ヒポクラテスの悔恨 21年
2023年4/18〜4/19タブレット端末にて執筆し脱稿 同日深夜新規割り込み投稿
文庫本発売まで待つ積りだったけどAmazonの感想欄でワンパターンだとボロクソに貶す輩に何か腹立ったので このシリーズは光崎教授のお約束が目玉だよ!! モデルになった東野英治郎さんと違い印籠こそは出さないけどな
【 そもそも世の中の九割の問題は資金が有れば解決出来る。 それは綺麗事が大好きで医療関係者や消防士に警察官そして自衛官や海上保安庁等々の公僕は例え手弁当でも頑張るべきだと喚き立てる存在自体が恥ずかしい精神至上主義者には滅茶苦茶耳の痛い言葉 年を追うごとに貧富だの学歴云々だの格差が極端化する世界は間違っていると気付きながら個人では何も出来ない焦燥感 だから心根の弱い人間は安易に道を誤る 無差別テロや他人巻き込む犯罪へとね……と言う訳でシリーズ4作目の題材は逆恨み ノリが殆ど水戸黄門と化してるのは仕様です。 】
★なお光崎藤次郎教授のモデルは天下の副将軍時代の東野英治郎さん テレビドラマ版は柴田恭兵さんが演じてましたが確かにこっちの方がシックリ来る
英題:THE HIPPOCRATIC REQRET
ヒポクラテスの悔恨
日本 ミステリー小説
中山七里 著
祥伝社雑誌 小説NON 2018年〜2019年 掲載
浦和医大法医学教室シリーズ第4弾
2021年書籍化
令和5年4月19日 和歌山の漁港で起きた意識高い系の首相暗殺未遂事件ですが テロを阻止した地元の漁師さん達からは全く相手にされず 朝日テレビやフジテレビのワイドショーはパイプ爆弾バラ撒こうとした木村隆二の割とどうでも良い動機探ったり昔ながらの手口で単なるテロリストの過去だの虐め云々だの物語作り何とか視聴率上げようと四苦八苦 長野県軽井沢でやってたらしいG7の事前外相会談は警備万全にするために付き纏うなと追い払われてるんだっけ 本来入ってきた情報を客観的に伝えなければならない報道機関が視聴率の為、或いは有力なスポンサーでも有る特亜三国の意向に沿う為に恣意的に情報を捻じ曲げる 偏光報道や情報捏造が発覚しても上層部は決して責任取らず現場の人間を尻尾切り 此れは番組そのものが消えた日テレのスッキリとか朝日テレビのモーニングショーやフジテレビ系列の目覚ましエイトに限った話ですらなく テレビや新聞媒体の衰退にも繋がってる訳だけど中山七里先生の作品でも遂に見放されましたね かと言って煽る輩の匿名性が仇となり、マスゴミ以上に自浄能力にも信頼性にも欠ける各種SNSや投稿動画サイトも大概酷いモノだから情報の信頼性は中世の魔女狩り時代に逆戻り
そんな報道媒体の没落振りを上手く茶化したBSの海外番組の再放送 "スティーブン・アーサー・ピンカー教授が司会進行務める 暴力の人類史" が中々興味深くてね 偶々ピンカー教授の欧米の裁判官か羊連想させる髪型につい笑い込み上げうっかり最後まで見ちゃったけど 私如きの記憶力や情報処理能力だと、この手の教養系テレビ番組ってあまりに情報過多だから目から鱗だけどハーバード大学で心理学教えてる教授の興味深い問題提起すら何故か翌朝には殆どの情報が抜け落ちてたりする訳だ(苦笑) 残念だけど自身の価値上げるために血肉にしたいなら書いて覚えるか読んで学ぶしか道はない リーマン時代に拡散したデマの火消しやってくれと上司から言われ生まれて初めてWindows4.1時代の2ちゃんねるのニュース速報閲覧した時、途方に暮れたもんな 此れだけ真偽入り混じったスレットの文字列見せられちまうと流石に読む気すら失せる 誰も彼もが氾濫するゴミの山から目的の情報探り当てる事なんて不可能だよ だから正確な情報を客観的に纏め上げニュースとして提供する報道機関が必要なんだけどね その仕事に携わってる輩が救いようのない屑ばかりだと大抵禄な事にならんのさ
