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光る眼/ジョン・カーペンター版 95年

2019年3/2〜3/5タブレット端末にて執筆し脱稿 同日昼前投稿

【 旧訳聖書や新約聖書はネタの宝庫とばかりに托卵と処女受胎(笑)を掛け合わせ21世紀にもなって未だに病の治療を宗教に頼るダメリカに舞台を変更し真面目を装ったSF侵略ホラーでからかいまくったらソッチ系の団体から滅茶苦茶睨まれた……そんな理由で第16回ゴールデン・ラズベリーの最低リメイク大賞を取っちゃった作品ですがオリジナルを未だ見る機会が無い私はそこそこ楽しめました 悪趣味なゴアシーン満載だから好みは分かれるかな 神父役でルークもといマーク・ハミル、主人公の産婦人科医役にクラーク・ケン……もといクリストファー・リーヴ選んだのは頼り甲斐が有りまくりで人選ミスだったと思います(笑) 】


原題:VILLAGE OF THE DAMNED

呪われた村 

英題:JOHN CARPENTER`S  VILLAGE OF THE DAMNED

ジョン・カーペンターの呪われた村

☆イギリス&カナダ公開版タイトル

アメリカ劇場公開作品.

同年日本公開.

原作はイギリスでジョン・ウィンダムが1951年に出版した

THE MIDWICH CUCKOOS ミドウィッチ村のカッコウ達

日本ではイギリスでの映画化後の1978年

早川SF文庫“呪われた村”のタイトルで出版


★子供の頃に読んだモズの夫婦が地獄を見るカッコウの托卵を描いた絵本とドキュメンタリー番組の“野性の王国・モズのハヤニエの回”お蔭で私はカッコウどころかモズも苦手です……カッコウの雛がやらかす兄弟殺しとモズの保存食であるカエルやトカゲの串刺し…アレはどちらもトラウマ映像でした。


 まず最初に謝って置きますが長年この映画の主人公トム・クルーズだと思い込んでました(笑)今作出演直後に落馬事故で再起不能となったクリストファー・リーヴって何となく似てたんです。公開当時から意外とショボイという噂が先行してたんでその内気が向いたら見るか……と放置プレイしてたんですが見ないで後悔するより見て怒る方が前向きだろうと思い立ちレンタル。なお原作も未だに未読だったりしますがそもそも近所でコレ扱ってたレンタル店が1ヶ所だけで駄作扱いで動画サイトにも出回って無いとなると…とまあそんな感じでHDに落とし込んだソレを楽しませて頂きました。因みに60年に製作されたイギリス版と64年に製作されたオリジナル展開の“続・光る眼”はあちこち回って探してますが…やっぱりダウンロードか購入しないと見れないかな?


産まれた子供が何かオカシイ…この手の物語って聖書どころか結構日本のSF小説やコミックで多種多様なバリエーションが存在しておるのですよね…例えば80年代に限っても小山あきら先生の“愛がゆく(未来人…なおこっちは捨て子で拾って育てたのはヤクザ(笑))”とか竹宮惠子先生の“地球(テラ)へ…(人口受精で生まれる欠陥品がエスパーな新人類)”や栗本薫先生の中編小説“Run with the Wolf(人間の姿すら逸脱した人類の後継者)”確か度忘れしてますが手塚治虫先生もそんな作品多数描き上げてる筈です。


 映画見た感想は…沢山の自称評論家に批判され馬鹿にされてる程には酷くは無いと思うのですが、ちょっと中だるみなシーンが有ったり無駄なゴアシーンが邪魔になるかな?とかく自分達と違う=みんな殺してしまえって極端な思考は正直時代遅れだとも感じました。皆殺しオチな原作やイギリス版と違い自我を持ち結果的にそのどちらにも味方せず生き延びるキャラクターが出て来る描写は当時ダメリカで滅茶苦茶叩かれたそうですが私は有りだと思います。そもそも侵略者=共産主義者のカリカチュアとも言える原作のソレは流石に時代遅れだしね。


但し…要所要所で流れるシンセサイザー駆使したテーマ曲が微妙に“ニューヨーク1997”に被ったのとルークもといジョージ神父とフォースの闇に取り込まれた子供達の対峙シーンが“最後のジュダイ”のあのシーン思い出し…そーかだから失意のルークはあの星に何十年も引き籠ったんだと…深夜コーヒー吹いたり、(バーバラ)を自殺に追い込んだ(マーラ)と対決するスーパー…もとい主人公(アラン)のそれが“ニュークリアマンと戦うスーパーマン”或いはディオと丈太郎のスタンド対決に見えて真面目なホラーとして楽しめなかったのは不可抗力だという事にしといて下さいませ(笑)


