裏切りのサーカス 11年
2021年10/12タブレット端末にて執筆 深夜〜夕方脱稿 新規割込み投稿
007 スカイフォールの元ネタ 但しMにあたるこの物語の主人公スマイリーが大活躍し当作のボンドにあたるリッチーやギラムが大暴れしますので重厚さが全然違います 多分今のアメリカではこんな作品作れません。
【 1970年代半ばの東西冷戦下 大英帝国情報部上層部に潜り込んだ二重スパイ=裏切者は誰なのか? モグラ送り込んだソ連諜報界の大物で主人公の宿敵カーラの目的は? とあるスキャンダルが原因で上司共々引責辞任に追い込まれ暗部を離れた元幹部ジョン・スマイリーを探偵役にダニエル・クレイグ版の007より遥かに優秀な若手諜報員達が活躍するスマイリー三部作の第1弾 滅茶苦茶老けて見えますが主人公演じたゲイリー・オールドマンは当時50代前半 パトレイバーシリーズの後藤喜一とほぼ同世代な食えないオジサン達のお仕事は基本頭脳労働ですが何か? 】
★イケオジ&イケメン達の共演でしたから海外での評価は滅茶苦茶高かったが……続編は難しいかも スカイフォールの元ネタでジェームズ・ボンドとラスボスが隠れホモとなったのはこの作品に出て来る数人の諜報員に対するオマージュだそうな 上品さはアレと段違いだけど殺しのシーンはかなりエグいです
原題:TINKER TAILOR SOLDIER SPY
鍵掛け屋さん、仕立て屋さん、兵隊さん 裏切者は誰ですか?
マザー・グースの歌より
イギリス/フランス/ドイツ合作 劇場公開作品
2011年 イギリス/イタリアで先行劇場公開
2012年 フランス/日本 劇場公開
原作:ジョン・ル・カレ "ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ"
1974年出版 翻訳版はハヤカワ書房より1975年/1986年/2012年出版
❖R15作品 アメリカ合衆国ではソフト販売及びレンタルのみ
令和3年10月12日 男はみんなマザコンでホモなんだとぶち撒けた馬鹿映画で精神汚染されたから気分転換目的で借りたのですが………畜生! 元凶はこの作品だったのか(号泣) ちなみに "キングスマン" のイケオジ=仕立て屋ハリーはまんま本作の主人公から転用されてます とは言え歴史書紐解いてみると共産主義やキリスト教にイスラム原理主義なんてカルト思想が生まれる遥か以前 具体例上げるとギリシャ神話におけるアポロン関連のホモホモしいエピソードやジュリアス・シーザーとブルータスの其れもそうでしたが男同志のプラトニックな愛憎関係が国を滅ぼし社会を歪め……書けば書くほど変なドツボに嵌りそうだからこのネタは此処で止めときます。
ジョン・スマイリーが主人公の原作小説は何故か中々読む機会無かったから図書館が再開したら手を出してみるのも悪くない その前に "寒い国から帰ってきたスパイ" も映画化されてる筈だから "007 スペクター" 見て感想纏めたらそっちも見てみたい 世の中知れば知る程知らない事が増えるばかり この物語でゲイリー・オールドマン演じる主人公ジョン・スマイリーが達観している様に、人生ってあまりにも短いんだなとつくづく感じます 映画では敢えて語られてませんが、キリスト教が社会基盤となっている欧米社会では呆れた事に21世紀を迎えた今も同性愛を含む難儀な性癖はタブー視されておりまして 日本に逃げて来たとある同性愛者なフランス人がYou Tubeでぶち撒けてましたが 表向き肯定的な筈のフランスですらも陰湿な嫌がらせや殺人事件も頻繁 ロリとショタに関しては報道検索しても分かる通り学校教師や聖職者が文字通り性殖者となり幼い子供を毒牙に掛ける事案も
日本も必ずしもフリーとは言えませんが その手のエロマンガ始めとするフェミがヒステリー起こす媒体で適度に毒抜きしてるからね 此れも動画サイトでぶち撒けてましたがスウェーデンやノルウェーみたいに日常的に性的虐待やレイプ事件多発 結果墮胎費用を国が税金投じ負担なんて間抜けな事態にならないのはそんな理由 お綺麗なフェミの理想郷は半島のスラムと同じ所ですよ 移住したいならさっさと出てけと書いときますか(黒い笑い)