文字数激増しそうだから今回は小見出し省略 例によって犯人のネタバレもなるべく避けてますので勘弁を
■第1話 老人の声
❖既に阿呆みたいに跳ね上がった電気料金問題で蝋燭使ってた独居老人や貧困に苦しむ家庭が家ごと燃えお亡くなりになる事例多発してますが 増税クソメガネとそのお仲間達がイキる自民党が弱者の切り捨て続ける限り今年の夏はこのエピソードの様な事例が多発する筈です。 此れは予言でも何でもなく確定事項と言えるでしょう。
ヒポクラテスの誓いとは何なのか 実は私もこのシリーズ読むまでは全く知らなかった医療従事者の倫理規定 真面目に厳守してるのはどうも日本だけらしいのだけど其処はそれ 効率至上主義や権威主義に塗れ医者としての本分蔑ろにしてる欧米や特亜の医療従事者よりはマシだと信じたい 特にアメリカ合衆国の其れは極め付きの拝金主義に走ってるし シリーズの時系列は3年目の2013年=平成25年の夏に突入 司法解剖と掛かる予算の問題を敢えてテーマに据えたテレビのバラエティ番組"医学の窓"に特別ゲストで招かれた光崎藤次郎教授は栂野真琴助教授やキャシー・ペンドルトン准教授が懸念していた放送禁止用語の乱舞や無難に番組進行しようと言葉濁す司会者の襟首掴んで怒鳴り散らす事こそしなかったが歯に衣着せぬ発言をぶちまけ浦和医大のホームページも電話もクレームの嵐で炎上状態 そもそも何故上から滅茶苦茶目の敵にされてる光崎教授がコネと人望に集金能力無けりゃ成れない筈の大学教授 しかも金食い虫と陰口叩かれる万年赤字の法医学教室が潰されもせず存続してるのか?
そんな他愛もない与太話してる所に光崎教授宛の犯行予告が送られて来たとやって来たのは 埼玉県警の古手川和也巡査部長 番組ホームページに送られた喧嘩腰の挑戦状 『 此れから私は1人だけ人を殺す。絶対に自然死にしか見えないやり方で……以下長いので全略 』 最初の犠牲者は熊谷市で起きた90歳の寝たきり老人 桑野卯平 要介護が必須な老人の死因は明らかに老衰に見えたが司法解剖に反対する息子夫婦を例によって無理矢理押し切り判明したのは熱中症によるもの 状況証拠と息子夫婦の挙動不審な態度から埼玉県警は保険金殺人の疑いを掛けるのだが真相に気付いたのは日頃ドライヤー使い自宅マンションのブレーカー落としまくる真琴だった 此れは単なる事故であり息子夫婦が必至に隠蔽しようとした理由はとある人物に事の真相を知られたくないから と言う訳で1つ目の其れは犯罪扱いされませんでした。
■第2話 異邦人の声
❖経団連が安易に奴隷を求めた結果始まった外国人労働者の問題に止まらない少子化…… 増税で子供増える訳無いだろうけど税金チューチューで天下りする官僚は儲かります 次の世代? 明治の頃から誰もそんな事真面目に取り組んでないからこその今の体たらくです。 泣くな騒ぐな慌てるな 貴方如きが慌てた所で少子化の流れは止まりません。
2013年7月6日 川口市の金属加工業クマダ鋳物で熱波と戦いながらの作業中、肝臓がんを破裂させ搬送先の緊急病棟で死亡確認されたのはベトナム人の海外技能実習生ホー・ヴァン・トゥアン 何故か同僚達が火葬を阻止し日本人作業員や他の国から来てる技能実習生の迷惑顧みず遺体をクーラー効いてる休憩室に安置しトラブルになっているらしい 古手川刑事に懇願された真琴の臨機応変な遣り取りで司法解剖口実に浦和医大法医学教室の冷凍庫に収容されたホーの遺体は辛うじて腐敗防いだものの此れどうする だが遺体を調べた光崎教授等により判明したのは意外な死因だった 物語をミスリードさせる日本人従業員と中国人技能実習生そしてベトナム人技能実習生の内部対立 外国人同士のイザコザなんざ関わり合いになりたくないと端からやる気皆無な所轄署捜査官達 やっぱり刑事のカンで暴走する古手川刑事とブレーキ役を期待されてた真琴のブチ切れモードその他 勿論今回は事件だったし犯人も逮捕されます。
