モンスターズ新種襲来 14年
2017年3/15~3/21脱稿 3/21昼投稿
今回の作品は観る人を選ぶ物語です 念のため書いときますが怪獣は全く活躍しません イギリス人視点で見たデトロイト市民の描写は まんま南朝鮮の市街地か北朝鮮スラムと変わりません 不意打ちグロに御注意を 私は無理でした。
【前作もよくよく考えたら微妙な物語でしたが今回もやっぱり怪獣ほとんど暴れません。予算が増え種類も増えたけど立ち位置がわかんないだから一番恐いのがそろそろゾンビ大発生かED209ロボコップが大虐殺やらかしそうな主人公達の生まれ故郷。南朝鮮のスラム街みたいに酷いデトロイト市内ゲリラ撮影映像でした。】
原題:MONSTERS : DARK CONTINENT
モンスターズ:暗黒大陸=アフリカの意
イギリス劇場公開作品
2016年 日本 劇場公開
■R15推奨作品
建設途中に予算不足と隣国の抗議で中断された“メキシコの壁”やハリケーン.カトリーナで被災したまんま10年以上ほったらかしの南部沿岸住宅地。銀行がやらかした地上げ行為…銀行経営者と投資屋だけが天文学的な利益を独占するだけの阿呆なシステムでゴーストタウン&スラムと化した街を“怪獣の襲撃”という設定にした低予算映画。ある意味トランプに政権変わった今がタイムリーかもしれない前作“モンスターズ/地球外生命体”の10年後。西暦2025年を舞台にした続編です。
※前作は登場人物が屑。怪獣出てくる意味が無いと書かれても未だ評価される理由って後で説明しますが王道がブレてないからなのですよ。
前作ラストで生死不明となったろくでなしばかりな登場人物を一新。今度は前作でこれっぽっちも役に立たなかった世界最強の戦力、アメリカ陸軍が主役という事に加え予算も潤沢。漸く怪獣映画らしいまともな戦闘シーンがあるのかと期待してたんですが………今回の敵はISもどきの武装勢力でした。しかも途中で勝手に自滅しやがったわ。いったい何がしたかったんでしょうか製作スタッフ(涙)
※前作といい今作といい物語とは無関係なんで軽く押さえる程度で書きますけどさ、アメリカ合衆国ってそろそろ組織自体が老朽化してんのよ。だから沖縄に新しい基地作って「これで日本は安全だ」とお馬鹿な発言する政治家もわざわざ半島や国内の違法居留地から沸いてきた自称平和運動家・実際はパヨクも素直に●んでくんない?と思ってます。ええ。
大体巨大で得体の知れない地球外生命体を一律“モンスター”で区分けすんのはなあ2009年に衛星に取り憑いて繁殖あれから既に16年も経過してりゃ普通は生態とか研究され尽くして学名あるいは愉快なニックネームが付きそうなもんですが
(往年の東宝に大映。伝説の円谷プロを見習えダメリカ…まあこの場合はブリカスかな?案外あの世界でも日本は有効活用思い付いてそうです。)
なーんも解らんまんま、キッチンに乱入したGを目撃した女子高生みたいにパニクって無差別爆撃………まあ実際のアレは大抵ネコ被ってるだけですが流石にうちの従姉妹みたいに平手で撃破はしないと思います(笑)あくまでも例えですよ例え。
こちらも前作とは異なりますがDVDの日本語吹き替え版、今回の主な舞台.なんかシリアっぽい中東某国(実際は安全なヨルダンで撮影)の住民達の吹き替えは彼等が英語で話した時のみ。通常会話は字幕スーパーも吹き替えもありません。だから主人公達と同じ様に“隣の人々がコソコソなんか話してるが意味が解らない。もしかして俺達を殺す算段でもしているのか?”とか不安な気分を味わわせてくれます。
未だにモンスターと呼ばれるサンゴ+イソギンチャクっぽい怪獣は今回は真っ昼間の市街地を団体で歩き回る<大型種>砂漠で集団で走り回る馬サイズの<走行種>手乗りサイズで往年の“あさりよしとお漫画に出てくる<ゲショ虫>みたいな謎生物”も登場……軍曹は怖がってますが主人公達は割と普通に対応してます。
