コンテイジョン 接触感染 11年
2019年4/12〜4/17タブレット端末にて執筆しお昼脱稿 即日投稿
【 とある理由で劇場公開&DVD発売時の原題=カタカナ表記しただけの説明無しなタイトルと登場人物の顔を並べただけのパッケージで知る人ぞ知るマイナーな物語になってしまったパンデミックウイルス感染ホラー。でも本当に怖くて胸糞悪くなる程悍ましいのは、21世紀に入ってもちょっと田舎に行けば未だコレラに鳥インフルエンザや黒死病が蔓延してる特亜の危ない衛生概念と、そんな危険地帯から食糧輸入したり現地で加工食品作ってたりする大手企業に、何処までも自分中心なYouTuberの気持ち悪さ……実際ヨーロッパを席巻した魔女狩りや黒死病の蔓延の頃から個人主義の弊害対策は進歩してないのかも知れません。 】
★1995年に文藝春秋〜2015年に角川文庫から再版され2006年には日テレでドラマ化された篠田節子の名作“夏の災厄”の世界同時多発版みたいな物語です。アレ面白かったんだけど貴志祐介の“天使の囀り1998年”とか武森斎市の“ラクトバチルス・メデューサ:2000年”に比べると映像化するには色々ハードルが高かったんだよなぁ…もしDVD視聴か書籍再読の機会が有ればネタにします。
☆公開年で推測付くでしょうが日本は3/11に発生した東北大震災による未曾有の混乱の最中でしたからあまり大々的に宣伝出来なかった事情が有ります。
原題:CONTAGION
接触感染の意.
☆劇場公開&DVDセルではカタカナ表記のみ今回敢えて意味も表記しました。
アメリカ劇場公開作品.
同年日本公開.
春ですね…夜明け前からギター鳴らして歌い出す誰かさんの傍迷惑な自作ラブソングと高齢のせいか最近トイレが近くなり深夜だろうが容赦なく私を叩き起こす婆猫様のせいで寝不足気味な今日この頃、随分前からハードディスクに置きっぱなしだった作品が意外に掘り出しモノだった為、敢えて今回はR35な作品を取り上げてみようかと思います。後先月辺りから韓国から来てるウリスト狂宣教師が街宣車使い小学校の周りスピーカーで喚き立てながら彷徨いてて色々ムカついてますので気分転換も兼ねてます(笑)まあ警察呼んだから直ぐに取り押さえられる筈ですけどね…授業妨害はれっきとした犯罪です。
今作のタイトルについて…本来は病原体の感染或いは接触感染を意味しますが、ネットやワイドショーでデマやウソを喚き立て不特定多数の人々の不和を煽ったり株価操作しボロ儲けする卑劣な行為やこのサイトの感想コメント欄で嫌がらせする人間にTwitter等で特定個人に粘着する行為もソレにあたります…もっとも私は電話回線とある団体に盗聴された経験有るからラインですら盗み読みされるのを前提とした伝言板としてしか使わないし、嫌味の応酬や拳使わない喧嘩が嫌いだからツイッターデビューしようとは思わないけどさ。実際このサイトでも悪質な嫌がらせに耐えかねて連載辞めたり投稿作品廃棄する方も多いしね…コレ書いてる私もそうですが何らかの形で不特定多数のお客様が目にする場所で文章やイラストに映像を発表する人、そして無責任な陰謀論ぶちかます奴や好悪の感情だけで他人を攻撃する輩には特に自戒を込めて見て欲しい物語なんだよと書いときます。
死亡率の高い正体不明なウイルス感染の恐怖を煽り立て、売名目的でデマを撒き散らし人々を略奪や犯罪行為に煽り立てる各種SNSや投稿サイトの何処までも下劣な屑野郎の実態と…自称一般市民=暴徒に振り回されながらも命懸けで伝染病の封じ込めとワクチン開発に取り組むCDCやWHOの医師達の物語。無責任な流言飛語の感染源って昔はテレビにラジオついでに新聞や週刊誌もそうでしたっけ?逆に共産圏や特亜の真似してEUやイギリスが今やろうとしてるネット検閲も大概ですが…まあ要するに世界を救うのは善意で生きる人々であり正邪の判断は何事も程々にが1番であり正しい答えなんて元より何処にも存在しないのが当たり前なんだというただそれだけの事では有るのですがね。
