007 私を愛したスパイ 77年
2021年6/30〜7/1タブレット端末にて執筆し脱稿 7/2深夜新規割込み投稿
何とか仕上がりましたので投稿を 追記その他は後日
【 海を制する者が世界を制す 巨万の富を築いた大金持ちが米ソの弾道ミサイル原子力潜水艦を手に入れ行う第三次世界大戦を阻止せよ。 原作とはかなりかけ離れた内容になったのはどうもアクアポリスをプロデュースした故 手塚治虫先生と沖縄海洋博が原因だったらしい……そんな作品 海洋博記念公園⇒後の美ら海水族館でも海上都市アクアポリスや水族館内で取材撮影やったそうで 今回のラスボス=ストロンバーグの部屋から見える絶景はみんな沖縄で撮影してます。 】
★日本では星野之宣先生の出世作 "ブルーシティ 76年" 山田正紀先生のSF年代記 "アフロディーテ 80年" の原点となったアクアポリス………残念ながら鋼鉄製だったから海じゃ持たなかったんだよ でもちゃんとメンテナンス続けてたら世界遺産になったかも
☆値段だけお高いロレックスから実用性と頑丈さが売りのCASIOやCITIZENへ この辺りからボンド中佐の愛用品や電化製品が徐々に日本製に変わります。
原題:THE SPY WHO LOVED ME
私を愛したスパイ
イギリス/アメリカ合作 劇場公開作品
同年 日本劇場公開
原作:イアン・ランカスター・フレミング
The Spy who Loved Me 1962年
シリーズ9作目
翻訳版は早川書房 ポケット・ミステリー わたしを愛したスパイ
のタイトルで1963年出版 以降早川ミステリー文庫化
1986年映画内容遵守のノベライズ版を同文庫で出版
海と人類の未来をテーマにするなら何かとんでもないモノを 1975年祖国復帰を果たして間も無い沖縄本島北部 海洋博覧会の目玉として建設されたのは実験用海上都市アクアポリス 水力発電を応用した為、太陽光発電みたいに製造過程で有害物質も撒き散らさず 本当に割に合わない維持管理費が掛かる風力発電みたいなメンテナンスも不要な潮力発電 (ちなみにアクアポリスが消えても開発継続中 都市は無理でも小さな島や村程度ならほぼメンテナンスフリーで電力賄える様になってます。 設備投資や維持管理費は水力発電をも下回るけど大型化が難しい)
海水濾過し真水に変えて飲料水を含む生活用水を確保 ゴミ処理についても二酸化炭素殆ど発生しない形での焼却炉を使いなおかつ火力発電や冷暖房に転用 浮遊都市だから台風や高波に強く 周りでは生ゴミその他使った魚の養殖等々 但しあくまでも実験用だったから居住空間の確保が………まぁ持ち込まれたアイデアは今も様々な分野で活用されてるから建設したのは無駄にはなってないしそんな面白いネタを使わない手は無い ノリと勢いで製作されたのが今作になります 原作から引用したのはタイトルだけ(苦笑)
当時は防錆対策や海洋生物による侵食対策が今程では無いので (例えば貝類はコンクリート食べて貝殻の材料にしたりとか 金属好きな微生物は想定外) 必ずしも長持ちはしなかった そうこうしてる内に民主党と沖縄に巣食うパンダハガーの手引きで中共に買い取られ上海でスクラップ……勿論ノウハウ色々盗まれてます その結果、アクアポリスによる領海主張や国境紛争の可能性を警戒した先進各国が慌てて法改正を強行 勿論かわぐちかいじ先生の描いた漫画 "沈黙の艦隊 88〜96年" で提示された "独立国やまと" もこの国際法改訂により無効となりました 原潜OKなら原子力空母も国家だと言い張れば領海持てる事になり石油掘削プラント建てても国の領土になってしまう なお中共がフィリピンやベトナム近海でやってる人工島作成もアウトです 国連理事達を買収してゴネてるけど島作って此処も自分達の領土なんて認められる訳が無い
