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招かれざる客 67年

2022年2/9〜2/10深夜 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割り込み投稿 良いね1つありがとうございますm(_ _)m

【 リベラルな白人家庭で素直に育った娘が結婚相手として連れて来たのは紳士的で優秀だけどバリバリの黒人でバツイチ しかも親子程年齢離れた歳上男性……タイムリミットは今夜のディナー 悩むお父さんはどんな判断下すのか 日本だと絶えず放送禁止用語(4文字言葉)連発する若かりし頃のサミュエル・ジャクソンみたいな奴ならともかくシドニー・ポワチエなら充分過ぎるレベルで及第点なんですが 優生思想が色濃く残るアメリカ合衆国だと立ち塞がる問題が滅茶苦茶多いんだとか まぁ親はつらいよ……そんなオチになるのかな? 】


★なおバーニー・マック主演のリメイク版 "ゲス・フー / 招かれざる恋人 05年" は娘を下さいと黒人家庭に押し掛けるイケメン白人の彼氏と娘から必死に逃げるお父さん(笑) 此方はこっちで滅茶苦茶見たいけどDVD捜索中


原題:GUESS WHO'S COMING TO DINNER

誰が晩餐会に来ると思う?⇒転じて招かれざる客

アメリカ 劇場公開作品

1968年 日本 劇場公開


 令和4年1月6日に、 この作品で黒人医師ジョン・プレンティスを演じた名優シドニー・ポワチエが死去 享年94歳 本来なら "夜の大捜査線" 取り上げアメリカの黒人俳優の良心 (実はバハマでイギリス系) みたいなこの人の冥福祈る所なんでしょうが随分前に投稿してますのでwarterwolf様よりリクエスト有り もう1人の主人公マット・ドレイン社長を演じ切り撮影直後に心臓発作で他界したもう1人のアメリカの良心スペンサー・トレーシー享年67歳の遺作でも有るこの作品を取り上げてみようかと なお同じく共演したキャサリン・ヘプバーンとは20年以上共に作品に出演した妻と二人の子供公認の恋仲だったそうですが スペンサーが離婚絶対駄目なカトリックだった為に再婚は叶わなかったとか 詳しくはウィキ等で詳細書いてますので興味有るならどうぞ 


あのバロン西の親友でもあったそうで 第422日系アメリカ人連隊の名誉回復テーマにした作品にも出演してます まぁこの辺りのエピソードは別の映画で取り上げますので 肝心要な異民族との婚姻問題から それ以前からアメリカ合衆国では優生思想による精神病や先天性の身体欠損 果ては薬物&アルコール依存症に浮浪者を対象とした断種法や結婚禁止令なんてモノが存在した訳ですが 南北戦争前後に起きた黒人奴隷の解放に中国から大量に売り飛ばされて来た苦力 果ては兵力足りなくなったからと受け入れた東欧系やユダヤ系に対する警戒感から白人様の優秀な血統絶やすなと異民族との結婚を禁止する法律が作られまして この映画公開時は南部中心に17州が留置所送りか州追放となる犯罪行為とされ 最後のアラバマ州がこんな法律廃止したのは何と西暦2000年 


但し人種報告義務とか有色人種と結婚したら職場解雇なんて事例は未だ存在し 生まれて来たハーフに対する憎悪犯罪も未だ止みません 勿論映画及びリメイク版でも描かれた通り差別される側が嫌悪感剝き出しにするその真逆の事例も多数あるし更に宗教が絡むともう滅茶苦茶 そういや混ざり物が理不尽に命狙われたり暴力に巻き込まれるなんて話も多かったね 私なんかも母方が離島出身だから首里の本家に絡まれたりする事有ったけど 喧嘩売られたら徹底的にやり返してたから別段意識した事無かったなぁ(汗) 優生思想とか人種差別とかこの手の話始めると書いても書いてもキリがなくなるのし 揉めるのでさっさと本編あらすじに移ります



