に数少ないイタリア系出身ファイターとして名を馳せた男達が居た。1人は造船所の冴えない作業員から転身した“ヘンリー"レーザー"シャープ(スタローン)”もう1人は柄の悪い連中が屯する酒場の息子として育った悪ガキ“ビリー"ザ・キッド"マクドーネン(デニーロ)” 同じイタリア系移民の末裔だが口下手でストイックなヘンリーと享楽的なビリーの性格は正に水と油程違っていた事からひたすら相性が悪く再戦の度に壮絶な殴り合い(ヒートアップ)を続ける彼等の対決は、お祭り男な黒人プロモーター“ダンテ・スレート”の盛り上げにより全米テレビ中継された事からアメリカ中の話題を集めてゆく


プロとして30試合を越える対戦成績無敗記録を持つ2人の直接対決は共に1勝1敗。だが1983年、3度目の対決直前にヘンリーは突如現役引退を発表し表舞台から姿を消した。あれから30年…親友にして年の離れた恩人で有るトレーナー“ルイス”の介護やその他諸々でファイトマネーを使い果たしたヘンリーは、以前の勤め先だった低賃金の造船所で工員として働くストイックな生活(テレビやスマホも持たず主食は特売コーナーのツナ缶と売れ残り黒く変色したバナナ)を送り、同じく数年後引退しCM出演の傍ら父親の家業で有るバーの経営や中古車販売業を手掛けるビリー。そんな彼等に再びスポットが当たる事になったのは深夜偶々行われたスポーツバラエティ番組での伝説的な肉弾戦の記録映像からだった。取材を拒否した当事者と亡くなった父の代わりにインタビューを受ける事になり久し振りの臨時収入で一息ついたドラ息子“ダンテ・スレートJr”は再びかつての英雄達を担ぎ出そうと暗躍を始める。


☆この(くだり)悪徳プロモーター(ドン・キング)思い出した奴は何人居るやら(笑)


 とは言え流石のダンテも子供の頃に遊んで貰ったオジサン達=ヘンリーやビリーが今更殴り合い出来る……というかいい加減良い歳(ジジイ)なんだから再戦なんて望んじゃ居ないだろうと甘く見ていた。其れなりの報酬で全身にモーションセンサー(緑の着ぐるみにピンポン玉付いた針金がまち針みたいなアレ)を付けてデータベース化⇒格闘ゲームのキャラクターとして売り出そうとした企画は、30年経っても時間より早く来る癖が抜けないビリーとヘンリーがかち合った事で撮影スタジオを完全破壊する程の大喧嘩に発展。結果2人共留置所送りとなるが好奇心旺盛なスタッフの1人が格闘場面をネット配信してしまった事で世間の注目を浴びる事になってしまう。


ならば折角だから決着はリングで付けよう。動画配信の反応や全米ニュースに取り上げられた事で調子に乗ったダンテの提案に抵抗するヘンリーだったが、折からの不況と逮捕勾留を口実に造船所をリストラされた以上はこの(ギャンブル)に乗るしか無い。渋々参加した記者会見は予想通りガラガラ……そもそもヨボヨボの爺さん達がやらかすボクシングに何の魅力が有るんだい……30年前の雪辱が果たせるとノリノリなビリーと違い冷めきったヘンリーの態度を一変させたのはかつてビリーに寝盗られた最愛の女性“サリー・ローズ”の乱入。色々有って甲斐性無しのアレ(ビリー・マクドーネン)とも別れごく一般的で真面目な旦那(ちなみに数十年前死別)と生きて来た彼女は“馬鹿な真似をするな貴方はもう若く無いのよ”と諭しに来たのだが意地っ張りなヘンリーは父親代わりに育ててくれたルイスに頼み込み“戦える身体造り”を開始。