【 元々シリーズそのものがアトラクション感覚で作られてるし 評判も売り上げも悲惨だった前作の後始末で製作スタッフの1部が離反&告訴されたり オーディオコメンタリーで存在自体禁句扱いされてるヒロインの柴○コ○振りや ロジャー・ムーアーの降板まで言い出したスポンサーも有ったから脚本はかなり行き当たりばったり 其れでも何とか完成まで漕ぎ着けたのは ごねて増やした製作費に加え無茶振りに慣れた製作スタッフの頑張り ゲスト以外は皆同じ俳優&女優養成所の同期や先輩と後輩のチームワークが有ったからこそ 欠陥だらけだろうが其れでもこの作品は僕の代表作だと話すロジャー・ムーアーの締めは説得力有りました。 】
★其れでも前作から3年経過……但し怪我の功名でイタリア自治州サルデーニャ島での撮影が可能になったのは今作より 以降、徐々に治安安定して来たヨーロッパでの遠征ロケ増えてます。
スカンジナビア半島フィンランド沖合を航行中だった英海軍レゾリューション級原子力潜水艦レンジャーに突然異変が生じたのは 乗組員が交代で食事休憩に入った直後だった。 不気味な音と振動発生直後に電子機器が全てブラックアウトした潜水艦はやむなく緊急浮上し連絡途絶 その数刻後同じくバルト海沖を航行中だったチャーリⅡ型原子力潜水艦ポチョムキンも緊急無線を発する事が無いまま消息を絶つ ソ連KGBを統括するアナトール・ゴゴール将軍は 恋人セルゲイ・ボロゾフ少佐とお楽しみ中のトリプルX=アニヤ・アマソヴァ少佐を呼び出し対応を命ずる
最近しっかりサボり癖がついた優秀な問題児は電話線も無いオーストリアの山岳地帯でハニートラップ仕掛けて来た正体不明の連中相手に火遊びの真っ只中……勿論居留守を使う事は叶わなかった 日本製のメール受信機能付き腕時計に悪態付きつつ泣く泣く下界へ スキーで麓へ向かうボンドを追い詰める4人の手練相手に苦戦 しつこく追い縋る刺客の1人を射殺しもう1人に重症を負わせ崖からダイブ 危うく殉職する寸前 ユニオンジャックに染め上げられたパラシュートが開き事無きを得てオープニングムービーへ
アニヤに告げられたボロゾフ少佐の殉職報告 イギリスに帰国したボンド中佐はMやQと共に入手した資料を手にスコットランドの海軍基地へ カイロ在住の現地協力者フセインを通し武器商人からMI6に持ち込まれた原子力潜水艦レンジャーの航路データは 海軍大臣と該当潜水艦の艦長を含め数人しか知らない筈の情報と一致 何らかの方法で探知不可能な筈の潜水艦を追跡監視し無線も送る暇も無いまま無効化する技術が存在するなら 東西の核ミサイル搭載原潜によるまやかしの戦争はルール変更を余儀なくされる そもそも何処の誰がこんな物を作り出し何をする積もりなのか 手掛かり求めボンドはエジプトへ 同じ頃に別ルートで武器商人の情報掴んだアマソヴァ少佐もカイロに向かう
