007 死ぬのは奴らだ 73年
2021年6/22〜6/22タブレット端末にて執筆し脱稿 6/23新規割込み投稿
言いたか無いけどシリーズの中でもダントツの馬鹿映画(笑) そういや田舎怖いネタ組み込んだのは此れが初めてかな。
【 国ぐるみでヘロイン生産しアメリカ合衆国の黒人経営全国レストランチェーンでお安く提供 麻薬業界のマ○ド○○ドを目指そうとしてる○○○○共をブッ殺せ 品位やポリシー有る悪役や英国紳士は何処行ったとなる悪ふざけ回第2弾 ストーリーの辻褄合わせ端から諦めてたり全体的に物凄く貧乏になった印象有りますが………実は制作費そんなに変わってません ニクソンショックとオイルショックでドルとポンドの価値がびっくりするぐらい下がっただけです。 と言う訳でMI6がインターポール紛いの仕事してたり貧乏&悪ふざけ路線は後1本続きます。 】
★アメリカ&イギリス国内のみならずジャマイカの黒人系俳優&女優も総動員したけどぶっちゃけ足りなかったそうな 架空の国にしたのはクレーム対策 ハイ○とかグ○ナ○って具体名上げたら人権擁護団体からタコ殴りにされるし
☆そういやファストフードが日本上陸したばかりの頃か(1972年まで米軍統治下だった沖縄は例外として)…………そう考えると色々興味深いかな?
原題:LIVE AND LET DIE
死ぬのは奴等だ
イギリス/アメリカ合作 劇場公開作品
同年 日本劇場公開
原作:イアン・ランカスター・フレミング
Live And Let Die 1954年 シリーズ2作目
翻訳版は早川書房より1957年ハヤカワ・ポケットミステリー
1976年早川ミステリー文庫化 1998年再翻訳化
さいとうたかをコミカライズは1968年 小学館より
確か80年代始め辺りにテレビ見てて 子供心に "何か雰囲気が物凄く貧乏臭くなった" と露骨に感じたジェームス・ボンド=ロジャー・ムーアに代替わりしての第1弾 今回DVDレンタルして再視聴する前に色々背景調べてみるとドルもポンドも1971年のニクソンショックと1973年の第1次オイルショックで通貨価値がいきなり2/3になったと知り色々納得行った所です 制作費変わって無いから相当遣り繰りしたのみならずスタント代もケチったから主役が病院送りになったりと色々危ない話がロジャー・ムーア本人からぶっちゃけられるオーディオコメンタリーが強烈。 それでも監督のコメントじゃボートだけでも26隻沈めてるし 私みたいな飛行機マニアにしてみれば号泣必至なクラシックプレーン壊し捲くる大惨事やらかしてるし 値段4桁レベルのキャデラックとかコルベットもドンドンスクラップにしてます だからガイ・ハミルトン監督は次作で降ろされた訳だ(苦笑)
基本コンセプトは "第1作ドクター・ノオのブラックスプロイテーション化" まんま007映画のコンセプトをコピーした低予算作品 "黒いジャガー・シリーズ" とかまんま第1作をアレンジした香港映画 "燃えよドラゴン" なんて滅茶苦茶売れたキワモノ作品おちょくるついでに1作目の舞台となった英国領バハマ諸島が自治領を経てこの年独立果たしたからそのパロディも組み込みたい そんな要素も入ってます。 とは言え其れまでハリウッドやイギリスじゃインド人や中国人同様、沢山居るけど居ない事になってるから俳優も女優も中々使える人材見付からない よって白人にはアフリカ系だと個人の区別が付かないなんてブラックジョーク使ったりと 多分今なら悪ふざけでもフィクションでも許してくれないギャグや 言い回しが満載 勿論ルイジアナの白人社会も容赦無くおちょくり捲ってますので 広川太一郎さん筆頭に声優陣がしゃかりきやりやがってこのヤロこのヤロ演ってる吹替版に日本語字幕がお勧めかな 何処までふざけて良いのか手探りしてるの丸わかりだけどね。
【 イギリス/アメリカに南米やフロリダ沖合の島々から安価なヘロインが供給される様になったのはベトナム戦争末期辺り 其れまで兵士に投与されてた興奮剤とか医療用麻酔の需要が減り 悪名高いゴールデントライアングルの麻薬製造&密輸を中華系や韓国系マフィアが独占 しかもメキシコやコロンビアのケシ畑が政府から犯罪組織や反政府組織の資金源になってから 下手に自治権与えたり独立認めたツケは想像以上に高く付いた 結果アフリカ系アメリカ人やイギリス人への偏見と差別が増大したのは言うまでも無い 日本人移民は例外として 郷に入っては郷に従えなんて意識が端から欠落してると大体上手く行きませんね 此れは東欧系やユダヤ系もそうだけど 私等でもジャマイカ系とアメリカ南部系黒人の違いとか分かりませんもの。 】
