ダーウィン・アワード 06年
2014年3/21ガラケー投稿 2019年5/13タブレット端末にて改稿開始〜5/14終了
【 ドラマパートは勿論創作ですが主人公&ヒロイン役を演じた2人が背負った過去の黒歴史、本編で起きる各種ウッカリ描写と登場人物達がやらかした信じられない事故や事件は1部シーンを除いて全て実際に起きた事案を可能な限り忠実に再現した半分ノンフィクションなブラックコメディ作品で御座います。 流石に氏名や事件の舞台は全て変更して有るそうですがね……何か見てて馬鹿って幸せそうだなぁとついウッカリ憧れる奴も出て来るかも知れませんが御願いだから真似するのだけは止めましょう。 普通死にますので 】
☆ジョセフ・ファインズ(親と上の兄姉が全員有名な家の末っ子=6男坊)はともかくウィノナ・ライダーの自虐ネタ(境界性パーソナリティ障害⇒深刻なイジメで学校行けず、長年苦しんだ)は本当にギリギリです(汗)まあ笑い飛ばせる様になったのは良い事かな?
原題:THE DARWIN AWARDS
ダーウィン賞:93年から運営されてるサイトで毎年“適者生存”の原理に基づき事故死或いは子孫繁栄が不可能(まあ要するにチ○○が取れ……書けません)となったお馬鹿に捧げる名誉賞 ちなみにノミネート人数の2位はインド人で3位は中国人が占めてます。次いでロシアとパレスチナが続く訳ですが……まあ詳しくはサイトを直接閲覧下さいな。
アメリカ自主制作⇒劇場公開作品.
日本公開2007年.
☆シモネタも有るのでPG12推奨作品。
★本当は“アメリカ人に馬鹿は多い”という話では無く“色々歪んだこの国はヤケを起こす奴が多い”とまあそんな話で御座います。
5年前にマニアックな品揃えを誇る今は無きレンタル店でコレを手に取ったのは主人公達の人好きのする外観と“ダーウィン賞って何なんだろう?”という素朴な好奇心から シチュエーション的にはブラック臭の凄いドタバタコメディなんですが同時に“BAM(本来の意味は騒音或いは浮浪者ですが今では馬鹿或いは転落者の代名詞)”と蔑称されるアメリカの底辺や中間層に或いはセレブと呼ばれる成り上がりの成功者がついウッカリやらかした事でドツボに嵌まるとんでもないトラブルやあの国の病巣の1つとも言える“ボッタクリが状態化した保険業界の闇”と安易に従業員…しかも公務員すらも退職勧奨出来るシステム(労働組合の不備)と21世紀に入っても専ら移動は“車”なセールスマンや調査員のブラックにも程が有る職場環境を描いた物語でも有ります。
何故ダメリカの航空路線に鉄道網やバス路線にタクシー業界が廃れた産業になったのかは笑えない上にひたすら長〜い話になりますから追々別の物語で少しずつ取り上げるとして当時の私を腹筋が可笑しくなる迄追い込んでくれたのはコレと“1941”ぐらいのモノでした。天職奪われた心のバランスを⇒まあその内何とかなるよとさせてくれたと言う意味では命の恩人?なのかな。なお、2014年当時の候補者ノミネートはイラクに潜入したイスラム原理勢力…自爆テロ勉強会で誤って本物使って26人の殉教者を出した事例(結局却下)と対戦車地雷で治安当局の兵士がジャグリングに挑戦…爆発しどこかへ吹っ飛んだ事例(コッチは候補止まり)…で結局受賞したのは○○○をチタンのリングで締め付け○○となった英国人と度胸試しで線路で寝てみたオランダのフーリガンでした。適者生存の原則で馬鹿が減れば“人類は懸命な人”な存在と成り得る…………。
群れを作り進化の道を探る動物で有る以上ソレは有り得ないし異常個体は1定数出てくるよ♥とダーウィンは“種の起源”でちゃんと書いてるのですがナチスは信じていなかったね(苦笑)と言うオチを無理やり付けて本編あらすじに入ります。
【 自分はもしかしたら他人に比べ遥かに劣る底無しの大マヌケなんじゃないだろうか……そんな気分に追い込まれ自暴自棄になったり大量の…例えば“24”シリーズのDVDを肴にビールにピザを準備し呆けっとテレビを眺める無気力な生活を送った事は有りませんか? 大人になったらシャーロック・ホームズみたいな探偵に成りたかったこの物語の主人公⇒色々有って現在無職の“マイケル・バロウズ”が起死回生…もといほぼヤケクソで再就職の売り込みを掛けた相手は年がら年中保険の支払い請求を拒み続けるブラックな職場=保険会社でした。 】
