007 ゴールデンアイ 95年
2021年7/17〜7/19タブレット端末にて執筆し午後脱稿 即日新規割込み投稿
雑記その他は後書きに追記予定 色々削ったけど6000字超えちゃった
【 ソビエト連邦を始めとする共産主義政権の崩壊 結局の所其れは勝利とは程遠い民族主義やテロリストによる大混乱を世界中に巻き起こす 悪役は生きる場も死に場所も失った少数民族出身の元00ナンバーと祖国の汚れ仕事に携わって来た男女達 若手のピアース・ブロスナン (と言っても6年待たされ当時既に42歳) に新ボンドを託し シリーズ初の女性Mはジュディ・デンチが担当 マネー・ペニー中尉役にサマンサ・ボンドを迎え 6年振りの劇場公開作品となったこの物語辺りから映画館に出掛け楽しませて貰いました。 確か沖縄国映館の道向かい側テナントビル地下に儲けられた小さな劇場だったけど何故か名前が思い出せません(苦笑) 】
★何時ものシリーズなら悪役死ぬ場面見てスカッとしてたけど 今回のラスボスは 敢えて主人公の手で終わらせて貰う事を選んでた様な気がします
原題:GOLDEN EYE
金色の瞳
原作者が所有してたジャマイカの別荘名で有り
現役時代の彼が参加した最後の作戦名でも有るそうです
イギリス/アメリカ 劇場公開作品
同年 日本劇場公開
原案:イアン・ランカスター・フレミング
ノベライズ:ジョン・エドモンド・ガードナー
翻訳版は文藝春秋より1995年出版
任天堂によるゲームその他については未体験なので勘弁を
令和3年7月18日 深夜 そろそろ東京オリンピックが始まる訳ですが何処ぞの阿呆国家が放射能食材要らんと騒いで自国から弁当空輸して貰うと喚き散らし思いっ切り顰蹙買い 宿泊施設に政治的スローガン掲げてIOCからボコボコに 開会式と閉会式の音楽担当してる小山田圭吾とやらが学生時代に身障者に○○コ食わせプロレス技掛けて虐めた過去を自慢したインタビュー記事がNETにアップされた結果、スポンサーからは総スカン喰らい世界中の報道機関からも式典参加辞退しないのと責められ顔面蒼白になってるみたいですが まあどうでも良いか(笑) とにかく散々否定的なバッシング続けたワイドショーなんてそもそも見てないし 今更延期も不可能なので出来りゃネットで楽しんでみようかと考えてます………中華人民共和国の意向受けて此処まで反対した以上 NHK以外の民放は軒並み放映権放棄した筈だろうしね ところでBS見てみるとプロ野球には観客入れてるが何故オリンピックは駄目なんだろうか?
007シリーズ復活 そんなニュースを知ったのはとある映画雑誌から 前作から6年経過し流石にシリーズ存続を諦めてた私は喜々として映画館駆け込んだ口です ただ惜しむらくは自宅でのビデオ観賞に慣れてしまうと画質と音響がね……どうしても名前思い出せない小さな劇場だったし見終えたら明日は6時勤務だからとさっさと寝る生活続けてたし 何らかの形で感想やストーリー纏めてみようなんて夢にも思ってない単なる消費豚でしたので スパイ=古臭いとか時代錯誤だと貶すMやジャック・ウェイドCIA捜査官の台詞ぐらいしか覚えてません 後エリック・セラのBGMはサントラだと何かイマイチ(笑) 今回此れ書くに辺りデジタル・リマスター版視聴 映像と音響そして声優大活躍な日本語吹替舐めてました オリジナル音声の日本語字幕追いかけるより皮肉やジョークが洗練されてて QやMの早口な説明とか悪役サイドのボケや嫌味の応酬に至っては吹替版の方が圧倒的に楽しめます
【 そういや今回登場する出落ち扱いなボンドカー=BMW/Z3ロードスターはアメリカ合衆国の工場限定で製造してた限定品 映画公開の翌年から売り出される予定だったから何時ものノリで壊すなとスポンサーから圧力掛けられ物凄く扱いに困ったシロモノとなったそうです。 日本車やアメ車駆逐する筈だったもののアストン・マーティン程じゃ無いけどお高い値段の割に用途が限定される二人乗り 映画の影響で売れたのは僅かで即座にバージョンチェンジ それでも元取れたって事は売価幾らだったんでしょうか 代わりにアストン・マーティンDB5とフェラーリF33が撮影終了後即座に修理工場送りな壮絶なカーチェイスやってます 修理費用軽く6000万突破(日本円換算) 物凄く怒られたそうな。 】
