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007 ダイヤモンドは永遠に 71年

2021年6/20〜6/21タブレット端末にて執筆し脱稿 即日割込み投稿

【 世の中ただでさえも色々暗いのに虚構の世界でもダークな展開やるのはどうかと思うからお馬鹿に徹しよう。 明らかにそんなコンセプトで製作された悪ふざけ回 当初評価散々だった前作と異なり評判は其れなりに良かったからショーン・コネリーがボンド引退以降も暫くの間そんな路線に走ります ちなみに原作小説も事実上のガス抜き回でした 調べてみるとベトナム戦争で泥沼状態なアメリカのみならず英連邦も本国じゃIRAが暴れカナダではフランス系共産ゲリラがテロ起こし 日本も赤軍派がよど号事件起こしてた……そんな時代です。 】


★ちなみにこの年から中共は尖閣諸島は我が領土だと喚き始めてます 前年までは台湾やあの国の地図でも日本領だったのにね。


原題:DIAMONDS ARE FOREVER

ダイヤモンドは永遠に

イギリス/アメリカ合作 劇場公開作品

同年 日本劇場公開

原作:イアン・ランカスター・フレミング

Diamonds Are Forever 1956年

シリーズ4作目

翻訳版は東京創元社 創元推理文庫

秘密情報部007号/ダイヤモンドは永遠に 1960年

劇場公開に合わせタイトル改題し再翻訳版 1980年



 小見出しのコンセプトはあくまでもオーディオコメンタリーから感じた推測 勿論この作品もリアルタイムで見た訳じゃ有りません 専ら月曜ロードショーで楽しんだ口ですがシリアスさんが端から息してないから 子供心に何じゃ此れとなった作品でした。 展開早いから退屈だけはしないけどスペクターの作戦が思いっきり雑(笑) なお今作最後に暫くスペクターだけでなくブロフェルドの出番も有りません と言うか往年の "8時ダヨ!全員集合" のドタバタコントと化したブロフェルドボコり場面はなんなんだ 当時未だ小学生だった私は "物凄い予算掛けてわざと狙った馬鹿映画" を貶しながら楽しむなんてセンスは皆無です だいたいあの2人の殺し屋がホモカップルだと気付いたのも今回漸くシネマスコープサイズで作品フルで見てからよ ハワード・ヒューズ(ウィラード・ホワイト)ネタもダイヤモンドの世界流通をイギリスのデビアス社が独占してるなんて事実すら知りませんでした。


当時は製造コストもとんでもない金額が掛かるレーザー兵器 今じゃそもそも天然ダイヤモンドなんて希少品はまず使わないとかで 人工水晶を使ったミサイル&航空機撃墜用な近接防空システムの1発当たりの攻撃コストは約100円 但し地球圏で使用した場合は大気中のゴミや水分によりかなりの割合で拡散されるとかで 勿論映画の様に人工衛星に発射システム乗っけても地上までレーザーが届きません 昔のスペースオペラみたいにバンバン撃つのも勿論無理 とは言え研究開発は未だに続いてますから将来的にはどうなるか? まあ実用化した頃には多分私寿命でくたばってる可能性大だし ダイヤモンドもそうだけどそんな魅力溢れるテーマでも無いからどうでも良いか 大体このシリーズ軽く20作品越えるから前振り終わらせさっさと纏めましょう



【 前作 "女王陛下の 007" の評価がシリーズとしては微妙だったから オープニングはショーン・コネリー版ボンドによるベットラム作戦ダイジェスト ロジャー・ムーアが引き継いだバージョンと異なり 空回りした挙げ句、危うく結婚まで行った展開は無かった事にされ 日本⇒エジプト⇒南のリゾート地の何処かを回り苦労の果てにジェームス・ボンド中佐は宿敵ブロフェルドの暗殺に成功? その割には殺し方や遺体の身元確認もかなり雑だけど今回限りは突っ込み禁止 案外ブロフェルドってあのペルシャ猫が本体じゃね そう考えたあるSF小説家はヨウメイ・シャローム・ツザッキイなんて宇宙海賊生み出してましたっけ 】


★オープニングテーマも今回はペルシャ猫が出たり入ったり シルエットからもしかしたら裸かも? そう思わせる演出も増えてます。


 因縁の敵ブロフェルド暗殺成功から2年後……溜まりに溜まった長い休暇を満喫していたジェームス・ボンド中佐の現場復帰最初の仕事としてMが提示した任務は、 南アフリカで頻発していたダイヤモンド鉱石の盗難&ヨーロッパ密輸ルートの摘発 00ナンバーが今更インターポールの真似事ですか? ワインや博物学ならともかく宝石関係は専門外だしそもそも興味を抱いた事も無かったが スペクターが壊滅しソビエト連邦も近頃はちょっかい掛けてこないからこんな警察紛いの仕事にも慣れる必要が有る 世界の命運を担う仕事なんて早々有る訳もない とは言え鉱山から不法に持ち出されたダイヤの総量は2年間で時価200万ポンド相当 未だ1カラット足りとも現金化されていないがもしそうなれば英国経済のみならずデビアスが統制している相場が大崩れする可能性が高い


