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ピースメーカー 97年

2016年8/18投稿 2020年8/2改稿開始〜

【内戦中の旧ユーゴスラビアからリラベルの本場ニューヨークにリュックで運べる核爆弾をプレゼント♥ アクションや演出は派手だけど ラスボスの目的=復讐相手がそもそも間違ってたり 製作スタッフの基本的な科学知識と一般常識レベルが本当に義務教育受けた成人男女なのかと余計な心配抱かせるキワモノ作品。 このサイトで投稿したら総ツッコミ必至 私はこの作品でジョージ・クルーニーってもしかしたら "ベン・○フレックとどっこいどっこいレベルな物事考え無い阿呆なのか?" と長年深い疑い抱く事になりました。】


★まあ変な宗教や価値観押し付ける公私混同なバカよりゃマシだけどね 保護者の介助無しでその辺の道とか歩かせちゃイケない類いの芸能人(キグルイ)って……私個人が知ってるだけでも結構居るわ(汗)


原題:THE PEACEMAKER

平和の創造者……と言う意味ですが

何故か核ミサイルや銃の名前に使われてます(TT)

アメリカ劇場公開作品

1998年 日本劇場公開



 2020年8月始め 日中最高気温が34度に上がったから今朝辺りから羽化し始めた時期外れのクマゼミやミンミンゼミ達は夜明け前と夕方辺りに絶唱する真夏モードになりました とは言え台風接近してるせいか湿度は少し下がり気味になったからこうしてモノ書ける程度には頭が回ります。 


初稿書いた当時は劇場&テレビで見て以来と言う事で気合い入れて視聴したのだけれど


 段々おでこがパルックボールになってきた“ニコール・キッドマン”とシリア難民に関しての本当に余計な一言で、アンジェリーナ・ジョリー共々世界中から屑扱いされてる“ジョージ・クルーニー”主演の突っ込み所しかないアクション物語です。


なろうの投稿作品やラノベと違って読者からの細かい突っ込みの心配が無い、アメリカ合衆国脚本家組合の知能レベルはもしかしたら非常に危ないのかも知れません。

核物質って“地球で一番重い”のですよ。物語の様に“10キロトン”を人間が担いだ場合。リュックに貼り付いた“平面テロリスト”が誕生します。生きてればね。


※因みに10キロトンって単位の原爆は勿論実在しません。広島や長崎に落とされた粗悪品が莫大な開発費注ぎ込んで15キロトン(有効半径2.4キロ)~現在は最小20メガトン(有効半径80キロ)です。因みに小型化目指したにも拘わらず重量役4700㎏の化物となりました。

10キロトンの場合は推定0.98キロとテロ目的以外使えないサイズですな。この分量だと臨界点すら無理ですから放射性物質バラまくだけの代物です。もっともウラニウムではなくプルトニウムなら現在の技術で5キロトンなら可能だそうですが作る理由が無いのよ。…あのパキスタン人“宇宙人”かも知れませんMIBの出番です


放射線対策や電磁波対策も大変です。警護の安全性考えると飛行機で運んだ方が効率的なウランやプルトニウムは何故未だに護衛艦隊引き連れて専用艦艇で運ぶ必要があるのか…滅茶苦茶重たい事だけでなくあれは存在するだけで危険だからですよ。


※超重量物質である事、更には高熱が発生する事、強烈な電磁波が発生する事を逆手に取ったトリック満載の“李純麗”の作戦は今読んでもドキドキ物です…“小娘オーバードライブ”が名作になる訳だわ。


音楽が物語を盛り上げ、力押しなアクションシーンとスピード感で誤魔化してますから見てる間は気付かないという凄い物語でも有ります。

いちいち突っ込み入れると過労死しますからとにかく“宇宙人の仕業だ”という事にしときましょう。


…“小娘”の話を記憶の底から思い出しながら書いてる時にふと頭に浮かんで“合衆国最後の日”と一緒にDVD借りて見てみました。劇場で見て以来だから約20年ぶりぐらいですな。


まあとある映画評論サイトで“魅力あるテロリストが登場”“彼の境遇に同情した”と色々絶賛してたんで“そんな奴居たっけ?”と興味を持ったのが運の尽きです……結論から書かせて貰うと単なる“トンチキ野郎”でした。おそらく事件のきっかけはセルビア人勢力によって女子供68人が狙われ殺された“青空市場の虐殺”でしょうが復讐相手がそもそも違います。ストーリー説明で書きますけど映画冒頭であんな安い価格で核弾頭売っぱらったKGBの将軍コドロフ“コイツも”大概阿呆です。