…とまあこんな話を書き始めたら19年4月半ばに入って“2009年に発見された消毒液に耐性が有り人間にも繁殖する厄介な真菌=カンジダ・アウリス”がアメリカ国内を筆頭に世界中の病院施設に広がっているなんて問題が出始めている様です。2050年迄にどっかの製薬会社が特効薬生み出さないと感染者が増え世界が滅び兼ねないぞ最低でも1000万人が死ぬぞとニューヨーク・タイムスが嬉しそうに書き立ててますが、腐肉漁り共は昔エボラ出血熱や西ナイル熱による犠牲者発生の時も同じ様な記事書き立てて騒いでなかったかね……もう何だかねぇ(-.-)
ではあらすじに移ります。例によって独自解釈で物語を整理してますのでコレ読んで興味抱いたお客様は是非本編を見て考えて下さいな。見る人によって解釈は異なってくると思います。でもジュード・ロウ演じる糞野郎=アラン・クラムヴィディには皆んな殺意を抱けると思います(笑)
後悪趣味な特典アニメも大概ですな。
【 テーマがテーマだけに色々打ちのめされて悪ふざけ全開な小見出し思いつかなかったのでこう書いときます。DVDや配信でこの作品見ようと考えてるお客様へ……細かなアナウンスやモブの役者さんの台詞、そして何よりも玄田哲章さん筆頭に主要登場人物の声優さんが本当に豪華だし下手するとオリジナルの音声よりも演技に深みが出てますので日本語吹替&英語字幕版がお勧めです。 】
★尚、WHOの職員やCDCのエリン・ミアーズ筆頭にした医師達と実質主人公なミッチ・エムホフ以外、本編で誰が死のうが生きようがどうでも良かった私が、唯一酷いなと感じたのは最後の最後に登場した感染1日目の“子豚さん”でした……デカイと罪悪感感じないけど魚や鳥ですら子供がアレになる映像は苦手です。スクガラス(アイゴの稚魚塩漬け+一口大の豆腐に乗っけた酒のツマミ)なんかもこの歳になってから漸く罪悪感に苛まれず食べられる様になったもんなぁ(苦笑)
2011年11月後半.徹頭徹尾、世界を震撼させた大災害の目撃者でしか無かった自宅警備員のイマイチ冴えない主人公“ミッチ・エムホフ”が治療方法どころか感染源も分からない正体不明の脳炎で“妻ベス・エムホフ”と義理の息子クラークを続けざまに短期間で喪い悲しみに暮れる中、発症していないにも拘らず隔離病棟に移されたのはR-0と呼ばれる接触感染発生から4日目の事だった。もっとも免疫体を持っている可能性が極めて高かった彼自身の情報は皮肉にも調査中に感染し急逝したCDCの中堅調査官“エリン・ミアーズ医師”の最後の報告書がミネソタ州を壊滅に追い込んだ感染爆発の混乱により届かなかった為に有耶無耶となる。
それから135日間、合衆国の各都市をメインに世界中の街や住宅街が無責任なデマでどの様に崩壊していったのか……物語は偶々ウィスコンシン州に別れた母に会う為出掛けていた事で感染を免れた1人娘“ジョリー”を守り抜いた主人公のサバイバル生活と最初の感染源として疑われた主人公の妻(再婚)にしてアンダーソン製薬会社の女性スタッフ“ベス・エムホフ”の死因調査に当たりながら疫病封じ込めに奔走する黒人男性にしてCDC(疾病予防対策センター)の責任者“エリス・チーヴァー医師”とその部下達に家族を襲った悲劇。日本/中国香港/イギリス・ロンドン/アメリカで同時発生した脳炎の調査の為に犠牲者続出の中国に乗り込んだWHOの若き女性調査官“レオノーラ・オランテス医師”と現地コーディネーターの若き男性看護師“スンフエ”の見た地獄。そして売名と他人を陥れる形で莫大な利益を手に入れる為にマスコミやインスタグラムに動画サイトを利用し陰謀論や偽特効薬で人々を翻弄する悪辣な詐欺師“アラン・クラムヴィディ”の視点で推移する。
潜伏期間は不明だが発症後は風邪の様な症状となり、ベス・エムホフという宿主の中で変異した事で僅か2日間で宿主の大脳を溶かし食い尽くすタイプに進化したウィルス…恐らく接触感染によって繁殖するソレの最初の犠牲者となったのは偶々香港のカジノでベス・エムホフと隣合わせとなったウクライナ人女性だった。自覚症状が無いままロンドンのホテルにチェックインし風呂場で昏倒し死亡した彼女の遺体が見つかったのは翌朝の事で有る。カジノでウェイターをやっていた中国人男性リーファイは九龍へ戻る連絡船の中で発症…自覚の無いまま恋人やマンション内の住民が感染し彼自身は偶々ふらついて道路に飛び出しトラックの下敷きとなったらしい。同じくベスの隣で賭けていた日本人サラリーマンは飛行機内で発症しバスの中で即死した所を偶々動画サイトにアップされ自称フリージャーナリスト“アラン・クラムヴィディ”に利用される事になる。皮肉にも感染源となったベスが昏倒したのは一番最後…だからこそ疫病封じ込めに失敗した訳です。