……だって一々唸ったりまるで柱の男みたいなやたらガタイの良い主人公のポーズが色々(かぐわ)しいんだもん。教会木っ端微塵なアレも刃紋攻撃としか思えないし……では前振りは此処迄として独自解釈や曲解有りなあらすじへ入ります。此処に綴る物語はあくまでも私の視点で再構成した不謹慎なダイジェスト版に過ぎませんので御容赦下さい…にしても真面目なカバーではなく徹底的に悪ふざけしまくったシチュエーション・コメディに仕上げた方が面白かった様な気がしますねコレ。



【 その日突然世界各地で始まった原因不明な昏倒事件と妊娠可能な女性だけが狙われた同時受胎…約10ヶ月後に産まれて来た人間の様に見えるソレは美しい銀髪と金色の眼を持つ普通の人間より頭が良く特殊な能力に目覚めた存在。集団意思で統率され結果的にまるで植民地統治の奴隷頭の如く傲慢に振る舞った挙げ句自滅の道を突き進んだ子供達は、本当に異星人による侵略の尖兵だったのか?結論は未だ出ていない。 】


 隣近所に軍や政府の重要施設どころか科学工場や原子力発電所も存在しないごく当たり前の田舎、人口2000名が暮らすミドウィッチで前代未聞の異変が巻き起こったのは春も近いとある日曜日の朝10時〜午後4時の事だった。小学校主催の送迎バス購入のチャリティバザーが開かれたその日、ありとあらゆる動植物を昏倒させきっかり6時間意識を奪ったその異変により小学校校長“ジル・マクゴーリン”の夫でクラウン建設の若社長フランク・マクゴーリンはヘリウムガスのボンベを満載したトラックの中で意識を失い衝突事故により車ごと炎上、教員の1人であるオリバーはソーセージを焼いていたバーベキューコンロに倒れ込み炭火で焼かれ犠牲者は2名……但し昼間の時間帯で死者が2人だけで済んだのはその日が平日でなかったからに過ぎない。


偶々パトロール中の警官に発見され当初は生化学兵器による大規模なテロ攻撃と見られていたソレはガスマスク等の完全装備で突入した警官の昏倒&範囲外での急速な意識回復により手詰まり感を見せ始めていたが、隣町へ往診に行っていた産婦人科医“アラン・チェフィー”が現場に到着した丁度午後4時に何もかも分からないまま事態は終結。だがソレは全ての始まりでも有った……科学技術省“スーザン・バーナー博士”をリーダーとした政府の事件の調査が始まって数カ月、街の住人で妊娠可能な年齢に達していた女性に妊娠の兆候が出始めていたのだ。


見に覚えの無い妊娠…10人の中には主人公アランの妻“バーバラ・チェフィー”に夫を失い失意の日々を送る校長“ジル・マクゴーリン”、夫ベン・グラムが日本出張中だった事から物理的に妊娠不可能な“キャリー・グラム”やそもそも異性とそんな体験をした事が無い信心深い少女“メラニー・ロバーツ”の姿も有った。アランと政府から応援派遣された医師達の調査によれば受精したのはあの空白の6時間に何かが有ったとしか言い様が無い…得体の知れない恐怖と不安、低収入な彼等に降って湧いた高額の出産費用や入院費をどうするのか?


☆日本での出産費用は入院&通院費込みで保険料割引き入れて大体30〜40万円。但し政府の出産補助金が35万円+地方自治体からの祝い金も有りますので実質自己負担は殆ど有りませんが、90年代のアメリカの場合、出産費用は8000〜1万ドル(日本円換算76〜95万円)入院費は別途1日当たり3000ドル(28万5千円)なお2019年の自己負担額はこの倍額となり勿論健康保険はよほどの金持ちで無い限り加入出来ません。オリジナル版上映したイギリスは当時アメリカの1/3程度……勿論アメリカ人みたいに恐怖には陥りませんでした(笑)


