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鋼の錬金術師/嘆きの丘の聖なる星 11年

2017年3/27~3/30ガラケー執筆にて執筆し深夜脱稿 3/30.10時投稿

物語クライマックスのアシュレイ暴走の原因についてはあくまでも私の推測です。…後半戦はかなり説明不足で場面が展開致します。時間配分ミスったねきっと。

【 今更でお恥ずかしい話ですが…師匠物語でド嵌まりしまして第2シーズン版から視聴中です。という訳で予備知識はほぼ皆無な状態でも普通に観れる作品ですよ。ところで嘆きの丘<ミロス>と読むとは思いませなんだ。 】


日本 テレビアニメ 劇場公開用オリジナル作品

英題:FULLMETAL ALCHEMIST THE SACRED STAR OF MILOS

ちなみにこっちにはビオス<ギリシャ語で生命の意>の丘という水牛アトラクション兼植物園と洋ラン販売店がありますのでタイトル聞いた瞬間コーヒー吹きました。


 タイトルでも白状しましたが本当に今更な話です。ごめんなさいね、第1シーズンはぽけっと観てた第1話と最終回のエンディング部分しか覚えておらず、人体錬成とやらに失敗し兄は手足と身長。弟は身体そのものを無くし魂だけが鎧に宿る凸凹兄弟のイメージしか有りませんでした。勿論雑誌少年ガンガンで連載~完結迄の大躍進とドタバタについても最近知ったばかりですよ。ええ。


念の為書いときますが悪意しか感じない実写版についてはこれっぽっちも興味ございません。多分殺されても見ないなアレは。レンタル店にて連続して続く物語の膨大な巻数はちょっと引きました(笑)まあドラえもん程じゃないけどさ。


人気作品…自他共に認めるへそ曲がりな感情が邪魔をし「ならいずれどっかで嵌る機会もあらぁさね。無理に観る必要もねぇわな。」と特に興味も抱いて無かったのですが異様なテンションの予告編。DVD9巻表紙の謎な軍服美女が妙に気になりレンタル。


師匠…イズミ・ハーネット(ちなみに視聴段階で彼女がエルリック兄弟の師匠とは気付かずてっきり母親だと思ってました(笑))若かりし頃単なる勘違いで、特殊部隊や熊.狼の群れが山野を彷徨く真冬のブリックス北壁と呼ばれる山岳地帯で1ヶ月ものサバイバル。


パトロールチームに弱肉強食がルールと銃向けられたから容赦なく装備と食糧追い剥ぎし狼達の獲物を横取りしまくり、遂には群れのリーダーの座を巡り狼と一騎打ち。ウサギを走って捕まえ、遂には冬眠から目覚めた羆を素手で仕留め山の王者となり生還……実は錬金術師の修行とは全く無関係だった為、原因作ったプロレスジジイをぶちのめし、とある街へ。


「お孃さん羆落としましたよ。」と優しく声をかけてくれたアイパッチの筋肉紳士・精肉店主人ジグ・カーティスに一目惚れ。結婚しましたな描写を最高の画質と豪華極まりない音楽に重厚なナレーションで見せられまして、画面見ながら悶絶する羽目となり本編に興味持ちました……笑い過ぎてそろそろ6つに割れそうな私の腹筋にトドメ刺してくれやがったのがブリックス北壁要塞の女王.師匠物語でイズミと死闘を繰り広げた(食糧奪われプライドズタズタ…)特殊部隊の親玉。オリヴィエ・ミラ・アームストロング少将の登場シーンです。


…正直あまりの男前振りに呼吸困難になりました。うん、脱線しまくり何時まで経っても本編に進めない


 映画版については最低限の予備知識。身体を失った主人公達が最年少の国家錬金術師として軍(厳密にはロイ・マスタングの保護下)に所属。錬金術師による犯罪捜査に関わる仕事をしながら自分達の身体を元に戻す方法を探している事。ある事件の捜査に関わった事から賢者の石と呼ばれる忌まわしい技術に嫌悪を抱いている事を押さえておけば楽しめる内容となっています。ちなみに外見はそっくりですがミロスの遺産と呼ばれる鮮血の星とは似て非なる物です。


本編では色々面倒でややこしい展開がありますが今回の物語の主役はエルリック兄弟というより隣国クレタとアメストリスの領土紛争に巻き込まれ国を滅ぼされたミロスの民。そして彼等と共に立ち上がった元追放者“ジュリア・クライトン”という女の子がメインの物語です。ある程度は単品として普通?に楽しめるアクション優先の物語ですから基本的に本編のキャラクターは顔見せだけ…そこら辺りを色々指摘する人もいますがまあ私みたいな初心者向けの映画だと思います。


