激走! 5000キロ 76年
2017年1/26~2/27深夜ガラケー執筆し脱稿 即日投稿
そもそもストーリーらしいストーリーが存在しない物語 書くの諦めようかと思いましたがなんとか仕上がったんで投稿します。
【 ニューヨーク・オフィス街からカリフォルニア州ロングビーチ迄アメリカ大陸横断“非合法レース”…日本以外ではヒットしなかったカルト作品ですが地元の映画館は爆笑の渦でした。というか道路挟んで米軍基地だったから客の大半が非番中のアメリカ兵士滅茶苦茶やうるさかった記憶が有ります。 】
★主人公のモデルが当時遣り手の美系不動産業者ドナルド・トランプだった事から尚更Blu-ray化は困難かと
原題:THE GAMBALL RALLY
優勝トロフィーがボール型ガムの販売機を模したから
後にこのシステムがガチャポンに進化する訳です。
アメリカ劇場公開作品
1977年日本劇場公開
■此れとジョーズで沖縄じゃ1セット
アメリカ本国では名前が被る等、色々面倒くさい理由でゲテモノ扱いに加え 数ヶ月前に公開された "爆走!キャノンボール オールアメ車で死人もバンバン出る低予算作品" がそこそこヒット。 タイトル変えただけの二番煎じとなり 日本でも同じ理由で大概の地方では専ら人気作品の同時上映品扱い まともなフィルムも恐らくは残っていないアクション映画 実際にニューヨークからロングビーチ迄ちゃんと撮影した作品ってこれだけなのに勿体ない話です。 デジタルリマスターの高品質な画像と音質。アドリブが最高だった日本語吹き替え版で観たかった(涙)こちら沖縄では随分後にあのジョーズの同時上映作品でした。当初からメイン扱いはされてません。
自分の年齢どころか喋れたかどうかも怪しい頃、偶々非番だった父に引きずられて映画館へ 勿論ジョーズのダイバー惨殺死体発見シーンにどん引きした私はロビーに逃走。 ほぼレイプ目な茫然自失状態で「次の映画は多分大丈夫、怖くねーぞ。」と半ば引きずり込まれて観る羽目になったのがコレです ああこら、そこな貴腐人 変な想像すんな!!お願いだから。
我ながら意外と覚えてたまあストーリー自体は後年何度も繰り返したテレビ放映で覚えてます。 当時は映画館内で露骨な下ネタに爆笑するアメリカ軍兵士や強烈な排気音 何故かおっぱいや尻の根元に亀のミニカー走らせて遊ぶオケベなイタ公のイメージが鮮烈に残ってます ●EX?…当時保育園にすら行ってない歳で理解出来るかい!
テレビ放映のデータをビデオ化~デジタルリマスター無しでDVD化された映画ですからかなりの部分がカット 切られたのはイタ公ドライバーが今観るとそれなりの年齢(すまんが女性に対しての年齢や小皺等の揶揄は露骨に命がヤバいから書きませんよ。ええ。)とモザイク必至のおイタなシーンばかりですから問題ないです(笑)映画館では露骨なシーンはボカシ入り当時ギリギリOK つーか普通に道端で母乳やってるオバ もといお鵺様方がいましたから“尻と胸”は問題外だったのな 年柄年中、欲求不満な在日米軍の下っ端連中がやたら問題起こしてましたっけ。 私が覚えてる一番危い海兵隊員の記憶は小学校の運動会の日、迷彩服にライフル背負った馬鹿×2が8ミリカメラで撮影やってた光景 勿論MPに連行されました。
物語の元ネタは当時運営者不明で密かに有志参加の野良レース“キャノンボール・ラリー ”車両制限無し.排気量制限無し.速度制限無し 捕まったら自己責任で事故についても同じ.妨害上等の自己責任ルール 勿論非合法ですからバレたら色々拙い ノンフィクションなんですよ これ。 後年運営責任者でカー雑誌編集長のイェーツ氏の名前が流出 なし崩し的に最後となった1978年第5回大会以前までに実際に起きた様々なドタバタをお笑い映画として再現した作品です。 余談ですが第5回大会に参加したあるスタントマン上がりの映画監督が嫁との思い出を映画化したのが80年の映画キャノンボール 当初はスティーブ・マックイーン主演予定のアクション大作になる筈でした 彼が亡くなり主演バート・レイノルズに急遽変更し香港資本で製作 なんか微妙な映画になりましたね。
