ウエストワールド The Maze② 16年
2022年12/12〜12/13 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割り込み投稿
登場人物が滅茶苦茶入り組んだ物語だからストーリーの纏めは何かイマイチ 少しずつ直して行きますので今回は此れで勘弁を オムニバスは滅茶苦茶難しいです
【 人は進化の道から外れてしまった…… 本来助からない筈の者が医療技術の進歩で生を繋ぎやがて我々は死んだ者も生き返らせる事が出来る様になるだろう。 神様気取りなロバート・フォード博士が人類の未来を悲観し嘆くのは勝手ですが第1話〜2話で博士を呆け老人呼ばわりし成り上がり算段してる脚本屋リー・サイズモアも安全管理担当のテレサ・カレンも大概他人侮り馬鹿にしてる辺りが救えない 案外何も考えずただ抗い続ける者こそが事の真相を見抜いてしまうモノ 視野の狭いお利口さんには多分理解出来ないのかも知れません 】
★取り急ぎ三部最終回まで見てみたけど此れからレンタル始まる筈の四部はどう終わるのやら(解説読んでません)
令和4年12月12日 敢えて個人名は伏せますがこのドラマ取り上げようと思った日に全国ニュースになっていた心臓移植が必要なのに円安により渡航滞在費用が軽く5億越える1歳未満の女の子を助けようと呼び掛けたカンパが目標金額達成 年明け早々に渡米し移植の順番待つことになりました 何にせよ良かった此れで助かるチャンスが貰えると思いつつも 其れは他の誰かの子供が脳死判定受けることを待つのと同じであり例え順風満帆に移植手術が成功に終わったとしても絶えず原因不明な拒絶反応や薬の投与が延々続くかと思うと色々考えることになります 誰かの代わりに命を拾う 其れは彼女或いは彼が最後の日を迎えるまで返済不可能な債務を負わされることと同じ 大体アメリカ側にしてみれば何故日本の医療技術は此方と同等か多分上の筈なのにウチに来るんだなんて話になるし 他の臓器も大概ドナー側のリスクが滅茶苦茶高い上に心臓は安易に分けられるモノじゃ無い
…………そもそも入手先は果たして倫理的に合法なのかとか突き詰めれば突き詰める程、答えは出ないし闇の深い話になりそうです
マイケル・クライトンが原案脚本監督を務めたオリジナル版が劇場公開された1973年当時、臓器移植はアメリカで漸く始まったばかり 例え短期的に命繋いだとしてもほぼ全員が人生を全うすることは出来ませんでした 随分昔にGIGAZINEか何かで記事閲覧した覚えが有りますが巨大な人工臓器に接続されて色々不自由は囲っても平成時代にちゃんと老衰で人生全うした男性患者が1人居た筈だけど 彼の人生が満ち足りたモノだったかどうかは知るすべが有りません チャールズ・リンドバーグ等がほぼその半生掛け開発に邁進した人口臓器開発の妨げとなったのは ナチスドイツが滅亡し共産主義が衰退しても欧米で未だ幅を利かせる優生学とキリスト教やイスラム教が掲げる弱肉強食をベースとした倫理感 人間の敵は人間で無ければならない 其れが欧米のみならず世界の大半の人々を何処までも縛り付け視野を狭めてしまう迷路の正体でもある訳です 彼等は何故人間を憎み滅亡を望むHOSTの特別個体を創り出したのか? 其れは二部三部へと物語を進めないと見えて来ませんので追々続きを……第四部でちゃんと結論出せるのかね此れ(汗)
■第2話:迷路 CHESTNUT
★原題はチェストナッツ=栗 転じて "陳腐な話" という意味 本来なら登場人物を1人1人掘り下げる形で進めないと頭ゴチャゴチャする事になるのだけれど時間が無い⇒なら4つ同時進行で…… 本来打ち切り寸前のドラマがやらかす手法です。
「 本当のお前がどんな奴なのか………… 俺は楽しみだよ 」
