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ウルフェン 81年

2014年3/14ガラケー投稿 2023年6/22タブレット端末にて改稿開始〜同日作業終了 多少は読みやすく起承転結入れられたかな?

【 それは人よりも長い歴史を持ち、猿と変わらない人類を使役する事で進化を促進させて来た 時には対立し命懸けの戦いを繰り広げ、小氷河期には共に手を携え過酷な生存競争を勝ち残って来た古き盟友 そして現在を生きるソレは増え過ぎた隣人を持て余し 縄張りに侵入して来た違反者を食糧として屠る 人間の思考を読み取りその魂の価値を見極め逸れ者を人知れず処分する狼の姿をした上位生命体 そんな存在知ってしまったが為に命狙われる刑事の戦いを描いた物語 但し原作版と異なり映画版のソレは外見普通の狼 】


★ガラケー投稿した2014年当時はビデオのみ 翌年DVD化されたものの海外限定 多分映画そのものの完成度が微妙なので日本で出回るかどうか


原題:WOLFEN

ウルフェン 勿論造語

アメリカ 劇場公開作品

同年 日本 劇場公開

原作はホイットリー・ストリーバー著 THE WOLFEN 1978年

日本では早川モダンホラー・セレクション 1987年出版〜現在絶版

2015年3月DVD化


 令和5年6月22日 外国人労働者は我が国の未来を担う大切な人的資源だ…… ただ総理の椅子に座りたがったために日本を滅茶苦茶にした真正の売国奴と将来歴史書に記されるで有ろう増税クソメガネ=岸田総理がそんな寝言抜かしてやがるが 海外ではずっと昔から問題提起されていた都市のスプロール現象をご存知だろうか 其れは国の経済運営や構造改革に失敗し流民や海外から潜り込む不法滞在者の激増により大都市周辺の無分別な建築ラッシュが進んだ結果起こる 上下水道や電力供給の決定的な不足に加え建替え放置した廃墟の誕生とスラム街拡大による治安悪化の負の連鎖 


余所者の侵入拒む海に守られた土地柄と皮肉にも大東亜戦争末期に起きたアメリカ軍による空襲=組織的な民間人虐殺と都市の破壊によりそんな高齢者を苦しめる成人病か癌を連想させる大破綻を平成辺りまで何とか免れてきた日本ですが 此処に来て地権者の高齢化や必要書類の散逸などで所有者不明な土地建物の解体整地費用をどうするとか 半ばゴーストタウンと化したニュータウンや著しく老朽化進んだ団地をどう再開発する? なんてニュースをテレビやNETニュースで目にする機会が増えたし 私が住んでる沖縄は浦添みたいに固定資産税どころか解体費用も払えないから激安価格にて(評価額だと到底売却手数料と贈与税払えないので)不動産屋預かりとなったままかれこれ10年以上空き家になったままなんて事例も割と有りがちな話になりました


で、そんな日本よりも遥かに末期的な環境下に有るのが欧米や特亜にラテン・アメリカ等々 特に時の大統領ロナルド・レーガンを嘆かせたのが70年代後半から80年代初頭のニューヨークはマンハッタン島郊外のサウスブロンクス 農業を含むありとあらゆる産業の大規模化&機械化により解雇され60年代に押し寄せた黒人貧困層の不法滞在により元々決して裕福とは言えなかったユダヤ系住民やイタリア系住民が追い出された結果 ありとあらゆる貧困層や不法移民が増え続け治安は悪化の一途 遂には火災保険目当ての放火が多発 ちなみにアメリカでは消防車による消火活動や救急車による患者の病院搬送は有料なため本作で登場する様な空襲跡とか戦場を連想させる光景が誕生 場当たり的な再開発により瓦礫の荒野は今では姿消したものの 再びリベラルの市長が誕生し不法移民受け入れたことで令和5年の今現在も此処は薬物依存者が真昼間からゾンビの様に行き交う無法地帯と化してるとか まぁ此処ならウルフェンみたいな捕食者が人間食ってても気付かれないかも知れません



【 映画版のビデオ見たの随分昔の話ですのでメインのストーリーは基本まだ記憶薄っすら残ってる原作遵守 なお登場人物の名前は流石に覚えてないのでウィキペディアから検索 そもそも四半世紀程前に読んだ記憶のサルベージなので記憶違いやら他のホラー小説の要素なんかも混ざってるかも? 但し映画版とは違いアメリカ先住民が容疑者として浮かぶ等のミスリード要素は敢えて外します 主人公達が最後まで狙われた理由は斃した雄の個体解剖する等し ウルフェンが都市伝説の類いの迷信的な存在ではなく 此処マンハッタン島に狩り場持つ事実を隠蔽するためでした。 】


