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JAWS ジョーズ 12日間の恐怖 04年

2019年2/19〜2/20タブレット端末にて執筆し脱稿 2/20お昼投稿

【 ピーター・ベンチリーの小説&スピルバーグの出世作JAWSの元ネタとなった1916年ニュージャージー州サメ襲撃事件をちょっとだけ史実を挟みながら“ノンフィクション作品”として映像化 とは言え犠牲者数増やしたり登場人物の名前や経歴いじったり変なキャラクター色々増やしたりとオリジナルの原型殆ど留めてませんが まあほぼ100年前の昔話だし史実を淡々と描いても誰も見ないしなぁ とかなり困った作品です。 】


★日本版の予告編はサメ登場シーンで“プレデターのテーマ”使ってますが大正5年の物語だから登場人物が色々ヌルい……JAWSシリーズに思い入れが有るお客様向けです。後個人的には誰が誰なのか字幕が欲しかった。


☆事件発生が7/1〜7/12 一応解決したのは7/14の午後なのですが何故かタイトルは“12日間の恐怖(笑)”その方がキリが良いかららしいです。


原題:12DAYS OF TERROR

12日間の恐怖

アメリカTV映画作品.

ディスカバリーチャンネルにて放映.

2004年日本DVDセル.


 今月閉店する馴染みのレンタル店で異様な存在感を発揮しておきながらも何故かポンコツ臭がしたから中々手が出せなかった作品で御座います。そういや“鮫の惑星”や“シン・ジョーズ”“ファイブヘッドジョーズ”もちょこっとだけ見てみたかったんだけど他のレンタル店に頼るしか無さそうです。小見出しにも書いておりますが史実は事件が起きた年度と日付に後は最後に襲撃受け生き残った子供の名前と捕まったサメの大きさだけが本当な微妙極まるノンフィクション映画。


テレビ映画としは及第点ですが主人公達の底の浅いドラマ描写や物語の展開をまんまJAWSから拝借した二番煎じ三番煎じな物語……土曜日とか日曜日にバラエティ番組で放送される海外の事件や事故をドラマ仕立てに再現している感じのソレですのであまり期待せずに楽しむのが無難です。思っていた以上に当時の雰囲気や海水浴=ポリオ治療&避暑の文化だったから泳ぐ奴は子供と男だけとか何故か白人層以外出て来ない(まあ普通に棲み分けしてたし)の描写がしっかりしてますので禁酒法以前の合衆国東部を舞台に物語を組み立てる時の参考になるかも……と思います。


☆ワクチン開発と普及までポリオ(抵抗力の無い子供が感染し発症し易い事から小児麻痺とも呼ばれていた)の治療と予防は自然治癒力を高める海水浴や温泉治療が中心でした。感染しても発症するのは全体の1%程度だったからソレに掛けたってのも有ります。


 なお映画で登場した人食いサメは、残された写真から推定すると2.5m程度。当時魚介類の剥製化技術はお粗末なモノでしたから標本すら残っていませんがホオジロザメやオオメジロザメは死ぬまで成長しますので4〜5mサイズはザラに存在しており中には体長6mサイズ…台湾や沖縄近海にオーストラリア辺りだと7mサイズ=推定年齢50歳以上のモノも見つかってます。但しワンコと一緒で大型化すればする程、性格は温和になる様です……ただ泳いでる最中はなるべく遭遇したくないわな(笑)


後、本編では顔見せ程度しか登場しませんが当時の合衆国大統領トーマス・ヴットロウ・ウィルソンはニュージャージー州出身&元知事だった事から事態沈静化を図る演説を現地でやらかし……サメ騒ぎで危機意識の無さ加減や妥協しやすいその性格が仇となり東海岸部の標を全て失い危うく再選失敗となる状況でした。…で翌年方針変えてやらかしたのが第1次世界大戦への参戦と挙国一致の戦時体制への移行です。要するにサメで戦争……酷い話です。


ではあらすじへ入ります。あくまでも不真面目に独自解釈した内容ですのでどんな物語なのかは実際にお客様の目と耳で確認して下さいな。



【 それはメキシコ湾流の異常と共に始まった前代未聞の惨劇で有り多くの部外者達にとっては悪趣味なお祭り騒ぎとなった僅か12日間の出来事。 事態収集に動いた本当の英雄はたった3人 殆どの人々は安易な金儲けや宣伝活動に駆けずり回っただけで有ったのは言う迄も無い。 】


 ニュージャージーを代表する元オリンピック競泳選手有力候補であり今年開催される筈だった第6回ベルリンオリンピック(勿論中止)の選考会から外され失意の日々を過ごす主人公“アレックス・トレドモント”がスプリングレイクのホテル海水浴場で監視員の仕事についたのは、心身共に弱りきった情けない姿を元恋人の“ルイーズ”や色々有って彼女と婚約した親友で州知事秘書の元野球選手“フィッシャー・スタン”に見られたく無いという後ろ向きな理由があった。水泳選手の夢を絶たれ其れなりの年齢を迎えた彼の転機となったのは理不尽な自然の猛威だったとも言えるのだろう。


