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切り裂きジャックの告白 13年

2023年1/7〜1/8 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割り込み投稿

多分ドラマ観たお客さんは犯人ご存知でしょうが敢えて其処は誤魔化します 全体の雰囲気購入し読んで貰えたら幸いかな IPS細胞が実用化の暁には時代錯誤な物語となり消えてゆく作品だと思いますので

【 タイトルはかなり()(れん)()たっぷりだし被害者達の無惨な姿には中山七里先生の別作品 カエル男 の其れ連想させるけど 基本コンセプトは医療技術やIPS細胞の研究と発展によりもしかしたら過渡期の技術に終わるかも知れない脳死や心肺停止による臓器移植と必ず付き纏う倫理的な問題の数々 そういや昭和辺りまで輸血も反対する輩が居ましたっけ なおシリーズ2作目共々テレビドラマ化されてますが 私にテレビ視聴優先権は全く有りませんのでもしDVDレンタルしてたら見てみたいかな…… 多分随分残虐描写削られてるでしょうけど 】


★当時の捜査資料によると切り裂きジャックは外科医説も有りましたね 誰が書いたか忘れたけどホラーアンソロジーでシャーロック・ホームズシリーズのワトソン教授がジャックだったなんてパロディが有りました


英題:CONFESSION OF JACK THE RIPPER

日本 ミステリー小説

中山(なかやま)七里(しちり)

2013年角川書店刊 2014年文庫化

刑事 犬養隼人シリーズ1作目

2015年テレビ朝日 土曜ワイド劇場でドラマ化


 令和5年1月7日 臓器移植に纏わる蘊蓄その他は カインの傲慢 で色々書いてるので時事ネタを 去年の4月から成人年齢が18歳に引き下げとなり 多くの自治体では今回20歳を祝う式典と呼ぶ形にしたとかでお昼のニュースで改めて時代の流れ感じることに 積ん読増えてる中山七里作品取り上げるか同じくサーバーに溜まってる映画取り上げるべきかと煮詰まったので 買い物がてらあちこち回ったけど写真撮影&振り袖等の貸衣装屋は日曜日のイベントに間に合わせようと新成人とその親御さんが押し寄せ大わらわ まぁドタバタするのは今年だけで来年からは少しは落ち着くかな それにしても記念撮影に親も並ぶなんて私の世代じゃ考えられなかったねぇ


LGBTQへの配慮?トランスジェンダーを差別するな? 知らんがな(嘲笑) 嫌なら式典に参加しなけりゃ良いじゃん


私等が成人した時は臓器提供意思表示カードなんて影も形も無かったし(平成22年=2010年より) そろそろ年齢的に老朽化してるから例え意思表示しても移植コーディネーターから要りませんと突っ返される年齢なのであまりピンと来ないのだけれど 法律施行されてから干支も既に一回り 本作含む臓器移植をテーマにした様々な物語もそんなに珍しい話でもなく 移植手術云々に至っては個人情報保護条例により命受けっ取った患者がその後の人生をあら探しされる事も無くなりました 未だハードル高めな未成年者の其れはともかく 他人様から生きるチャンス与えられたんだから品行方正に生きろだの悪意持つ有象無象の輩の見世物にされる時代じゃ無くなったのは良い事なのかも知れません



【 本編でも度々取り上げられるIPS細胞ですが 最大のリスクが染色体に遺伝子送り込む際に発ガン性の有る物質が必要だったりするので其れなりに動物実験や治験による危険性の掌握が始まったばかりであること 考えてみりゃガン細胞を破壊する放射線治療に当初は治癒不可能だと言われてた後天性免疫不全症候群の治療薬も開発には其れなりに時間掛かってるし当然ながら生産コストの問題も山積みだし適量間違えると毒になる 新しい治療方や技術が発展すると同時に別の様々な問題が発生する 人生もそうだけど生きている限りトラブルとは無縁では居られない そんなモノだと私は思います 】


