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SPRIGGAN/スプリガン劇場版 98年

2019年3/15〜3/17タブレット端末にて執筆し脱稿 3/17 15時投稿

再アニメ化記念という事でネタにしました。そういやノアの方舟のお天気操作版は明らかにアラム語だった様な記憶が有りますが……ハテ?

【 アクションシーンやトルコの細密な街並み描いた映像が大友克洋ファンもとい信者には絶賛される作品ですが原作ファン…特にライカンスロープの狼人間(ジャン・ジャックモンド)変身&大暴れシーンを丸ごと変更と原作のお約束=日常シーンで殺しと壊しは御法度を無視しまくりな冒頭の高校での自爆テロのシーンを私は未だに許せません。何かもう最後辺りはまんまアキラのアレで原作要素は皆無だったんだよねぇこの映画。ヒロイン達も誰一人出て来ないし…と言う訳で再アニメ化に対する期待も込めて色々最低だった映画の感想書き残して置きます。 】


★トライガンの話で書きましたがスポンサーになるならともかく製作内容規制するのは勘弁して欲しいと思います。まあ聖闘士星矢みたいにTSやらかすヘマはもうやらないでしょうけどね。


☆確かに原作“ノアの方舟編”でもヒロイン達の出番無かったけど学校の場面を映画オリジナルで出すならクラスメイトやってる笹原初穂&香穂ぐらいのシーンは欲しかった。無意味な爆弾テロは阿呆かと呆れました。


SPRIGGAN

イギリス・コーンウォール地方の伝説に出て来る

妖精で遺跡や宝物殿の番人

日本アニメ劇場公開作品.

原作はたかしげ宙&皆川亮二作画により少年サンデー

で89〜96年まで連載された全11巻の人気コミック作品.


 原作については当初からお気に入りで何だかんだ言いつつも単行本は全て購入しアーカムの内乱終結辺り迄付き合った口ですが途中から雑誌購入は嵩張るから断念……よって映画化のニュースを知ったのは当時偶々めざましテレビでトルコのアンカラでのアクションシーンを見せられてからの事でした。大友克洋プロデュースでかなりの期待が出来ると色々調べたら沖縄でも劇場公開予定(但し本州のソレより確か数日遅れ)と知りTSUTAYAでサントラCD買ったり前売券も予約購入し…まあ原作は持ってたけどそれ以上内容に踏み込んだら楽しくないからネットとかの余計な情報は一切遮断した状態で…沖縄公開初日の朝一番に映画館に駆け込みワクワクしながらスクリーンの1番前で視聴したのが最初で最後だと思います。以降ビデオもDVDも家の近所じゃレンタルすら見かけなかったから本当にそれきりです。


アクションと画質は最高レベル。キャラクターデザインも何故か原作者(みなかわ)では無く江口寿史が関わり多少誰だコイツ(汗)な人物が多かったのはともかくも其れなりに高品質。ガンとなったのは無駄にシリアスな脚本と演出、トドメにラスボス=マクドガル大佐と主人公の滑舌が非常に聞き取り辛く大音量で会話してるのに字幕なんて無いから映画館で見ても何言ってんのか全然解らないという本当に困った作品でした…と言うか断言させてもらうけど映画のアレはあからさまな迄にスプリガンでは有りません…分かりやすく説明すると“実写版進撃の巨人(爆)”とアニメ版程には違います。大凡(おおよそ)のストーリーは原作2巻の“ノアの方舟編”そのまんまの展開なんだけど外見のみならず主人公の性格があからさまに違ってて物凄い違和感が(汗)


アニメ版の辛気臭いソレとは真逆なんですよねぇ御神苗優って…べらんめえ口調だけどあれだけ過酷な人生送りながらも基本前向きで能天気な努力家。重度の筋肉フェチでメイゼル博士とマーガレット助手が開発したAM(アーマード・マッスル)スーツがお気に入りで筋肉苦手な笹原初穂に気持ち悪いと罵られショック受けたり、ジャンや後のエピソードで登場するネオナチ組織のお笑い芸人=ボー・ブランジェとは殴り愛を交えた小学生レベルの喧嘩繰り返す…そんな少年で戦いは好きだけど殺しは嫌い…アニメ版とは真逆なソレに思わず“何方様(ダレだよおまえ)?”となったのは私だけですかね。


原作?読み込んだ事も無いし忙しかったから原作者ともろくすっぽ話して無いよ?面白いのそのマンガ?……まあ元アメリカ兵で高校生やりながら多国籍企業研究機関(アーカム)の武装エージェントやってるならこんな感じだよなって映像以外興味ゼロの駄目なスタッフが大金と時間をさんざ注ぎ込んだだけのプロモーションアニメ…私が抱いた感想はこんな感じで御座います。でも色々ネット閲覧してても褒める人ばかりで原作無視しまくりな描写が気に喰わないってお客様は少ないんだよなぁ……まあ感想なんて人それぞれだし面白いと感じたなら無関係な私がヒステリックに否定するのもアレですよね。まあネットでダウンロードするなりDVD購入して視聴チャレンジし判断して貰うしか無いのかな?という事であらすじに移ります。


ちなみに原作ヒロインズの中では出て来る度にトラブル引き起こす自称病弱なお嬢様(笑)性格最悪な盗掘巫女=染井吉野がお気に入りでした。



【 古来より歴史の展開点で発見され人類の生活発展に貢献するも同時に様々な災厄を招き寄せる不可解な遺物オーパーツ。一説では不老不死で今も組織が誤った方向へ暴走しないか目を光らせてるらしいT.H.アーカムが創設した遺物管理企業研究機関=アーカム財団。大国の技術独占や軍事利用を阻止する武装エージェントの数少ない精鋭“スプリガン”に洗脳を解かれ財団に保護された“御神苗優(おみなえ ゆう)”は師匠に憧れスプリガンとなった…そんな経緯を持つ少年だった。叔父・御神苗隆を筆頭に多くの先達に育てられた主人公の夢は世界を駆け回る考古学者…その為にはまずは高校をちゃんと出て大学へ…これは二足の草鞋履いてるこの物語の主人公=御神苗優が体験したとあるエピソードを描いた…そんな物語である。 】


