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ジェヴォーダンの獣 01年

2014年3/21ガラケー投稿 2020年10/11タブレット端末にて改稿開始〜10/15深夜脱稿 偶々図書館にて1776年当時の文献を翻訳した書籍読む機会有りました 犯人の動機等、大凡の推測は付いたけど何故女子供狙ったのかが……ねぇ やっぱりもう一度DVD借りて来るしか無いかな?

【 結局ジェヴォーダンの女子供達を76人以上も殺し 平民だけを恐怖のドン底に陥れた獣とは何だったのか? 映画では啓蒙思想に共感し学者による自然科学の研究や医療改革支援を始めたフランス国王ルイ15世と賛同者に反発し迷信を現実化し恐怖による民衆コントロールを企てた保守派貴族達と彼等に寄生してる聖職者達による人災だったと結論付けた訳ですが フランス革命以降獣の被害は出ていない辺り案外そんなオチだったかもとなりますね 実はアメリカ合衆国で起きてるBLM運動というかテロ活動とまんま同じです 反ワクチン運動もそうか 何にせよ見えない恐怖で群衆を操る輩は何時の時代も自身のみならず国そのものを腐らせます。 】


啓蒙思想(けいもうしそう)=宗教や迷信がまかり通った其れに疑念を抱き理性に基づく観察や実験で深層を探ろうと始まった運動 民は無知な方が反抗出来ないと喚き立てるポル・ポトみたいな赤い貴族(パヨク)にはとうてい受け容れられない考え方でしたが 中途半端に知識だけを身に着けた野狐禅(やこぜん)な市民による軽挙妄動の結果がフランスにおける度重なる革命による国力衰退でした 何事も程々に 急激な改革は歪みと混乱しか齎しません。


☆このサイトでもエッセイとかで根拠無い迷信 (具体的には水害地域の復興ボランティア手伝うな⇒破傷風になるぞなアレ インドやアフリカのスラム街ならともかく 今時風呂入ったり手を洗わずに数日過ごす輩は日本にゃ居ないし糞尿川にたれ流す国はこの辺りじゃ特亜三国ぐらい) 撒き散らして評価ポイント稼ぐ輩が居ますが昔ならその手の愚か者は 海外ならば悪魔憑きとして火炙り 日本ならば狐に憑かれたと座敷牢送りでした⇒結局文章削除して逃げましたねあの阿呆


原題:LA PACTE DES LOUPS

英題:BROTHERHOOD OF THE WOLF

何方も 狼の盟約

フランス劇場公開作品

2002年 日本劇場公開

❖政治に宗教絡む謎解きは中弛みを招き

当然ながら日本では売れませんでした。



 まずはジェヴォーダンの獣或いは怪物(ベート)とは何なのか説明を ブルボン王朝末期1764年〜1767年までの4年間フランス南部の特定地方限定で発生した謎の獣による襲撃事件で犠牲者となったのは何れも16歳以下の男女 (但し損壊が酷く性別も出自も不明な遺体が12名) 数度に渡る現地貴族私兵による山狩りをまんまと逃げ仰せ 結局教会が派遣した騎士により討たれた事になっているバケモノですが回収され晒し物にされた筈の其れは何故か行方不明 真相を知り得た筈の関係者もフランス革命による内ゲバで処刑されてたり オーストリアを始めとする近隣諸国へ亡命しその後行方知れずだったりするため未解決事件となっている案件です 幸いにも報告書だけは残されてましたが残された資料は極僅か 犠牲者の人数についても戸籍が無い時代だから諸説有ります。 


私この映画 レンタルビデオで1回 テレビ放映で2回 そしてDVD化されてから3回も見てるのですが 時代掛かった台詞回しと中々進まない事件捜査 果ては自国の歴史しっかり学んだフランス人でも無い限り理解出来ないお約束や風習が満載 しかもカトリック教徒ならではの其れや此れやが展開されてるから結構良い歳行った私クラスの人間にゃ理解出来ない事だらけ 2014年当時に初稿書いた時は結局この映画は何だったんだな状態だったから 主人公の付き人=モホーク族の戦士マニを演じる4ヶ国の血が混ざった異色の俳優 マーク・ダカスコスの話でお茶を濁す事になりました。