集会所に集められた当事者とその家族達の意見は紛糾するがスーザン博士の判断で全ての費用は政府が負担すると確約、出産後の子供達の育児費用も月3000ドルという破格の条件により事態は沈静化……しかも妊婦とそのパートナー達が胎内に居るナニかに見せられた説明不可能な洗脳映像により堕胎希望者は皆無…ちなみに狂信者が多い合衆国ではソレやっちゃうと病院放火されたり医者や母親が撃たれたりします…10月10日後同時刻に破水し村の郊外“ジョージ牧師”が管理する教会施設に急遽増築された産院で5人の男児と5人の女児が同時に誕生するもメラニーの産んだ女児だけが何故か死産の名目でスーザン博士により研究室へ隔離された。彼女が見てしまったソレは一体何だったのか?全てが明らかになったのはそれから7年後の事になる。


 銀色の頭髪に金色の眼、母体が違う筈なのに雌雄の区別以外は同じ感情と遺伝子を持つ子供等はまるでモズの巣に産み捨てられたカッコウの様な異常性を見せ始める。目が見える様になってからは泣く事も笑う事も殆ど無く1歳程度で英語の綴りをマスターし家中のありとあらゆる本を読み漁る。しかもカッコウ以外の兄弟や親族が軒並み事故死したり行方不明となる等、不可解な事態が続発した……まるで邪魔する者は容赦しないと言わんばかりに。主人公の妻バーバラは偶々食事の温度調節を間違えたばかりに(マーラ)により身体のコントロールを乗っ取られ飛び降り自殺。カッコウの健康診断を担当した眼科医は偶々マーラに痛い思いをさせた事が原因で失明に追い込まれた。


何故?どうやってかは不明だが犯人は間違い無くカッコウ達だ。徐々に村を覆う不穏な雰囲気…やがてカッコウ達はアランの娘マーラをリーダーとし男女でペアを組みいつ如何なる状況でも集団で動く様になった。唯一の例外は母ジルが時折見せる憂いや妻を殺され失意の日々を送る主人公に興味を抱きパートナーを死産?で失いあの夜以降、子供を失った悲しみで酒で身を持ち崩し遂には拳銃自殺したメラニーと最後まで交流を続けていた“デビット”だけ…カッコウに成りきれず普通の人間と同じ怒りや悲しみを経験した彼だけはかと言ってどちらでも無い異邦人(キリスト)となってゆく。


 そして遂に破綻が始まった。ミドウィッチと同じ様な状況となっていた心を読み漁り傲慢に振る舞うカッコウが暮らす街や村で住民とカッコウの殺し合いが始まり、果てはオーストラリアのとある村では村ごと軍に皆殺しにされソビエトに至っては核兵器まで投入されたらしい、満年アル中の校務員カールトンを串刺しにして娘を取り返そうと現れたベン・グラムを交通事故死させたカッコウ達は遂にはジョージ牧師とのフォース対決に打ち勝ち(何故か殺されるシーン見せないから…阿呆な想像しちまったぃ)ついでにメラニーの娘を解剖し保管していたスーザン博士も手に掛け生きたまま生体解剖。


教会に立て籠もり暴徒と化した村人達や駆け付けた警官隊を皆殺しにしたにもかかわらず、この後に及んで親子の情を持ち出し父親(アラン)に自分達が逃走する足を確保する様命じる(マーラ)……だが遂に(バーバラ)の命を奪ったバケモノの正体に気付いた主人公は自らの命を掛けた反撃=自爆テロに打って出る。超能力対決と化した其処に駆け付けたジルにも殺意を向けたマーラに激怒したデビットはカッコウから離反。残った8人はアランとのスタンド対決(いや…本当は手造り時限爆弾だけどね…なんか破壊力がマイケル・ベイ映画レベルで色々オカシイ)に破れ教会ごと木っ端微塵となった。生き残ったデビットと(ジル)は安全な地を目指し暗闇と化した世界を車で駆け抜ける。



……うん、駄目だ…なんかラストのテーマ曲聴いてると暗闇からマグナム構えタバコ咥えたスネイク出てきそうで思わず笑いが………………。

追記:ところでこの映画の話書こうなんて思い付いた切っ掛けは、例のベトナムで行われたアメリカと北○○の首脳会談が案の定モノ別れに終わった直後に海外ニュース関連で出てきた第二次大戦中の怪談噺“アメリカ兵捕虜の生体解剖”からだったりします……いや犠牲者の氏名や加害者の氏名出て来ない段階で疑えやアンタラ(嘲笑)


去年のレーダー照射の時もそうだったけど○○という国は都合が悪くなると昔の日本は残酷だったと根拠の無い怪談噺や戦国時代の残酷噺ネットや動画サイトに立ち上げるのね。今回もやっぱりやらかしたかと呆れ果ててる所です。


にしても騙される間抜けは一定数居るんだよなぁ。


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