■第3話 息子の声
❖パラサイト状態な子に搾取され続けるベビーブーマー世代 月イチ集まる飲み会で良くネタになりますが企業が出羽守となり欧米企業方式で即戦力欲しがり人育て放棄して早四半世紀 抗議して左遷された私含めこうなる事は皆知ってました(苦笑) だから結婚しない個人は増え続けるんだよ
2013年7月21日午後 秩父署交通課交通捜査係に所属する小山内巡査部長がバイクによる自損事故の現場検証と遺体搬送手続き、そして毎回気が滅入る家族への連絡と病棟への案内を終えたタイミングで現れたのは 亡くなった水口琢郎の死因を確認にやって来た古手川刑事 例によってちょっとした遣り取りから被害者の両親に疑い抱いた古手川に泣き付かれ始まった小山内巡査部長との二人三脚な現場検証と実地見聞 元暴走族で文字通りパラサイト生活送っていた被害者に掛けられた多額の死亡保険 被害者の母 益美の介護士やってる親族 宍戸征爾との遣り取りから浮かび上がる経済的貧窮と家庭内不和 古手川刑事自身がモルモットとなり事故を再現 どう考えてもこんな事故が頭破裂する大惨事になるなんて有り得ない
両親の抗議を無視する形で強行される司法解剖 事故当時被害者は既に死んでおり勿論其れは自然死とは程遠いモノ 此処は敢えてネタバレさせて貰うけど死因はネコイラズ そんな物を食事に仕込んだ者は勿論両親に他ならなかったが事件は目出度く解決したのにキャシー准教授は浮かない顔 古手川刑事や真琴等よりも事件の犯人やその動機を知りたがる光崎教授 普段は司法解剖の事しか興味が無い腑分け屋と陰口叩かれる師匠が何故今回は捜査に興味抱いたのか疑問が尽きない。
■第4話 妊婦の声
❖フィリピンパブのみならず海外技能実習生が教官役のお手付きで妊娠 無事産まれたなら何とか出来る筈だと思いたいけどそういう所に限って妊娠した母親を解雇したり強制送還となりニュース聞く度に腹立てる事になります とは言え手の届く範囲でしか対応出来ないけどな 私は人より犬猫優先するし
2013年8月に突入した川口市西川口駅前の路上 既に体感温度は30度超えてる朝10時 得意先回りに向かう営業マン笠置が余りに苦しそうなフィリピン人女性に声掛けたら足元から大量の血が流れ始める 吐瀉物を吐き昏倒した彼女は直ちに病棟に運ばれたが既に死亡していた。 この頃始まったのが東日本大震災による福島原発事故を面白可笑しく揶揄しやれ異形の魚が網に掛かっただの東北の農産物は何もかも輸入禁止としたとある半島国家のNETや動画サイト悪用した執拗な嫌がらせ 特亜三国から次々潜り込んでる不法滞在者やフジテレビや日テレによる不可解な半島推し 2011年にお台場で始まった抗議運動 当初は抗議相手をニートだのネトウヨだのレッテル貼り付け思いっ切り馬鹿にしたテレビマンを追い詰めたのは多額の資金提供受け半島推しを続けた電通やCM流してた企業に対するデモ活動に不買運動 半島側もしばき隊なる暴力的な反社動員し妨害活動や脅迫行為繰り返してたからこの頃が1番殺気立っていたのを覚えてるだろうか そういや中国政府の後ろ盾受け大陸の反社や半グレがトラブル起こし始めたのもこの頃でしたね