マネー・ペニー中尉と共に ダイヤ密輸に関わる有力容疑者ピーター・フランクスを税関に留め時間稼ぎ まんまとピーターに入れ替わった主人公は当時最新鋭だったホバークラフトでドーバー海峡を越えヨーロッパへ 目的地はオランダ・アムステルダム 裏仕事の仲介を行っている謎多き女ティファニー・ケイスとの接触を図るが ボンド現場復帰を見計らうかの様に南アメリカでは仲介業者のジョーと歯科医のタイナンにヘリのパイロットが暗殺され 西ドイツで孤児院を経営する運び屋=ウィスラ夫人がアムステルダムで水死体となり発見された まるで店じまいをするかの様にターゲットを事故死に見せ掛け殺害してるのはやたらと口が回るウィントと皮肉屋でハゲ眼鏡のキットの殺し屋コンビ 事ある度に警句を口にし移動する時は恋人繋ぎで歩き回るから物凄く気持ち悪いけど最後のシーン以外は全く覚えて無かった辺り……子供心にもトラウマ案件だったのかな?


女としての魅力を自覚し 自分の身体すら武器に使うティファニー・ケイスの誘導尋問や身元確認を今までの経験とQから預かった特殊装備でクリア 拳銃片手にノコノコ現れたピーター君をエレベーター内で殺害 身分証入替え闇業界じゃ死神扱いなボンド中佐は死んだ事に その後ピーターの弟を名乗り棺にケイスから託された大量のダイヤモンドを積んでドイツから空路アメリカ合衆国西海岸へ 税関に変装したフェリックス・ライターCIA捜査官と接触 葬式ゴッコ続ける形であからさまにイタリア系マフィアなスランバー葬儀社の霊柩車でネバダ州へ(銀行や病院に生命保険会社資本の日本と違い 欧米では汚れ仕事扱いな葬儀社は大抵キリスト教&各種民族別なマフィアが関わってます 他にも色々やってるけど列記したらきりがないから省略) 


火葬場兼礼拝所で棺から骨壷にダイヤを載せ替え此れから次の運び屋に接触する筈だったのだが ウィント&キットに襲われ骨壷は奪われ ボンドは危うく生きながら火葬されそうに………但し殺し屋達は詰めが甘かった 運転手を騙るチンピラ達はともかくこの葬儀社はCIAカバー企業の1つ 多少のトラブルは有ったが関係者の顔写真は取れたし盗まれたのは偽物だから問題無い 発振器混ぜたガラスの玩具が運び込まれたのはラスベガスのカジノ どうも事件は一筋縄では行かない様だ とにかく再びケイスやその雇い主と思われるとある引き籠もりの大富豪ウィラード・ホワイトとコンタクトを取る為、ボンドはカジノへ潜入 セレブ御用達のポルトガルや会員制のイギリスよりもオープンだけど 半裸の女の子踊らせたりそういう商売の女性に絡まれたりとかなり猥雑でカオスなアメリカのカジノ その間もホモの殺し屋カップルに関係者の1人シェイデュー・トリーが殺されたりと展開は物凄く忙しない


ダイヤは何処に隠したの? 例のマフィア紛いな連中引き連れ現れたケイスを無敵の下半身で軽くいなし誤魔化しきったものの 彼女と間違われカジノで知り合った気の良い売春婦プレンティ・オトゥールが殺された ケイスを脅し宥め無理やり協力者に仕立て上げ 怪し気な男達と共に自分達を付け回すメッツ教授を逆に尾行 ホワイトが経営するロケット開発会社=W電子工学の秘密施設で製造が進む大量のダイヤを使ったレーザー兵器を搭載する人工衛星を目撃し 追い縋る警備員撒くために月面車盗んだり3輪バイク奪い取り大暴れ 事情知らない地元ラスベガス警察相手に大通りや路地裏でケイスのムスタング・マッハ使って多数のパトカーをボコボコに 実はウィラード・ホワイトは側近のバート・サクスビーに裏切られ 何も知らないまま何処かに軟禁されているらしい 


