地獄で眠れ 84年
2022年7/26朝〜7/26深夜 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割り込み投稿
【 冷戦時代のアフリカ〜南米諸国を渡り歩く元ナチのサディスト拷問官兄妹をぶっ殺せ 当時アメリカ後ろ盾の軍事政権vsロシア支援する共産ゲリラの代理戦争真っ只中なグアマテラ共和国を舞台に繰り広げるゴルゴ13風味な殺戮劇 とは言え頭の中身がお花畑なヒロインが余計な事やって脚引っ張ったりするもんだから悪党のみならず味方側も死屍累々となる胸糞描写もそこそこ満載 まぁ映画館の興行収益が赤字じゃ無けりゃ廉価販売orレンタルビデオで採算取れる時代の産物ですのでご容赦を 悪党が惨たらしく死ねば喝采浴びた頃だしね 】
★勿論冒頭のスリナム共和国を含め撮影ロケ地は人件費安く割と安全なメキシコ合衆国とケイマン諸島
原題:THE EVIL THAT MEN DO
人が為す悪事
メキシコ/アメリカ/イギリス合作 劇場公開作品
1985年 日本 劇場公開
原作:R.ランス・ヒル The Evil That Men Do 1978年
恐らく翻訳ノベライズ版は出版されてません
選ばれた一握りのエリートによる統治で行われる公平な理想社会の実現 そんな謳い文句で世界中でテロ事件や民衆扇動を繰り返し運良く政権奪取した国々でイデオロギーに賛同しない多くの無辜な人々を国家或いは人民の敵として殺して来たのが共産主義=全体主義と呼ばれるモノの本質 本来なら其れに対して一丸となり抗わなければならない自由主義陣営が党利党略やら国民に対する人気取りに企業利権、果ては宗教絡みで互いに脚引っ張ったり逆に滅ぼすべき敵と通じてたりするのは 西側諸国の支援の足並み揃わず未だ終焉が見えない露助がやらかしたウクライナ侵略戦争や台湾や沖縄を含む太平洋全域寄越せとその残虐性と強欲さ顕にしてる中華人民共和国の振る舞いを前に臆病風に吹かれた振る舞いやらかしてるドイツやフランスにイタリア見てても明らかですが アフリカ諸国や東南アジア同様に延々100年近くも代理戦争に駆り出され何もかも滅茶苦茶になったのが中南米
今作のメイン舞台となるグアマテラ共和国における独裁軍事政権と共産党武装勢力による内戦は1960年〜1996年まで延々36年間続き犠牲者数は推定25万人以上 此れ以外にも行方不明者が数十万単位で居る筈だけど時折道路建設現場やサッカー場改築したらバラバラになった人骨が大量に見付かる事はあっても追求しないルールになってます 何方も民間人の大量虐殺加担してますので追求されても困る ロシア=ソ連側の資金枯渇による停戦協定締結により直接的な殲滅戦は無くなったものの ならばとアメリカが経済&軍事支援から即座に手を引いたから国土は疲弊し人々は其々の勢力で分裂したまんま 後始末押し付けられた日本政府と同企業がコーヒー豆やバナナ等の輸出の傍ら経済支援を続けてますが必ずしも上手くは行ってません
ベネズエラなどの他の南米諸国からの経済難民 麻薬密売や誘拐業等を資金源にしてる犯罪組織やイスラム原理主義を信奉するテロリストとそのシンパも多数入り込んでおり殺人事件の犠牲者数は1日平均14人 政府のみならず治安組織も満足に機能してませんので事件の約98%が迷宮入りの体たらく 国民の大半が識字能力持たされてないマヤ民族などの貧困層で 一握りの白人とスペイン系のメスチーソが支配階級 鉄鉱石や石油に天然ガスの埋蔵確認されてるしニッケルも見付かってますが 細々手掘り続けてる金鉱石やオパール同様に流通価格の値崩れ恐れるアメリカを始めとする世界の大手企業と露助や中共から支援受けてるグレタ・○○ベリみたいな環境保護テロリスト達が頭可笑しいレベルで妨害活動続けてます 小見出しにも書いときましたが84年当時も平成4年今現在も撮影ロケは不可能 よって大半の場面はメキシコでの撮影になりました