で、そのまんま書き逃げする積りだったけど偶々図書館で翻訳され書籍化された報告書読む機会が有り その昔とある伝手で入手した押収された密造拳銃の写真集とか死体から皮ごと剥がされたイレズミとその入手経緯綴った危ない書籍読んだ時の事を思い出しながら読み耽りまして 手掛かりが掴めそうとなったタイミングでレンタル落ち寸前のDVD借りれたので折角だから少しでも分かり易く物語を再構成してみようと思います。 実はこの映画最大の売りはファンタジー世界舞台にしたゲームでも中々見掛けないガリアンソード使う戦闘シーンとダブル斧を武器に悪漢共を討果すモホーク族のアクションがメインで後は適当だったりする訳ですが 突っ込んだら負けですねきっと



【 西暦1789年 度重なる増税と天変地異 飢えの恐怖を無責任な扇動で煽り立てられ理性さえも失った群衆は 神権政治と神の加護を受け繁栄を極めていた筈の王国=フランス全土を何もかもを焼き尽くそうと此処フランス南部・ダプシェ侯爵領ジェヴォーダンにも迫っていた。 ブルボン王朝が行き詰まり終わる未来を知りながら破滅への流れを止める事が出来なかった トマ・ダプシェ侯爵 が書き綴るのは終わりの始まりの切っ掛けとなった悍しい秘密結社に纏わる事件の記述 私はもう駄目だが何れ誰かが真相に辿り着く 引き立てられ革命法廷へ向かう彼の心に去来するものとは? 物語は1760年代へと舞台を移す。 】


★事件の真相が明かされぬ事で実行犯達の1部しか断罪出来なかったブルボン王朝は門閥貴族と教会勢力の離反により重石の消えたブルジョワ層を中心とする革命勢力に政権奪われるが扇動者達は仲間同士で殺し合いを始める 結果貴族のみならず革命後に台頭する筈だった宗教勢力も断頭台に消える事に 其れが予想出来 逃げれば使用人が殺されるからトマは敢えて抵抗しなかったと推測出来ます。


☆当時の地球は小氷河期の最中、来年も再来年も収穫は右肩下がりだと農民煽り暴動扇動する自称革命家とやらが世界中で湧いて出た時代 まあ太陽の黒点活動の強弱で定期的に火山活動や気候変動は繰り返してる訳ですが……果たして地球温暖化とやらは何処まで信用出来るのか なにせ旗頭が中共から支援受けてる就学拒否者なあのグレタ・トンベリよ?



 1764年から始まった怪物の跳梁 16歳以下の女子供しか狙わず銃を恐れないジェヴォーダンの獣 パリの新聞で面白可笑しく犠牲者の詳細を書き上げらた事によりやっと重い腰をあげたルイ15世が派遣したのはデュアメル大尉率いる500名を越える正規軍 だが現地に派遣された兵士達の規律は盗賊レベル 村への掠奪や村娘へのレイプ殺害等を引き起こし、ジェヴォーダン地方の貴族達や教会勢力の反発を招いている。 軍派遣から半年後、豪雨が降りしきる草原 馬の治療費を踏み倒すだけでなくジプシーの医師を殺しその娘を嬲りモノにしようとする10名もの兵士を泥濘に沈めたのは 王直属の調査官として派遣されたこの物語の主人公 グレゴワール・ド・フロンサック大尉と その従者にして義兄弟の契を交わしたモホーク族の戦士マニ 捨て台詞を放つ兵士達を無視し滞在先に到着したのは日没を過ぎてからの事だった。


ジェヴォーダン地方の別荘で2人を出迎えたのは 戸籍すらはっきりしない貧民の獣害を重視する王家の捜査官(イヌ)に滑稽さを抱くダプシェ侯爵と大都会パリからやって来た高名な博物学者にして植民地戦争の英雄でも有る主人公に憧れを抱く若き頭首候補トマ・ダプシェ 貧民の事件よりも都会の話を或いは歓迎の食事会をとはしゃぐ若者を手土産で何とか追い払い 長旅の末の疲れを癒やそうと早々にベッドに転がるフロンサックとマニを悩ませたのは季節外れの嵐と雷 そして別荘の隣に臨時で設けられた "医者の居ない救護院" から聞こえる怪物に顔を食い千切られ死にかけている少女の断末魔 彼女の最後が安らかである事を精霊に願うマニと耳を塞ぎ少しでも眠りをと虚しい抵抗を続けるフロンサックの戦いは彼女が息を引き取る夜明け前まで続く。


