ウエストワールド The Maze① 16年
2022年12/5〜12/6深夜 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割り込み投稿
書き忘れてたけど一応R15作品 とは言えよほど歪んだ性癖持って無い限りまず使えません(笑) なんつーか悪趣味極まると感じたが此れがアメリカ人のデフォかね?
【 正直書いちまうと期待してたイメージからは思いっ切り明後日の方向に行っちゃったリメイクTVシリーズだけど 原作者筆頭にオリジナルのキャストの大半が老境だったり既に物故している以上こんなモノかと………… 何処となくターミネーター3以降のグダグダ要素やブレードランナー2049の焦燥感そしてイギリス映画のエクス・マキナとかコメディだけどワールド・エンド以下略の要素入ってるのは何だかなあ(汗) マイケル・クライトン版の独特な恐ろしさや緊迫感 随所に差し込まれるブラックユーモアを期待してたお客様には合わないかもです。 】
★どう考えても未来世界/ウエストワールド2寄り 此れ書いてる段階では二期前半戦まで急ぎながら見 あくまでも1期の感想としてお読み頂ければ幸いかな
原題:WESTWORLD/THE MAZE
西部劇の世界/火星 確か戦乱を意味する単語でもありました
原案:マイケル・クライトン/ジョナサン・ノーラン/リサ・ジョイ
アメリカ ケーブルテレビ HBO配信ドラマ
同年 日本でもタイムラグ置きつつ配信放映
シリーズ1にあたるTHE MAZE は全10話 DVDは各2話収録
❖4シリーズになるけど其れは追々
令和4年12月5日 世間様の話題は多分日本時間6日0時にキックオフとなるワールドカップ/日本vsクロアチア戦だろうし エッセイのランキングもサッカー関連が上位占めてますが……正直ニワカが色々書いても取って付けたような文章になるから通常営業で進めます 半島生物がポルトガルやウルグアイそしてガーナ代表におこなった恥知らずな振る舞いに欧米の自称専門家やら記事読んでてあまりの女々しさに思わず失笑したドイツ・サッカーファンや侮辱行為やらかしたドイツ選手に対しては思う所色々有りまくりだけど 下手に罵るとアレと同じ惨めなバケモノに堕ちそうでね
今回取り上げるのは人間に造られたアンドロイド或いはレプリカントな宿主と呼ばれるお人形さんは果たして魂と呼べるモノや感情を持つことが出来るのか 人の下位互換な存在がオリジナルを越える可能性とやらをテーマにしたやたら重い物語 この間偶々BS放送の映画で数十年振りに ウエストワールド 73年 見るまで正直どうでも良かったこの物語に手を出してしまったのは単なる好奇心 殺人に人体損壊等の鬱描写……但し殺され壊されててるのは専らアンドロイドだけど 聞くに耐えない明朗快活だけど意味不明な哲学ゴッコ どう言い繕っても悪趣味極まるゲストの振る舞いやら システムそのものはリアルに作り込んだアンドロイドとセット使ったRPGそのものなのに人類サイドの物語のメインは熾烈な内部争いその他
アトラクションや郷愁的なユーモア要素も有るオリジナルと違い 連続視聴した日には終始顰めっ面になりそうなそんな物語に何故魅せられたのか? 実は1期のラスボスでもあるロバート・フォード博士によるアンドロイドに対する刷り込み=痛みと恐怖にストレス与える手口が まんま1神教(キリスト/イスラム/ユダヤ)における戦奴育成のやり方そのもので有り 其れから派生したカルト団体や共産主義等の反社な革命戦士を製造する為に悪用されてるマニュアルそのものだったから 弱肉強食な価値観を幼い頃から刷り込まれてるキリスト教圏やイスラム教圏では其れが何故おぞましいのか理解すら出来ないと思いますが 時事ネタになるけど先日漸く立件された静岡県裾野市さくら保育園で常態化してた幼児に対する虐待 熊本県の北野小学校で長年隠蔽されてた思想信条が真っ赤に染まった教師による生徒虐待と自殺強要もこの考えとは無縁では無いのでね 虐待された存在がどんな風に歪むのか 出来りゃガンスリンガー役は故ユル・ブリンナーさんで見たかった エド・ハリスさんも悪くないけどさ
■第1話:目覚め The Original
★お客様を現実のままならない瑣末事から切り離し その世界を満喫させるテーマパークに置いて歓待にあたる従業員は本来なら出演者と呼ばれます 例え備品扱いだろうが人の様に泣き笑い時に痛がってみせるアンドロイドを何故宿主と呼ぶのか 其れは何時までも何もかも代えが利く端末でしか無いから でも人間だってそんな扱い受けてますよね 個人をその能力と使い勝手の良さで区別する現代社会では人と機械の境目なんて何処にも存在しないのです。
