表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/1231

遠すぎた橋 77年

2014年3/13ガラケー投稿 2023年7/17タブレット端末にて改稿開始〜7/19脱稿

本当に偶々ですが日本語吹替版収録したバージョン入手しましたので思いっ切り手を入れました

【 原作はコーネリアス・ライアン執筆の第二次大戦における西部戦線3部作 史上最大の作戦/遥かなる橋/ヒトラー最後の戦い の第2幕に充当する作品 ですが映像化に当たりアーカット少将筆頭に当時の作戦参加者と親族達が押寄せ此処は不味いのでこう変えくれと色々介入 トドメに高額ギャラに釣られた出演者が寄ってたかって監督と脚本家の撮影や演出邪魔した挙げ句上映時間と製作予算が超過 辛うじて採算は取れたもののシリーズ3作目は映画製作されぬまま今に至ります そもそも負け戦って当事者生き残ってると滅茶苦茶面倒くさいことになります 】


★作戦失敗の元凶=バーナード・モントゴメリー元帥が子爵として亡くなったのは76年 映画撮影も終盤を迎えてから……せめて後1年早く、くたばってくれたら多少は公正に書けたのにというのは原作者と監督のいつわざる本音 なんせ原作と違いブラウニング中将が無能な上司役に仕立てられましたので(笑)


原題:A BRIDGE TOO FAR

遥かなる橋

イギリス/アメリカ合作 劇場公開作品

同年日本劇場公開

原作:コーネリアス・ライアン著 A BRIDGE TOO FAR 1974年

実質的にこれが3部作最後の刊行になります。

日本では早川文庫にて1980年に上下巻刊行

❖1978年水曜ロードショーでTV放映


 令和5年7月17日 そもそも日本語吹替収録版購入する羽目になったのは、この三連休に野暮用続いて食糧その他の買出しすら不可能だったからなんですが 愛用してた鉛筆削りの刃が殆どなまくらに 砥石でどうこうするのも元々薄刃だから限界あったし此れぐらい摩耗したなら買い換えた方が早い それでジュンク堂まで出掛け余計な散財したついでにブックオフまで脚伸ばし ジェームス・コバーンvsチャールトン・ヘストン(勿論吹替版は小林清志さんvs納谷吾郎さん)の"大いなる決闘"購入するついでにふらふらと だってロバート・レッドフォードの吹替担当してるのが広川太一郎さんだよ 面白くない筈が無いじゃないか 


帰りは台風4号と此れから発生する5号成りかけの影響で次々押寄せるスコールの餌食(苦笑) 雨粒直撃で顔が痛い色々染み込んで気持ち悪いと愚痴りながらも自宅まで何とか辿り着きシャワー浴びて軽く駆け足状態でコンディション確認ついでに視聴 晴天と土砂降りが交互に押寄せる中で堪能させて頂きました なお吹替版はナレーション割と説明過多気味ですが オリジナルの英語音声&出来が微妙な日本語字幕版よりは誰が何処に降りどの橋を制圧しようとしたか分かり易い 部隊名や指揮官の名前も敢えて追加してるので初めて視聴するなら此方の方がお勧めです 多少アドリブも入ってるから感情移入し易いしね 惜しむらくはラストシーンの聖歌や死に掛けの将兵に従軍牧師が囁く末期の祈りまで吹替やってるから蛇足気味で画竜点睛に欠けた所も無い訳ではないのですが此れはこれで悲壮感増したかな


私がこの作品を初めて視聴したのは高校生の頃、80年代中頃にVapビデオで字幕版と吹き替え版が登場し当時偶々非番だった父と2人で延々続く3時間近い思い上がりと思い込みにより圧倒的戦力差で優位だった筈の連合軍が壮絶な負け戦に陥る様を口をあんぐりと開けたまま見入る事になりました。 その後近所の古本屋で早川文庫の上下巻を購入 “ヒトラー最後の戦い”もそうでしたが腰を据えて敵味方複数の証言から歴史を再現する内容で結構長い間愛読書として楽しませて頂いた物語 予告編再生可能なサントラ盤は未だに手元に残ってます。 尚、こんな映画が有る事自体は小学生の頃から知ってました 家の近所から那覇市内線のバスターミナルまで続く1本道 今では片道2車線化とモノレール建設に伴う道路の更なる拡張で当時の建物は何一つ残ってなんかいませんが公開当時はその道沿いの巨大看板に半年近く細密画風の宣伝看板が設置されており その向かい側には来客が多い我が家御用達の鮮魚店が有ったから買い物に付き合わされ度々車の中からソレを眺めていた幼い頃の記憶が有ります。