★化学兵器禁止条約は1992年施行 映画冒頭のアレは1986年の出来事となっているが既に開発禁止決まっていたからそんな基地は存在しない事になっていた よって006と007の破壊工作は灰色だけど合法 衛星軌道上の核兵器を含む攻撃システムの持ち込みは1967年から国連宇宙憲章で禁止されている ミサイル防衛兵器や偵察衛星はギリギリセーフ だからゴールデンアイの存在をロシアは認めて無い訳です。
☆武漢コ○ナの様な生物兵器開発と所有や散布は1972年から全面禁止 あの国が頑なに査察認めないのはバレたら国連追放となり人類の敵と認定されるから ロシアが必死に拒否権行使してますがあの国も大概真っ黒だしねえ。
1986年5月1日 USSR北西部アーカンゲル科学兵器工場 006=アレック・トレヴェルヤン大佐の破壊工作活動支援メンバーとして派遣された主人公はダム湖からの潜入を断念 バンジージャンプにより予想外のルートから基地内へ潜入を果たす ロシア語訛の入った独特の言い回しをする先輩にからかわれながら始めた爆弾設置 だが彼等の動向は既に警備主任のアーカディ・グリゴリビッチ・ウルモス大佐に掌握されていた 先輩が人質に取られ最早これまでと判断両手を上げたボンドを驚かせたのは 交戦規定を無視するかの様にウルモス大佐が行ったアレック処刑 此処で捕まれば即座に殺される カートとベルトコンベアに安全装置を使ったブラフで警備兵を翻弄 時限爆弾を繰上げ起動しパイロット引き摺り降ろして崖から落ちる飛行機奪ったボンドは間一髪で生還を果たす。
オープニングムービーは共産圏崩壊をテーマにした異色作 共産とは名ばかりな権威主義な国って何処もそうだけどやたら厳つい石像やモニュメント建てるの好きですよね 映画館で此れ見たときティナ・ターナの主題歌より無駄にプロパガンダ感有って変な笑いが込み上げました。
1995年 南仏 犯罪組織ヤヌスの全容掴む為世界中を飛び回る日々を続けていたジェームス・ボンド中佐はアストン・マーティンDB5の助手席に新任のマネー・ペニー中尉乗せ能力査定を兼ねたドライブを楽しんでる途中、偽造ナンバープレートのフェラーリに乗ったド派手な女性にレースを挑まれちょっとしたカーチェイスをやらかし中尉怒らせ平謝り 1歩間違えば死人が出かねない公道レースを挑んで来たのは何の為? モンテカルロのカジノで大金注ぎ込みバカラで荒稼ぎする女=ゼニア・ザラゲフナ・オナトップに接触 何時もの如くブラフを交えながらの身元確認 初対面な筈のオナトップはこちらの身元を端から知った上で揺さぶりを掛けてきた事が判明 隠しカメラで女とフランス海軍提督を撮影 昼間の件で未だお冠な中尉からオナトップが元戦闘機パイロットでどうも犯罪組織と関わり有るらしい情報を入手
翌朝ターゲットの上陸確認しクルーザーに潜入したボンドが発見したのは たった今オナトップと共にフランス海軍フリゲート・ラファイエットのイベントに向かった筈の提督の死体 慌てて戻るが何もかも後手後手に回ってしまう パイロットは殺害され核兵器投下による電磁パルス下でも飛行可能な新型戦闘ヘリ=ユーロコプター・タイガーは大勢の観客が見守る中で強奪されてしまう 事件から数日後、ロシア共和国 北極圏 公式には予算削減で廃棄された事になっているセヴェルナヤ宇宙開発センターに現れたのは盗まれたタイガーヘリ 内通者の協力と将軍の権限でまんまと施設内を制圧したウルモスとオナトップは電磁パルス兵器ゴールデンアイの管理プログラムキーを奪い職員を皆殺し 偶々キッチンで珈琲準備してた二級プログラマー=ナターリア・シミョノヴァだけが生き延びる
