世界侵略:ロサンゼルス決戦 11年
2019年4/26〜4/29タブレット端末にて執筆し脱稿 4/30深夜投稿
☆5/2に割り込み投稿で獄門島(暫定472話)を入れました ついでに読んで貰えると嬉しいです
【 逃げ遅れた民間人を救出しながら正体不明で強力な異星人サイボーグ兵士やドローン兵器相手に湾岸部の市街地で壮絶な退却戦⇒起死回生の1発逆転を描いたB級アクション作品。 惜しむらくは日本での劇場公開&DVDorBlu-ray発売のタイミングが最悪だった為にあまり評価されて無いかも……実際当時見た時は東北大震災のアレと、大量の貴重な書籍と自宅を失ったショック(私の場合震災では無く枯木から侵入して来た白アリで…ちなみに今住んでる家の建材と建具の一部は福島産です。 震災は他所事じゃなかったから御願いして取り寄せた。)で精神的に色々余裕無かったから即座に忘れてたんだよなぁ(遠い目) 】
★最初に書いときますが“ワシントン決戦”や“ニューヨーク決戦”は柳の下狙いなトホホレベルなゲテモノ映画でパッケージの雰囲気がそれっぽい“カリフォルニア・ダウン”は地盤沈下映画。本編とは全く無関係で御座います……間違えて借りそうになったじゃないかよ。
原題:BATTLE:LOSANGELES
ロサンゼルスの戦い
合衆国以外での英題タイトルは
WORLD INVASION:BATTLE LOSANGELES
邦題タイトルと同じ意味となります。
アメリカ劇場公開作品:2011年3/11公開
日本公開は半年遅らせ同年9/11と皮肉めいた日になりました。
予想以上に見る人居なかった事から同年12月ソフト繰上げ発売
私がこの物語を最初に見たのは劇場公開の翌年……東北を襲った平成最悪の大震災からおおよそ1年後になります(ちなみに夜は仕事でしたからテレビ放映は見てません) シロアリに完膚なきまでに家を破壊され高い家賃の割には夏場は壁面一面にへばり付くゴキブリに全身たかられたり台風が来れば容赦無く天井が崩れ頭上に降り注ぐコンクリート片で頭血塗れになり病院送り。出入り口のチェックザルな環境悪用してる得体の知れないキリスト教系新興宗教の伝道者に粘着されたりするオンボロアパートでコレを見てた為かそれ程楽しめなかったんですよ。嫌な思い出と連動するから見直そうとか此処で取り上げ様とは考えてはいませんでした。改めて見直そうと思い立ったのは前回同様動画サイトで日本語吹き替えの冒頭シーンを見たからでして……そういや最初見た時は邪魔者多くて英語+日本語字幕で吹き替え版は結局見なかったんですよね。後この物語はあくまでも繰り返し見る事を前提とした作品構成してますので本格的に面白くなるのは2回目からなんだと思います。
物語そのものは古典的な異星人侵略と戦う市街戦モノ。ネット報道やテレビ中継で人類への攻撃は全世界同時に始まっている事を伺わせるスタイルになってますが限られた上映時間を有効に使う為に敢えてミニマム化、混乱の最中敵地に取り残された民間人を救い出す為に非常呼集された海兵隊2-5小隊…但し43名全員を動かし敵地の中から10名以下を救出するのは余りに迂遠ですから下士官はそれ也に揃っているもの丁度分隊規模の13名(当時海兵隊分隊は13名✕3分隊+将校4名=1個小隊⇒今は分隊12名編成)と壊滅状態で途中合流した陸軍第40師団の生き残り3名にヘリ撃墜されサバイバル中の空軍の技能軍曹1名+助け出された民間人5名の計22名でストーリーは進みます。勿論これでもかなりの大所帯だからその殆どが顔や名前覚える暇無く途中退場したりそもそも台詞無かったりします。1時間編成のテレビドラマシリーズ全12話だったら小隊43名全員の見せ場作れたんだけど顔と声&名前が即座に覚えられるのは此処までが限界ですけん……削らないと無理です(苦笑)