【 まんま結婚行進曲ベースにした主題歌で登場しサンフランシスコ国際空港に降り立つのはユナイテッド航空のDC-8型旅客機 カリフォルニア州で異民族間の婚姻が認められたのは1958年 リベラルの牙城と言われながらもその実態は下手な深南部なんか比べモノにならない人種偏見が根強く残る街を滅茶苦茶仲よさげに闊歩する黒人紳士(ジョン)白人女性(ジョーイ) 二人が知り合ったのはハワイのオアフ島 休暇中のヒロインが結婚決意したのは出逢って僅か10日後の事 ジョンは迷いながらも勇気振り絞りかなり無邪気な彼女に同行したのは 其れなりの覚悟決めた上 案の定奇異の目で見られる二人だったが娘の信頼は裏切れない 親の責任って重大です。 】


★8年前に妻を事故で失いバツイチに ついプロポーズ受けたけど10歳歳上なら此方が腹括り彼女を守らないと…………ジョンの気負いはともかく 数年前に友人の息子に関する結婚云々で他人事として割り切れば滅茶苦茶爆笑モノ(義理の娘が同級生)な話聞かされててるから この程度じゃ驚かないけどあの国じゃ天地ひっくり返るのな


 御年67歳でサンフランシスコで割合メジャーな新聞社を経営する マット・ドレイン社長夫妻と家族ぐるみの長い付き合いがある黒人ハウスメイド=ティリーに取って1番長くも短くも感じた決断の日 其れは1967年の夏の終り頃の金曜日の午後だった。 歳を取ってから漸く授かった独り娘 ジョアンナ"ジョーイ"ドレイトン もそろそろ結婚適齢期の23歳 何れ見ず知らずのぽっと出な男にお義父さんと呼ばれるのは些か癪だが 7歳年下の妻 クリスティーナ に似て頑固で頑なだけど真っ直ぐで素直な性格に育ったから 救いようのないDQNや頭スッカラカンで顔だけの阿呆になんぞには引っ掛からない筈だ ホテルのコンセルジュとして働き稼いだお金で初めて長期休暇を兼ねた独り旅は10日間 漸く戻ってきた愛する娘のハワイ土産は婚約者……しかも黒人でバツイチで10も歳上の ジョン・プレンティス医師


国際的な評価も高い名医師(ジョン)の次の赴任先はスイスのジュネーブに有る国連組織のWHOで結婚の承諾云々は今夜最終の航空便が出るまでに決断しなければならないらしい お嬢様は悪い男に騙されてるに決まってる 端からブチギレモードな家政婦(ティリー)に (クリスティーナ)が経営するホテルで作品展示販売してるリベラル派の女性芸術家ヒラリーは雇い主が黒んぼの血を入れるなら縁を切ると大騒ぎ だが当初は想定外で突発的な事態にただ大混乱していたクリスティーナは娘の熱意と何処までも礼儀正しく紳士的な黒人医師(ジョン)に好感を抱き始める 急に決まった結婚話……実は両親に妻となる女性が白人である事を電話口でも中々告げられないでいるロサンゼルス在住のジョンの両親を週末のディナーへ招待 午前中で仕事終え午後から長年の親友ライアン司教とゴルフコース回る予定だった主人公(マット)は挙動天地な状況に生まれて始めてアタフタする事に


表向きは東海岸の首都圏に続いて 1958年に近隣州と共に異民族間の婚姻禁止を撤回したカリフォルニア州 なまじ長年人種差別に反対し近頃漸く軌道に乗り始めたアフリカ系アメリカ人に関するマーティン・キング牧師の公民権運動を応援してきた主人公(マット)だが リベラル派の新聞社として様々な人種対立 (具体例上げると日系アメリカ人や移民に対する弾圧や強制連行 アメリカ軍将兵により行われたヒスパニック系アメリカ人に対する集団リンチ事件と略奪放火暴動=ズートスーツ・ライオット等リストアップしてもきりがない イタリア系や中華そしてユダヤ系もマフィア組織化したのはそんな理由からだしね) や憎悪犯罪の現場を見てきたからこそ 娘ジョーイと黒人医師ジョンに待ち受ける未来が茨の道だと知っている