ジムに行く金もスパーリング相手も居ない無い無い尽くしな彼等の特訓はロッキーでお馴染みの昔ながらの体力造り…早朝に生卵を吐き気を堪えながらガブ飲みしヘロヘロになる迄走り込み、廃車置場で軽自動車並みの重さが有る大型作業車のタイヤを担ぎ動かなくなった16輪トラックをロープで引っ張る過酷な訓練。何だかんだ言いつつも飽きずに通い詰めるサリー(ちなみに演じてるのは80年代の映画界トップヒロイン=キム・ベイシンガー(笑))に色々怒られたりしながらも徐々に昔の様な恋人関係に戻ってゆく2人をニマニマ眺めるルイスのシーンを挟みつつ同じ様に身体造りを励むビリーの挑戦も映し出す。


 ライバル引退の真相を知ったビリーは“リングの上で誠意を見せる”決心を固め、昔世話になったトレーナーが亡くなり代替わりした古巣のボクシングジムへ乗り込み“戦える身体造り”を始めようとするがメタボな身体にボロボロの反射神経を馬鹿にし笑い飛ばす奴等に適当にいなされる中、偶々駐車場で口論の相手となったガタイの良い若造=BJ(サリーの息子で有り実はビリーの子…BJは今迄何も知らなかっただろうとやり込める気満々ですが実は…。)のアドバイスにより舐めきった若手選手相手のスパーリングに勝利し“戦い方”に手応えを感じる様になった。人生の転換期に尽く無責任な言い訳をし逃げ続けて来たビリーは心を入れ替えかつてボクシング選手を目指していた息子=BJにコーチを懇願。血縁上の幼い孫も加わり三世代による特訓が始まった。


ちょっと走っただけで呼吸困難となり即座に筋肉痛。縄跳びすると女性のオッパイの様に揺れる胸や腹周りにこびり付いた脂肪を叩き落とす為にフードパーカー姿で行われる特訓の成果は忽ち現れ、懸垂に腕立て伏せ若手選手に頼み込んで行う本気のスパーリングで戦いのカンを取り戻すビリー。途中ちょっとした乱闘が原因でヘンリーの片目が失明している事が発覚したり、体力的に若返り調子に乗ったビリーのオイタでBJとの親子関係が険悪になったりと色々紆余曲折は有ったものの、周囲で特訓を見守る友人達の応援や期待……それぞれの事情で家族とは無縁な人生送る似たもの同士な二人の戦う準備は漸く整った。止める気満々な医者を騙くらかしファイトマネーをかき集めありとあらゆる方法を駆使し有象無象のプロモーターを巻き込んだダンテの努力により試合は全米にテレビで生中継される事になった。


ヘンリーは再び取り戻した愛とリストラされた元造船所の仲間達の応援を一新に受けながら、ビリーは漸く手に入れた親子の絆とこんな自分を応援してくれる飲み屋の常連や孫の期待を背負う負けられない戦い……当初良い歳した爺様達による年寄りの冷水みたいなイベントだと思い込んでいた運営チームは容赦無い肉弾戦を展開する2人の姿に徐々にヒートアップしてゆく。ラウンドは進み遂に倒れ込んだヘンリーを立ち上がらせたのはビリー…その次のラウンドで的確なダメージを喰らい倒れ込んだビリーに手を差し伸べたのはヘンリーだった。壮絶な殴り合いを展開しボロボロになった激闘は遂に判定に持ち込まれる……審判員のジャッジにより僅差で勝利したのはヘンリー……だがこの戦いの本当の勝利者は人生と向き合う決心を固めた2人だったのかも知れない。


“でもやっぱり俺はお前が大嫌いだ(笑)”流石にもう殴り合うのは嫌だけどな……水と油の様な二人の戦いはまだまだ続くのだ。物語は冒頭シーンでヘンリーが冗談めかした態度で言い放った“本当はダンサーになりたかった”を実現しくさったビリーのテレビ映像をウンザリとした顔で眺めるヘンリーとポップコーン片手にシモネタ披露するルイス、何故かヘンリー邸に居座り美脚ケアに挑むダンテの奇妙な仲良し映像とちょっとした後日談を映し出し物語は幕を閉じる事にしよう。




色々削ったけど後日追記するかもです。そして新潟〜東北全域で地震の被害受けた皆様に心からお見舞い申し上げます…にしても死者が出ず津波被害も限定的でホッとしました。

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