今回の黒幕による裏切り者の処刑と協力者の口封じ カイロに持ち込まれたマイクロフィルムの奪還と関係者の処理を命じられたのはシャンドアと身長2m越える巨漢の殺し屋ジョーズ エジプトならば砂漠にラクダとオアシスにハーレム美女だとおふざけシーンも挟み ボンドは武器商人のエージェント フェケシュ・アジスが暮らす邸宅を訪問 留守を預かる女秘書共々殺し屋の襲撃受け屋上庭園で格闘戦 殺し屋を中庭のオブジェに ソ連の諜報員と接触中のアジスに会うためギザのピラミッドへ向かうが いきなり逃げ出したアジスはジョーズにより殺された 残る手掛かりは武器商人マックス・カルバだけ 呉越同舟状態なソ連のエージェント=アマソヴァ少佐との嫌味合戦 2人をまんまと手玉に取ったジョーズの暗躍によりガルバも殺されマイクロフィルムも奪われた とは言えどんなに上手く変装しても身長2m超えで鉄の歯持つ巨漢は無駄に目立つ
電話会社装い郊外へ脱出するジョーズの車に2人は忍び込み カルナック神殿で怪獣退治に挑むが相手は図体のみならずかなり身軽 力加減が調整出来ないジョーズが自滅しマイクロフィルムを奪い返す事に成功したものの車は破壊され途中でエンスト ボンドはタキシードに蝶ネクタイ アマソヴァはパーティドレスにハイヒールで炎天下の砂漠を彷徨い歩く羽目になった。
夕刻迄に何とかナイル川沿岸に辿り着きカイロへ向かう小型船に便乗 疲れ果てお眠なアマソヴァの隙を付きマイクロフィルムを閲覧するが生憎と肝心要の情報はブラフ 目を覚ました彼女に麻酔煙草で眠らされ歯抜けなフィルムも奪われたが控えはコピー済 臨時拠点が置かれたアブシンベル神殿の地下室の隠し部屋へ 其処で待っていたのはマネー・ペニー中尉とMやQだけで無くKGBのゴーゴル将軍に当のアマソヴァ少佐の姿も有り戸惑う事に 此処で漸く消えた潜水艦が2隻だと判明 調査は合同で行うことに ゴミだと思われた資料に写り込んだ会社ロゴから容疑者として浮かび上がる大富豪カール・ストロンバーグ
世界最大の海運会社のオーナーで サルデーニャ自治州近海に巨大な海洋生物研究所を建設し滅多に姿を見せないラスボスに謁見する為 海洋生物研究者夫妻に扮装しスペイン経由……途中列車の中でジョーズに襲われドタバタしてるが何とか突き落としフェリーで島へ 港で待つQから託されたのは今回の特別装備ロータス・エスプリ 顔は整い身体もメリハリ効いてるが性格の悪さが露骨に表情に出てるヒロインよりも遥かに魅力的な秘書ナオミ (演じたのは脱ぎシーン満載の女奴隷役ならこの人と引っ張りだこだったキャロライン・マンロー) に案内され研究所を訪問 呆れる程巨大な建物アトランティスは海上移動や潜水&浮上も可能な文字通りの移動要塞 勿論ジョーズを通してノコノコやって来た2人の正体知ってるストロンバーグは嫌味全開で応対し島へ戻り次第さっさと暗殺にかかれと部下へ命令 だが既に勝った積もりのこのオジサン 色々目敏い2人が様々な状況証拠や手掛かり掴んだ事実に気付いてないし Qの特別装備の厄介さを理解していなかった
ちなみにホオジロザメ鮫の水槽には秘書の食い残し=女性の手首残ってます 掃除しとけよストロンバーグ
ホテルに戻る振りしながら要塞の弱点探す準備進める2人を狙う刺客達 ミサイル兵器搭載したサイドカー乗りはボンドの運転技術に翻弄される形でトラックに誤射し積み荷の羽毛纏い崖からジャンプ……勿論人は飛べません ジョーズと4人の愉快な殺し屋乗せた車はセメントガンで前が見えなくなり崖から農家の屋根へ真っ逆さま……でもジョーズだけはほぼ無傷 トドメに現れたのはナオミ操縦の武装ヘリ 笑顔の秘書に追い詰められ埠頭から海へ落ちた車は潜水艦モードに変形し対空ミサイルで反撃しヘリは木っ端微塵 敵地偵察したら今度は海底から研究所偵察水中スクーターや小型潜水艇で追い掛けて来るが Qお手製の水陸両用ロータスエスプリはバケモノだった敵を全て返り討ちにし海水浴場から堂々とホテルへ戻る