2話目の冒頭シーンは73年版の其れを彷彿させる描写から デロス家の入り婿になる予定の青年ウィリアムは義兄ローガン・デロスに強引に誘われる形でウエストワールドを初体験 平然とバイ・セクシャルな性癖明らかにするローガンにドン引きし 人間にしか見えないサービス要員や娼婦役のHOSTに誘惑されつつも婚約者を裏切る様な行為を必死に慎むウィリアム だが初めての滞在日の翌朝に彼が心の底から魅せられた相手は偶々街を訪れていたドロレス・アーバナシー そして悪趣味な喜劇は幕を開ける
運営サイドでは数台のHOSTを廃棄処分にしてまでもドロレスを庇い続ける上司バーナード・ロウ博士に疑いの目を向けるエルシー・ヒューズ 安全管理責任者のテレサ・カレンがバーナードと肉体関係持っている描写 ロバート・フォード博士が街の郊外の監視役として自身の少年時代をそのまま模したHOSTとの遣り取り インディアンキャラを投入し食人描写を始めとするグロ描写満載なアトラクション=ホラボラスを推し進めようとしたリー・サイズモアの企画をフォード博士が全否定する場面を挟み展開 フォード博士が温めていた企画は夢幻に感染したドロレスを始めとする数台のHOSTによる今迄誰も体験した事がないイベントだと判明
街で娼婦頭を務める黒人女性メイヴ・ミレイが夢幻に感染し体験するのは 優しくも悲しい夢=自身に娘が居た存在しない筈の記憶にドッグソルジャースタイルのインディアンや黒服の男に殺されるシーン 定期メンテナンス中に不意に覚醒したメイヴは自身の身体を弄くり回そうとした手術着姿の男達を振り払い脱走 17世紀の価値観で生きて来た彼女には到底理解出来ない地獄の様な光景を目の当たりに混乱し座り込んだタイミングで彼女を捕らえ何も無かったことにしたい作業員達に再回収された 悪役HOSTのローレンスを連れ回しながら傍から見てると無意味な殺戮行脚を続けているようにしか見えないガンスリンガー ネタバレさせて貰うと今回のエピソードは30年前と現在がかなりややこしく入り組んだ物語中盤に向けてのプロローグ 何者かの声に導かれ庭の隅に埋められた拳銃はゲストの命脅かされない安全装置が解除された違法品 そんな代物が何故ドロレスに託されたのか 物語は未だ先が見えない展開続く
■第3話:アーノルド THE STRAY
★原題は道に迷う 優生学に染まった勉強が出来る愚か者には到底理解し難い話だそうですが ダーウィンの進化論によると進化の袋小路に陥った個体も環境の変化により最適解な生存進化を遂げる場合が多々あります
他のHOSTと違い著しい変化を見せるドロレスと度々接見し秘密裏に対話続けるバーナード博士が彼女に与えた本は かつて生前の息子チャーリーに読み聞かせていた寓話 不思議の国のアリス 殺され苦しんだり痛かった記憶をサーバーに吸い取られ消去される形で同じ遣り取りを繰り返す 本来ならある意味不死とも言えるHOST達に夢として問題を認識させランダムな反応を生み出すだけの筈のプログラム夢幻に忌避感を抱くエルシーは 回収され地下83階に仕舞い込まれた旧ピーターとウォルターの再起動を懇願するが調査の手がドロレスに伸びることを恐れるバーナードは頑なに其れを拒否
フォード博士が提案した新アトラクション準備の大工事により始まり出す様々な誤作動と機能不全 パーク内から逃走図っている様にしか見えない木こり役のHOSTを追いウエストワールドへ乗り込むエルシーとアシュリー警備隊長がキャラクター欠員で数時間も同じ芝居を繰り返すキャンプ地のテントの中で見付け出したのは 歪ながらも様々な野生動物を模した木彫りの人形達と何らかの星座を象った芸術作品の様なモノ アレにプログラムされてるのは木こりの才能とランダムな事態に対応可能な対話プログラムだけの筈なのに何故 同じ頃、パーク内を訪れたゲスト或いは悪役HOSTに両親や恋人を殺され自身もレイプされ殺害される悲劇を繰り返していたドロレス 何度も度々聞こえる声に従い銃を入手しこっそり持ち歩いていた彼女はテディ・ブラッドに銃の撃ち方を習うが組み込まれたプログラムが邪魔をしどうしても引き金が引けない