 因みにミロス=嘆きの丘なんて妙な副題が付いてる理由ですが本編の説明とは別にモデルとなった古代ギリシャ文明の島メロス(ローマ言語ではミロス。あの女神像ミロのヴィーナスは彼処でローマ軍が発掘)は紀元前416年.当時スパルタに友好的だから民主政治に逆らったというだけの理由で全ての島民男性がアテネ軍に皆殺しにされた記録が残っています。


後年ギリシャ全土を武力制圧したローマ軍が史跡や書類資料.文化保存の為、調査に乗り出すまで遺跡が存在する事も虐殺の史実すら忘れさられるところだったのですよ。アホな宗教団体弾圧したり愚物皇帝が色々やらかしたりしてますが怪しい新興宗教や移民を名乗る棄民が大量に流れ込みモラルハザードや政情不安が起きる前のローマは現在のアメリカ合衆国以上の文明国でした。


今のEUの体たらくを見ているとローマの軍人が残した名言“歴史は繰り返す。過去を真剣に学ばない国はいずれ同じミスで滅ぶ。それはローマも同じだ”の意味が良く判ります。確かスピキオ・アフリカヌスだったかね。もっとも某半島か民●党並の阿呆政治家が台頭した時代でしたから陰湿な嫌がらせ受ける事になりました。


とまあ色々書いては見ましたが惜しむらくは…ゲスト優先しきれなかったせいか微妙にジブリ風な物語となりました。ギャグ皆無に家入さんのナレーション無し。本編主人公エドワードの役割は今回“銭形のとっつぁん”弟アルフォンスの役割は“ルパン三世”です“カリオストロの城”やりたかった訳ですね。しかも製作メンバーの大半が例の阿呆共の醜い内紛でジブリリストラされた連中じゃないか、と思うんですがどうなんでしょうか?


 まあ実は第2シーズン版の1巻~3巻観てからこの映画版見ましたからギャップが酷くて大変でした。もしかしたらマンガ版も知らないお客様向きかも知れませんね。これ。…という結論が出た所でストーリー説明に入ります。興味無い方はバックして下さいな。では。


※メロス包囲戦と呼ばれたアテネ軍のミロスの民虐殺行為。男性は赤子まで皆殺し、女性は全て奴隷として島から連れ去ります。動けない者や商品価値の無い者はなぶり殺しです。結果虐殺以前の歴史は失われました。


【 映画本編が異様なレベルでシリアス寄りですから小見出しでふざけます。主題歌は昭和マンガ映画の定番《ハガレン音頭》にするべきでした。本編とは無関係にお祭りのノリ必要よ。今回は特にね。 】


 手に入れた者に“大いなる大地の力と不死を約束する”聖地を抱える都市国家ミロスの“鮮血の星”を巡り隣国クレタとアメストリスによるパワーゲームの舞台となったミロスは数百年前にクレタ軍に併合された。残された物は“鮮血の星”捜索の為掘り尽くされた不毛の大地と穴掘り奴隷として酷使され尽くした挙げ句、不要とされ谷底のスラムに押し込められた不幸な人々。


物語の冒頭は侵略するアメストリス軍の矢面に立たされ再び犠牲となるミロスの光景。錬金術の研究をしていた事で地元で孤立し迫害されていたクライトン一家は戦争の最中、支配者であるクレタ軍に保護され生活援助を受けながら《鮮血の星》の研究を続ける為、谷を離れた。人々の怨さ(口に差と書きますが携帯では変換不可…スイマセン)の声.追いすがる彼等を射殺するクレタ軍の残虐行為を見ぬ振りをしながら…。


この物語の主人公クライトン一家の娘“ジュリア・クライトン”は本編の5年前、再び悪夢の光景を目撃します。殺された両親、襲撃された兄アシュレイの断末魔を目撃した彼女は意識を失い真相を知らぬまま歳月は流れてしまいます。


 そして舞台はそれから5年後.アメストリス首都セントラルへ、街では収穫祭のバカ騒ぎの最中、刑務所で爆発事故?が発生。偶々近所に滞在中だったエドとアルは現場へ急行中に明らかに逃走中の囚人メルヴィン・ヴォイジャーという事になっている人物との戦闘に突入。見慣れぬ術式を使う逃走者は2人の攻撃をかわし姿を消しました。