職員の発した警報でスクランブル発進した戦闘機はセンター諸共ゴールデンアイのビームにより全滅 衛星軌道上からヘリの行方を追っていた英国&米国の偵察衛星3機も電磁パルスにより撃墜され情報が掴めない 予備の衛星使い基地を含む半径50km圏内のダメージ状況 ヤヌスが使ったと思われる盗まれたタイガーヘリと生存者の姿を撮影 先日就任したばかりのMは事態打開のため謹慎中だったボンド中佐を現場に呼び戻す ビル・タナー部長の情報分析により浮かび上がる事件の容疑者の中には因縁浅からぬウルモスの姿が まずは事情知っている可能性が極めて高いナターリアをロシア司法省より先に保護または拉致するため主人公はサンクトペテルブルクへ 初めての女性上司相手に嫌味合戦とか ゴールデンアイの恐ろしさを説明する描写 相変わらずなQによる面白新装備の説明はかなり長くなるから本編どうぞ
CIAから派遣された連絡員ジャック・ウェイドとのコントじみた遣り取り 元KGBで今は音痴過ぎて売れない歌手イリーナを愛人にしてるマフィア=ヴァレンティン・ズコフスキーと接触 ヤヌス・リーダーの正体は元英国諜報員 コサック出身でドイツ軍義勇兵の両親を持ち イギリスに保護求めた両親を見殺しにした事を恨んでWスパイとなりソ連崩壊後は西側をターゲットに犯罪行為を繰り返しているらしい 手掛かりは向こうからやって来た ホテルの浴室で襲い掛かって来たのはオナトップとその部下達 容赦無く返り討ちにしオナトップ脅して 石像置き場でヤヌスと名乗る犯罪組織のリーダーと対面したら相手は死んだ筈の006=アレックだった。 焼け爛れた友人の風貌に驚く主人公は潜んでいた敵に意識奪われ 同じ様にヤヌス内通者=ボリス・グリジェンコにまんまと騙され拉致されたナターリアと共に自爆システム作動したタイガーヘリに閉じ込められるが何とか脱出 現場駆け付けたデミトリー・ミシュキン国防大臣率いる憲兵隊に拘束される
ゴールデンアイ強奪事件の有力容疑者として尋問受ける主人公達 突如現れたウルモス将軍はボンドの拳銃でミシュキン射殺 そのまま大臣暗殺犯として処刑されそうになるがアル中将軍殴り倒し司法省内で大暴れ 反撃に怯んだ将軍は部下と共にナターリア拉致し逃走 憲兵隊や地元警察に追われながらボンドが奪取したのはT72戦車(流石に本物貸して貰えなかったから映画撮影用のT54改造戦車使用 今もロシア映画で使われてます) サンクトペテルブルクの街中で始まる情け容赦無い破壊活動により街は大混乱 戦車の破壊力は下手なボンドカーの比じゃ無かった 装甲列車に逃げ込んだ将軍追ってトンネルでチキンレース 砲撃と戦車との衝突により行動不能となった列車に乗り込みアレックと対峙 端から死ぬ積もりだった将軍殺しナターリア奪還に成功したものの アレックとオナトップにはまんまと逃げられた 時限爆弾付の部屋に閉じ込められブチギレモードのヒロインが残されたパソコンから2人の逃亡先を追う中 脱出路確保命ぜられたボンドは腕時計のレーザーで床板破壊 告げた残り時間は6分だが敢えてヒントを残していた………残り時間はきっかり3分 ボリスのパソコンをハッキング何とか手掛かり掴んだナターリア連れ列車から脱出
ゴールデンアイを止めるなら私が必要になる ナターリアも強引に道行きに同行
もう1つの衛星コントロールセンターはキューバの何処か まずはプエルトリコに向かいCIAの連絡員と接触 合衆国サイドの許可とバックアップを取り付けないと セスナ172で空からやって来たのはジャック・ウェイドだった 久し振りの南国勤務満喫してる(ちなみにバンヤンの木=別名ガジュマル 良い場所求め数十年掛け根っこ動かし移動するから生えてる所はジャングルから草地に変わるので集落の象徴になる事も多い)元海兵隊員から新しい装備と飛行機渡され車はお持ち帰り キューバへの潜入は翌朝早朝 夕刻迎えた砂浜で独り黄昏れるボンドを押し倒すヒロインとの会話シーンは本編どうぞ 恋人云々と言うより歳下の姉と弟みたいな関係だから放映から四半世紀経過してもファンに人気なのかもねこの物語。
