合衆国最後の日 77年
2016年8/20ガラケー投稿 2020年7/30タブレット端末にて改稿開始〜8/1お昼脱稿
【 数年毎に繰り返す戦う意味も意義も見出だせない対外戦争 未だ黒幕や事件の詳細が判明しないまま今に至るケネディ兄弟暗殺事件 アメリカ合衆国おける本当の主権者は国民では無い 経済産業複合体と呼ばれる誰もが何時でも取替えの効くシステムそのものだ。 当時そう思い込んだポリティカル・フィクション小説界の大御所が執筆した近未来ストーリーを映像化 今となっては時代遅れなのかも知れませんが常にとんでもない泥沼へ引き摺り込む政治経済に軍事的判断の度重なるミスの原因は "未知のモノに異様な恐れを抱く怠惰から来る宗教的全体主義でしかなく" 殴る相手纏めてくれる悪の秘密結社なんざ存在しないから厄介です。 】
★そもそもあの国の敵と問題は大概彼等の怠惰とその場凌ぎな合理主義の結果生まれてます 人種差別や貧困問題に不法移民 中華人民共和国しかりISIS含むイスラム原理主義なんかもそう 南米の麻薬に至っては元々CIAやFBIの活動資金源だったと知ると ねぇ(-_-;)
原題:TWILIGHT'S LAST GLEAMING
黄昏の最後の煌めき⇒アメリカ合衆国・国歌より引用
ドイツ語題:DAS ULTMTUM
最後通牒
アメリカ/西ドイツ合作TV映画作品
同年 日本劇場公開
2012年リバイバル公開
原作:ウォルター・ワガー・ウェイジャー著
"Viper Three クサリヘビ3号 1971年"
翻訳版は出版されてません
此れ書いてた時は第45代アメリカ合衆国大統領を決める選挙の真っ只中 前任者がアレでしたから健康保険制度やメタボ化した内政改革は全米ライフル協会や製薬大手メーカー 果てはティーパーティーと呼ばれる保守系宗教勢力等の反対勢力による抵抗の末に中途半端で終わり 外交に至っては情けないまでの傍観を貫いた結果、果てしない増長と強欲の末に軍事行動と経済による対外侵略に舵を切った中華人民共和国の台頭にどう向き合うのか? 幸いにもあからさまな迄にチャイナマネーに頼ってた自称リベラルのあの婆さん破って 口は悪いは態度は横柄だわと第1印象は最悪だったけど意外と細かな気配りが出来、大統領就任後は公約通り国内経済復活と雇用創出に励むトランプ大統領が活躍してるのは 令和2年に此れを読んでるお客様ならご存知だと思いますが……当時は先行き不透明
特亜観光客が感染源となった武漢コロナによる不可抗力と同共産党が偽ドル札/麻薬/武器与えて支援したBLM暴動で2020年8月の今もかな?
そんな最中、今は存在しないビデオレンタル店で偶々目に付いたのが此れだったのですが 当初は何だよ登場人物軒並みオッサンばかりじゃねーかとスルーする積りでした ウォルター・ウェイジャーの名前が引っ掛かりその場でガラケー検索 あの小説家が書いた物語を映像化したのならハズレって事はないだろうと借りて見たのがこの作品初体験となります。 まあテレビでは割とやってたらしいけどそっちでは見る機会尽く逸しており多分小学生か中学生の頃に視聴してたら人生変わったかもとそう感じさせる物語でした 店が潰れた以上は購入する以外再視聴は不可能 元々時代錯誤な作品だしね
で……残念ながら私は主人公達に否定的です だからあのラストはバッドエンドでは有りません。
"間違った世の中を何とかしたいならテロや当局が隠蔽するスキャンダラスな真相ぶち撒けるなんて安易なショック療法は最悪最低の手段 上手く行く筈が無い"
世界を変えたければ一生或いは何世代も時間掛けて歪みを是正し理解者や協力者等の味方を増やすやり方こそが王道。 痛みを伴うどころか犠牲者や追放者を生み出し兼ねない無茶な改革とやらに対応出来る程、世の中や人の心は単純じゃない 映画みたいに大統領すらも巻き込んで容疑者射殺ってのはいきあたりばったりな政策決定繰り返して来たアメリカ合衆国方式だし 後年フィリピンのマルコス大統領が猿真似した挙げ句、祖国追い出された史実知ってると愚の骨頂 あの辺りはジョンFケネディ大統領暗殺⇒実行犯オズワルド暗殺事件を揶揄したのかな かの大統領は西ドイツでも遊説行ってかなり好意持たれた筈です。
【 この映画が公開された77年当時、ミサイルはアメリカ空軍の管轄に有りました 1992年に戦略軍として独立 2010年軍事衛星の管理運営及び全ての核兵器運用の管轄(潜水艦や爆撃機迄)に加え対サイバー攻撃部門を吸収し今に至ります。 なお核ミサイルのセキュリティコードプログラム 発射手順を監理するシステム自体は、冷戦終結を堺に予算面の締め付けが厳しくなり かなり老朽化が進行 目標設定プログラムも含め未だフロッピーディスクで行われているので逆にネット回線侵入とか コンピュータウイルスなんかそもそも役に立たないそうです。 】