★とは言えケシ畑増やした黒幕は合衆国だけどな 自分で穴掘って落ちて大怪我するなんてお笑い芸人すらやれません。
☆もう1つの売りは勿論ポール・マッカートニーですが皆様色々書いてるから省略 個人的には映画本編で女性歌手が歌うカバーバージョンが好みです。
バハマ諸島に程近い元イギリス領サン・モニク島 主要産業が殆ど皆無な小さな独立国に流れ込む怪しい資金の流れを調査していた英国諜報員が次々と暗殺された 国連本部では会議中にローズが怪電波により即死 ニューオーリンズ州ではハミルトンが何者かに拉致され後日遺体で発見 島に潜入していたバーンズに至っては儀式めいた方法で殺されている ローマでの任務を終え久し振りに自宅に戻り休暇を満喫 ついでにイタリアの諜報員ミス・カルーゾをお持ち帰りしていたジェームス・ボンド中佐を夜明け前に叩き起こしたのはM カルーゾの艶姿を上司に見られたくない主人公はあの手この手で時間稼ぎを敢行するが 航空チケットや新しいパスポートを渡そうとマネー・ペニー中尉がボンド家を訪問し色々不祥事誤魔化さなければ大惨事になる所だった。
数刻程遅れボンドはJFケネディ空港に到着 旧友フェリックス・ライターCIA捜査官が差し向けた車に便乗し合衆国側諜報チームに合流する途中 ブルックリン橋近くの路上でダンハム・コルボラードを駆る太った黒人男ウィスパーに襲撃受け連絡員チャーリーが殉職 暴走した車体を何とかいなし辛うじて生還したボンドは変装し大使館を抜け出すDr.カナンガとその護衛らしき人物達を追いタクシーでハーレムへ潜入するが レストラン "魂の切り落とし" を経営する黒人マフィアのボス ミスター・ビッグの罠に嵌まり危うく殺されそうになり カバーに付いていた黒人捜査官ハロルド・ストラッターに助け出される。
CIAの包囲網を突破しまんまと自国領に逃げ戻ったカナンガを追いサン・モニク島へ入国するボンドだったが 全ての住民を迷信で縛り付けるブードゥー教の司祭サメディ男爵 カナンガの巫女タロットで未来予知を行う女占い師ソリティア 片手が義手の清原もとい巨漢ジョンソン・ティー・ヒーのガードは手に余る。 ホテルの風呂に入れば毒蛇を投げ込まれ部屋の中は監視カメラと盗聴器だらけ 挙げ句の果てに白人だから俺達個人の区別は付かない筈だとチャーリ殺害した糞デブまでもボーイに変装しいけしゃあしゃあと現れる 前任者バーンズのバックアップとして送り込まれた黒人女性=ロージー・カーヴァー捜査官はボンクラそのものと言うか 初対面の主人公に無意味に媚びてあからさまに怪しい
万が一の為バハマから漁師として潜り込んだクォレルJr(1作目でドクター・ノオの島へ潜入し火炎放射器戦車に焼かれたクォレル役の俳優さんの実子)と合流 カナンガ邸の調査を始めるボンドを罠に嵌めようと動くロージーは島のあちこちに並ぶ不気味な案山子に仕込まれた罠に掛かり呆気なく自滅 実はフィレ・オブ・ソウルの秘密アジトで出会った時からソリティアの未来予測はカナンガが支配するこの国の破滅と自身の能力損失を示していたのだが 不幸な未来を告げた挙げ句、前任者達の様に儀式の生贄にされる事を恐れ 彼女は既に雇い主に見切りを付けている
まずは標的のガードを潰そうと夜間にハングライダーで潜入しソリティアが軟禁されている屋敷へ潜入 詳しい遣り取り書いてたら発狂必至なこんなゴミみたいなストーリー考えた脚本家と監督をサンダーボール作戦のラスボス=エミリオ・ラルゴになった気分で人食い鮫の餌食にしたくなるからばっさりカットしますが………色々有って処女喪失(笑) 結果未来予測が出来なくなったヒロイン連れ島から脱出 逃げる途中でジャングルに偽装した膨大なケシ畑発見 ヘリに追われ銃撃避けたり ふもとの村に偶々置いてあった古い二階建てバス奪いカナンガ配下の警察車両とカーチェイス 何とか埠頭に待機するクォレルJrの漁船でサン・モニク島から離れ対岸のアメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズへ だが此処の黒人街も敵の支配下に有った。