【 後年なるべく史実に添った形でマーケットガーデン作戦をアメリカ陸軍空挺部隊視点で描いたドラマと違い、色々当事者の検閲入るしがらみだらけなフィクションと化した本作の売りは 当時の風景を残した場所を巡り歩いたオランダロケとCGなんて欠片も存在してない時代だから文字通り物量で再現した3ケ国の将兵達による70年代後半仕様のパラシュート使った降下映像 流石に本物の人間は精々数十名程度で後は精密に再現されたマネキン……とは言えDVDを拡大した程度じゃ絶対区別付かないと思います 】


★滅茶苦茶重く鈍そうな第二次大戦時仕様の其れは"バンド・オブ・ブラザース"を参照に 但しあっちは専らCGなので比較には成りえません


 1944年9月 莫大な借金を踏み倒す目的で始まったドイツのアドルフ・ヒトラーを首魁とする侵略戦争=第二次世界大戦 ヨーロッパ戦線はクリスマス迄に終焉を迎える筈だった 東部ではソ連軍による将兵を使い棄て民間人すらも弾除けとする後先考えない総力戦が続き イタリア戦線も既に南部は降伏し傀儡政権はジリ貧で大勢は決している ノルマンディー上陸作戦を皮切りに始まった連合軍の快進撃は留まる所を知らず3方で無益な遅滞戦闘を続けるドイツ陸海空軍はその多くが戦意を喪失 占領地からは彼等のみならず支配階級気取りだったドイツ系住民や弾圧政策に加担した多くの人々が安全保障を求め軍に同行 だが予想以上に勝ち続けた事による弊害も始まっていた


厳密に実施された戦略爆撃機による鉄道と幹線道路の完全破壊 フランス全土を遊軍と化したドイツ西方軍の事実上の巨大捕虜収容所とする当初の計画は レジスタンスの扇動により決起した暴徒と戦後の絶対的な主導権を欲したド・ゴール将軍率いる自由フランス軍の独断専行によりパリ解放と言う大ポカやらかし ドイツ軍は其れなりに装備失ったもののその大半は徒歩で脱出し味方と合流 ユダヤ人を始め東欧地域で強制労働により大量生産された新装備を入手 その中にはパンツァーファウストや後にソ連圏で大量生産されたAK47自動小銃の原型となる突撃銃も含まれる アメリカからの多くの支援物資を飲み込むフランスというお荷物 進軍しようにも列車は走れず道路は寸断され ガソリンも補充兵力と弾薬もトラック頼りで一向に最前線には届かない 双方が半ばお休み状態となったがためにドイツ軍は部隊を再編成 敢えて私見で書き加えるが 平成から令和にかけてウクライナやジョージアを侵略した露助同様にナチス・ドイツは表沙汰になれば民族根絶やしと成り兼ねない程の罪業を重ね過ぎた だから無条件降伏は到底受入れられない



 灯火管制と夜間外出禁止令が厳命され見付かれば女子供ですら処刑されるドイツ軍&オランダ・ナチ党傀儡政権下なドイツ国境近くの街アーネム 騒音と振動に飛び起きたレジスタンスに協力するとある1家を喜ばせたのはナチ協力者とその家族をメインとしたドイツ軍の撤退 持ち出せる物は何もかもと消防車や家畜連れ 荷車に山と積まれているのは占領地から略奪した家具や食糧 だが戦線崩壊のパニックはヒトラー総統暗殺未遂事件後に起きたゴタゴタにより西方軍司令官に再任命されたゲルト・フォン・ルントシュテット元帥の着任で収まってしまう ドイツ軍再編成の情報を伝えるオランダ・レジスタンスからの報告書は連合国軍総司令部のアイゼンハワー元帥やとことん相性が悪いアメリカ第3軍司令官パットン将軍の追い落としを図るイギリス=モントゴメリー元帥とその取巻きにより握り潰された 