★恥ずかしい話ですがいい歳こいて私未だにプロファイラーとメンタリストの区別が付きません。5年振りにこの映画再視聴してバロウズはどっちのタイプだろうかと色々考えこんじまったい(*_*)
どいつもこいつも空気読まないDQNが幅を効かせる犯罪大国なアメリカ合衆国で血液恐怖症を隠してでも成りたかった職業=サンフランシスコ市警殺人課の刑事&プロファイラーとなった彼“マイケル・バロウズ”が鼻血見てウッカリ気絶⇒ノースビーチの連続殺人犯を取り押さえる際に致命的なミスをやらかしたのは、よりにもよって大学の卒論で職場体験学習を兼ねたドキュメント撮影を続ける学生がカメラを回している最中の事だった。元々引き篭もり気味で体力もオケラ並み、想像が付かない犯人の姿を炙り出し取調べ室で理詰めで追い詰める才能は有るものの単独行動ばかりやらかし自分自身で犯人を抑えた経験皆無なバロウズはタイミング悪く新聞で面白可笑しく書き立てられた事が原因で勧奨退職に追い込まれる。ただでさえも景気が厳しい昨今、刑事上がりで不祥事をやらかした独身の中年男の再就職をフォローしてくれる組合(ちなみに警官は互助会有るけどね)はサンフランシスコには存在しなかった。
それから数週間……心折られ暇を持て余すかの様にパソコンサイト“ダーウィン・アワード”にのめり込み掲載された不可解な事案を閲覧し続けた彼が思い付いたのは自身の才能の売り込みを兼ねた保険申請の調査官への自薦。何故か未だに彼の撮影続ける学生連れて第1保険株式会社の営業主任に面会したバロウズは言葉巧みに自身の才能をフル活用し主任の秘密を暴き立てて、4週間の試用雇用をもぎ取る事に成功する……但し色々病気持ちで車運転もほぼ初めてな神経質なまでの心配性。本当は“安楽椅子探偵としての第2の人生を送りたかった”彼に与えられた課題は学生カメラマン連れて見ず知らずの相手……実は男女関係で色々やらかし成績優秀だけど外回りやらされてる会社の不良債権にしてヒロイン“シリー・テイラー”と組み不可解な案件を説いてみせろという無茶振りで有る。
黒髪でフレンドリーな美女だけど皮肉屋でオッサンじみた下品な振る舞いが大好きなテイラーとの合流場所はイリノイ州シカゴのとあるテナントビル。被害者がシビーコーラの自販機に潰され辺り一面スプラッタな事故現場を直視してしまい呆気なく気絶しテイラーに介抱されたバロウズは現場検証に訪れた捜査官達や警備員の笑い者になりながらも何故被害者がそんな場所で死んだのかあざやかに事件を推理して見せた。年収10万$の会社役員が何故自販機の下敷きとなったのか⇒よく止まる隣のスナック自販機から商品抜くのに慣れていたトラバースは、お金入れてもちょくちょく誤動作し商品を出さない自販機に切れていつものノリで腕を突っ込み盗難防止装置に引っ掛かった……ブチ切れた彼は自販機にドロップキック⇒転倒防止策が取られていない自販機は見事に倒壊したらしい。
ドサ回りの2件目はミネソタ州オルソン。冬場は雪に閉ざされ余所者なんか滅多にやって来ないド田舎で42年振りに発生した自動車…しかも購入したばかりの4WD車両強奪事件。他人が触れたレストランの食器使うのが嫌だから先割れスプーン持ち歩くバロウズは皆に笑われながら朝御飯。ハンティングに出掛け被害に会ったトム・スパロウに面会するが彼は凍結した湖に突き落とされ肺炎になり同行した友人は強盗に撃たれたらしい……そもそもドリル使っても割ることが不可能なまでに凍ってる湖で何故水に落ちる事が出来たのか? 全ての謎は湖の周りに木に引っ掛かって凍ってた多数の焼け焦げた魚達が教えてくれた。盗まれた車は何処へ⇒実はあまりの雪で獲物は捕れず、ならば湖で釣りでもと乗り込んだが穴が掘れない、知り合いから譲って貰ったダイナマイトで氷割ろうとしたら愛犬マックスが“取ってこい”と勘違いし車の下にマイトを落として逃げたから車は爆発水の中…慌てたスパロウは水に落ち助けようと自動小銃を棒代わりに差し出したら安全装置がかかって無くて……。
☆余談ですが此処で出て来るのはミネソタの名物淡水魚ウォーライ。白身魚で専らコーンフレークまぶして素揚げにするそうです。先割れスプーンじゃ食えません。
THE TRUTH IS OUT THERE 真実は其処に有る(笑)