歴史上は“そんなレースは存在しない”事になっています まあ警察舐めんのにも程がありますし(苦笑)あくまでも都市伝説としてさらりと流して下さいな。 実際真似されると迷惑なんよ色々とな 大陸横断レースについては、ルート66どころか鉄道建設以前から散々モチーフになった作品が有ります ロマンなんでしょうね なおガムボールラリー自体は後年ちゃんと許可貰ってヨーロッパ~アメリカ大陸横断の合法レースとなりました。
【 ストーリー自体は単純…悪ふざけ全開のレースを楽しむおバカと毎回不幸に巻き込まれるとある警部の因縁じみた物語 】
参加資格は“足”の有無 賞金無し 得るものは仲間内の名誉と満足感におふざけで製造した金色の“ガムボール自販機” そもそもこのレース自体、道交法変更による速度制限についてのささやかな抗議活動からだった 開催を言い出すのはこのゲームを1人で最初に始めたとある不動産会社社長“バノン” 仕事が一段落し、そろそろバカな事がやりたい…どうにも我慢が出来なくなった彼は、2回目からの挑戦者で親友・同じく会社経営者“スティーブ”とレースの参謀約で親友・大学教授の“サミュエル”へ連絡 電話連絡を通して今までレースで知り合った友人達 新たにレースに参加したいメンバーにも話が広がってゆく。
今回のスタート地点で集合場所は、ニューヨークのブロンクスにあるレストラン バノンは参謀のサミュエルと愛用のACコブラで参戦 スタントマン師弟は黄色いカマロでイベント現場から直行 スピード狂な交通警官のコンビはルート上の各州警察に偽装可能な特製パトカーで ある主婦達は旦那に留守番を頼みセクシーさを優先したツナギ姿でポルシェに乗り込み、またある老人達は長年愛用のスポーツカー仕様ベンツで参加。
今回こそ勝ちたいスティーブはわざわざイタリアからプロのレースドライバーで出会った女性は必ず口説く友人“フランコ”を呼び寄せフェラーリと臨時にレーシングチームを丸ごと購入。中には遠くハンガリーから黒いカワサキのバイクでやってきた正体不明というか露骨に挙動不審な変なオジサン(名前無いから仮称“ナイトライダー”と書いときます)も参戦 ちなみに人口知能で話しかけるアレじゃなく、映画マッドマックスでポエムを叫びながらハンバーグもとい高速道路で“お星様”になったザコキャラ。 アメリカじゃ未だハーレーダヴィットソン.ヨーロッパじゃそれぞれの現地ブランドが当たり前の時代ですから値段が安い“カワサキ”は未だゲテモノ扱い 偏見が無い若い世代が加速力と燃費で漸く注目した頃です。勿論日本車も未だ出始めですよ。
とにかく補給無しで大陸横断可能な大型バンで参加するチーム。イギリスから改造した特製ジャガーで参加するカーマニアコンビ 雰囲気気にあてられてレストランから派遣された運営係な移民の青年もバノンや参加メンバー達と相談 大陸横断輸送の依頼があったロールスロイスを借り受け参戦 ナビゲーター役は女優志望のガールフレンドを騙くらかして勧誘。 様々なメンバー達がそれぞれの理由でおバカなレースに参戦すべく集結する一方 取り締まる警察側も万全の準備の下“現行犯逮捕”の為待ち構えます ガムボールラリーを運営する謎のリーダー“ジョンスミス”を数年前から追っているロサンゼルス市交通課の“ロスコー警部”は重要容疑者として“スティーブ=スミス”と思い込みマークしていました。