" 世界は醜いという人も居る 余りにも無秩序だと…… 私は美しいと思う 信じてるの 人生には意味が有り目的があると "
まるでガス室に送られるナチ政権下のユダヤ人の様に研究ラボで何もかも剥ぎ取られ メンテナンスチェックを受けている若者の名はドロレス・アバーナシー 彼女は勿論人間ではない 人格プログラミング責任者でウエストワールドでは2番目の古株スタッフ バーナード・ロウの設問から浮かび上がるHOSTと呼ばれる人間を模したアンドロイドの日常映像の記録 延々30年以上も17世紀後半=西部劇が終わりを告げる世界を現実と信じ込まされた彼等彼女等の人生は常にゲストに犯されたり殺されることでまた初めからやり直し 高額な滞在費と引き換えに人々は此処で何をしてもどんな鬼畜な生き方をしても構わない HOSTはただひたすら耐え切れない苦痛と死の恐怖を体験し回収され修理 ありとあらゆるデーターをサーバーに保管し初期設定で再起動 或いは何もかも塗り替えられ 全くの別人として再び壊され犯され殺される日を繰り返す。
常連客を飽きさせない様、絶えずアップデートされる新しいイベントは創業当時とは比べモノにならないレベルで過激化残虐化が進み 当初は決められた台詞や演技に縛られたHOSTは 苦痛や死の恐怖を植え込むことで臨機応変な対応が出来る様にプログラムされている 創業者でありパーク開園前に事故死した共同経営者アーノルド・ウェバー博士と組み 多くのHOSTの開発に携わった天才科学者 ロバート・フォード博士が新たに組み込んだプログラム 夢幻 はHOSTにより人間味を持たせる画期的なモノに思われたが たかがロボットに人間味なんか必要ないと考えるイベントシナリオ責任者リー・サイズモアは影でフォードやその相棒的存在のバーナードを煙たがり 品質管理責任者のテレサ・カレンや警備隊責任者のアシュリー・スタッブスは高性能化が進むHOST誤作動の可能性に警戒感を抱いている
とある理由からドロレスに執着しウエストワールドに30年以上も通い詰め何かを探し続ける 不気味なゲスト=ガンスリンガー(黒服の男……本名は何れ)がおこなう残虐行為 何百回も死に戻りを繰り返した末に ある日偶々牧場に埋められていたこの世界には存在しない筈の遺物=明らかに21世紀よりも未来に撮られたらしい街並みでポーズ取る知らない娘の写真を拾い自我の様なモノに目覚めたピーター・アバーナシー 保安官見習いに就職したゲストを連れ無差別殺戮を続ける賞金首の悪漢ヘクターを倒すイベントをガイドしていた保安官が突然何かを思い出したかの様に誤作動起こしラボへ緊急搬送 故アーノルド博士にプログラミングされ彼の自殺幇助した悪漢HOSTウォルターが暴走し娼館兼酒場で此れまで彼を殺して来た他のHOSTを皆殺し 幸いゲストには犠牲者も負傷者も出なかったことから原因不明の事故は隠蔽され 誤作動を起こしたピーターやウォルターはデータ消去し地下83階の倉庫に押し込められる
だが 夢幻 により自我を手に入れ失われた記憶を取り戻し 全ての黒幕であるフォード博士を頭目とするスタッフ達に復讐を誓うピーターからとある音声コードを伝えられたドロレスだけはバーナードやその助手のエルシー・ヒューズに庇われる形で廃棄処分を免れる またしても悲惨な最後を遂げたドロレスの恋人役テディ・ブラッドも再び修理&記憶をリセットされ再起動 役割を変更されたり新たに製造されたHOSTにより入れ替わったメンバーで再開されるウエストワールド ピーター役も新たなHOSTに入れ替わるが記憶を消去されたドロレスは気付かない だが嘘を付けず蠅や蚊を含むありとあらゆる生物の命を奪わない筈の彼女は自身の顔に止まった蠅を容赦無く叩き潰した
★オープニングは3Dプリンターで精製される馬と人 確かルソーの描いた絵で戦場をイメージしたそんな作品有ったなぁ 自動演奏のオルガンで演奏されるのは当時の音楽ではなくクラッシックやポピュラーミュージックなあたりがかなりマニアック 1話は他にも山程小ネタ満載だけど流石に全部は拾い切れなかった 2話から変化する娼婦頭のメイヴとかについては次話で取り上げます
☆悪役キャラのヘクターや顔面入墨女のアーミティス大暴れ⇒ゲストのボンクラさんに呆気なく撃ち殺されるシーンで流れるのはローリング・ストーンズの黒く塗れ 勿論版権問題有るから曲だけですがらしくない楽曲敢えて選ぶのが中々俊逸でね
次回の前振りで使う予定ですが1話見てて思いっ切り吹いたのが 神様気取りなフォスター博士の嘆き 人は進化の道から外れてしまった云々………… 勝ち負けなんざ所詮遊びの延長に過ぎません ギャンブルもそうだけどのめり込めばのめり込む程、視野が狭まり迷路の中に迷い込む 第1シーズンはそんなエピソードばかり並びます