 刑事犯向け一般房に紛れ込んでいた錬金術師によるテロ事件の捜査に駆り出されたのはアニメ本編でも影が薄い焔の錬金術師ロイ・マスタング大佐とその副官リザ・ホークアイ中尉。例によって容疑者を最後に目撃したエルリック兄弟も駆り出され監房から露骨に怪しい新聞を発見。切り抜かれた写真の人物。西部の街テーブル・シティに密入国失敗し逮捕された手掛かりになりそうなクレタ人。ジュリア・クライトンに面会する為、エルリック兄弟は国境の街テーブルシティへ向かいます。


まんまグラウンドキャニオンの西部に列車が差し掛かり車内の身分証明書確認作業を切っ掛けに抵抗運動を繰り広げるミロスのレジスタンス&黒蝙蝠と呼ばれるミロス抵抗勢力の空中機動部隊。弾圧するアメストリス西部派遣憲兵隊。謎の人狼キメラに列車に潜んでいたメルヴィンによる四つ巴の戦闘が始まり大量の犠牲者。巻き添えでミンチになる者続出の血まみれな展開に……狼キメラが機関車部分と運転手を破壊した為、列車が暴走。


エドとアルの活躍でかろうじてホーム突入の大惨事は免れたものの狼キメラが逃げ出しレジスタンス勢力vsアメストリス西部軍vsメルヴィンの三つ巴となった戦闘は街の住民を巻き込みながら密入国者収容施設破壊&集団脱走のドタバタ展開となります。


※なんか改めて書き記してみても忙しいシーンが連続して疲れました。緩急つけない連続アクションってこの映画に必要なのかね?気分転換に借りてきたスターシップオペレーターズがあまりに酷かったからそれよりはマシ(笑)となりましたけどな。とにかく時系列通りに物語書いたら読む方も疲れますからちょっと整理してペース落とします。実際の映画はこの三倍速の早送り展開です。テレビシリーズなら五倍速レベルですなこれは。


【戦闘に巻き込まれ墜落死直前のジュリアはルパン走りのアルフォンスが救出しますが結局メルヴィン共々崖からダイブ。エドワードもそのまま崖下の世界へ。】


 メルヴィンは崖から落ちたジュリア&アルフォンスを救う為、錬成術を駆使。彼の正体はジュリアの兄.殺された筈のアシュレイ・クライトンでした(感の良い人は監獄に残された遺留品.以降のやり取りで気付いたと思いますが黙ってようね。話進まないし。)クレタ人も自分達を白眼視したミロス人も信じない兄と再びミロス人の暮らすスラムに戻りレジスタンス勢力に参加する妹。


 古代ミロスの栄光の源となった《鮮血の星》製造ノウハウの秘密を知るアシュレイを追うクレタ軍の特殊部隊“狼キメラ”との追撃戦を繰り広げながら、アシュレイは結局妹ジュリアに説得される形でレジスタンス勢力に協力。遺跡があるアメストリス占領地帯=テーブルシティへの潜入計画を進めますがアルフォンスとエドワードは彼等の襲撃計画に反対します。


 数百年にも及ぶ迫害と弾圧のミロスの人々の悲惨な現状に同情しつつも、もしクライトン兄妹の言う《鮮血の星》の正体が《賢者の石》と同じ物だとしたら…その材料は大量の生け贄=生きた人間を代償に錬成する憎悪の結晶。製造方法を知るアシュレイとのやり取りで《鮮血の星》が大量の人間を殺戮する事で精製される《賢者の石》の劣化品だと知った二人はその欠陥…飲み込む事で効能が発揮されるが意思が弱ければ石に込められた生け贄の憎悪に捕らえられ暴走し破滅すると警告しますが彼等の意志は固く襲撃は強行されます。


【物語が異様にややこしくなった原因はセコい悪党でのび太の癖に生意気なピーター・ソユーズ少佐と裏切り者アトラスの暗躍です。実は…って展開コロコロ替えるな。】


 同じ頃、遺跡の秘密を知るアメストリス西部軍の責任者.ソユーズ少佐。崖の対岸で極秘計画を《狼キメラ》を使い進める仮面の男.クレタ軍ハーシェル中佐もそれぞれ暗躍する中、事態打開の為セントラル=ロイ・マスタング大佐達の到着を待ちながらも偶然遺跡のシステムとソユーズ少佐達の陰謀を知ったエドとアルは襲撃を始めたジュリア達を止めようとしますが時既に遅く遺跡を制圧したもののソユーズ少佐達が準備した多くの兵士達に包囲されてしまいました。《鮮血の星》製造施設の秘密を独占。闇で取引する為西部軍は関係者全員を抹殺しようとしますがそこで突然アシュレイは全てを裏切り遺跡を強制作動させました。