現地の一般市民にとって怪獣はその図体で逃げ遅れた人々を踏み潰し犠牲者を発生させ畑の作物を荒らす迷惑極まりない野生動物。あるいは処分が面倒な巨大産業廃棄物。後、漏れなく目障りで迷惑な米軍兵士付き…って事でちーとも物語本編には絡みませなんだ。
世界中に大発生。特に中東の●リアで砂漠や住宅密集地。農園や高速道路を彷徨く<大型種>を戦闘爆撃機でナパームあるいはクラスター爆弾で攻撃。投下直前に警報を鳴らすものの、実際の所は逃げ惑う民間人を無視して見境無しに攻撃するから個人で自動小銃やRPG(携帯ロケットランチャー)を所持するちょっと過激な自宅警備員の怒りを露骨に買ってしまい報復攻撃の連鎖……怪獣プラス、ダメリカ人視点のテロリストと泥沼の皆殺し合戦となっています。
※前作に無い嫌な気分を感じたのは露骨なイスラム教的宗教思想と自然崇拝に対する強烈な嫌悪感。得体の知れない信用出来ないイメージが終始付きまとうイメージ.主人公のマイケルは判んないなりになんとかしようとしますが…。
しかも<大型種>は前作より進化し満月の夜に“サンゴの産卵あるいはキノコみたいに億単位の胞子を空気中に散布”<ゲショ虫>になった後、昼間は砂に潜り込んで養分集めて<走行種>いずれ巨大化<大型種>とにかく殺しても殺しても次から次へと這い出てくるからきりがない。真面目に戦争続けてる阿呆はダメリカ軍だけです。うん、やっと状況説明終わったわ。
では簡単に本編ストーリー説明に入ります。年齢制限&内容の微妙さ加減がアレな物語です。準新作料金払って借りるか買うかするしか視聴出来ない作品。テレビでやるには下品過ぎるといいますか悪趣味極まりない内容ですからネタバレ上等、但し私も途中で色々耐え切れなくてDVDスキップあるいは早送りして観てしまいました。グロ耐性が多少ある方しかお勧め出来ません。
尚、状況説明&ストーリー説明にあたり<大型種><走行種><ゲショ虫>と区分けしましたが映画本編では大小・生態関係無しに一律<モンスター>となってます。そのため脚本も随分酷い事になってます。どうせR15規制入るなら犬の交尾みたいな映像入れるんじゃなく放送禁止用語連発すりゃ米軍らしさが出たんだけどな。
【生まれ故郷も最前線も何処までいってもロクでもない地獄絵図。だからこそフレイター二等軍曹も親友フォレスター三等軍曹も故郷には戻れない。両手は既に血まみれ洗ったところで火薬の臭いは消えない。】
例え目標が孫を抱きしめていようが遠慮無く頭を吹き飛ばす……血まみれの子供が錯乱しようが任務だし仕方が無い。海外勤務6シーズン目(1期=半年間)フレイター二等軍曹とフォレスター三等軍曹は街に潜伏中の武装勢力指導者を暗殺。今回も無事五体満足で帰還した。次の任務は本国から送られた新兵共の引率係。本国帰還前の久し振りの楽な任務の筈だった。
※出だしからいきなり突っ込みワールドですが私自身、現代の歩兵運用に対する知識皆無ですのでご免なさい気になるけど突っ込めない微妙な演出は以降も続きます。
舞台は此処から一気に半年前。アメリカ合衆国北東部.デトロイトに移ります。この物語の主人公“マイキー”ことマイケルは児童養護施設で保護され、幼なじみで兄弟同然に面倒を見てくれたフランキー家で青春時代を送りました。やがてフランキーの両親も他界。結婚したばかりの友人の家からの独立を考え、低学歴の孤児にも就職チャンスが貰える陸軍に志願します。結婚し食い扶持を稼ぐ為フランキーも同じく志願。
同じく地元から志願した“インクラール”(妻が出産。借金返済の為志願)ら共に基礎訓練を半年間経験後、●リアへ派遣。生まれて初めての戦争を体験する事になります。訓練もそこそこに送り込まれたのは行方不明となった偵察チームの捜索活動。
“戦争がどんなに悲惨で厳しくとも生まれ故郷のあの街よりはまし。街から出なきゃいずれ貧乏で野垂れ死ぬかポリ公に撃たれておさらば。ならば外の世界にチャンスを”彼等の考えは底無しに甘かった…結局外の世界も地獄です。