愛国心を露骨にアピールしたり割と安易な正義と悪の戦いを描いた描写が有りますがあまり不快に感じないのは、この手の物語に有りがちな話し合えば分かると無責任に喚き立てる奴隷的敗北主義の押し付けとか自己中心的なエゴイストキャラや上から目線の馬鹿野郎やヒステリックに泣き叫ぶ足手まといが出て来ないからだと思います(だから嫌いだと書いてる奴も居ますがホラー映画でも私はその演出が我慢ならないのよ…よってジョン・ソールのホラー小説は読んだ側から軒並みブックオフ送りにしました。後悔はしてません。) 大人は子供達を守る為に命を投げ出し、兵士達は当たり前な事を当たり前に遣り遂げる…分隊は仲間.分隊は兄弟.1人は皆んなの為にそして皆んなは1人の為に……勿論銀河万丈のあの迷台詞オチは有りません。
惜しむらくは冒頭の回想シーン除いてハンディカムやドローン、果てはネット配信やテレビ中継を通した疑似ドキュメンタリー方式で物語を進めている為かある程度ガス抜き要素のある娯楽作品には成り切れ無かった事かな?初めて見る際は最後まで続く緊張感に振り回され心底疲れ果てる事になります。2度目3度目と見る事で漸く誰がどんな人物でどんな風に考えて危機を乗り越え或いは退場したのかが見えて来る作品ですのであまり肩肘張らずにながら見する程度で楽しむのが無難かと…………まあ適度な休憩挟みつつぶっちゃけタブレット端末とかで細かくぶった切られた形で楽しんだ方が良い作品なのかも知れません(笑)実際数年振りにフルで見たけど終わった後異様に疲れ果てたわ。敢えて例えるなら高校の担任教師交えての進路指導とかバイトや仕事の面接受けた後みたいな気分を味わえます。
では可能な限り不真面目で独自解釈有りなあらすじに移ります。出来るかどうかはやってみないと分かりませんけどね。
【 “いいか! 人間以外のモノと出逢ったら全て殺すんだ‼” 2011年8月12日.西海岸時間朝4時30分(すいません夏時間換算出来ません) 物語は冒頭から壮絶な対空砲火と隕石の様に海に降り注ぐナニかと砲撃で燃え上がる街、ヘリの中で爆風に揺さぶられひたすら撃ち落とされない事を祈りながらFOB=前線司令部となったサンタモニカ空港へ向かう第1&第2分隊の姿を映し出す。 】
☆この映画に登場するのはベトナム戦争時代の骨董品ヘリであるCH46Eバートル⇒海兵隊仕様のシーナイトやUH1H/Nヒューイ…流石になんぼ物持ちの良い自衛隊でも金属疲労で全機退役しましたが、合衆国本国の海兵隊では大型のCH53スタリオンも含めて60年以上経過した2019年の今も現役です。本当は全てオスプレイに切り替わる筈だったけど……イラク戦争で予算無いのね。
それは海兵隊師団第2中隊の第5小隊(エコー小隊と読みます⇒略称2-5).第1分隊コード“フォックストロット2ノーベンバー…略称F2N”の戦地派遣(9.11以降基本士官にも任地は説明されませんが恐らくはシリア近郊のクルド人支配区域)が2週間後に迫った8月11日の彼等の姿と主人公の描写から始まります。退役を決意し認められた主人公の2等軍曹とは真逆にもうすぐ子供が生まれ希望に燃える新任少尉に結婚式の準備で忙しい伍長や現役復帰を焦る上等兵。アフリカ移民で市民権&医師資格獲得の為に任務を志願した事をネット通信で妹に伝える技術下士官に戦死した兄の墓参りに訪れた伍長。彼等以外の連中もそれぞれがそれぞれのやり方で派遣前の心残りに決着を付ける為動いているその翌朝、事態は急転します。8月12日木曜日早朝、週末に地球圏を通過予定だった流星群が突如方向を変え減速し全世界に落下。
流星落下による被害や怪我人の搬送、避難誘導の為に湾岸部に拠点を持っている4軍及び州軍と警察・消防は緊急呼集がかかり全員出撃準備……心折れ新兵の初任者研修を終え次第、退役予定だったこの物語の主人公“マイケル・ナンツ2等軍曹”も元戦友だった事務官ジョン・ロイ曹長に懇願される形で担当軍曹のベックが長期休暇で内陸部からの帰任が間に合わず指揮官が士官学校を卒業したばかりの実戦参加未経験な“ウィリアム・マルチネス少尉”が指揮する“F2N分隊”に臨時に組み込まれる事になりました。当初災害被害の救援派遣となる筈だった任務は流星が沿岸部にある人口密集地へと進路を変えレーダーを避けるかの様な機動を見せた事で状況は悪化。