3件目の事件はネバダ州ウェンドーバー。車移動はシートベルト着用で安全運転、流す曲はビリー・ジョエルと決めているバロウズの奇行に閉口しつつ辿り着いた事件現場は人里離れた砂漠のど真ん中。愛車紫のシボレーににJATO=航空機短距離離陸用補助ロケットブースターを積んだガソリンスタンド店員ハーベイ・ウェトストーンは何故そんな馬鹿な事を思い付きハンドル切ってお空へ旅立ったのか……全ては愛の為だったらしい(汗)辿り着いた余りに阿呆な事故の真相にブチ切れたテイラーは保険料支払い手続きを拒否。口論をやらかした2人はギスギスした雰囲気を漂わせながら次の事故現場へ向かう。
4件目…オレゴン州ユージン。いきなり成金となりセレブな生活をエンジョイする熟年夫婦のカーラは現金購入したキャンピングカーの巡航速度維持ボタンを“完全自動運転”と勘違い、酔っ払い旦那の○○○○を咥えたまま車は街の小さな歯医者に突入⇒手元狂ったドリルで患者が大怪我し歯医者は骨折…勿論2人も重軽傷(何処がどんな風にかは映画見て下さいな)を負ったという。何処をどう怪我したのか一目瞭然な余りに間抜けな事件の顛末に疲れ切った3人はヤケ酒を煽り…次いでにドライブインの受付嬢ゾーイに惹かれるモノを感じたけど中々踏み出せない童貞にイラッときたテイラーは強引なキスで彼の恋路を後押しするが……何故シャワールームのSMプレイに? 下手なピタゴラスイッチを凌駕する間抜けなトラブルにより電話交際となった二人に未来は有るのか? 全てはスタッフロールの後に始まるガンジス川での物語に注目です(…おい(汗))
実はバロウズもテイラーも結構おっちょこちょい? 道を間違えた挙げ句、車のタイヤはバースト…携帯電話は繋がらず自信満々にバロウズが取り出したアンテナ付属の風船は風に流され携帯奪い取りお空へ飛んでった。砂漠の夜はメチャクチャ冷える……車に乗せてた予備のガソリンタンクをウッカリ落として割った事に気付かないまま焚火に火をつけようとした3人の目の前で炎は車まで流れてゆき大爆発……幸いにもカメラマンが隠し持っていた衛星通信可能な新型携帯で救援を呼ぶ事は出来たが3人は半分凍った状態で5件目の調査地北の果てワシントン州タコマへと辿り着く。なお傍観者に徹しようとしたカメラマンはしっかりボコられた…ノリは殆ど“水曜どうでしょう”である。
犠牲者となったのは製材業や軍需産業が衰退しまともな仕事なんか何処にも無いこの街で大麻を売り捌きその日暮らしを続けるアラフィフコンビのサイモンとファーレイ。数年振りにやって来たメタリカのライブチケットをダフ屋に騙し取られ、どうしてもコンサートが見たかった2人は壁を登り気合い入れる為大麻を服用したが為に色々やらかしサイモンはライトバンの下敷きとなりあの世へダイブ。ファーレイは全身を骨折したのだと言う……あまりに惨めで間抜けな顛末聞いて積りに積もったストレスから大麻を服用、思いの丈をぶち撒けた二人は一夜を共にするが翌朝大喧嘩。其処へすつかり忘れてたノースビーチの連続殺人犯からの挑戦状じみた犯行のニュースを聞き付けたバロウズは没落に至った全ての元凶で有る犯人を追い詰めカタを付ける為、サンフランシスコへ舞い戻る……何故かカメラマンに誘われテイラーも付いてきた(笑)
もう逃げ回る人生はうんざりだ……奇しくも同じ結論に達した高所恐怖症でも有る元刑事と連続殺人犯の屋上での戦いはバロウズが勝利する。彼と一緒にアパートでロッククライミングに挑戦し人質となったテイラー助ける為の一か八かな無茶に巻き込まれ脳震盪を起こしたカメラマンは救急車で強制退場。肝心要のハッピーエンドを撮り損なったと悔しがるが其処に現れたバロウズと同じトラブルの匂いがする救命士に着目し新たな同行撮影を始めだした。その頃サイモンの事件を聞き付けメタリカの追悼ライブに招待されたファーレイは車椅子にギブス姿で幸せの絶頂にあったが……彼は未だ気付いていない。得意げにライターに火を灯すその楽屋(火気厳禁と書かれてるのに彼は文字読めなかった)の隣には大量の打ち上げ花火がセッティングされていた事を(笑)
あっ…何故か花火の爆発音が鳴り響くモトリークルー書き下ろしの主題歌エンドロールだけでなくその後もシュールなドラマ続きますので最後まで見てくださいな。
本編で書くのもアレですので後書きに記載しますが…映画本編でお馬鹿の1人…ダイナマイトで凍った湖で穴明けやって悲惨な目に有ったトム・スパロウ演じた“クリス・ペン”は本作が遺作になりました。主人公も反省してましたが薬物は危険です。