最早ドイツ軍は壊滅状態 オランダ全土を僅か4日で制圧 尚も徹底抗戦を貫こうとするナチス・ドイツの重要拠点ルール工業地帯を占領し今年のXmasまでに戦争を終わらせる モントゴメリー元帥が思い付いたバクチそのものな作戦案を後押ししたのは 1944年4月8日からオランダ・ハーグより毎日平均16発がロンドンやパリに撃ち込まれるV2ミサイルの脅威 とかく迎撃そのものが不可能なアレを止めるには製造元と発射基地を抑えるより他の有効手段が見当たらない 44年9月、遂に承認は下りたものの冬季の悪天候で何もかも台無しとなる前に作戦終わらせないといけないから準備期間は僅か1週間 何もかもが付け焼き刃なマーケットガーデン作戦はたった1本の道と5つもの橋を英米ポーランドの空挺部隊35000名とイギリス第30軍団の機甲師団と同アイルランド機甲旅団そして歩兵師団により4日間で奪わなければならない 対するドイツ軍は再編成のため連合軍の大規模空爆の心配がないオランダに第2SS機甲師団が滞在中 だが地元レジスタンスに第1空挺軍団の分析官フラー少佐の警告はまたしても黙殺 上官フレデリック・ブラウニング中将に直訴したフラー少佐は精神疾患を口実に長期休暇命じられ司令部から追い払われる


8月にレジスタンス主導で決行されたワルシャワ蜂起を露助含む連合軍が黙殺して以降、モントゴメリー元帥とその取巻きに不信感を顕にするポーランド第1パラシュート旅団率いるスタニスラウ・ソサボフスキー准将 お粗末にも程が有る作戦内容を知らされ今度こそ俺は死ぬんだと自棄酒煽る第101空挺師団502連隊第2大隊F中隊長グラース大尉を宥めるエディ・ドーハン軍曹 イギリス第1空挺師団長に2ヶ月前に着任したばかりのロイ・アーカート少将は訓練でグライダーや飛行機に乗る度に乗り物酔いに苦しめられていた 他にも原作には勿論多数の登場人物が出て来るがその辺りは26話編成の1時間ドラマでも無い限りフォロー不可能だからばっさりカット 同じく上官(リッジウェイ)が太平洋戦線に引き抜かれ初めての指揮官職に舞い上がるアメリカ第82空挺師団長ジェームズ・M・キャビン准将 後に貧乏クジ引かされるイギリス第1空挺第2大隊長ジョン・フロスト中佐は手荷物にタキシード持って行くか本気で悩み副官の傘男ハリー・カーライル少佐を呆れさせている 当初1万を越えるC47輸送機とその倍の貨物輸送グライダーを動員させる計画は占領地への補給優先で上手く行かず 動かせるのは半分以下の5000機にグライダーは僅か2500機 此れでは1日で全員を送りこめない 降下作戦は3日に別れ逐次投入となったと知り怒り顕にする第101空挺師団長マックスウェル・D・テイラー少将


かつてドイツ軍部隊が同じルートでオランダ占領目指し大損害を被った史実を熟知してるイギリス第30軍団率いるブライアン・ホロックス中将は部下の不安感吹き飛ばそうと敢えて豪放に振る舞うが 先陣担うアイルランド近衛機甲大隊率いるジョー・バンドール中佐にはこの戦いは酷い事になるとこっそり打ち明ける 1944年9月17日の日曜日 本来なら夜明け前か夜半に行われる降下作戦はイギリスで発生した霧により真昼間の奇襲攻撃 24ヶ所の飛行場から舞い上がる約7000機もの空の無敵艦隊には肝心要の護衛戦闘機が付いていない 初日は対空砲火により貨物グライダーが軒並み落とされ2日目以降の降下作戦はドイツ空軍戦闘機と対空砲火により連日大損害を被ることになる 地上からパラシュート部隊を支援する形で進軍開始する近衛機甲大隊に手痛い損害を与えるドイツ軍の対戦車砲とパンツァーファウスト 映画では即座に駆け付けた戦闘爆撃機が森ごと吹き飛ばすのだけれど 4日間で100kmを走破しアーネムの橋を片方だけ何とか占拠したフロスト中佐率いる第2大隊に合流する予定は初日から頓挫 そもそも行く先々で解放軍歓迎する民衆が邪魔となり中々前に進めない