翌朝、怪物に襲撃されながらも辛うじて命を拾った生存者が収容されている救護院に趣き 監視員として貼り付きあれは悪魔が呼び寄せた怪物の仕業ざと喚き立てるサルディス神父の戯言を聞き流しながら始まった怪物の調査 目撃情報を参考に描き上げたスケッチは狼とは余りに掛け離れた異様な姿だったが ダプシェ侯爵は怪物は狼に間違いないと自説を譲らない 


今朝も新しい犠牲者が出たと聞き現場に駆け付けた主人公達が目の当たりにしたのは 裸に剥かれ色々欲望を満喫した末に毒を仕込まれ打捨てられた少女の死体とトラバサミの罠 周りに潜む垢塗れな兵士達から漂う体臭と火薬の臭い 現場を仕切るデュアメル大尉との其れは不毛な対峙に終わるかに見えたが遺体検分を認められた事で判明した怪物の大きさは250kgを超える可能性が出て来る 毎日増える犠牲者と進まない捜査 そもそも派遣軍は既に食糧の現地調達が優先事項となっており 貴族やブルジョワ層には誰1人犠牲者が出ていないため彼等の緊張感は皆無 都会の学者と珍しい異民族を見たいと度重なるパーティーや夕食会に駆り出される主人公達もやがて彼等の怠惰な其れに流される様になる


まあこの辺りで感の良いお客様はコイツ等みんなグルなんじゃ無いかと疑い抱く訳ですが この物語の主従はフランス映画らしく底無しのボンクラです。


フロンサックは捜査そっちのけでモランジアス伯爵家の男勝りな令嬢マリアンヌ・ド・モランジアスに夢中になり マニは義兄弟の命令無ければ動きません 何処からどう見ても露骨に怪しい片腕のサイコパス ジャン=フランソワ・ド・モランジアスとの遣り取り 3000名もの兵士.傭兵.狩人を動員し行った山狩りは数十頭の狼を殺しただけ その日も新たな犠牲者が出たが主人公達は地元の遊び場を知り尽くしてるトマに連れられ娼館へ 其処でフロンサックを虜にしたイタリアから出稼ぎ中の娼婦シルヴィアとの見えそうで見えないサービスシーン 実は彼女は主人公達とは別枠でとある勢力(ヴァチカン)から派遣された工作員なんですがフロンサックがその正体を知ったのは何もかも手遅れとなってから 


色々有って狼と意思疎通を図るマニの活躍で助け出された女の子が目撃した怪物を操る片腕の男 食い残しから見付かった鋼鉄の牙から此れは獣害なんかじゃ無く人災なんだと主張する主人公の味方は極僅か 既に調査が始まって半年以上、結局何一つ成果を挙げられず犠牲者のみを増やし続けたデュアメル大尉と派遣軍は貴族達の抗議の末にパリへ撤収 (ジャン)(マリアンヌ)への懸想を見咎められトドメに娼館通いが彼女にバレた主人公は密告書受け取った国王直々の命令で捜査官を解雇 ジェヴォーダン地方から追放された主人公達は何もかも諦め再び海外へ向かう準備を始めるが娼婦シルヴィアとトマの暗躍で再び現地へ舞い戻る事に  


もう事件の真相なんかどうでも良いからさっさと終われとなった此処で漸く折り返し地点 被害者放ったらかしでダラダラと進む物語は漸く動き出します にしてもミスリード場面を削っても既に4500文字越え 当時の私は此処でストーリー纏めるのを諦めた訳ですがもう少し頑張りますか 延々と退屈な謎解き……と言うか視聴者には犯人もとい犯人達の正体丸分かりですが物語は此処から漸く面白くなります。