【 物語冒頭出てくるスリナム共和国は逆に共産主義に染まった軍事独裁政権 ブラジルや仏領ギアナの隣に有る小国ですが支配階級は元アフリカ系逃亡奴隷と先住民の混血であるマルーン人にオランダ人が連れて来たインドネシア人 他にもイギリス領から逃げて来たインド系 第二次大戦後に祖国からバチカン市国経由で逃げ出した元ナチ協力者等のオランダ系ドイツ人の末裔も居ます ソ連没落契機に92年に西側接近 民主化進めましたがガイアナ挟んで隣に半ば中国領のベネズエラ有るから首相はやっぱり元軍人 】
★あくまでもフィクションでB級アクション小説&映画だからとブロンソン主演を盾に製作押し通しました オランダ政府が自国民によるユダヤ人やロマ虐殺等の戦争犯罪加担認めたのは2020年に入ってから 確かノルウェーやデンマークにスウェーデンもその辺りかな 勿論ドイツやフランス同様に賠償その他は知らん振り
物語冒頭から始まるのは元ナチの拷問官クレメント・モーロック博士による 人間モルモット使ったスリナム共和国秘密警察の拷問研修 どうも動きが素人臭い反政府レジスタンスによる自動車爆弾使った暗殺作戦はまんまと失敗に終わる 陰惨な拷問場面から一転し舞台はフロリダ半島沖合の当時英国領だったケイマン諸島へ 殺し屋ホランドの隠遁の地は元無人島をコテージに改装したものイルカと戯れる主人公は名前をクワジモドに変えている 元ネタはノートルダムの傴…………放送禁止だから今は鐘かな メキシコから定期的に生活用品や消耗品配達してくれるサンティアゴが船長務める小型船に便乗し訪ねて来たのはメキシコ大学で教鞭取りながら医師と南米民主化活動の3足の草鞋履く老教授ヘクター・ロムリン
腐れ縁の友人で主人公同様引き際を知らないジャーナリスト/ジョージ・ベタルゴがスリナム共和国で拷問死 何とか仇を取りたいと語るヘクターにドン引きするホランドに渡された手土産は大量の証言ビデオ 俺は引退した身の上だからと敢えて即答せず情報の裏取り始める主人公はあくまでも常識人だった 世の中には某半島生物の様に被害者様になるなら平然と有りもしない嘘付く輩も居るしねぇと余計な茶々挟みつつ 数週間後、裏取りと身体作り終えメキシコ大学で教鞭取るヘクターの前に現れる主人公 居場所知られスリナム共和国から脱出したターゲットが潜伏先に選んだのは軍事独裁政権下で農村地帯での内戦続くグアマテラ共和国 変態兄妹 (兄クレメントと妹クレア)に協力していたのは駐グアマテラ米国大使ポール・ブリックス ターゲットの警護をしているのは3人 元米軍情報将校でCIAの汚れ仕事やってるランドルフ・フィリックス 元グリーンベレーのカール・ハウス 恐らくはバスク人マフィアの運転手チレロ
還暦過ぎたアメリカ人が独り身で動き回る……ジェームズ・ボンドか麻薬の運び屋と間違われて逮捕されるのがオチだ(苦笑) 子連れ再婚或いは義理の娘と孫の旅行に付き添う爺さんとして入り込む グアマテラ同行を志願したのは夫ジョージを殺され復讐に燃える親子程歳の離れた未亡人と何も事情知らない娘サラ どう考えても脚引っ張っぱるしか能が無い役立たずだがグアマテラ政府から退去勧告出てて何時何処へ姿眩ますか分からない変態兄妹を仕留めるのは周りの警護がスカスカな今しか無い 清濁併せ呑む亡き友人と違い御花畑な世界で生きてきたリアナは主人公が神の猟犬と知りあからさまに嫌悪感を剥き出しにするが ならば帰れと言っても話を聞かない てっきり長年疎遠だった父方のお爺ちゃんだと勘違いしてるサラに懐かれ内心色々心折れながら受ける入国審査 挙動不審なアメリカ人バックパッカーが連行されそうになり空港ロビーで始まった銃撃戦
危うく巻き込まれ撃たれそうになっていたサラを助け出したものの肝心要の母親は自分の感情優先し娘の危地に気付きもしない