ドイツ軍側もヒトラー総統暗殺未遂事件以降 自分もいつか暗殺されるのではと妄想駆られてる正規軍の最高指揮官ヴァルター・モーデル元帥はパニック起こし戦線離脱 狂った上官宥めるルントシュテット元帥の気配りは精彩を欠き 事実上動いてるのは第2SS機甲師団を率いるヴィルヘルム・ビットリヒ親衛隊中将とハインツ・ハルメル親衛隊少将(映画では敢えて偽名カール・ルードヴィヒ少将 左翼の戦犯家族狙ったナチ狩り避けるため)に空挺部隊のギュンター・ブルーメントリット少将が対処に追われる 2日目に漸くアーネム西13kmに降下した後続出迎えるイギリス第1空挺師団のアーカート少将等を苦しめたのは貨物グライダー全滅による装備紛失と最初から明らかに欠陥品だった無線機の不調 そもそも英国製の無線機は砂漠向けで湿気に樹木による電波障害に加え何よりも海抜マイナス数メートルのオランダでは全く使い物にならない アーネム橋に取り付いたフロスト中佐等と何とか連絡を…… 自身が先導し連絡役で動き回るアーカート少将はドイツ軍のパトロール部隊と遭遇し地元レジスタンスに匿われ捕虜になることは免れたものの部下を失い2日間連絡途絶


アメリカ第82空挺師団も幾つかの橋は確保したもののナイメーヘンの橋には既にハルメル親衛隊少将率いる大隊居座り小競り合い中 最初の橋ヴィヘルミ川に掛かるゾン橋は占拠目指したアメリカ第101空挺師団の真ん前で木っ端微塵 幸いにもアメリカ軍の無線は普通に通じたのでやって来るバンドール中佐率いる近衛機甲大隊に浮き橋の輸送を懇願 日本語吹替版だとより土建屋風味がマシマシだけど葉巻き加えたまま親方と化したテイラー少将の陣頭指揮で夜を徹して行われた土木工事により近衛機甲大隊は最初の橋を通過 既に予定より36時間ものタイムラグ 空挺101師団は吹き飛んだゾン橋以外の橋探し川沿いに布陣するドイツ軍機甲大隊と正面衝突 既に多くの戦死者を出していた 瀕死のグラース大尉を回収し野戦病院にジープで駆け付けたドーハン軍曹は端から此れ死んでるぞと諦めムードの軍医脅し診察懇願 その後緊急手術で頭の弾丸摘出し命拾ったグラース大尉はアメリカ本国へ送還 軍機違反犯したドーハン軍曹は軍事裁判に掛けられる筈だったが軍医も憲兵も余りに多くの戦死者見送ったので温情措置を 何とか救援チームと合流 本隊に復帰したアーカート少将を追い詰める敵機甲師団 無線通じないから補給物資はみすみす敵の手に


アーネム橋でドイツ軍機甲師団相手に絶望的な抵抗続けるフロスト中佐達 銃撃戦は容赦なく逃げ回る民間人をも巻き添えに 冒頭登場したレジスタンス1家は妻が砲撃の巻き添え喰らい息子は流れ弾で即死 1人生き残った家長は他の人々と共に遺体を回収し負傷者を助け出し搬送続ける 第1空挺師団本隊も包囲され死屍累々 オランダ人のヤン・スパンダー医師は4人子供育ててるケイト・ホルスト夫人を看護婦兼助手としてイギリス軍将兵達の治療に奔走 イギリス本国の天候不順で遅れに遅れたポーランド第1空挺旅団含めた第3波を出迎えたのは掻き集められた対空砲火とメッサーシュミット戦闘機 ポーランド軍は結局本作戦で降下した3000名の大半を装備ごと損失 9日間における戦闘を終え第30軍団に合流出来たのはソサボフスキー少将含む僅か30名足らず その多くが戦火に斃れたか負傷しドイツ軍の捕虜に 大量の爆薬仕掛けられたナイメーヘン橋を奪取すべく全滅覚悟で行われた第82空挺師団504連隊第3大隊を率いるジュリアン・クック少佐による手漕ぎ舟艇使った河川突破と敵前上陸 このまま全滅するかに見えたクック少佐等を救ったのは駆け付けた戦車大隊 皆此処で吹き飛ばされる筈だったが爆薬は起爆出来ずナイメーヘン橋を漸く奪取 アーネム橋まで後18km ライン川ではドイツ軍に包囲されたイギリス第1空挺師団を救うべくソサボフスキー少将等ポーランド空挺旅団残余と第3波降下部隊がゴムボート使った壮絶な医療物資輸送と負傷者救助