☆リーファイ役の俳優さん…メガネかけたら昔・車に轢かれるコントが芸風だったあのリアクション芸人みたいな顔してます。
サンフランシスコの地方紙女性編集者“ロレイン”の前で悪趣味動画を見せながら日本政府が解剖せずに遺体秘匿してるとか寿司好きな白人に魚売り付ける為に情報隠してるだのと、咄嗟に頭の中で思い付いた聞くに耐えない陰謀論ぶちかましネタの売込みかけてますが要するにアランって人間は名前も顔も覚える気有りませんが吉本からクビにされそうな村上○○かTwitterのイキリヲタみたいな自分の権利ばかり喚き立てる屑です。業界の人間には珍しく証拠も無いのに適当な記事は書けないとロレインは屑を追い出す訳ですが……なんつーか無責任な噂を不特定多数に拡散させる方法って今は沢山有るんですよね…こんなの見てるとマスコミや政府がネット発言規制したくなる気持ちが少し理解出来ます。
感染開始から5日目:特効薬や有効な治療どころかワクチン製造の為のウィルス培養から始めないといけない状況下で増え続ける犠牲者。CDC局長で有る黒人医師“エリス・チーヴァー”は下手すると妻“オーブリー”より付き合いの長い部下・女性調査官“エリン・ミアーズ”を感染源の浮気が原因でジョン・ニールが感染源となり犠牲者が多発するイリノイ州シカゴへ派遣。同じ頃ミネソタではベスの司法解剖が行われた事によりウィルスが彼女の脳内で変異した事実が判明した。国や各州の責任者がパニックを避けるための情報開示に手間取る中で合衆国では感謝祭の季節が到来…咳や握手やキスにより感染者はネズミ算式に増えてゆく。スイスに拠点が有るWHOでは感染の原因を突き止める為、香港へ“レオノーラ・オランテス女性調査官”を派遣。中国では何も知らないまま感染しリーファイの故郷へ遺骨を運び病死したその恋人により感染爆発が起きていた…この国から感染が始まったとは認めたく無い中国政府と感染経路が知りたいレオノーラ調査官との無為な遣り取り…悲劇は通訳兼現地コーディネーターとして彼女に付き添う男性看護師“スンフェン”にも故郷の壊滅として襲い掛かる。
そんな最中、唯一の朗報はワクチン開発に奔走するCDC“アリー・ヘクストール医師”の委託を受けながらも致死率の高さを危惧したエリス局長の判断でサンプルの廃棄を行った筈の“イアン・サスマン医師”によるウィルス培養の成功。名誉や自身の安全よりも疫病治療に命懸けで取組んだ彼のスタンドプレイによりワクチン開発に漸く希望の光が見えてくるのだが命を救う為に活躍する人々に蛭の様に纏い付き情報を盗み出していた屑は彼等の努力を台無しにし民衆を騙くらかして売名と金儲けに繋がるアイデアを思い付く。時間のかかるワクチン開発を続ける彼等より先に特効薬(勿論出鱈目)レンギョウ(漢方薬)を使いネットで実演治療してみせて同時に根も葉もない噂話をバラ撒いて封じ込め対策を妨害、莫大な利益を手に入れるのだ。かくして世界秩序は地獄絵図の様相を見せ始めた。
感染開始12日目:犠牲者の数は世界中で既に800万人を超えていた。不眠不休でネットで氾濫する無責任な噂により作業を妨害された“ミアーズ医師”は疲労により脳炎に感染…感染を恐れ逃げ出した医師や看護師の不足により満足な治療が施されぬまま僅か2日後に隣の患者を気遣いながらもシカゴで命を落とした。噂に振り回されたカナダ政府により遺体袋も届かないまま豚コレラで死んだ家畜の様に石灰を巻かれた大穴にビニール袋に詰められ埋められる人々。教会や葬儀会社も感染者の土葬や墓地への埋葬を拒否し行き場の無い遺体は無数に増える。主人公が暮らすミネソタ州でも自暴自棄となった感染者とレンギョウの供給や流通が止まった食糧を求める暴徒による略奪と浄化目的の感染者宅への放火が始まった。混乱を避ける為州境は軍により閉鎖され警察⁄消防⁄救急車等の対応も限界を超える。