★かと言って移植用に人間製造(クローン)するのも何かキツいしな 人其々ですが機械の身体なら私はあんまり抵抗ないけどね


 2012年7月3日午前5時 夜から朝へと移り変わる境目の世界 東京都木場公園の近くで自主練中だった実業団のマラソン選手 古姓(こしょう)俊彦(としひこ)がてっきり泥酔者と勘違いし大丈夫ですかと声を掛けた相手の女性の胴体は切り開かれ何もかもがらんどうそのもの 絞殺され柵に持たれ掛けられた状態で全ての内臓を抜かれていた女性はこの春に信用金庫へ就職したばかりのOL 六郷(ろくごう)由美香(ゆみか)21歳 鑑識や御厨(みくりゃ)検視官の見立てによると被害者は深川警察署が目と鼻の先に此処で殺害されかなり手際良く解体された事実が判明する あまりに陰惨な猟奇殺人で有るが故に報道陣にも箝口令が敷かれる中、事件の翌日帝都テレビ報道局ディレクター宛に届いたジャックと名乗る人物からの手紙 功に焦ったディレクターの判断によりお昼のワイドショーニュースで公表された犯行声明は要らぬ大混乱を巻き起こす


尺の都合と此れから本入手するお客様の楽しみ奪いたく無いからばっさり省略するけど移植コーディネーター 高野(たかの)千春(ちはる)とドナー登録した患者の両親との遣り取り 腕利きで犬養刑事の娘の主治医でもある真境名(まじきな)孝彦(たかひこ)教授や今回のドナーからの臓器摘出する榊原(さかきばら)博人(ひろと)教授を通し見えて来るある意味残酷に見えるかも知れない死亡認定と摘出手術 今回の事件の重要人物となる鬼子母(きしぼ)涼子(りょうこ)のエピソード


余談だけど凶悪犯罪や誘拐事件が起きた時、何故警察は報道陣に箝口令敷くのか考えた事が有るだろうか それは別に報道しない自由を行使した訳じゃなく初動捜査を妨害する悪意に満ちた匿名者による偽文書やSNS等を使った犯行予告を抑えるためでもある どうも近頃特亜や反社そして胡散臭い都知事等と繋がってると判明してるColaboとその代表者のアレやこれ (社会保障費ネコババや慰安婦像関連のみならずもっとドス黒い噂も流れてるがネタにするのは証拠が公表されてから) 逮捕者続出してる連帯関西地区生コン組合のアレもそうだけど下手に捜査情報公開すると悪質な嫌がらせやら 探偵気取り或いは犯人騙り嘘デタラメ並べ立てた怪文書の発信者抑える為にただてさえも人手不足な捜査員を裂かないといけないから物凄く迷惑なんだよ 麻生(あそう)礼司(れいじ)警部や犬養(いぬかい)隼人(はやと)警部補等が所属する警視庁 目と鼻の先で凶悪事件を起こされた深川署の捜査官達が散々あちらこちらに振り回される形で捜査は足踏み状態 そうこうしている内に2番目の犠牲者が生まれてしまった


7月9日 午前6時 埼玉県川越市宮本町 早朝トレーニングに遅れまいとちょっと近道へ 廃ビルの中を突っ切り中学校に駆け込もうと急ぐ水泳部員 雨宮(あまみや)恵美(えみ)を立ち止まらせたのは強烈な腐敗臭 大型犬の死体に見えた其れはワンピースを着ておりがらんどうの身体を出入りするのは無数の蟻の群れ 全く同じ手口で殺害し遺棄されていたのは家電量販店員の半崎(はんざき)桐子(きりこ)31歳 被害者の司法解剖に駆け付けた犬養刑事を浦和医大法医学教室で出迎えたのは御厨検視官と光崎(みつざき)藤次郎(とうじろう)教授と埼玉県警捜査一課の平刑事 古手川(こてがわ)和也(かずや)巡査部長 もしかしたら犯人は医療関係者かも知れない 半ば直感で真相辿り着いている犬養刑事と古手川刑事の遣り取りで明らかとなる主人公(犬養隼人)の私生活 腎機能の病に苦しむ娘 豊崎(とよざき)沙耶香(さやか)と浮気が原因で離婚した最初の妻 豊崎成美とのややこしい関係 2番目の妻となった元浮気相手にも結局三行半叩き付けられているが素でモテるために部下の高千穂(たかちほ)明日香(あすか)からは女の敵と毛嫌いされてるらしい云々 ジャックの犯行声明と共に捜査本部に届けられたのはタッパーに詰まった被害者の内臓 パニックや模倣犯を恐れ報道機関に投函された犯行声明を止めようと動くがアナウンサーの失言により呆気なく露呈