ちなみに役名付いてないモブ扱いだけどホテルのコンセルジュもヒロインよりお色気満点(笑) 演じたのはファッションモデルのヴァレリー・レオン ネバーセイ・ネバーアゲインにも出演しショーン・コネリーに本気で口説かれた逸話持つ人 今回のヒロインは製作スタッフ&出演者一同に露骨に嫌われてます(苦笑) 本人この映画で名を売ってチャーリーズ・エンジェルになる積りだったし
恋人殺したのがボンドだと気付いたヒロインと見事に仲違い ギスギスした雰囲気のまま潜水艦拉致に関わった可能性が高い巨大タンカーに偽装したドック船リパラス号を拿捕するため ヘリで移動しアメリカ海軍原子力潜水艦ウェイン号に便乗 だがリパラス号が搭載する電磁パルス砲により潜水艦は行動不能に……3隻目となったウェイン号は乗員諸共テロリスト達の捕虜となる ストロンバーグの目的は第三次世界大戦による現代文明のリセット 人は余りに自然を破壊し増え過ぎた 流石に水と油でドレッシングが出来ると豪語する事まではしないけど頭の中身はまんまセクシー小泉 女っ気無くなったからヒロイン貰うなとラスボスはとっとと脱出
聞きたい事は聞いたし知りたい事も最早無い 雑魚を倒して捕虜収容所に閉じ込められてたソ連&イギリス&アメリカの潜水艦乗組員を解放 武器庫でマシンガンや手榴弾調達した後、数百人のテロリスト相手に大戦争 あと30分で所定の位置に付いたミサイル原潜からモスクワ&ニューヨーク標的に核攻撃が始まる 要塞化したコントロールルーム破壊するためボンドと乗組員達が持ち出したのはポラリスミサイルの起爆装置 此れだけでも戦艦の装甲ぐらいはブチ抜ける で大勢の犠牲者出しながらも偽命令送り込む事に成功した主人公達の活躍で元ソ連とイギリスの原潜は互いに戦略核ミサイル打ち込み共倒れ 大西洋には巨大なキノコ雲が発生し天文学的な被害やら賠償は大変な事になるが なにはともあれ世界の破滅は免れた 後はラスボスぶっ殺すだけ 生き残った乗組員は沈むリパラス号から米潜水艦ウェイン号に乗り込み海上要塞アトランティスへ
60分時間貰いアトランティスに潜入したら部下は既に全員逃げていた エレベーターの落とし穴を突破しテーブルの下に仕込まれた銃で狙われたからワルサーの弾撃ち尽くすまでストロンバーグの身体に叩き込む 後は魚雷攻撃が始まるまでにアマソヴァ少佐見付け出すだけ 独りボンド到着待っていたジョーズと格闘戦 電磁石で捕えられたジョーズはサメのプールに落とされた 砂浜で目撃したら露出狂扱いされそうな水着姿で拘束されたヒロイン救出 魚雷攻撃始まり浸水するアトランティスから脱出 色々有って救命ポッド発見しボンドとヒロインはかなり無理矢理感の有るラブシーン突入し サメ返り討ちにしたジョーズは悠々と泳いでフェードアウト ラストで救命ポッド拾ったのはイギリス海軍のドック型強襲揚陸艦……多分フィアレスかイントレピッド(番号確認出来なかったけど撮影当時 イギリス海軍はこの2隻しか持ってません) 何時もの遣り取り交わしつつエンディングに突入
先日の大雨&雷で原付きのバッテリーが再起不能に……修理代でいきなり1万飛んだしバイク屋までひたすら押し歩く事に(泣) 2サイクルの頃だったら自転車感覚で担いで歩けたのに重いわ此れ。