【 親が金持ちで名門大学を卒業 此れからの人生薔薇色な筈のエリートが何故共産主義やイスラム原理主義に嵌るのか? その昔、亡くなった父とサシで飲んでた時にそんな質問した事が有り親父凄えなとなった事が有りました。 答えは中途半端に知恵付け他人を見下す事を覚えた半端者から見るとアカやカルトは少数精鋭の選ばれた人材がややこしい問題を次々と解決している様に見えるから 現実社会ではそんな風に他人を見下すエリートが真っ先に腐敗し国や国民を食い潰す ソビエト連邦は其れで滅んだし中共も何れそうなる お前は勉強が出来るだけの馬鹿になるな………高卒で元機動隊員な彼が遺した格言は今も身に沁みます。 】
★お陰で美麗字句口にし他人を扇動する類いの人間は心底から軽蔑し敵対も辞さない 中々生き辛いのだけど奴隷そのものな人生は御免蒙る ま……世渡り上手には程遠いかな
☆リッチー・ターとキャラ被るから原作者の許可取り ピーター・ギラムは隠れ同性愛者になりました
最愛なる者 ラテン語では時間を意味するソビエト連邦諜報部の指揮官カーラことゲルストマンとこの物語の主人公英国諜報員ジョン・スマイリーはかつて一度だけ顔を合わせた経験が有る 其れは1955年のインド北部の古都デリーの小さなセーフハウス 死期が迫り疑心暗鬼に駆られたスターリンによる最後の大粛清の最中 数百名を越える東側エージェントが処刑か流刑が待つ祖国を見限り亡命を希望する中 どうしても救いたい……いや政治亡命させる形でその命を救わないと自分が許せなくなると感じた好人物 そしてスマイリーは敵に対して自分のプライベートを晒してしまう致命的なミスを犯す。 1974年 あれから齢重ね諜報部の古狐となったスマイリーを戸惑わせるのはどうしてもカーラの顔が思い出せないと言う恐ろしい事実 チェーンスモーカーでCIAに捕まり拷問された結果、両手の爪を全て失った無口で小柄な男 唯一の手掛かりはスマイリーから借りたままになっているメッセージが刻まれた特別なライター
1973年秋、 英国諜報部は組織存続の危機にあった 此処20年もの間、内部情報が次々とモスクワ・センターへ流出し 偽情報掴まされ潜入工作や斬首作戦=亡命工作はことごとくが灰燼と化すばかり 組織内幹部に東側に忠誠を誓う内通者が居る 原因を単なる組織の老朽化と片付け アメリカ合衆国のCIA傘下に入る道を模索する首脳陣パーシー・アレリンやロイ・ブラントに怒りを隠せないリーダー=管制塔は二重スパイの手掛かり求め 腕利きのエージェント ジム・プリドーを極秘裏にハンガリーのブタペストへ派遣 裏切者の正体を知るハンガリー軍将軍の西側政治亡命を手助けする代わりに情報持ち帰る筈だったが其れは罠だった 功績焦るハンガリー秘密警察の暴走により巻き添えとなる人々 逃走図ったジムは撃たれ恐らくは殉職 11月14日 スキャンダル隠蔽に失敗した諜報部は最高指揮官のコントロールと副官で有るジョン・スマイリーが責任取る形で引責辞任
物語は其れから数年後、病棟で失意のコントロールが敢え無い最後を迎え スマイリーが隠遁生活を送る最中 事態は再び動き出す。 合衆国諜報機関の下部組織に甘んじる新しい運営方針に反発した者やコントロールとスマイリーを慕っていた職員を大量にリストラする形で組織の引き締め図るアレリン主導で行われていた諜報計画ウィッチクラフト作戦 幹部候補ピーター・ギラムの指示でイスタンブールへ向かいソ連通商団のボリスの勧誘&亡命工作に携わっていた腕利き諜報員リッチー・ターの失踪とターゲット=ボリスと現地協力者セシンジャーの惨殺事件 諜報部に入り込んだ裏切者の情報を偶然掴む寸前、全てを御破算にされたリッチーは組織の内部監査を行っていたオリヴァー・レイコン次官に直訴 ギラムの推薦も有り二重スパイを炙り出すため白羽の矢が立てられたのは元上司のスマイリー 古い顔馴染みで元スコットランドヤード警部メンデルを連絡係に召喚 官舎を離れ駅近くのホテルを借りジムが撃たれた事件の再調査
