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ヒポクラテスの試練 20年

2022年12/6から同日深夜 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割り込み投稿

【 毒性が強化された寄生虫=エキノコックス突然変異体による都心パンデミックの恐怖に 自由と平等謳うアメリカ合衆国が決して認めない陰湿極まる人種差別に関するまやかしに性的搾取 国会や地方議員による海外視察名目で開催される税金泥棒なあれやこれ 司法解剖に立ちはだかる遺族の反対とか世知がない司法解剖の経費負担云々…… 色々興味深かったけど被害者も加害者も救いようがないロクデナシだとお昼のサスペンスドラマみたいだなと軽く流せるのが玉にキズ 】


★やっぱり読み終えた或いは映画やドラマ見終えた後、やりきれないモノを残すのが中山七里先生の売りだと思います(苦笑) 楽しめたけど今作は毒気薄目です。


英題:THE HIPPOCRATIC ORDEAL

ヒポクラテス=古代ギリシャの有名な外科医

日本 ミステリー小説

中山七里(なかやましちり)

浦和医大法医学教室シリーズ 第3弾

祥伝社 小説NON 2017年1月〜10月連載

2020年書籍化 2021年文庫化


 令和4年12月6日 サッカーWP 日本は残念ながらPKによる惜敗でベスト8ならずな結果となりましたが そもそも予選すら突破出来ない頃から比べると格段の進歩かと 気を取り直して通常営業を続けます。 この物語を取り上げようと思ったのは11月29日、青森県で起きた寄生虫感染者大量搬送 どうも白魚の踊り食いにチャレンジした観光客130名の体内で温められ孵化した顎口虫(がっこうちゅう)の幼虫が皮膚の下で大量にウネウネと………… 前振り書くに辺り流石に動画は嫌過ぎると思ったから地方紙に掲載されたカラー写真迂闊に見てしまい軽く後悔をする事に 両手を自由自在に動かし道具や医薬品も持ちそんな知識も有るから私達はある程度抵抗出来るけどもし鰭しか身体に無かったら悲惨だわ(笑)


ついでに食品安全の取り組み呼び掛けるサイトでイカや秋刀魚と鮪に寄生するアニキサスとかダニとか色々見てしまい 思わず冷凍処理や煮沸消毒に関わる業務に携わる皆様に色々感謝することになりました 幾ら新鮮だからって迂闊に生で肉や魚を食うもんじゃ無い 特にそれまで何食ってたか分からないジビエ肉に至っては火を通すか否かで生死にも関わります 安全な環境で決められた食事摂取させることで寄生虫の感染防ぐ家畜飼育や養鶏で供給される卵の有難さ 元々何食うにしてもリスク有りまくりなあれやこれがプロの手でちゃんと処理されることで初めて安全に食べることが出来るのだなと改めて実感しましたよ なお野菜や果物も口にする前に必ずチェック 青虫ぐらいなら実害ないけど 私は昔バーベキュー用のカット野菜に紛れ込んでたバラバラになったGを食べて色々地獄見ましたので


今作で登場するのは迂闊に感染すると潜伏期間が10年を越え発症した時には既に手遅れな寄生虫エキノコックスによるパンデミックの危機 なお変異体の其れは潜伏期間がかなり短く発症したら見た目急性の肝臓癌と誤診された挙げ句に抗癌剤程度じゃ太刀打ち不可能な殆どBC兵器な特異体 北海道ではキタキツネが専ら被害にあってる此れが人間に感染した時の恐ろしさは その昔、歯医者さんの待合室で読んだ Dr.コトー診療所で知ってましたが 生ユッケ等のとあるジャンルの悪趣味な餌食べてる国や 国内外問わずアレが潜り込んでる所だと常時強力な虫下し持ち歩かないと命に関わるとかでとても参考になりました 1番の安全策は奴等と関わらず決して近寄らず近寄らせないことだけど昭和生まれの全共闘世代 アメリカならブーマーとおちょくられる御花畑世代は未だ危険性を理解してない訳だ 


なおもう1つのテーマに据えられた人種差別や女性の社会進出に対するアメリカに置けるセクハラの陰湿さ加減は 散々書き尽くしてますので丁重に黙殺させていただきます 差別やイジメ等を無い事にするアメリカの風潮には嫌悪感しか抱けませんが 殆どの国じゃ余所者が歓迎されないのは当たり前の話かと……何時までお客様か憐れな被害者気分で居るんだね? 明治〜昭和初期に海外に飛び出した日系人の大半は既に現地に溶け込んでるぞ