【そもそも西暦初頭下手すると紀元前から皆殺し合戦続けてたど田舎。バルカン半島の人間にアメリカ軍が恨まれる理由から書いときますね…】


 バルカン半島はオスマン・トルコ帝国の支配。優秀な独裁者チトーによるユーゴスラビア共和国の時代を除いて、隣近所に混在するスラブ=セルビア人/ボスニュカク人=ムスリム/クロアチア人がひたすら殺し合いくり広げてる不思議空間。とにかく自意識ばかり高い連中がチャンスが有れば虐殺事件起こしてる地域です。

更に西暦に入ってキリスト教/イスラム教スンニ派/イスラム教シーア派/ギリシャ正教/セルビア正教が派生して更に争いの内容は細かくなりました。


そんな危険地帯にアメリカ軍が介入したのは92年~95年まで続いた“ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争”です。当初はボスニュカク人独立を阻止したいセルビア勢力による武力弾圧事件という事で、当時は何とか機能していた国連から明石事務官を団長とする調停団と平和維持軍を派遣。


調査の段階でセルビア側だけでなくボスニアのボスニュカク=ムスリム側にも“強制収容所=民族根絶やし”が有る事が判明した段階で、サウジアラビアやクウェート等のイスラム原理主義者達の意向を受けた、アメリカ軍が慌てて軍事介入。セルビア側に徹底した無差別空爆を行います。


※実はあの頃アルカイダやイスラム国なアレとアメリカ政府はグルだったのですよ。例の911事件で一変するまでは…。


※オスマン・トルコやユーゴスラビアの時代はイエニチェリ→秘密警察によって公平に弾圧されてました。そっちの方が犠牲者が少なかったのは笑われて当然の間抜けぶりです。


無人兵器やミサイルによる攻撃はセルビア側、ボスニアヘルツェゴビナ側、果てはクロアチア側やマケドニア側にも多数の民間人の犠牲者を出してなし崩し的に和平交渉となりました。支配地域が下手すると数時間単位で変わる区域。キリスト教に改宗したボスニュカク人、イスラム教に改宗したセルビア人の区別なんざ現地に住む人間すら判別は無理。


結局介入したアメリカ政府は全勢力から恨まれ。事態沈静化に失敗しただけでなく“国連オランダ軍”が“避難民”を“セルビア側”に引き渡した事で発生した“スプレニツァの虐殺…最低8000人の老若男女・未だに発掘&検死中”で国連平和部隊は明石事務長が責任取らされて辞任。何とか都市国家ボスニアヘルツェゴビナの独立が承認された頃を描いたのがこの映画です。


ついでに書くとこの段階でもコソボ地区におけるアルバニア人とセルビア人の深刻な虐殺合戦+各民族勢力の軍事介入は終わってません。アメリカ軍の無人機やミサイル攻撃誤射による民間人被害も続出していました。


…現実世界の政治情勢は厳しいのよと簡単にボスニアヘルツェゴビナ紛争を纏めてみたんですが…現実の方が遥かにトンチキだった


映画がああなったのは当然か?と納得した所でストーリー説明入ります。細かい突っ込みはもう諦めて下さい。サウスダコダ在住のアメリカ人が想像で書いた日本人主役の台湾山岳地帯舞台にしたインド映画みたいなもんです。



【宗教がごちゃ混ぜなのは誰も確認しなかったからです監督の責任ですらない辺り日本映画みたいですな。】


 物語は“セルビア正教の教会”から始まります。孫の生誕~洗礼儀式の最中に携帯電話で呼び出された穏健派のボスニア政府“セルビア人”財務長官は突然の凶弾に倒れます。


暗殺事件に関わったのは今回の事件の全ての黒幕。ボスニアヘルツェゴビナ連邦の“セルビア人議員デューサン”でした。穏健派の財務長官の後を継いだ“惨めな化物”は人間のふりしてピアノ弾いたり色々やってますがね…観てて不愉快でした。


放射性物質撒き散らして教え子すら皆殺しにする化物が人間の言葉喋るとはね。


同じ頃ロシア共和国のチェラピンスク…核兵器の廃棄処分で国連監視部隊を排除“30人のボンクラ将兵の護衛”で出発した“核弾頭10発”を積載“3両編成の蒸気機関車”は視察にやってきたKGB将軍“アレクサンドル・コドロフ”が手配したディーゼル機関車から乗り込んだ謎の“出オチバンパイア部隊NEETの襲撃”を受けて全滅します