警察側も当時~80年代まで厳格なルールが有りました。
①スピード違反は現行犯逮捕。
②州を越えての追跡は御法度。
③武器使用や写真撮影の後逮捕は反則。
……等々。やらかす側と取り締まる側双方がルールを厳格に守りつつ“フェアでおバカな闘い”を繰り広げる。そんなお話です。
※優勝トロフィー代わりの“ガムボールマシーン”コインを入れて替わりに様々なカラーに着色された丸い大きなチューインガムが出てくる訳ですが、元々飴玉を販売するこのシステムに着目した日本のある文具メーカーはカプセルにゴム製のミニカーを入れるアイデアを思い付きます……後はどうなったかは皆様ご存知ですね。
【 ストーリーは単純でも多くの登場人物の小ネタが絡むと物凄く面倒くさいドタバタ劇となります。という事でロスコー警部視点で簡単に 】
余所者には心底冷たいニューヨーク市警は協力拒否…まあ重要参考人のスティーブがカリフォルニア在住だと任意同行も捜査も面倒くさい…というかスピード違反で捕まえても精々罰金刑だし 当時のニューヨーク市内、特にブロンクスや歓楽街はかなり治安が悪かった バノン達が集まる夜の歓楽街のシーン…今ならモザイク必至な風景が写ってますな 街頭売春やホームレス.ショーウィンドゥに堂々とディスプレイされてるエロ本のグラビアとか 白人系や黒人系イタリア系等々の人種別のストリートギャングの対立も割と盛んな時代です。
覆面パトカーで一晩中張り込みやって疲れきったロスコーは寝ている間にバノンが仕掛けた悪戯にまんまとハマり、連絡も追跡も不可能な状態(無線機破壊&タイヤの金具外された)で街中で始まるレースをただ見送るだけでした。 武装もしていなかったから電話ボックスで強盗に襲われて、ズボンと財布に鞄奪われやっと到着した地元警察におちょくられながら次の待ち伏せ場所へ空路テキサス州へ移動します。
砂漠での検問 輸送トラックに偽装した移動整備トラックでかわし。 ヘリでの追跡をフェラーリの最高速度に対応出来ずロスト等々 様々な罠で彼等を追跡 大概ズッコケ役なロスコーは一連の遣り取りで漸く黒幕がバノンだと気付き、ゴール地点で罠を準備し待ち受けるのでした。 細かなエピソードが後年制作されたハルニーダム監督のキャノンボールと被るのは同じレース&トラブルを体験した為 他にも吹き替え版ではアドリブ全開でやらかしたカマロ運転のおバカスタントマン師弟に法律違反やらかしながらもちゃんと警察官の責務をこなす偽装パトカーコンビ。走ってる姿そのものが色々ヤバい“ナイトライダー” アメリカ大陸.ましてやずっと一本道の高速道路をほぼ1日以上かけてバイクで突破 狂気の沙汰です 死にますよ普通。 マダラ蝶の渡りや砂漠飛蝗等、昆虫顔面直撃の恐怖や割といい加減な道路状況 山越えで凍りかけてマフラーで暖まる等はバイクで参加したメンバーの定番あるある 流石に竜巻ネタは即死案件だから外します。
作品の目玉は1970年代の排気ガスと大昔の石炭の汚れがそのままなニューヨーク市内やマンハッタン島から郊外へ向かう海中道路の風景(アクション映画としては異質)ロッキー山脈の山道や当時のドライブイン ロサンゼルス・カーチェイスの名物となってゆく人工河川に豪華客船クイーンメリー号も停泊していたロングビーチの風景等々 ギャグやお色気シーンについては流石に時代遅れになりました。 今観ると悲惨なのがフランコがやらかすマフィア・ギャグ(水鉄砲のアレ)イタリア人=マフィアで見境無しな女好きってネタはスウェーデン女性=性に●●と同じぐらい風化しましたね。
まあストーリー自体を楽しむよりも小ネタに笑いながらお酒片手に楽しんで欲しい作品です。
では。