先程までの仲間、黒蝙蝠達を殺しその血で嬉々として遺跡を起動。更には包囲陣を敷くアメストリス西部軍兵士達を街のシステムを使い殺戮→生け贄とするアシュレイ…彼の正体はクレタ軍を裏切り秘密を手に入れようとしたクライトン家の警護責任者アトラス。


秘密を知るクライトン夫妻を殺し目撃者.兄アシュレイの顔と身体に刻まれた遺跡作動の錬成陣を奪ったアトラスはかろうじて生き残った《狼キメラ》達と《鮮血の星》を使い復活。両親の復讐の為クレタ軍で出世.ハーシェル中佐と名乗るアシュレイの追跡をかわす為、アメストリスの刑務所に潜伏。遺跡を作動させるもう一つの錬成陣を身体に刻まれたジュリアを拘束するチャンスをうかがっていました。


事態を把握し乱入してきたエドワード&アルフォンスとの乱戦の最中、偶然錬成されたばかりの《鮮血の星》を手にしたジュリアは忌まわしい遺跡を破壊する為、そして両親を殺したアトラスの野望を阻止する為それを服用。強烈な意志と戦いながら全てを破壊します。


【クレタ軍.ハーシェル中佐の目的は同じく《鮮血の星》回収と両親の敵討ち。ついでに溶岩流出による忌まわしい存在、ミロス人の皆殺しでした。物語はマスタング大佐やウィンリィも加わり更にややこしくなります。】


 テーブルシティ襲撃の陽動作戦…あわよくばクレタ軍占領地帯の制圧を目指すミロス抵抗勢力の攻撃を阻止する為、そしてノコノコ現れた敵アトラス抹殺の為、以前から準備していた溶岩流出システムを稼働させたハーシェル=本物のアシュレイも精製された《鮮血の星》を手に入れる為、乱戦に介入してきました。


生き残る為に復讐の為に《鮮血の星》を服用したアシュレイは既に石に込められた犠牲者達の呪いに取り憑かれ後がない彼は最後の理性でアトラスを抹殺。ミロスの民への憎悪に歯止めがきかず今度はジュリアすら手にかけようと溶岩流で襲いかかります。


何とか間に合ったアルフォンスの防御結界の中で《鮮血の星》の能力で人々を護ろうとするジュリア。アトラスとの戦闘で義手を破壊されピンチだったエドワードの元には頼りになる整備士ウィンリィがマスタング大佐やホークアイ中尉と共に到着。足りない部品はミロスの技師ゴン爺の力を借り修復。錬金術師四人の協力でアシュレイを撃破。溶岩流も力業で止めました。焼け焦げた身体で生死の境を彷徨うアシュレイ…《鮮血の星》が暴走状態に突入したジュリアはエド&アルを振り切り石と自らの左足を犠牲に蘇生?錬成?し意識を失いました。


 事件終結から数日後。先に意識を取り戻したアシュレイは自ら姿を消し。ゴン爺はジュリアの為に新しい左足(義足)を完成。クレタ軍占領地帯を襲撃し奪還したミロス抵抗勢力は崖底の生活から脱出。せこい野望を抱きミロス人を絶滅させようとした西部軍に全て罪を清算させる事にしたロイ・マスタング大佐達の裏工作も一段落。見送るジュリアと再会を誓いつつ何時ものメンバーはセントラルへ帰還の途につきます。


…とまあ色々細かい描写を端折りつつ大まかにストーリーを纏めるとこんな感じです。下手な90分の映画より情報量とアクションシーンが多過ぎてこれ書いてる今頃、アルフォンスのデザインやエドの義手・義足のデザインが豪華になってる事に気が付きました。


見てる暇なかったね実際。という訳でまた次回。





気分転換に借りてあまりに酷い内容に激怒する羽目になった“スターシップオペレーターズ”については原作の酷さも含め別の機会に書きます。


そういや、あの頃の電撃文庫って読者へ嫌がらせじみた不快感を与えるのが売りのゲテモノ小説多かったね。確か。



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