★まあどう考えても今の核兵器運用主力はミサイル原子力潜水艦 地上運用のミサイルサイト自体が爆撃機同様、時代錯誤と言えるでしょう。
1981年11/16木曜日早朝 モンタナ州郊外のとある場所に極秘理に建設されたばかりの核ミサイル施設 "ヴァイパー3" を目指す4人の男達。 赴任して来た核ミサイル運用士官達を皆殺しにした際、仲間割れにより1人を失いながらも生き残った3人は車と身分証明書を奪い取りまんまとゲートを突破 職員を殲滅し内部を制圧 管理システムの暗証コードを突破し入手したソビエト連邦の大都市をターゲットに設定された9発の核ミサイルを元手に合衆国政府との交渉を開始 彼等の要求は1000万ドルの現金と大統領の身柄 大統領専用機による東側への亡命 そして6年前に終わったベトナム戦争に関する軍産複合体と4軍首脳陣の癒着関係を告発した機密資料の完全公開。
テロリストのリーダーは冤罪により死刑が確定していた元空軍准将 ローレンス・デル そしてメンバーはストライクスリー制度 (どんな微罪でも3回逮捕されたら終身刑 例のジョン・ランボーみたいに人生捻じ曲げられた犠牲者を多数生んでるあの国の悪法) により終身刑が確定している黒人 ウィリス・パウエル 連続強盗により同じく死刑が確定した貧乏白人 ホージー・ガルパス 全ての人類を人質としたテロリストとの交渉にあたり、突破口を見出そうとするオマハ戦略ミサイル司令センター・マッケンジー将軍と頑なな主人公とのやり取り 現場に急行した州軍と陸軍が派遣して来た戦車部隊は 皮肉にも施設内に無数に設置された監視カメラと集音システムにより潜入を阻まれる。
軍と主人公等の攻防戦と平行し、ホワイトハウスではスキャンダルにより失脚した共和党大統領の後を引き継いだ民主党出身の ディビット・スチーブンス大統領 をリーダーとする非公式の臨時閣議が行なわれ テロリストの要求を呑むかどうか強硬派と穏健派による緊迫化したやり取りが交わされる そもそも何故空軍首脳部は主人公にあらぬ罪を押し付け闇に葬ろうとしていたのか 頑なな軍幹部達の態度に疑念を抱き、捜査機関や諜報機関に務める古い友人を通し彼等が何故この様なテロ行為に身を投じるに至ったか調査を始めたスチーブンス大統領と閣僚達を驚愕させたのは 第二次世界大戦末期から続けられた歴代大統領と4軍首脳陣による軍産複合体との癒着関係
ローレンス・デル准将が偶然証拠を掴んだが為に命を狙われた事実。
現場では最後の手段として投入した空軍特殊部隊がミサイルサイロからの侵入に成功し犯人射殺に踏み切るが 電子機器に精通する パウエル に見破られ殲滅 自暴自棄な行動を繰り返す ガーヴァス が身を呈し主人公を庇った事で情勢は更に悪化 サイロから地上に搬出された核ミサイルはアメリカ合衆国内の大都市に目標設定を書き直され発射準備シークエンスに突入。 主人公等が追い詰められた理由を知ってしまったスチーブンス大統領は苦悩の末 自らが人質となってデルに直接会い自ら命と政治生命を懸け 真実を明らかにする事を決断 大統領専用機を使い自ら主人公との直接交渉を行うべく施設の中へ
同じ頃、残された閣僚達と軍首脳陣は密談交渉を締結。 最悪、秘密を知ったスチーブンス大統領と政府専用機 核施設を丸ごと失い近隣都市が放射線により壊滅的な被害を受けようとも機密情報の保持を優先 現地には万が一犯人&大統領狙撃が失敗した時に備え何もかも根こそぎ吹き飛ばすための小型核爆弾が搬入され 特命を受けた3つの狙撃兵チーム スパロー/ブルージェイ/ロビンが準備に入る。
ミサイル発射は8秒前で1時停止 1000万ドルの入ったスーツケースを持ちスチーブンス大統領の頭に銃を突き付けたデルとパウエルは銃を下ろした軍人達に囲まれながら大統領専用機へと歩み始めたが 州兵や空軍部隊にも気取られぬ形で狙撃ポイントに付いた名前の無い男達により頭を撃ち抜かれた 咄嗟に庇った主人公の行動により即死だけは免れたものの肺を撃たれ瀕死となった大統領は現場に駆け付けたマッケンジー将軍に機密文書を渡し全てを明らかにする様遺言を残し事切れた。
資料が齎すモノは合衆国の政財界の破滅 NATOや日本を始めとする安全保障関係を崩壊させかねいと理解している彼は沈黙したまま頭を振る 夕闇を迎えるミサイル基地に転がる死体 現場に駆け付ける有象無象の人々 主を失った大統領専用機を空から捉えた映像で物語は幕を閉じる。