衛星操作に必要なパラボラアンテナは何処に有る 空から見えるのはジャングルと湖だけ いきなりミサイル飛んできて飛行機は不時着 何とかナターリアを操縦席から引っ張りだしたものの満身創痍な主人公は暫く気絶 ヘリに乗ったオナトップ登場 見事なランべリングを披露し得意の蟹挟みでボンドを絞め殺しに掛かるがうっかりロープ切り離すの忘れてたから思わず笑える最後を遂げる 通信設備は湖の中に隠されていたロンドンのありとあらゆるインフラを電磁パルスで破壊すべく動き出す巨大アンテナ 攻撃開始まで後30分、たった2人で世界を救うならあの時の様に敢えて罠に飛び込むしか無い 一方的な銃撃戦の末にあちこちに爆弾仕掛けて終えボンドは捕まりアレックの前に連行 主人公囮にコンピュータールームに潜り込んだナターリアはゴールデンアイに大気圏突入させ自爆させる命令流す 今更復讐を止められないアレックは敢えて主人公にWスパイとなった事実を語り ボンドは死者に踊らされた人生歩む元親友を糾弾 独り空気読めないボリスはナターリアに出し抜かれ激昂し主人公が持ち込んだ危ないボールペンを起爆
アレック坊や 世界を滅ぼしたければ俺を止めてみせろ
大惨事となったコントロールルームからエレベーターでパラボラアンテナへ 追い縋るアレックとボンドの壮絶な肉弾戦 緊急脱出用に準備していた予備のヘリとパイロットを発見したヒロインはハイジャックを敢行 屋内では銃突き付けられたボリスが必死にゴールデンアイのコントロールを取り戻そうとパソコン操作するが 逃走中にアンテナに細工施したボンドの悪戯でゴールデンアイは燃え尽きた 時限爆弾の爆発によりコントロールルームは壊滅状態 アンテナから突き落とされたアレックの脚を咄嗟に掴んでしまった主人公の葛藤 迷うボンドの背中押したのは終ぞ答える機会が無かったアレックからの質問
お前はまだ御国の為に戦うのかボンド?
いいや自分のためだよ元親友 そう答えたボンドは手を離しアレックはアンテナの底に落下
全身強打しながらも未だ意識が残るアレックにトドメを刺したのは崩れ落ちる無数の瓦礫 独り生き残り快哉上げるボリスを殺したのは大量の液体窒素 崩れ落ちるアンテナから咄嗟にナターリアがハイジャックしたヘリに飛び移りボンドは生還 途中枯れ草の山を見付け2人でヘリから飛び降りイチャイチャ 半径50kmには人っ子一人居ない筈だったが 2人の周りに潜んで居たのは1個小隊規模の海兵隊員と待機していた救難ヘリ そして彼等を率いるジャックの姿 続きはグァンタナモ基地でやったらどうだね うまに蹴られ云々な皮肉をさらっとかわし久し振りに目にしたタバコ畑に目を輝かすジャック あなたと乗り物乗ると必ずトラブル起きる云々とふざけ合うナターリアとボンド キューバからプエルトリコへ帰還するヘリを映し出しながら物語は終わる
★本当はティモシー・ダルトン主演のボンドシリーズ2作予定されてたけど利益独占企んだハリウッドサイドが起こした裁判でわやくちゃに………結局アメリカ優位な判決出て多くのスタッフが現場去りました 冒頭のカジノ場面では出演予定だったボンドガールが勢揃いしてますがハリウッド側がごねたからモブ扱い
☆ジャック・ウェイド役演じたジョー・ドン・ベイカーはリビング・デイライツの悪役だったけど今作からシリーズ参加 日本語吹替版だとこのオジサンの茶目っ気が大爆発し最高です 意外と声が若い神谷明のブロスナンのイケメン声にのたうち回った私 此れでギャグキャラも演れるんだから伝説になる訳だ
★アレックが悪役になった背景は長いから活動報告に纏めましたが ウルモス将軍の転落理由は軍弱体化による苛立ちと家族の離散……末期のアル中で明らかに死にかけてる オナトップがああなったのは戦闘機から降ろされたから自暴自棄になったと推測出来ます 今作の悪役はそれぞれ時代に置き去りにされた悲哀さも持ってるからムカついても憎みきれない辺りお気に入りです。