隕石に見えたソレはある種の揚陸艇だった。生中継のテレビを眺め騒然とする第5小隊が見守る中、沿岸警備隊の船を破壊しその中から飛び出して来た装甲服を纏った人型のソレが、避難勧告を無視し海岸に駆け付けた野次馬やリポーター達を大砲の様な威力を持つ銃で次々と皆殺しにした事により侵略戦争の様相を見せ始める。前回の任務で部下4人を死なせ心折れて退役を申し出ていたベンドルトン海兵隊基地の臆病者と陰口叩かれる主人公に隔意を隠さない“マルチネス少尉”と兄を戦死させた主人公に敵意を抱く“ジェイソン・ロケット伍長” 公平な傍観者或いは味方になってくれそうなのは故郷やアフガンでそれ也に仲間の死を看取る修羅場を潜った“アドゥクフ(ドク)衛生下士官”とPTSDに苦しめられながらも現役復帰を望む“ピーター・カーンズ上等兵”ぐらい……壮絶な対空砲火を掻い潜り民間空港を接収したサンタモニカ郊外の前線指揮所に到着した2-5小隊は、それぞれの分隊に別れて19時50分にB52爆撃機とA10攻撃機により完全破壊が決まった交戦地域に取り残された民間人の救出活動に当たる事となる。
マルチネス少尉率いるF2N分隊が担当するのは市街地中心に有る警察署に取り残された民間人の救出。敵味方がバラ撒いた煙幕で視界は最悪…入り組んだ住宅街のアチコチに転がる惨たらしい虐殺の後に動揺し敵に気取られ無い様警戒しながら進む救出チームは無線を傍受した敵兵の待ち伏せ作戦にまんまと引っ掛かりお調子者の“ゲレロ上等兵”が足を撃たれ、“シモンズ上等兵”が目に大火傷を負う。突如始まった銃撃戦に混乱し危うく茂みに引き摺り込まれそうになった“スコット・グレイストン伍長”も辛うじて分隊が潜み仲間の応急処置を行う住宅に辿り着いたが新米の“ジョン・レニーハン1等兵”だけは混乱の中、分隊とはぐれアパートに孤立。
初めての戦闘で裏をかかれパニックから立ち直れない“マルチネス少尉”の代わりに無線機を使いレニーハンを探し出した“ナンツ2等軍曹”の機転で敵兵を殺し何とか一息……そこへ戦闘で壊滅し生き残りを探す陸軍第40師団の2等兵達“オズワルドとハーパー、ディーヴァ”に敵指揮所爆撃の為の偵察任務に当たる中ヘリを撃墜された女性士官“エレナ・サントス空軍技能軍曹”も合流し混成メンバーとなった分隊は警官達の死体が転がる警察署へと辿り着いた。灯りの落ちた建物の奥でバリケードを築き救出チーム到着まで立て籠もっていたのは、怯えて動けない2人の姪を守る為残っていた女性獣医“ミッシェル医師”とメキシコ系シングルパパの“ジョー・リンコンとその息子ヘクター”の計5名。署内の非常用電源で辛うじて動くパソコンの動画配信から聞こえるのは何処も芳しくない悲惨な負け戦。
レニーハン1等兵やグレイストン伍長が重症を負う壮絶な撃ち合いの最中、漸く到着した救援ヘリには既に負傷者が満載状態。最初の救援で運び出せるのは4名まで…マルチネス少尉の判断で迅速な治療が必要な“グレイストン伍長”“レニーハン1等兵”“シモンズ上等兵”“ゲレロ上等兵”が載せられ後送されるが敵が投入した戦闘機?により救難ヘリは敢え無く撃ち落とされた。嘆き悲しむ暇も無い戦闘は尚も続く、空ではドローンと戦闘機や戦闘ヘリの壮絶な潰し合いが始まり地上では陣地を構築し始めた敵兵が警察署を制圧すべく集結を始めた。此処に立て籠もってもいずれ人海戦術で皆殺しにされるか1時間後に始まる空爆により都市区画ごと根こそぎ吹き飛ばされる。狙撃銃を手に“ピーター・カーンズ上等兵”と共に敵の動きを監視していた“ジェイソン・ロケット伍長”から裏路地に放置されたバスが動きそうだと無線が入る。“ハリス伍長”と共に偵察に向かったスラム街生まれの“ニック・スタブロー伍長”の機転で鍵を抜かれたバスの移動に成功した。