と言う訳で真琴とキャシーがワイドショー見ながらそんな遣り取り交わしたタイミングでやって来たのは古手川刑事 勿論今回は光崎教授の動向心配してるキャシーも参加し始まるフィリピン人変死者ステファニー・ガルシア・アンドラタの司法解剖に関する川口署生活安全課を相手取っての丁々発止 独身な筈のステファニーの暮らすアパートで見付かったコンドームに怪しい薬 携帯端末に遺された写真から浮かび上がる交際男性の影 司法解剖から判明する彼女の死因は輸入禁止で危険な墮胎薬による副作用と判明 フィリピーナ相手に違法薬物販売してた雑貨屋脅し付け監視カメラの記録映像を供出してもらい浮かび上がる彼女に墮胎薬を黙って投与していたアホウの正体は………… 殺す積りは無かったと泣いて言い訳する犯人の身柄抑えたもののまたしても脅迫メールとは無関係 真琴と古手川刑事のイチャイチャシーン?で今回は締めとなる。
■第5話 子供の声
❖最後のエピソードは最近やたらと増えた医療ボランティアや介護業界に潜り込むひとでなしの話 この手の仕事を底辺だと軽蔑したり酷使する輩が居る限りこの手の事件は増え続ける 此れは日本に限った話でも有りません
例え自然死としか思えない乳児の其れで有ろうが死因を判明させる為に司法解剖は必須だ………… 本作には組み込まれて無いけど1955年5月に赤子の緊急搬送患者が多数発生した森永砒素ミルク中毒事件や1968年に食用油に誤って有害物質が混入し多くの被害者出したカネミ油症事件をご存知だろうか? 何方も推定13000人を越える被害者を出し 森永の事件に至っては判明してるだけでも最低130名の赤子が砒素中毒により即死 手弁当で働き続けた医療従事者の奮闘により辛うじて生き残った被害者もその後終生続く後遺症と障害により就職も結婚も出来ないまま令和5年現在その大半が老境迎えまたは鬼籍に入ってるけど企業が過失認め謝罪や賠償等の生活支援始めたのは何もかも手遅れとなってから 呆れた事に過失責任追及された当時の厚生労働省は企業の利益優先 何故か裁判資料や被害者名簿もこっそり破棄し顰蹙買った事を もし最初の犠牲者を司法解剖していれば1万越える被害者を出さないで済んだかも
そもそも乳幼児突然死症候群って日本じゃ誰も真面目に研究続けてる所無いんだよ遺族が例え死体でも身体開くの嫌がるし
とまあこんな前振り書いた所で本編へ 上司の過去を探るため真琴が訪問したのはシリーズ1作目で登場し失脚 今は警察署で度々任意徴収に応じながら裁判所通い続けてる津久葉公人元教授 権威主義な上司 蜷川教授に徹底的に嫌われ今で言うパワハラ受けてた万年助教授 光崎藤次郎は端から教授に這い上がる積りは皆無だったが 後に世間を騒がせた連続女児性的暴行&殺害事件で最初の犠牲者の司法解剖を蜷川教授が拒否したがために二人目の被害者が 犯人逮捕により浦和医大法医学教室の職務怠慢が明らかとなり世論やマスコミの追及に慌てた上層部は蜷川教授をスケープゴート なし崩し的に当初から司法解剖を訴えていた光崎教授が法医学教室の主となった経緯が判明 最終話の犠牲者はその蜷川教授の初孫の真矢 例によって頑なに反対する両親を説き伏せ始まった司法解剖により明らかとなる赤子の死因は人為的な窒息死 勿論犯人は被害者の両親では無い 犯人の逃亡阻止するため浦和医大を包囲していた埼玉県警渡瀬班が取り押さえた犯人は?
此れは復讐だとイキる犯人の性根を完膚無きまでに圧し折り叩き潰す光崎教授のカミナリにより事件は漸く終焉迎え 美味しい所丸ごと教授に持って行かれた古手川刑事の愚痴で今回は大団円となる。
★2023年4/21追記:本作でも題材にされてる1993年(平成5年)から施行されてた悪法=内容はまんま移動や転職の自由すら認めない奴隷……もとい技能実習生制度ですが G7絡みの圧力と結構名前聞くけどその実態がイマイチ不明な有識者会議(笑)の提言で2023年=令和5年秋を持って廃止が決まりました。
後は同じく害務省の天下り利権になってる学生ビザですかね アレは技能実習生より悪質で何故か特亜三国の留学生だけは下手な地方から出て来た日本の学生より手厚い保護付いてるのに何故かアルバイトや副業もOKになってますので