埠頭でタクシー乗ったら運転手はまたしてもミスター・ビッグの部下 民間空港でソリティアと引き離され処刑されそうになったボンドは 偶々免許取得の訓練受けに来たおばあちゃん=ベル夫人の飛行機ハイジャックしマフィア共を翻弄し何とか生還 漸く合流して来たライターCIA捜査官達と共に今度はルイジアナのフィレ・オブ・ソウルに乗り込むが バックアップメンバーのストラッターCIA捜査官がまたしてもジャズ葬式の罠に掛かり殉職 ボンドは偽電話に出たライターが席を離した隙に座席に仕込まれた落とし穴に嵌まり再び独り拉致された
此処まで読んで頂いたお客様はそろそろ気付いたと思いますが ガイ・ハミルトン監督版のジェームス・ボンドは基本的に鳥頭 勿論他の登場人物一同もヒロイン筆頭に極め付きのお馬鹿ちゃん揃い………もしかしたら全員ヘロインで愉快にトリップしてるのか? 其れなら何か納得出来ますがアクションさえ派手に撮れたらOKでストーリーは脚本家に丸投げなのよこの監督 と言う訳で突っ込み役が物語内どころか製作サイドにも不在中なこのポンコツ映画はいよいよ頭の悪い真相に雪崩込みます 黒人レストラン地下の秘密基地に並ぶのはミスター・ビッグにサメディ男爵とジョンソン・ティー・ヒーにウィスパーやアダム等悪役メンバー勢揃い 此処に居ないのはDr.カナンガだけ 勿論ミスター・ビッグの正体はカナンガだった
黒人と言えばバナナにワニとヘロイン ルイジアナのワニ園にヘロイン工場建設し全米中に展開してる黒人レストラン通してありとあらゆる人種に安価なヘロイン売り付け闇世界の帝王になる いや既にアンタ独立国家の首領様じゃん(汗) 金一族かお隣の半島国家大統領レベルの間抜け極まる演説ぶちかます阿呆に突っ込む気力も失ったボンドは そのまんまお腹空かしたワニさん達の御飯になる寸前 因幡の白兎方式で死地を潜り抜けついでにヘロイン工場に放火し工場大爆発 モーターボート乗っ取りルイジアナの湿地帯を逃げ回るボンドを追うアダム率いる追撃部隊との戦いはほぼ20分近く 途中地元訛りが酷くて何言ってるのか分からないJWペッパー保安官やルイジアナ州警察を巻き込む形で続く追い掛けっこで次々とぶっ壊れるパトカーにボートや結婚式会場 結局廃船置き場でボンドの罠にまんまと嵌まり 頭からシンナーぶち撒けられ何も見えなくなったアダムは第二次大戦期の中型戦車揚陸艦に突っ込み自爆 他のマフィア関係者も軒並み地元警察に取り押さえられたから 後は黒人街に居るマフィアシンパを根こそぎ逮捕してサン・モニク島の狂信者達を一網打尽にするだけ
クォレルの漁船に積み込んだ大量の爆薬は島全体に仕込んで有るから……そこ、今更突っ込んでどうするの もう手遅れよこの映画 後はヘロインでトリップして生贄の儀式で逆転のチャンスを騒ぐ糞土人共をブチのめすだけ 予算の都合で今回アメリカ軍もイギリス軍も出番有りません。 ゴムボートで島に忍び込んだボンドも既にトリップ状態 サメディ男爵の頭を銃で撃ち抜き何故か地下から生えて来た死の軍団長とやらと肉弾戦 毒蛇満載の棺桶に清原○○みたいなオッサン投げ込んで殺害 爆弾破裂し地獄絵図と化した儀式場からソリティア助け出し安全な鍾乳洞へ逃げ込むが 其処に居たのは海外逃亡図るカナンガとウィスパー他平兵士 明らかに商品に手を付けてトリップしてるラスボスその他の間抜けな遣り取りは軽く流すとして Qお手製のサメも一撃当たればアニメPSYCHO-PASSのドミネーターみたいに風船化し破裂する特製弾丸喰らったカナンガは大爆発 糞デブの癖に大概しつこかったウィスパーも多分死んだ筈
その後どうなったかは時間無いからバッサリ省略 折角だから16日間掛けて寝台列車でニューヨーク目指すとボンドとソリティアは新婚旅行もとい身体に入り込んだヘロインを絶って何とか正気に戻ろうとに連日連夜の夜の運動会に挑もうとするが そういや前作同様存在そのもの途中からすっかり忘れ去られてた義手オジサン ティー・ヒー登場 列車にキセル乗車したけどやっぱりトリップしてたオッサンは呆気なく地獄へ真っ逆さま 何も知らないソリティアを軽くからかいつつボンドはベッドイン だけど悪夢は本当に覚めたのかな……列車の前に顔半分真っ白な清○和博が座り込み笑ってるけど大丈夫?
とまあこんな感じでエンディング 多分大○なおみの出番は有りません。




