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8マン すべての寂しい夜のために 92年

2014年2/19ガラケー投稿 2018年タブレット端末にて改稿11/16〜11/26深夜再投稿

【 小説版の出来は同時企画の“エイトマンAFTER(93年)”共々ハードボイルドな描写満載で感動出来たのに完成した映画は……なんつーか文化祭のやっつけ自主製作映画みたいな酷い作品でした “僕は機械なのか人間なのか?”というサイボーグ物定番の葛藤(アイデンティティ)をテーマにした原作と全曲書下ろしで熱唱したジョー山中の歌と特別出演した宍戸錠 コレが映画デビュー作だった宍戸開の熱演も全て台無しにしてくれたのは昭和初期レベルのポンコツ特撮と身体が固そうな主人公達による間抜け全開のアクション演出でした。 】


☆でもYouTubeでオリジナルのアニメ見てたら動きが全く同じだったんだよ(涙)つまり原作通りだからしょうが無いじゃないかと逃げる気満々だった訳ね。


日本劇場公開作品.

原作エピソード“登場”と“決闘”のリメイク.

小説版は8マンbefore-すべての寂しい夜のために

のタイトルで同年出版.

イラストは当時"右曲がりのダンディ"が人気だった

末松正博氏が担当.


 原作は1963〜65年まで週刊少年マガジンで連載…漫画担当(くわたじろう)の銃刀法違反による逮捕で打ち切りとなった平井和正&桑田次郎の人気コミック。63〜64年までアニメ&映画版も放映されましたが、主題歌担当の克美しげるが殺人事件起こして逮捕された事により一時は…となった物語です。ある意味呪われてると言っても過言では無かったんだよなぁ(泣)トドメとなったのはバブル時代にコミックを復刊させたリム出版の凋落でした。 実は知らなかったんだけどコレの初稿書いてる翌年に平井先生は永眠なされてたんですね…皮肉にも原稿書き直す為色々ネット漁ってたら訃報記事に出くわしちょっとショックを受けてます 追記しとくと新しいコミカライズも打ち切りになってます(泣) 


真幻魔大戦もウルフガイシリーズも未完の物語になりました。


東京ドーム貸し切りで行われた宅八郎に8マンやらせたイベントにマスゴミとライターしか集まらなかったという惨たらしい伝説を打ち立て、映画自体もあの宍戸錠が思わず“ショボい”と口を滑らせる程の酷さに試写会は阿鼻叫喚の渦。勿論採算がどうこうというレベルの収益は無理。巻き添え喰らったアニメ版の続編=AFTERも確かスペインに転売されて未だDVD化すら不可能な状況になってしまいます。


 そういや当時ネタにしようと思った理由ってリメイクされた“ロボコップ”が劇場公開〜何故か日本の節分イベントでお相撲さんと一緒に豆撒きしてるアレなテレビのニュースが切っ掛けでしたね(汗)ちなみに私未だにリメイク版見てません⇒2020年5月 漸く見ましたが何故メイド・イン・チャイナに(汗) 案の定欠陥品だったじゃねーか(T_T) まあ気が向いたらそっちの感想もどうぞ。


当時の話ですが、公開前にノベライズ版に嵌り両方のサントラCD買って堪能。期待感満載で映画の地方公開待ったけど結局ビデオ発売まで待つ羽目になり〜数カ月後に内容見て思いっきりズッコケた作品です。


映画原作小説はしっかり今風にリニュアル出来てるしジョー山中の主題歌も雰囲気出してて格好良かった筈なのに?博士が復活させた実の息子ケンの見た目がかなり痛いお笑い芸人。エイトマンの見た目がダイエットに成功したリアルドラえもんと成り果てたソレの一騎打ちは日本映画史上最低?の戦いになりました。二人共早送りで動いているのに致命的なまでに運動神経が無い様に見える体たらく。アニメ実写版の最低作品で“デビルマン”の名が上がりますがこっちの方が酷いかも…まああれから4年〜ルパン三世に鋼の錬金術師、ジョジョの奇妙な冒険やガッチャマンとか…本当に増えましたよねど畜生(泣)