道路上を逃げ回る<走行種>に気を取られた隙を突かれ武装勢力の待ち伏せ攻撃。仲間の大半は無惨で無意味な最後を遂げ。親友フランキーは拷問死。<大型種>の襲撃の隙を突いて錯乱状態で武装勢力を皆殺し。脱出に成功したのはマイキーとフレイター軍曹だけでした。無線機も失い盗んだバイクもとうとうガス欠。親友も仲間も皆死に半ば錯乱していたマイキーは爆撃の巻き添えで全滅したスクールバスで偶々生存者(子供)を発見した事で辛うじて正気を取り戻すがフレイター軍曹は徐々に壊れてゆく。
行方不明となったスクールバスを探しに来た砂漠で暮らすベドヴィン族に助けられ、水や食糧を確保。救援の見込みが無いまま言葉が通じないアラブ人に怯えるフレイターと言葉が通じないなりになんとかコミュニケーションを取ろうとするマイキーは徐々に対立しながらも行方不明となった偵察チーム捜索活動を続けるが全ては無駄な努力だった。
発狂した軍曹は民間人に銃を向けマイキーはやむなく彼を射殺。漸く救援ヘリが到着したが主人公マイキーも既に錯乱していた。
物語は泣き叫ぶ彼のアップで突然終わる。
…という展開でして今回は流石にフォロー出来ません(笑)まあ視聴するかどうかはあくまでも自己責任でお願い致します。
【怪獣映画の王道とある意味北朝鮮より無様なアメリカ合衆国医療サービスについて。まあより詳しい事はミシガン州生まれのマイケル・ムーアー作品で色々やってます。ここでは軽く。】
怪獣映画=自然災害&それに立ち向かうあるいは怯える人々をどう描くかという事になります。戦後直ぐに撮影されたゴジラが未だに伝説的名作。逆に同じ頃製作された“放射能で変異したイギリスの怪獣ゴルゴ”の評価がイマイチなのは犠牲者や抵抗する人々をちゃんと描いていないから…結局のところ怪獣映画って人間が一番重要なのですよ。残念ながらモンスターズの続編とやらは上手くゆきませんでした。
物語冒頭、マイキーの同僚で妻が風呂場で出産した為に米軍に志願入隊する黒人兄ちゃん・インクラールの描写が有りますが、あれが低所得者の現実です。普通の人々が産婦人科医にかかる事自体有り得ないのよあの国じゃねぇ。実は2017年時点で産婦人科で出産した場合、費用は1人当たり最低97万円かかります(1$=130円換算)オバマ大統領が必死に圧力かけても弁護士や製薬会社業界&保険業界が反対するからこの体たらくです。自宅の風呂場で産んだとしても子供と母体の検査だけで軽く60万円以上。日本みたいに定期検診なんざしたら軽く300万円突破します。
※ちなみに出産費用は日本45万.英国26万.フランス35万ですがアメリカ以外は政府からの一時金に各自治体からの祝金が申請すれば発生するからよほど貧乏な自治体で生活してない限りあまり経費は掛かりません。
第二次世界大戦後の経済的混乱…前回は枢軸側と植民地からの取り立てで費用を回収しましたが“正義の戦い”とやらで阿漕な真似は出来ない事情から国内産業の保護目的で始めた優遇制度。国民に我慢を要求、成功者を讃え甘やかす形となったソレは自動車産業.軍事産業.医療サービス&製薬企業.加工食品業界…農業や無関係な筈の金融業に至るまで産業の膠着→慢性的な動脈硬化を引き起こす結果となりました。
特に製薬企業&医療サービスに至っては、出産費用:1996年から3倍.薬品:最大50倍もの請求を平然とやらかすようになり乳幼児期の死亡率はアフリカ再貧国並み。痛み止めや頭痛薬に普通に合成麻薬の成分混入。依存症や運転.日常生活での突然死も頻発してんのよ。
だから個人的にTPPがポシャって安心してます。阿呆極まりない特許独占や怪しい薬品や食品流通止めてくれたトランプ大統領万歳です(笑)これ以上書くと延々と罵り言葉を連ねたくなりますから今回は自重して切り上げます。食品業界や農業については他の映画でネタにしますね。
ではまた次回。