 西暦1767年 ジェヴォーダンでは未だ貧民や羊飼いの子供達が怪物の餌食となっている。 モランジアス伯爵の判断で僧院に送られる事が決まり家族を見捨てたマリアンヌの手引きで領へ密かに舞い戻った主人公を急襲する怪物(ベート) 其れは忌まわしい近親交配の末に作り上げられたライオンの様なモノにジプシー達が作り上げた装甲を括り付けた異形の獣 フロンサックの目の前でマリアンヌを喰い殺そうとした其れは慌てた飼い主の犬笛に従い村から逃走。


アレは槍や剣では殺せないし身に着けた装甲が邪魔になり銃でも殺せないかも 密かに協力するダプシェ侯爵の別荘で射撃訓練 先住民モホーク族を絶滅させる命を受けた特務部隊のガイドとして新大陸へ送られた主人公が何故マニを助け味方を見殺しにしたのか? 明らかとなってゆく暗い過去 アレ以来祖国フランスの正義を信じて戦えなくなったフロンサックの親友となったのは異民族で有るマニだけだった 森の奥に "映画プレデターのアレを彷彿させる無数の罠" を仕掛けマニと協定結んだ狼達の協力により始まった怪物狩りは ダプシェ侯爵の裏切り 腕に食い付かれ重症を負ったトマを救助し戦線離脱せざる負えなくなった主人公を残し怪物の追跡を続けたマニが罠に掛かる形で失敗に終わる 彼の最後を看取ったのは森の狼達の新たなリーダーとなった白狼。


孫を出迎えた侯爵の立ち振る舞い マニの死体に残された銀の弾丸から全てを察した主人公は独りモランジアス伯爵が管理する森の屋敷を見付け出した 牙一族もとい祝杯を上げるジプシー共を親友から学んだ格闘術を披露し殲滅する主人公(フロンサック) ジャン=フランソワの隠れ家でも有るその建物には怪物のねぐらだけで無く 怪し気な冊子を印刷し製本するための作業場や黒魔術の道具に狩りの得物や犠牲者の身体から奪った記念品が飾り立てられている 其れなりの人数を殲滅し建物に火を放ったフロンサックはマニの弔いを終え遺灰を回収した直後 ジェヴォーダンの貴族達により捕らえられたが口封じで処刑される寸前 何者かが持ち込んだ毒を煽り死亡。 遺体は証拠隠滅のため速やかに埋葬された……が全てを仕組んだのは異端抹殺の準備を整えたシルヴィアと領内の刑務所に潜伏していた特務部隊の偽装工作。


だが何も知らないマリアンヌは両親により毒殺されそうになる寸前 本性を顕にしたジャン=フランソワにレイプされ自ら毒を煽った 幸いにも祖父の裏切りを知ったトマとその部下達が現場に突入し救護活動をおこなうのだが 其れはさて置き 多くの住民を怪物の餌食にしフランス全土を恐怖に陥れたサルディス神父とジェヴォーダンの貴族 そして生き残ったジプシーや虐殺を手引きした娼館の女達を地獄のドン底に叩き落としたのは死んだ筈のフロンサックと囚人や看守としてフランスに潜り込んでいたヴァチカンの特務部隊 マニを殺したジプシー女はシルヴィア自ら仕留め ジャン=フランソワは隠していた異形の右手と鞭剣(ガリアンソード)で主人公に挑むも義兄弟の復讐に燃える主人公の敵では無かった 辛うじて森に逃げ込んだサルディス神父に容赦無き鉄槌を下したのは冤罪を押し付けられた狼達の群れ 捕らえられた貴族達は人知れず処刑される事になる


死闘の末に破傷風に苦しむ怪物にトドメを刺したのはフロンサック 怪物の面倒を見させられていたのはあの時救い出したジプシーの獣医だった 既に怪物は殺された事になっている 今更カルト教団や貧民殺戮を繰り返した貴族達の行状を表沙汰にしても誰も喜ばない 辛うじて解毒剤で命を繋いだマリアンヌはフロンサックや彼等2人に付き従う使用人達と共にフランスを離れ恐らくはアフリカに向かったのだろう 事件の真相を知る者は多分私が最後なのかも知れない 老境を迎えたトマ⇒現ダプシェ侯爵は使用人達に別れを告げ自らの人生に終止符をうつべく群衆の中へ 映像は生前の頼みを果たすべく船の上からマニの遺灰を海へまくフロンサックらしき人物の姿を映しエンドロールへ






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