✳世界規模だったらクリストファー・リーブ版のスーパーマン4にてクライマックスが月面で敵の核兵器(ニュークリア)マンと"足の踏み合い"対決というアレなエピソードやテレビ版のスター・トレックでアホな戦いが山程有ります。


✳コレ書いてた当時は動画サイトでもアニメ版しか検索出来なかったけど…フルで閲覧出来る様になりました(汗)但し英語吹き替え版のみですが…なんつーか私の記憶、かなり思い出補正で美化されてたんだ…ケンって小説版では精々10代半ばのイメージだったけど今見るとデビュー当時のくりぃむしちゅー有田哲平です。


 今回改稿に辺りストーリー思い出してみたんですが…原作版:CIAとNASA(笑)が極秘で開発してたサイボーグ取り返す為に谷方位博士の息子ケンを焚き付けサイボーグに改造“№9”として8号機と戦う展開を…リメイク版:8号機が成功したからグレて麻薬中毒で死亡したかな〜りいい歳した息子を復活させたら死んだ時に既に精神病んでたソレは…と変えちゃった展開は、なんか神崎将臣せんせが86〜87年に少年ビッグコミックで連載してた“重装甲兵XENON”の叶飛鳥vsジェイスン・ボードガルドのエピソードに色々かぶる様な気が……………うん多分気のせいですね。ええ(冷や汗)


一応ラストの決闘シーンと英語吹き替え版のオープニング見たけどアレのあらすじ書くのは流石に…という事で当時読んだ小説版を思い出補正でアレンジ(…まあアレから結構経ったから記憶曖昧だけどね。)してみました。


【 弾よりも速く動く身体に全てを見逃さない機械の目と破壊不可能な鋼の肉体を動かすのは無惨にも殉職した筈の若き刑事の断末魔の記憶。心臓の代わりに据え付けられたのは高温で稼働を続ける原子力電池。高熱による誤作動とメルトダウンを防ぐ為に常用しなければならない煙草型の冷却剤にはそれなりのリスクも有る……だがこの物語主人公.東八郎は残された最後の時間を彼女の為に駆け抜ける道を選んだ。その想いの全てが偽物であろうとも。 】


 また、雨が降っている…機械の身体(おり)に封じ込まれた亡霊ですら無い何もかも偽物であるこの私の人間じみた感傷を嘲笑うかの様に、あるいは代わりに泣いてくれているのか…本来この身体を受け取り第二の人生を謳歌する筈だった少年ケンと無敵の存在を創り出しながらも人の親としては最後まで愚かで無力だった谷博士の運命を。博士が既に人としての身体を捨てた存在=息子と同じ機械に成る事で歩み寄ろうとした事実を知ることもなくソレは脳を破壊され動く事を止めたのだ。


超大国で保管されていた古代遺跡(オーパーツ)の模造品であるその身体を私が手に入れたのは偶然の産物しか無い、とある犯罪組織の摘発に参加した私は自らの不注意によりより瀕死の重症を負い田中部長の懇願と私自身の願いにより電子情報として復活を果たした。名前も本当の顔も失った…いや不幸な最後を遂げた彼の意思のみで創り出された偽造記憶を持つ存在でしか無い私は以降、私立探偵の東八郎として、あるいは存在しない筈の8人目のロボット刑事・エイトマンとしての仮染めの人生を駆け抜ける事になる。


 多くの警官達を殉職に追い込んだ麻薬密売組織に鉄槌を下す為投入された私の前に立ち塞がったのが9体目の存在=ケンだった。全身を機械で構成された私と異なり頭部のみは生身の人間の様に見える彼は加速装置だけでなく重力操作やマイクロウェーブを使い私と互角以上の戦闘を繰り広げる。だがケンは私と異なり顔のみならず頭脳までも人間のままだった。