文字通りドイツ第2SS機甲師団相手に刀折れ矢尽きるまで戦い抜いたフロスト中佐達は1握りの僅かな無傷の将兵達を逃がしビットリヒ親衛隊中将等に降伏 負傷し敬礼すら不可能なフロスト中佐にビットリヒが差し出したのはイギリス軍が補給品として投下したチョコレート ナイメーヘン橋を突破した第30軍団の機甲師団はソサボフスキー少将等と合流 此れで漸くアーカート少将等の救援へ迎えると意気上がる彼等の戦意を容赦なく圧し折ったのは敵より先に音を上げたブラウニング中将を中心とする連合国軍上層部 既に戦車だけで88両、輸送機に至っては500機を失い此れからやって来る悪天候で航空支援すらままならないと判断したモントゴメリー元帥は作戦終了命令を出した イギリス第1空挺師団は歩ける者のみ大雨降り注ぐ中の夜間脱出 負傷兵と従軍牧師に衛生兵や軍医達は彼等と共にドイツ軍に降伏 多くの部下失いボロボロの姿でブラウニング中将に戦況報告に現れるついでに上層部弾劾する気満々なアーカート少将を笑顔で出迎えるブラウニング中将のやり切れないお褒めの言葉 実はこのシーンフィクションだったので此処では敢えて省きます 


瓦礫の山と化したアーネムの街から辛うじて生き残った民間人が連合軍の占領地目指し歩いて脱出 結局オランダ全土が解放されたのは1945年5月3日 その4日後にベルリンは陥落しヨーロッパ戦線はひとまず幕を閉じる エンディングで描かれる負傷兵達の姿と何もかも失ったヤン・スパンダー医師やケイト・ホルスト夫人と4人の子供達 彼等の戦後は苦難に塗れたモノになった。




❖結局オランダの港アントワープは冬前にカナダ軍が中心で奪還 冬の海からの上陸作戦となったせいで、死者行方不明者は1万2千人以上 モントゴメリー元帥は彼等からも無能と蔑まされることになる V2ミサイル発射とその被害はオランダ解放で漸くストップ ルール工業地帯〜ベルギー地下工場で見つかった大量のミサイルはアメリカ合衆国が持ち帰りリサイクル 露助は技術者拉致し其々が弾道弾ミサイル開発に活用してます


❖ドイツ軍とイギリス第1空挺師団が壮絶な犠牲者数出しながら攻防戦繰り広げたアーネム橋とライン川 実はオランダ・レジスタンスとまともに連絡取り合ってたらイギリス軍はあれだけの犠牲出さなかったしルール工業地帯は簡単に連合軍の手に落ちた 5km程下流でドライエル・フェリーが終日運行しておりアーネム在住以外のオランダ人達は普通にドイツを行き来してたんだけど双方共に知らなかったんだよ


❖2024年1/10追記:当事者達とその遺族からの介入が滅茶苦茶多くアッテンボロー監督にしてみれば色々悔い残る迷作だけど まさか能登半島大地震で頭の足りない自称映画評論家の町山智浩に引用された挙げ句、ネットニュースや動画投稿サイトで軒並みよってたかって揚げ足取りのネットリンチが始まるとはね(苦笑) そもそも映画評論家がこんな発言する事自体が恥知らずな振る舞いだけどそれはさておき 勿論パラシュート投下による支援物資輸送及び自衛隊送り込みなんざ80年前ならともかく現在の常識的にアホウの極み 本当に有効なのは熊本地震でも活躍したティルトローター機オスプレイなんだけど未だ不具合の原因分からないとかで飛行禁止状態 やはり後継機の量産と投入が待たれるかな?


と言う訳で上映時間168分 約2時間半の長丁場だけど登場人物滅茶苦茶多いので延々10年近く手直しに踏み切れ無かった物語の再構成 あくまで我流ですのでなるべくなら本編見てからお読み頂ければ幸いです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 「史上最大の作戦」はデジタルカラー版を持っている程好きなんですが、この作品は(笑) 原作は最高なんですけどね(笑) [気になる点] 「三部作」だったとは「原作」も含め知りませんでした! …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