※多分コミケ移動途中で臨時に雇われたメンバーです(笑)そういやあの頃ナイトビジョンは赤目のライト全開でした。全部嘘だけど。


9発もの核弾頭を強奪した上に蒸気機関車を数百人が乗った列車にわざとぶつけて脱線事故を偽装。トドメに敢えて残した弾頭を起爆させロシア共和国どころかヨーロッパ全域を地獄絵図に陥れます


威力はおそらく20メガトン…直径80キロに住む住民数十万人は即死。更には放射線障害で数千万人が死ぬ事になります。

真面目に展開したら第3次世界大戦勃発~人類滅亡となる訳ですがこの物語は“基本おバカ”ですから普通に物語は進みます


流石おそロシア後始末も偽装工作も雑(笑)と流して下さいな。

映画本編はここから漸くスタート。


【盗まれた核弾頭を追って舞台はウィーン→アルバニア→ニューヨークへと次々変わりますが…囮としっかり引っかかります】


 当初列車脱線により偶発的な事故だと思われていた事件はホワイトハウス危機管理センターで情報分析・核兵器の専門家やってる“ジュリア・ケリー博士”に呆気なく見破られて核兵器強奪事件に発展。的確な事態分析に意見具申した彼女は将軍の判断で直ちに責任者に抜擢。


将軍は彼女のサポートとしてDIA(陸軍情報局)の職員で実働部隊運用経験有り。更にはロシア軍やKGBの伝手がある“トム・デヴォー大佐”を副官として派遣。


チェチェン独立運動等の過激民族団体やテロリストのリストアップを始めていた会議に飛び入り参加した“デヴォー大佐”は衛星写真から護衛部隊の全滅に気が付いて“ケリー博士”に進言。容疑者の再洗い出しに入ります。


情報収集の為核兵器輸送チームのリストを確認していた“デヴォー大佐”は武器横流しの常連“コドロフ”の名前が載っている…しかも爆心地で死んだ筈のコドロフは現在電話を使っている事に気付いて容疑者と断定。


デヴォー大佐は友人で家族ぐるみで付き合いのあるロシア軍の武器横流し阻止水際作戦の責任者。“KGBのディミトリー大佐”に直通電話でコドロフ介入の情報を流し協力要請。

同じ事件の調査中だった大佐の提案でウィーンへ飛びます。


目的はコドロフと関わりが有る密輸業者。ロシア風味の紳士的な話し合いで車両の特定に成功…ところが荒事専門の襲撃チームの襲撃で車両情報と“ディミトリー大佐”を失います。襲撃者を皆殺し悲しみをこらえる“デヴォー大佐”幸いにもバックアップ取ってた“ケリー博士”のおかげで車両情報を確保。


ウラル山脈からトラックでノロノロ移動中のコドロフ一味を衛星情報で発見します。


以降は映画本編で楽しんで貰うとして

(…実は書いてて飽きた(笑))あ、コドロフは死にますよそれはもう惨めに。結局トンチキな理由でここ迄、大量に女子供の死血山河を築いたテロリストとその義兄弟共は原爆背負ってニューヨークへ突入。


女子供を楯に警官隊と銃撃戦をやらかしながらイスラム教徒に取っての鬼門、教会に逃げ込みます。回想シーンというかフラッシュバックみたいに“蛆虫”は妻と娘の最後回想してパニクってますがそもそも復讐相手はボスニアから目と鼻の先ぐらい近くにいるのに何しに来たんだよオメエ?


2016年5月1日の夜“原因不明”の大火災で消えてしまったニューヨークのセルビア正教会“サヴァ大聖堂”でテロリストは戯言ほざいて自決。前代未聞のナイフと拳銃のみでの爆弾処理…オチは普通にハッピーエンドなんですが、ボスニアヘルツェゴビナ連邦への報復行為は多分世界中からおこなわれそうですな。


オープニングで化物にピアノ習ってた少女の心にトラウマが残らない事をしみじみ祈ります。


後脚本家総員15名、核パニックの小説のまともな書き方“SLトンプソン”か“ウォルター・ワガー・ウェイジャー”先生達から勉強して下さい。




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