出口でハリスが見つけたと連絡受けて“オズワルド2等兵”と“ディーヴァ伍長”に“ハーパー2等兵”が主人公と共に負傷し動けない敵兵を建物の中へ引き摺り込んだ。ヘルメットを外し鎧の中から現れたのは脳や目に呼吸器官すらも殆ど存在せず火器と融合された状態で組み込まれた合成生物。“ミッシェル医師”と“ドク=アドゥクフ衛生下士官”の調査により右胸にある心臓の様なモノを穿けば一撃で殺せる事が発覚しネットで動画配信。押し寄せる敵兵を“リー・イムレイ伍長”が巧みに牽制しつつ生き残り全員でバスに乗り込み安全地帯を目指し走り出すが、舞い降りるドローンがバスの包囲を始めた……もしかしたらアレは無人機であり動いてるモノではなく無線の電波に反応して攻撃している可能性が有る…主人公は“スティーブン・モトール上等兵”の持つ無線機を借りてドローンが飛び交う外へ…ガソリンスタンドに通話中の無線機と手榴弾を残しドローンを撃墜する。
燃え上がる車と破壊され転がる戦車の残骸で一般道からの脱出は無理。ならば敵に丸見えとなろうが高速道路を使い離れるしか無い……だが出口付近で生き残った味方戦車と敵兵&ドローンや4つ足の田植機みたいな砲台との戦闘に巻き込まれバスは大破。やがて戦車は撃破され銃片手に駆け寄る操縦士も蜂の巣にされる。仲間を守る為高所で撃ちまくる技能軍曹と伍長を庇い“スタブロー伍長”は戦死し、流れ弾に殺られ“ハーバーとディーヴァ”も纏めて橋から吹き飛ばされる。伍長と共に動けないハンヴィーからマシンガンを撃ちまくる“オズワルド2等兵”も吹き飛ばされた車に潰される。偶然下に吹き飛ばされたものの無傷だった伍長と共に子供達を逃がす為にロープを掴む“モトール上等兵”も銃弾に斃れ蘇生措置に動く“ドク”を庇い敵兵に立ち向かった“ジョー・リンコン”も瀕死の重症 弾が尽き上等兵の援護射撃を受けながら押し寄せる敵兵を撃退する為に主人公と共に爆弾抱えて走り回る“マルチネス少尉”にも最後の刻が訪れる…主人公に部下を託し大量のC4爆弾で敵兵を巻込み自爆する少尉…生き残ったのは僅か10名。辛うじて安全地帯に辿り着いたが空爆は実行されなかった。
数時間前までヘリが飛び交い大勢の兵士達が走り回り、駆け込む民間人の避難誘導に慌ただしい雰囲気を漂わせていたサンタモニカ空港=前線基地は敵兵力により壊滅していた。手当のかいもなく“ジョー・リンコン”は命を落とし生き残った9人は戦死者の持つ銃弾を彼等に詫びながら掻き集め、総輪装甲車とハンヴィーに分乗し駆け付ける敵兵を叩き潰しながら最後の救難ヘリが待ち受ける合流ポイントを目指す。やっと助かる……だが偶然敵の中枢司令部を発見するヒントを掴んだナンツ2等軍曹は民間人をヘリパイロット達に託し戦場に戻る。そして臆病者には付いて来ない筈のロケット伍長.ハリス伍長.カーンズ上等兵.イムレイ伍長.サントス軍曹にアドゥクフ衛生下士官も後に続きヘリを降りた……かくして侵略者への反撃が始まる。
地下に隠されたドローンを集中管理する母艦を炙り出し死角から迫る敵兵から仲間を救う為に命を投げ出した“カーンズ上等兵”の活躍で敵の母艦は深手を負い、地上に取り残されたサイボーグ兵とドローンを犠牲に空への逃走を図るが壮絶な銃撃戦の最中もミサイルを誘導するレーザー照射を続ける主人公達の活躍により遂に敵母艦は完全破壊され猛威を奮っていたドローンはコントロールを失い壊滅。敵兵も我に返ったかの様に戦線を放棄し逃げ出してゆく……モハービ砂漠の元空軍基地⇒現前線基地に生還した5人の英雄は内陸部から集結して来た兵士達の熱烈な歓迎を受け休憩を勧められるが、食事を慌ただしく済ませ装備を整えた彼等は今度はロサンゼルスを侵略者から取り戻す為、応援部隊と共にヘリに乗り組んだ。
『こちらフォックスロッド2ノーベンバー……ロサンゼルスを奪還しよう‼』
燃え上がる街へ向かう無数のヘリと戦闘機達。勝利を目指す戦いが始まった。
本編とは無関係ですが今回公開されるゴジラ映画の日本版予告が普通に酷いです(笑)何なんでしょうね雰囲気ブチ壊しなあの変な主題歌は(汗)