★もし偶々DVD或いは原作小説入手した 何か色々違うぞとなったらツッコミ宜しくです 謹んで訂正させて頂きます。


 1977年8月 夏季休暇や新学期の人事移動の季節を迎えたアメリカ合衆国ニューヨークシティ 7月13日の深夜から14日朝に掛けての大規模停電を切っ掛けとした数千件を越える暴動と略奪放火により文字通り瓦礫の山と化したサウスブロンクス 数年前から度々繰り返される浮浪者や自殺志願者達の行方不明事件を警戒しつつも とにかく夜も蒸し暑くて堪らないからなるべくクーラーが使えるパトカーで緩いパトロールを続けていた2人の警官が消息を絶つ 駆け付けた所轄署と偶々先日容疑者が取り押さえられた連続殺人&放火事件の追跡捜査に奔走していたNY市警殺人課に所属するデューイ・ウィルソン警部補とアフロが悪目立ちするウィッティトン巡査部長が廃屋の中で見付けだしたのは野犬の様な何かにより食い散らかされた警官だったもの


その際、うっかり赤ん坊の鳴き声に釣られ廃屋の中で独り孤立した主人公(ウィルソン)は彼を殺そうとした狼の様なモノを目撃するのだが 同僚も所轄署の警官達も単なる見間違いだと取り合ってくれなかった 廃墟と化した元アパートの中から次々見付かる麻薬中毒患者や浮浪者の生焼け状態の変死体 その傷口に残る唾液や抵抗跡と思われる獣の毛は検査の結果、狼のモノだと判明するも川を跨いで隣接するニュージャージー州の山中やカナダ近くの自然保護区ならともかく此処に狼なんか居る筈がない 先日捕まったサムの息子ことデヴィッド・リチャード・バーコヴィック容疑者の様なサイコパスの犯行の可能性が極めて高い ベトナム戦争敗戦後のアメリカ合衆国は何処もかしこも軍が興奮剤代わりにバラまいたヘロインや大麻で正気失ったジャンキーだらけ こんな頭可笑しい猟奇殺人に手を染めかねない輩は掃いて捨てる程転がっている 勿論夜になると現れ浮浪者を襲う野犬の群れも重要な容疑者に仕立て上げられる 


狩って良い者と駄目な者を見極める人間の協力者の事故死以降、飢えに我慢出来なかった群れの若き後継者が仕出かした不手際を無かった事にするため ウルフェンの群れを統率する老狼は主人公を付け狙う アパートの植込みや公園のベンチの影に潜む気配に辛うじて気付いたウィルソンは難を逃れるものの 以前から彼に付き纏ってたフリージャーナリストや偶々セントラルパークでホットドッグ売ってた男が襲われ殺害された "狼の様な何か"の手掛かり求めニューヨーク自然史博物館を訪れた主人公と知り合い協力者となる狼と人の関わり研究してるヒロイン=レベッカ・ネフ助教授の協力により明らかとなるウルフェンと名付けられた狼の亜種 ヨーロッパ史にも多くの資料が残る "ジェヴォーダンの獣" や小氷河期にパリで起きた "人食い狼の群れと王国騎士団の死闘" 協力者が居なくても俺達はやれる 主人公達を被害妄想に陥った気狂いとして人間の群れから孤立させたウルフェン達は口封じを兼ねたマンハッタン中心部での高層アパートでの狩りの成功を確信しているが 根拠無き自信と群れを覆う不可解な高揚感が此れ迄獲物として捕食してきた人間の体内に蓄積された麻薬…………要するに群れ全体が中毒者と化している事に気付いていない 


セントラルパークで老狼とベテラン勢が仕掛けた襲撃はウィッティトンが犠牲となったものの老狼筆頭に数頭のウルフェンを返り討ち 仲間の遺体を調べられたら我等は絶滅するまで追い立てられる 保管所襲撃し仲間の遺体を回収⇒証拠隠滅を無事終えたものの 全ての元凶となった若き後継者率いる数頭の手勢は高層アパートに籠城する主人公達を皆殺しせんと突入し彼等を満身創痍となるまで追い込んだもののチームは壊滅 雌狼をリーダーとする群れの穏健派と胎内に幼子抱える雌達はマンハッタン島の縄張りを放棄し橋を渡りニュージャージー州の山野へと姿を眩ませる 山野を行き交うヒッチハイカーに冒険家気取りの間抜けなハンター 群れの存続と子孫繁栄に欠かせない食糧には事欠かないし場合によっては鹿やウサギを狩っても良いだろう 高々数千年の歴史しか持たない人間と違い口伝ながら二万年を越える環境変化と激動の時代を生き延びてきたウルフェンにとってスラム街も山野も大した違いはないし 偶々入手した赤子育て上げ新たな狩りの協力者を手に入れるチャンスなんて幾らでも存在する 遠吠えを上げかつての安住の地へ別れ告げるウルフェンの群れを見守る月の光 映画版と色々異なる物語はこんな感じで幕を下ろす。



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