何より判断決めるタイムリミットが無さ過ぎる 親友(ライアン)はフランスでそんなカップルが意外と仲睦まじく上手くやってるとフォローしてくるが アイツはカトリックの神父で妻帯した事も子育ての経験も無いから論外だ。 そもそも此処は自制心の欠片もない不法移民や白人屑(ホワイトトラッシュ)が遠慮なく銃ぶっ放してくる自由の邦(アメリカ合衆国) ジョンの両親だってきっと戸惑うに違いない いきなり飛び込んで来た結婚話 無意識に抱いていた黒人に対する差別意識 動揺しまくりな主人公は頭冷やすため妻と久し振りのドライブ 20年以上前に二人のデート場所だったメルズ・ドライブインもかなり様変わり仕事にかまけてプライベートは妻と家政婦に丸投げ状態だった事を少し反省し時代や価値観の変化もそう悪く無いと思い直そうとした時に巻き込まれるトラブル 阿呆な黒人ドライバーに絡まれブチ切れモードな主人公は何とかジョンの両親と結託し結婚思い留まらせようと考えを変える


夕刻の国内線空港ターミナル 出迎えに現れた息子(ジョン)の結婚相手が白人女性だと知り大混乱のプレンティス夫妻 主人公同様異民族間の婚姻は茨の道だと危惧する父親同士は意気投合するも 互いを愛し尊重する若い子供達を押し留めるのは駄目なのかもと考える母親達 僕は黒人としてではなく人間として彼女と共に行きたいんだ 頑なな父親と真正面から感情をぶつけ合うジョンとプレンティス婦人からハッパかけられる主人公 タイムリミットが迫る中、双方の家族だけでなく家政婦にライアン司教も立ち会わせる形で行なわれる主人公=マット・ドレイン社長の大演説 敢えて列記すると其れは綺麗事の様に感じるのかも知れないが 脚本家と撮影中も何度も心臓発作に苦しめられつつも愛するキャサリン・ヘプバーンと残された時間を懸命に生きるスペンサー・トレーシーのアドリブ 渾身の合作とも言える其れはまずは映画見て受け止めて欲しいかな


困難な運命と敢えてガチンコ勝負を誓う両親達に幸せいっぱいなカップル 共に腹くくった司教と家政婦も加わり始まるディナーシーンをバックに始まるエンドロール 色々捻ってみたけどどうも上手く纏められないので何れ再チャレンジを誓いつつ今回はこんな締めで



★「誰がディナーに来ると思う」主人公(マット) 「まさかマーティン・ルーサー・キングJr牧師ですか?」家政婦(ティリー) 本編ではそんな遣り取り有りますが1968年日本でのテレビ放映時、キング牧師暗殺されたからカットされたとか……DVDはノーカット この映画が製作された理由は同じく1965年に暗殺されたイスラム教指導者マルコムXの其れも無関係では無い 裕福でリベラルな白人家庭に引き取られ 文字通り珍獣として飼われていた黒人はかなりの数に及ぶ

本当は時事ネタ兼ねて北京オリンピックを罵る積もりだったけど自重 ちなみに本日テレビ朝日の社長が辞任しましたが色々裏が有りそうです 領収書の偽装(敢えて名前書かず上様で処理)程度で社長辞める阿呆はおりません

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― 新着の感想 ―
[良い点] 名指しでリスナー名を出されるのはラジオ以上にきますな! 有難う御座います(笑) [気になる点] 今でも非常に重いテーマを扱った作品ですね。 この映画のラストの展開の持って行きかというか、…
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