ボイスチェンジャーを使いホワイトに成り代わっていたのは暗殺された筈のスペクターの盟主エルンスト・スタブロ・ブロフェルド✕2人 全身整形と記憶をコピーしステレオ状態で勝ち誇るラスボスが何か台所に沸いたGみたいでムカついたから取り敢えず1匹ブチ殺したがもしかしたら2人共影武者だったかも 実はブロフェルドのみならずスペクターは例のペルシャ猫様も沢山飼っていた 間抜けなヘマやらかしまたしてもホモのカップルに拉致され今度は地下数十フィートの送油管の中 偶々出食わしたネズミと共に検査ロボット壊して何とか生還 ケイスやライター捜査官達と共に滞在していたホテル・ホワイトハウスの最上階に潜伏しているブロフェルドを捕らえる計略を開始 Qが悪ふざけで開発したボイスチェンジャー使いまんまとブロフェルド騙しホワイトの軟禁先が判明 いざという時の為、大統領ともコネが有る引き籠もり(ホワイト)は護衛共々生きていた。 


色々有り過ぎてCIAどころか当の主人公にもすっかり存在忘れ去られてるケイスは 発明品使ってスロットマシンで荒稼ぎしてるQと遊んでる最中、女装姿のブロフェルドに拉致される形で行方不明に ホワイトの護衛=ビキニ姿の黒人女性サンバとブルネットのバンビに肉弾戦挑まれボコボコ状態になりながらも何とか取り押さえたボンド ブロフェルドの命令受けライフル片手にホワイトの口封じに現れたサクスビーは待ち構えていたCIAの突入班に撃たれ人生終了 他にも色々お遊び要素有ったらしいが時間無いから丸々カット ブロフェルドとメッツ教授の目的はレーザー光線で何もかも焼き払う人工衛星使った脅迫 ノースダコタ州の核ミサイル基地が大爆発 北海ではソ連の核ミサイル搭載原子力潜水艦が吹き飛び 中華人民共和国でも核ミサイル基地が破壊され巨大なキノコ雲が 助け出されたホワイトやライター捜査官と共に対応に追われるボンド達 だが今回製造されたブロフェルドは致命的なまでにかしこさが足りなかった(笑) 衛星をコントロールするなら電波が届き易く邪魔の無い広い場所に建つ拠点が必要


久し振りにホテルの自室に戻ったら見慣れぬ拠点が増えている 其処はカリフォルニア州バハ沖合に建設された海上石油掘削だけど 此処幾ら掘り返しても何も出ないぞ? ついでに書いとくと此処アメリカ合衆国軍海兵隊基地と目と鼻の先に有ります ブロフェルドは此処から衛星操作しているに違いない 警備厳重な海上要塞と化したプラットフォームに乗り込むため民間機をチャーター 猫様の前にボール転がすノリでパラシュート降下し当時未だマイナーだったウォーターバルーンに入り海上コロコロ転がったらまんまとスペクターの平隊員が集まって来て秘密基地へご招待(突っ込み禁止) 何か色々有ってビキニ姿でお飾りにされてるケイス巻き込み反撃開始 ドタバタしてる内に海兵隊の攻撃ヘリ部隊連れてきたライター捜査官も攻撃に合流 何時ものノリで独りこっそり建物から逃げ出そうとしているブロフェルドを発見しクレーンに吊るされたラスボス入り脱出用潜水艦を施設にぶつけて衛星はコントロール不能に と言う訳でヘリ部隊の集中攻撃でスペクターの秘密基地は木端微塵 多分今回潰したブロフェルドも猫様連れてなかったから影武者なんだろうなとオチが付いた所で物語はカーテンコールへ


司法取引とスペクター基地破壊に貢献 まんまと自由な身となったケイスとボンドは未だ有給休暇残ってるからと豪華客船クィーンエリザベス(初代)で世界1周の旅へ 新婚旅行の初夜かよなノリの主人公に復讐するため現れたのは存在そのもの徹底的に無視されてたホモカップルの殺し屋達 バーテンダーとウェイターに変装し2人を殺そうと襲い掛かるがやっぱりスペクター かしこさが致命的なまでに足りなかった 本物のバーテンダーの知識皆無で体臭気になるから絶えずアフターシェイブローションの強烈な臭いプンプンさせてるウィントのゆるい尻穴には時限爆弾差し込まれ ハゲ眼鏡のキットはオイルかけられ火達磨に そして漸く邪魔者が全て片付き2人はベットイン 色々時間経過しピロトークの最中ケイスがボンドにお強請りしたのは総額200万ポンド相当のダイヤが据付けられた衛星の回収手段 


呆れるボンドがどう答えたかについては視聴者の想像にお任せします。



★クィーンエリザベス(初代)は撮影後、香港の実業家に買い取られましたが原因不明の火災により1972年に横転沈没 この映画はその最後を映し出された最後の記録となります。 



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