★原作読んでるお客様なら御存じでしょうが、主人公はこの時南米が危うく滅ぶとこだったテスタポリトカと石仮面(ケツアルコアトル)の因縁を巡る命懸けの冒険からヒロイン笹原姉妹(双子)とその父親救い出し帰って来たばかりです。その前は結婚約束した幼馴染みの山菱理恵(やまびしりえ)助けてKGBの超能力者やスペツナズ相手に富士山噴火阻止の戦い……よくよく思い出すとコレ以降も毎回の様に世界の危機に付き合わされ滅茶苦茶だったね主人公の高校生活…でも体育祭や修学旅行にも全身ギブス&包帯姿で参加し大学合格したんだよなぁ(笑)


☆洪水伝説が残るアララト山はトルコ相手に独立抵抗戦争繰り返すクルド人&領土侵犯繰り返すイランやイラクとの三つ巴或いは四つ巴の小規模戦闘が続く紛争地帯でした。今も色々危険で一般人は立ち入り禁止です。


 それは御神苗優が幼馴染(やまびしりえ)みに正体隠してスペツナズ相手に壮絶な殴り合いを交わしていた半年前=89年春の事…トルコ政府の許可を得て遺構探しに赴いたアーカムの調査団により偶然発見された地下洞窟に隠蔽されていたレバノン杉を使った巨大な木造船=ノアの方舟は、とある宗教団体や超大国の物理的な介入を恐れた財団により極秘研究が進められていたのだが内部の裏切り者により情報を手に入れたアメリカ合衆国の軍情報部暗部との数ヶ月に渡る攻防戦が続いていた。


典型的な学者バカのメイゼル博士と金髪巨乳なマーガレット助手のメガネ主従による懸命な調査により、如何なる方法でも破砕不可能な程強固である舟を模した建築物の正体は世界の気象変動維持を司るある種の巨大実験装置で有る事が判明したがそれまで鉄壁の防御を誇っていたアーカムの防衛部隊に業を煮やしていたペンタゴンは不具となって身体を改造されたり性格に難が有り薬物投与や脳改造で凶暴性を制御した使い捨て部隊“マシンナーズ・プラトーン”を投入……自らの残り少ない寿命を知り脳改造に関わった前任者を殺し部隊運営を掌握したマクドガル少佐(10歳の子供加工した衝撃波撃ちまくる化物)は事態を引っ掻き回す為に世界中に居るアーカム財団にも魔の手を伸ばす。


学校に送られた悪趣味な人間爆弾と支部へ郵送されたメッセージ入りの写真に激怒した主人公は反対する山本所長を説得し単身トルコへ向かうも、麓町アンカラでいきなり青龍刀やトカレフにウージ片手に襲い掛かる怪し気なアラブ人(このアニメ…武器については突っ込み要素しか有りません)を返り討ち…結局連絡員と合流出来ないままバスや馬車を乗り継ぎアララト山の発掘現場に辿り着くのだが機械化部隊によるアーカム防衛部隊殲滅戦にはギリギリ間に合わなかった。隊員を皆殺しにし気勢を上げる片手ガトリング砲ファットマンとワイヤー&足からグレネードのリトルボーイ率いる半機械人間達相手に単身立ち向かう不利な状況を引っくり返したのはフランスで似たような嫌がらせを受け激怒し駆け付けたスプリガン“ジャン・ジャックモンド”の到着により形成逆転。


 恩師で有るメイゼル博士とマーガレット助手の説明から此処で見つかったノアの方舟が如何に常軌を逸した代物なのか知る事となるのだが合衆国に忠誠を誓う部下を全て使い捨てにし単身潜り込んだマクドガル大佐の襲撃により方舟は制圧されてしまう。頭脳磁界増幅装置によりAMスーツとオリハルコン製のナイフを持つスプリガンやライカンスロープの末裔で有るジャンすら衝撃波で昏倒させるマクドガルの目的は気象変動装置による自分を生み出した歪んだ世界を終わらせる事。


世界破滅のカウントダウンが始まる最中の最後の戦いで、衝撃波を打ち放つ度に襲い掛かる脳への激痛に苦しむ自暴自棄な攻撃を重傷を負いながら撃退してみせた御神苗優の正体=自分と同じ理由で誘拐されCOSMOS計画の洗脳兵士として育成された過去を知り、あれだけ傷付けられても手を差し伸べる主人公のお人好し振りに心を揺らせるものの最早助かる道が無い事実。自らが掌握したノアの方舟の能力(ちから)がもしかしたらアーカム財団に今も潜む裏切り者達に悪用される事を危惧したマクドガルは主人公達を全員逃し崩壊する方舟と運命を共にし自決する。


多くの犠牲者を生み出したのは余りにも力を付け過ぎたアーカム財団内部の軋みなのかも知れない…それを感じさせながらも物語は終焉を迎えた。





折角だから動画サイトで漸く視聴出来たものの原作とは似ても似つかぬ楳図かずお風味(笑)のポンコツアニメに成り果てたもうひとつの名作ARMSも再アニメ化して欲しいものです。血飛沫飛ばないアレはどう考えてもARMSの偽物だったし……。


2019年3/28追記.魔法使いの嫁見て漸くスプリガンがどんな妖精なのかわかりました(笑)

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