マスゴミと自称無辜の市民による圧力や嫌がらせに迷走続ける管理官 鶴崎(つるさき)宏一(こういち)警視の捜査方針はあてにならないと麻生警部の意向無視するスタイルで動く犬養と古手川の逸れ物刑事コンビが手掛かり掴んだのは 被害者家族と彼女達の共通点探し色々遣り取りしてる最中 2人の被害者を結び付けたのは移植コーディネーターの高野(たかの)千春(ちはる) だが臓器提供したドナーの情報のみならず執刀医や臓器運搬に関わった医療関係者 果てはレシピエンドと呼ばれる移植手術で助かった元患者の名前すらも決して明かそうとはしない高野に振り回される最中、鶴崎管理官がプロデューサーの甘言に乗りワイドショーで犯人を煽る発言仕出かしてしまう 


7月14日早朝 東京競馬場西門近くの駐輪場の裏で解体されがらんどうの胴体の中を蝿とウジが這い回る姿で発見されたのは具志堅(ぐしけん)(さとる) 年齢的にも其れなりに歳を経た元患者を受け入れてくれる職場は何処にもなく 競馬場で憂さを晴らす姿を偶々下世話な写真週刊誌により面白可笑しくスクープされた彼は日本中から執拗なバッシング受けていた人物だった…… 募金を返せ胃をドナーに返し今度こそ死んでしまえと 3人目の犠牲者は文字通り自殺の様なものだが最後のレシピエンドが殺されるまで傍観する積りなのか 犠牲者達の周囲に現れ捜査を撹乱させた容疑者として2人に身柄抑えられる高野(コーディネーター)は犬養と古手川刑事による殆ど脅迫同然な情報提供強要により遂に心折れる ちなみに カインの傲慢 でも再登場するけど犬養の顔見た瞬間逃げた(笑) 捜査線上に浮かんだのは脳死により4人のドナーとなった故人 鬼子母志郎の肉親で レシピエンドの名前と住所そして立ち回り先を知っている母 鬼子母涼子 4人目のレシピエンド三田村(みたむら)俊介(しゅんすけ)の自宅へ向かう途中、遂に犬養刑事に捕らえられた涼子 だが彼女は彼等の身体の中に生きている息子に会いたかっただけで残虐非道な真犯人では無かった


結局証拠不十分という事も有り鬼子母涼子は釈放 麻生班長を始め捜査官達は尚も涼子に疑いの眼差し向ける中 自身の壮絶な実体験から彼女は無実だと断言するのは古手川刑事 犬養と古手川刑事による事件の洗い直し 数人のチームと共に三田村俊介の護衛に付いていた葛城(かつらぎ)公彦(きみひこ)からの緊急連絡 妹を攫ったと騙るジャックにまんまと騙され刑事達を振り切った公彦青年は為す術もなくジャックにより殺されるかに見えたが 護衛チームを囮に先回りした犬養と古手川刑事により今度こそ取り押さえられる だが実の所ジャックを名乗る彼も真犯人を庇うため敢えて殺人鬼を装っただけ 


二転三転した物語を乗り越え遂に2人により逮捕された真犯人が語る意外な犯行動機 4人のレシピエンドに臓器を提供するドナーとなった鬼子母志郎の本当の死因は麻酔科医を担当したとある人物による医療過誤によるモノだったと判明する そして物語はエピローグへ 三田村俊介の身体の中に生きている息子に会うため現れた鬼子母涼子を受け入れ彼女を抱き締める俊介の姿を遠くから見守るのは家族と配偶者に恵まれなかった2人のハミダシ者な刑事達 


久し振りの親子水入らずだ もう俺達は退散することにしよう



本当は姉妹作の 七色の毒 も紹介する予定でしたが近所の本屋には残って無かった(泣) ハーメルンの誘拐魔 はしっかり読み終えてますので追々紹介予定です

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