大量のデータを生身の脳で処理し切れず、煙草型の原子力電池加熱を制御する冷却剤を過剰摂取した彼は絶え間ない“自らの身体が死ぬ断末魔の記憶によるフラッシュバック”と無理やり機械に接続された事で生じた拒絶反応に苦しめられ、それを抑えつける為に攻撃性を増し遂には自身が身を寄せた密売組織の幹部達をも狂乱の末に殺戮しその被害者が通りすがりの1般市民にも及び始めた事で遂に破壊命令が下される。


 雨の降り続く外人墓地で行われた私とケンの戦いは壮絶を極めた。かつて想いを寄せていたさち子さんや田中警部、そしてやむにやまれぬ思いから死んだ筈の最愛の息子を殺人機として蘇らせてしまった谷博士も見守る中、彼がさち子さんに危害を加えようとした事で私のリミッターは呆気なく開放され殺戮モードとなり反撃開始、ギリギリの所でソレの弱点を指摘した谷博士の機転でケンはスクラップとなるのだけは免れたものの人間としての尊厳有る死を望んだケンは博士に抱き締められながら2度目の断末魔を迎えた。


冷却剤による記憶の混濁リスクは私にも存在する、いずれ8マンとしての2度目の人生も終わるのだろう。その時かつて存在した刑事の紛い物でしか無い私にはどんな最後が待ち受けるのか…ケンを破壊した8マンとしての私を見たさち子さんは明らかに怯えていた。だから私はいつか跡形も残さず消える道を選ぶ。


私が寂しい夜を迎える時 果たして誰か泣いてくれるのだろうか?



少々駆け足気味でお粗末な粗筋説明になりましが…再投稿はいずれ何処かでノベライズ版を再購入したらという事で今回はご勘弁下さい。


記憶の整理がついたら次はAFTERの小説版かな?



2019年10/24追記:映画版とは似ても似つかぬ名作だったと言うノベライズ小説版でのケンの死因は母親の無理心中に巻き込まれ……麻薬組織がケンを取り込んだ理由は自殺したボスの娘の復活…だけど二度目の生を与えられた彼女が本当に望んでいたのは、自身が犯した罪の償い……悲劇を目の当たりにしたケンは敢えて殺される為にエイトマンの前に立つ……という展開だったそうです。 諦めずに気長に探してみたいと思います。





2020年1/23追記 先日の事ですが宍戸錠さん亡くなりました。謹んで御冥福をお祈りします。 実は彼が役者として出てた作品で始めて見たのがよりにもよって此れです(苦笑) 私が彼に抱いてるイメージって"食いしん坊万歳"と"元祖ドッキリカメラ"でした DVDで見たいけど無いかな?動画サイトで探してみるかな。


2020年8/4追記 漫画家 桑田次郎せんせ 7月始め死去 ご冥福お祈りします


2020年12/4追記 謎のアクセス数に首傾げてたんですが宅八郎さんも今年8月に亡くなってたんですね 御冥福お祈りします にしてもカタギになると死去の情報遅れますね……当たり前の話ですが


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― 新着の感想 ―
[一言] 間違えて借りた「ヤマト復活篇」の劇場版が今の所凄く面白いと思う私は異端でしょうか・・。 劇場版だから分かりづらいのかも知れませんが、このヤマトって「二番艦」なのか悩みました。「新造」した方…
[一言] いや、実は思いだしたくもない作品で調べていないんです。 何か媚びた絵で、<波動エンジン>と<何かのエンジン>を合体させたヤマトで、民間人の脱出だったような・・・・。 好きだったんですけど…
[良い点] すいません(笑) 8マンは名前しか知りませんが、著者様の力の入れようが(笑) [気になる点] 平井和正の長編で完結したのは 「未来樹の女神」しか記憶にないんですよね。 内容はサッパリ覚…
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