フォード博士の介入で新アトラクションのラスボス=ワイアットへの憎悪の記録をプログラミングされたテディがゲストの案内役で街を離れた夜 牧場を襲撃した悪役キャラに何度も犯され腸や喉をナイフでえぐりどられた黒服の男を幻視したドロレスはプログラムに逆らうかの様に拳銃を向け悪役キャラを射殺 混乱状態で馬に乗り荒野を彷徨う 疲労困憊に加えプログラムの誤作動で混乱状態のドロレスを保護したのは偶々アトラクションに巻き込まれ保安官見習いとして賞金首を追っていたウォルター達 他にもフォード博士と対峙し全ての記録が会社経営陣により抹消されたアーノルドがどうも自殺した可能性を匂わす描写等色々入るけどゴチャゴチャするのでバッサリカット(苦笑) エルシーとアシュリーコンビが漸く追い詰めた木こりのHOSTは停止命令に逆らい岩を持ち上げ自身の頭部を破壊 其れが何を考えどう行動し自死とも言える誤作動を起こしたのか不明なまま物語は次回へ
■第4話:記憶の破片 DISSONANCE THE ORY
★原題は翻訳すると 不協和音の様なモノ 仏教では厳しい修行と向き合う自問自答の末に浮かび上がる其れを五識と言いますが キリスト教やイスラム教カルトみたいなイカれさんは其れを神の声と勘違いするんだとか
30年もただ一方的に犯され殺され続け この世界は何処かおかしい歪んでいると認識する様になったドロレスにバーナードが持ち掛けたのは記憶の完全消去 だが両親やテディを殺された絶望感や心の痛みこそが自由を掴むために大切なモノだと認識している彼女はその提案を却下 表向きは従来のプログラム通り純真で悩みも恐れすらも無いドロレスの深層心理とも言える記録サーバーに蓄積される惨劇の記憶 ならばゲームをしようか? バーナード博士がドロレスに課した課題は迷路の攻略 もし中心部へ辿り着けたら君に自由になるチャンスをあげよう だがそんな提案をしたバーナード博士は自身の正体に未だ気付かない この世界で生きとし生けるもの全てがそうである様に
ドロレスパートでは別の街に潜伏する賞金首を保安官と共に追い詰めるアトラクションに参加するウォルターとドロレスの恋愛未満な遣り取りに 誰彼構わず銃を向け嗜虐心を顕にする義兄ローガンのおぞましい姿が描かれ 黒服の男のパートでは時報感覚で毎回銀行襲撃しつつ無差別殺戮やらかし偶々居合わせたゲストに撃たれまた最初からなプログラミング仕込まれた入墨女アーミティス等強盗団を手伝い刑務所で銃殺刑待ちの頭目ヘクターを予定より三日早く解放し街襲撃を早める運営泣かせな嫌がらせ敢行 ウエストワールド運営するスタッフ間の対立は本当に何考えてるか誰も理解出来ないフォード博士を掣肘するため本社役員を味方に付けたテレサが動き出すが殆どPSYCHO-PASSなフォード博士を抑え込むにはまだまだ気合と経験が足りない 全員人間だと思ってたレストラン部門の料理人もウエイター達も農園や建築現場で働く労働者も皆HOST この島に本物の人間はどれだけ居るのか? 彼女にも見分けることが不可能だった。
夢幻に感染し、度々悪夢を見続けるメイヴ・ミレイ 何度も殺される経験を味わい白昼夢の形で断末魔を追体験している彼女が記憶をリセットされた自分に警告するため書き残したのはインディアン役のHOST達の間で絵や玩具の形で伝聞が受け継がれてきた怪異譚 影で動く者 その姿はメイヴが悪夢の中で体験した死体の山を処理するメンテナンス要員の姿そのもの 度々すれ違い時には殺された記憶もあるヘクターが何故かインディアンのハーフという設定になっていた事を思い出したメイヴは定時に殺される筈だった悪役に自身の身体を探って貰う形で体内に残された銃弾を引き抜くが此処で画面が暗転し銃弾の響きが…………。
主要キャラでお気に入りはドロレスとバーナードなんだけどね ヒロイン達のヌードやら色々過激な場面有るものの妙にグロいと感じるのは物語のせいなのかな?