1916年7月…海の向こうでは開戦から3年目を迎えた世界大戦が猛威を奮い、多数の戦死者と戦傷者そしてチフスや結核等無数の伝染病が蔓延していた時代。此処アメリカ合衆国は戦争の惨禍そのものからは逃れていたもののUボートは大西洋を望む湾岸地域で容赦無き無差別攻撃を繰り返しニューヨークを始めとする東海岸地域では乳幼児にポリオが蔓延……異常気象とも言える猛暑により暖かいメキシコ湾流がニュージャージー州まで流れ込み、空前絶後の海水浴ブームが巻き起こる。世界的な異常気象はこの冬、アメリカ原産のスペイン風邪を世界中に蔓延させる事になるのだがソレの前兆の様な出来事があの夏場でも寒い筈のニュージャージー州で起きた人食いザメの事件だったのかも知れない。


 7/1、最初の犠牲者はホテルの常連だった夫妻の長男チャールズ。何時もなら共に駆け出す犬サンディが何故か引き止めるのを無視し飛び込んだ彼は左足を食い千切られホテルのロビーに担ぎ込まれたが、かかりつけ医では対応出来ず出血多量で死亡……だがホテルを経営するエングル支配人は風評被害を恐れ当初は“Uボートの魚雷の破片”で誤魔化そうと主人公へ持ち掛ける、結局ミーハン水産委員の取りなしで“万に1つも有り得ない不幸な事故”でサメに噛まれた…という報告書がマスゴミに発表されたものの、選挙が近く暑さが勢いを増しお祭り騒ぎの様相を見せ始めた海水浴場の集客には大して影響は出なかった。


助け出したのに助けられなかった……責任を感じていた主人公(アレックス)は子供の頃から顔馴染みの“船長・大尉(キャップ)”や大統領の遊説と州知事秘書の業務そしてルイーズとの結婚式の準備で忙しいスタンを通し市長との面会を果たすが、大して危機感が伝わらない…そして7/6、再び海水浴場に現れたサメは客を庇い囮となった同僚ダニーを食い殺した。激昂した主人公は監視員を辞職、悩み抜いた末に船長を手伝う形で元同僚のカーグウッドや他の命知らずな男達と共に海水浴客を保護する為のスチールフェンス設営にあたる。


二人を襲ったサメには100ドルの懸賞金が掛けられた。ニューヨーク自然史博物館では、最初の犠牲者が出た時に安易な記者会見を行ってしまった事に責任感じたフレデリック館長の命を受け海洋生物の権威“ジョン・ニコルズ博士”を現地へ派遣。下町では偶々新聞記事を目にしたプルート(漫画ポパイの悪役=ヒゲでメタボ)みたいな剥製業者“マイケル・シュライザー”が儲け話に歓喜しウィンピー(同漫画の登場人物=ハンバーガー好き)そっくりな部下“マーフィー”を引き連れ海水浴場へ駆け付けて来た。


 次の犠牲者は誰になるのか…物見遊山で駆け付けた有象無象が街を彷徨き回り、フランク警察所長の命を受け交代で監視台に派遣された警官達が集まる最中、7/12早朝・偶々目撃した船長の目の前で水門を潜り抜けマタワン川を遡ったサメが目撃されたが誰もまともに取り合わなかった事で被害は拡大する。……野球好きな少年レスターがサメに襲われ水底へ引き摺り込まれ、助け出そうとしたスタンの右足を食い千切りなおもジョセフ少年に襲いかかるソレはモーターボートで駆け付けた船長の体当たりで逃走に移る……渋る駅員を脅し付け病院へ向かう機関車によりジョセフは辛うじて命を拾うがレスターは見付からず後日ズタズタになった水死体が発見。スタンは治療が間に合わず出血多量で死亡……主人公は復讐の為に立ち上がった。


7/14早朝、アレックスと船長はサメを捉える為に二人海へ…同じ頃モーターボートを調達したシュライザーも独りサメ退治へと乗り出した。色々不手際やドタバタ描写が有りはしたものの結果的にモーターボートを獲物として襲い掛かった巨大ザメと3人の戦いは機転を効かせたアレックスの命知らずな奮闘により人間側の勝利に……ニコルズ博士のアドバイスを受け機会(チャンス)を掴んだ主人公は博士の推薦で海洋生物学者になる事を決意する。二日間の昏睡状態から奇跡の復活を成し遂げ唯一生き延びたジョセフは終生脚を引き摺る事となり、結果的に徴兵される事も無く穏やかな人生を生きた。


彼等が捉えたサメからは後日人体の一部が発見され…ニュージャージー州沿岸部でのサメ被害は以降発生していない。



書き忘れたけど日本IWC脱退記念(笑)クジラで稼げなくなったから今度はサメで日本攻撃してますが沖縄では高級魚喰い尽くす害獣扱いだしどっかに買い取られるヒレや肝油以外は蒲鉾に使われる大切な食材です。


どっかの国がバランス悪いにも程が有る保護活動やらかすとこっちは大迷惑します。なんせ太平洋中のサメが繁殖と産卵で集まるのは2月の此処だしねぇ。

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