手掛かり求めコントロールの自宅を調べてみると 彼は死の直前まで裏切者の行方を追っていた事実が判明する チェスの駒に貼付けられた容疑者の顔写真とマザーグースの歌に見立てたコードネーム 組織の運営方針を巡りコントロールと対立状態だった現指揮官パーシー・アレリンは鍵掛け屋 妻アン・スマイリーを寝取って以来、プライベートでは疎遠気味だった主人公の友人ビル・ヘイドンは仕立て屋 パーシーと同じくCIAとの協調路線を支持していたロイ・ブラントは兵隊さん 元ハンガリー騒乱の主要メンバーで秘密警察に捕まる寸前コントロールに保護されたがパーシー支持に回ったトビー・エスタヘイズは貧乏人 勿論研修生の頃からコントロールの副官務めてた主人公も容疑者・乞食として駒が置かれている 何にせよコントロールにその才能を見出され同じ研修所で苦難を乗り越えた友を疑うのは気が進まない だが調べれば調べる程浮かび上がる怪しい動き
内通者により捻じ曲げられた事実を発見し職場追われたコニー・サックス分析官 セシンジャー殺害容疑で諜報部に追われスマイリーの官舎に潜伏していたリッチー・ターから語られる裏切者の影と関係者が軒並み殺されおぞましい結末迎えた亡命作戦の顛末 同じく退職強要されたジェリー・ヴェスタビー主任が目撃した密かに極秘資料持ち出す幹部達の姿 殉職した筈のジム・プリドーは生きていた 治療後執拗に繰り返された拷問とカーラの訪問 リッチーと恋仲となり組織裏切ったイリーナが惨殺される姿を見せ付けられたジムは数ヶ月後パーシーとヘイドンの粘り強い交渉の末解放され帰国 沈黙を守る代わりに学校教師の職と新しい身分に退職金や車まで渡されていた 合間合間に浮かび上がるXmasパーティーの回想シーンと幸せだった頃の記憶 スマイリーの心に致命的な傷を残したヘイドンの裏切り 隠れ同性愛者なギラムの悩みに仲間を裏切り死地へ追いやった今はエリスと名乗るジムの葛藤に彼を慕う生徒ビル・ローチとの色々ねちゃっとしそうな腐った関係
リッチーやギラム、メンデルや組織追われた職員達を指揮し張り巡らされた巧妙な罠 追い詰めれば直ぐにゲロしそうなエスタヘイズを拉致 吐かなければハンガリーに強制送還すると脅し付けイギリス政府にも秘匿されていたセーフハウスを押さえる パリ支局占拠したリッチーの活躍で諜報部に持ち込まれた偽情報にまんまと釣られたのは ソビエト連邦文化担当官を名乗り幹部達から情報吸い出していたKGBの工作員ポリヤコフAアレクセイと英国諜報部の在り方に失望し20年に渡り仲間を裏切り続けていた仕立て屋=ビル・ヘイドン 知らなかったとは言えヘイドンに騙される形でKGBへ内部情報流出させていたアレリンとブラントは引責辞任に追い込まれる ポリヤコフは司法取引によりソビエト連邦へ強制送還 組織裏切ったヘイドンもソ連へ引き渡す事になった ヘイドンの口から語られる裏切りの理由に激怒するスマイリーだったが彼以上に裏切られたと感じていたのはジム とある人物から事の真相知らされ激昂するジムは軟禁中のヘイドンを暗殺 その後教師の職も新しい身分も投げ出した彼がどうなったかは映画では語られない ヘイドンとジムは同性愛的な恋愛関係に有ったらしいと暗喩される
事件の背後で暗躍していたカーラ=ゲルストマンと戦うため、ジム・スマイリーは仲間達と共に再び英国諜報部の指揮官として復職 ミーティングルームへ向かう古狐を歓迎する職員達の中には幹部に昇格したギラムや復職果たしたサックス分析官とヴェスタビー イリーナ殺害の事実から立ち直り漸く職務復帰したリッチーの姿も 色々有って官舎に戻って来たアン・スマイリー 防音壁に囲まれた会議室に座るスマイリーは反撃の狼煙を上げようと呼び掛けた。
アン・スマイリーの浮気発覚シーンで流れたのは寄りにも寄ってソビエト連邦国歌 親友に妻を寝取られた主人公には本当に申し訳無いけど笑っちゃったい