情報提供者で母子の実家マックス・オーティス議員宅を訪問し ターゲットの警護担当する3人の顔写真と経歴書を受け取り武器や脚となる車の調達を手配 中々外を出歩かないクレメント・モーロックの趣味は闘鶏 マックスやリアナと共にターゲットの周りの警護状況を偵察するが試合そっちのけで仇を睨みつけるアホのせいで余計な警戒心抱かれた 深夜滞在先のホテルに潜入してきたCIAと覚しき杖ついた白人男をわざと泳がし尾行 案の定不具者装った男の正体は資料に無い4人目の護衛だった このままだと母子も情報提供者も奴等に消される マックスに懇願し入国審査突破でもう用済みな母子共々姿を眩ませる様説得するが 危機管理能力皆無な御花畑がノコノコ付いてきた 合衆国大使館に駆け込みターゲットの保護をブリックス大使に要請したランドルフをヒロイン餌に罠に掛けナイフ投げて仕留める
無法者にセクハラされても主人公が救けてくれると相変わらず御花畑なヒロインに対するショック療法だったが この阿呆は自分はスペイン語の通訳出来るからと離れない もしかしてファザコンなのかこの女(汗) 勿論其れは単なる見込み違いでグリム童話の勇者気取りな御花畑は何処までも自分本位 もしかしたら自分のせいで父親や娘が殺される可能性も考慮外 多分危地に飛び込むのが主人公だけだったらこれっぽっちも緊張感無い筈だったのに底なしの馬鹿女のせいでラスト迄延々ヒヤヒヤさせる展開が待っている 4人目の護衛も仕留めホテルを引き払い郊外の別荘で襲撃準備を整える 仕方無いから留守番をヒロインに任せ釣り餌となるターゲットの妹クレアを彼女の滞在先のホテルで拉致 間抜けな護衛は殴り倒し放水用のホース使ったバンジーな絞首刑で街を大パニックに陥れまんまと人質確保
身代金目的の営利誘拐だと勘違いさせ協力者を炙り出す カール・ハウスが3人の部下率い潜伏先の別荘を襲撃してきた 情報漏れたという事は多分マックスとサラは敵の手に落ちた 何も気付いてないヒロインに運転手任せトランクに人質乗せてカーチェイス 撃たれ途中下車したカール以外の襲撃者は皆殺しにしたがヒロインがヘマやらかし釣り餌もハチの巣(笑) 仕方無いから駄目になった車ごと捨ててお片付け スペイン語話せる通りすがりの農家の親父から言い値で小型トラック購入 再びクレメントに電話し身代金額釣り上げ相手が人質連れ現れる事を祈りつつ野宿 翌日身代金受け渡し場所に指定した廃坑近くの食堂で昼飯食べてたらブリックス大使とカールが現れた 身代金を倍額払うから人質を解放しろ マックス議員は拷問され死んだし幼い娘を人質にしてる 動揺したヒロインが脚引っ張っぱる形で始まった銃撃戦 大口径のショットガンを喰らい文字通り挽き肉と化すブリックスとカール ちなみにカールは防弾チョッキ着てたので二度撃ちで顔面吹き飛ばされる悲惨な死に様
軍事政権により惨殺された若者達の葬儀に偶然鉢合わせるシーン挟みつつ 待ち合わせ場所に指定したオパールの廃鉱山には驚いた事に多くの不審者が働いていた 彼等の正体は軍事政権に雇われたターゲットに遊び感覚で拷問され不具者となった人々 サラを人質に最後の護衛チレロと共に現れたクソ野郎 ヒロインがまたしてもヘマやらかし釣り餌が此処に居ない事がバレた 子供人質にしてるから迂闊に手出し出来ない 作戦は大失敗したと判断する主人公に協力してくれたのはターゲットに恨み骨髄な100人越える不具者達 殆どゾンビ映画なノリで押し寄せる不具者達に石ぶつけられ拳銃落としたチロル射殺しサラを救出 後始末をハンマーやノミを手にクソ野郎を滅多打ちにする男達に託す 原型留めない肉塊と化したターゲットは勿論死亡し大団円 エンディングは主人公が隠遁生活送るケイマン諸島のとある島に滞在しリゾート気分を満喫するヒロインとサラに主人公
★映画では敢えて説明描写省いてますが銃身切詰めたショットガンで何故豪快に頭破裂したり胴体に大穴空くのかについては 昔とある小説でかなり詳細に描かれてましたが余りに実用性が有りすぎるので調べ無いように とは言えとうの昔に廃版になったから大丈夫かな
☆画竜点睛を欠いたのは主人公に報酬要らないと言わせたシーン 正義の味方にするため仕方無かったのかも知れませんが 対価貰うからこそ責任が生じると考えると……ちょっとね