中国では多くの地方都市や村々が感染爆発を恐れた政府により封じ込められ皆殺しとなった。“フランスとアメリカが特効薬を開発したけど秘匿している”とか“WHOが先進国のエリートだけを救う為に治療方法の公開を止めた”等の根拠の無いデマが蔓延しレンギョウの奪い合いが続いていた。監視カメラの映像チェックにより漸く感染ルートを見出した“レオノーラ調査官”は香港で待ち受ける中国&WHOスタッフへ報告する為、車で移動中精神的に追い詰められたスンフェン看護師の裏切りにより壊滅した筈の地方都市の生き残りが隠れ住む郊外の寒村に拉致された。開放条件は生き残った子供達全員に行き渡るだけのワクチン提供……似た様な事案は世界各地で発生し脳炎の封じ込めは失敗。医師や技術者の拉致監禁によりますますワクチンの開発は遅れる事となった。
ネットで無責任に広まり続ける根も葉もないデマ拡散を止める為、エリス局長は人気者となった屑とテレビ討論で対峙するが、軍による州境閉鎖の直前に不安に駆られ妻へ避難する様呼びかけた事…ちなみに妻オーブリーは親友達にも避難呼びかけた事でネズミ算式に情報が広まり屑の耳にも入ったらしい…が仇となり上げ足を取られ逆効果となった。テレビで封じ込めを図るCDCを足蹴にしレンギョウで脳炎から奇跡の生還(つーか最初から感染していないだけなんだけどな)を果たし英雄となった屑を自宅前で待ち続けていたのは感染者となったロレインだった……お腹に宿る子供の為にレンギョウを分けて欲しいと縋り付く彼女を足蹴にする屑野郎…だが一縷の望みと僅かな疑いから録音機を仕込んでいた彼女の無惨な最後を切っ掛けにFBIの捜査は始まる。
弱体化したウィルスを応用したワクチンの開発を不眠不休で続けるCDCの“アリー・ヘクストール医師”は遂に特効薬の開発に成功したが動物実験〜検証の臨床試験を長々と続けていたら犠牲者はとんでもない数となる、自身の躰をモルモットにし病気をうつさせて貰う為、彼女が抱きしめたのは感染者を助ける為に感染し動けなくなる最後まで病院に残り続けた父親であるヘクストール医師。親子の命懸けな挑戦により前代未聞のワクチン大量生産が始まるも全人類に行き渡るにはまだまだ時間が必要となる……狙われたのはCDCやWHOで働く職員達の家族だった。 感染開始133日目:合衆国政府が選んだやり方は宝くじの抽選器を使った誕生日による選別。同じ頃ワクチン接種を妨害する為に次のアイデアを考えひけらかす屑は罪悪感に駆られた投機家達の協力による囮捜査と病死したロレインが残した多数の証拠によりFBIに拘束される…………だが噂に洗脳された屑の支持者により莫大な保釈金が支払われ罪状は有耶無耶のまま屑は野に放たれた。
感染開始135日目:中国では郊外の寒村に軟禁状態だった“レオノーラ調査官”がワクチンと引き換えに遂に開放された……だがスンフェン等に渡されたソレの正体は何の効果も無い偽薬。世界各地で起きていたテロ行為には応じる訳にはいかなかったのだと空港で上司により事実を知らされた彼女は上司や中国当局を振り払い子供達を救う為郊外へ走り出す。政府中枢とCDC内部では初回生産分とは別にスタッフや感染しては困る職員にこっそりとワクチンが支給された。接種が終わった者は腕輪を付け社会復帰が許可される…だがエリス局長は受け取った特効薬を妻にも内緒で使った事にし今回抽選から外れた長年の顔見知りである掃除夫の息子に接種する……自分の救命ボートに乗せる人間を選ぶ権利は誰にだって有るのだと悪ぶりながら。
……そして物語は感染1日目へと場面が戻る。まあこの辺りの恐ろしさは映画本編見て鳥肌立てて下さいな…ちなみに感染源となる人間や動物が複数となるとウィルスも当然ながら複数に変異します。あたしゃコレ見た直後心底震え上がって手を洗いに行きましたよ。ええ。
2020年2/10追記:今回の武漢から広まるコロナウイルスのニュース見てるとWHOの微妙な役立たず振りが映画そのまんまな姿にちょっと寒気が……現場職員は命懸けで駆けずり回ってるのに政治的忖度や経済利益優先で動く上層部が足を引っ張り無知な人々がデマに操られ状況悪化させるオチはそのまんまです。