【 シリーズ物で三作目にあたるそうですが独立してる物語だから読み楽しむのに問題はありません 法医学教室の腑分け屋と忌み嫌われる偏屈爺 光崎(みつざき)藤次郎(とうじろう)教授の元に持ち込まれるのはどれもこれも厄介な死体ばかり 教授に心酔してる解剖大好きなアメリカからやって来た問題児キャシー准教授含めた奇人変人揃いの法医学教室のやり方に最近心身共に毒されて来たと警戒してる自称常識人枠な栂野(つがの)真琴(まこと)助教授 司法解剖が即座に刑事事件に繋がったり奇人変人の対応に慣れて来てる段階で大概彼女(ヒロイン)も同じ穴の狢なのは言うまでもない 】


★そういや カインの傲慢 にも出オチキャラとして登場してますが出版元越えたコラボは毎度のことらしいので私もスルーしときます 殆ど兄妹みたいで意見合う相手は同じく色々コラボしてる古手川和也な辺り男運も微妙らしい(苦笑)


 「 おい光崎(腑分け屋) 俺の患者だった権藤(ごんどう)要一(よういち)をお前の権限で司法解剖してくれ 」


 2017年8月下旬、浦和医大法医学教室に務める光崎教授と腐れ縁な喧嘩友達でクスリ屋と陰口叩かれる城都大付属病院の医師 南条(なんじょう)教授から持ち込まれた案件はトラブルの臭いが濃厚 毎年定期検診受けており数ヶ月前のMRI検査でも一切症状が見受けられなかった権藤の死因は急性の肝臓癌 現代の検査技術では即座に見付かる筈の病が何故急速に悪化した? それまで疎遠だったのに此処半年ばかり故人に近付き莫大な遺産を相続する事になっている無職の甥 出雲(いずも)誠一(せいいち)は頑なに司法解剖を拒絶 光崎教授のみならず司法解剖が殆ど趣味なキャシー・ペンデルトン准教授にも頼み込まれた栂野(つがの)真琴(まこと)助教授が巻き込んだのは 法医学教室に度々ややこしい事件に巻き込まれた被害者を持ち込んで来る埼玉県警捜査1課 渡瀬班のでもしか (もしかして死語ですか?) 或いは四の五のばかり言ってる捜査員 古手川(こてがわ)和也(かずや)刑事


魔女は蘇るの事件の頃と比べハッタリやブラフを身に付けた古手川刑事の誘導尋問にまんまと引っ掛かり故人の食事に毒を混入させ自然死に見せ掛けた保険金殺人未遂が判明し出雲は容疑者として収監 火葬寸前で抑えた権藤の肝臓から発見されたのは農薬系の毒物のみならず 突然変異体なエキノコックスの数え切れない程の多包虫 変異体の毒素により急激に肝臓癌を発症 七転八倒の末に死亡したが同じ様に肝臓癌と勘違いされ死地を彷徨う或いは既に死んでしまった感染者が居る可能性が浮かび上がる 南条教授等に協力仰ぎ記者会見を開いたものの 北海道と違ってエキノコックス感染症の恐ろしさはイマイチ都民や医療関係者にも伝わらない そうこうしている間に9月を迎え2人目の犠牲者が判明する

 

延命治療のかいもなく敢え無く急死したのは蓑輪義純(みのわよしずみ)元東京都職員 権藤の事案同様頑なに司法解剖を拒絶する未亡人 蓑輪福美(ふくみ) 例によって渡瀬課長通し揺さぶり役担わされた古手川刑事により蓑輪はアメリカの都議会議員視察旅行後辺りから性病の検査を度々受けていた記録が浮かび上がる 半ば詐欺同然の手口で行われた司法解剖により蓑輪の死因も変異体のエキノコックスの繁茂によるもの 恐らく寄生虫の運び屋(キャリア)となっているのは権藤や蓑輪と共にニューヨークへの視察団に同行した都議会議員 柴田幹夫(しばたみきお)滑井丙午(なめらいへいご)多賀久義(たがひさよし)栃嵐一二三(とちあらしひふみ)志毛晴臣(しもうはるおみ)の5人 最年長は73歳で最年少は55歳の男達は頑なに口を閉ざし 古手川刑事のみならず光崎教授も直接彼等と対峙するが己の死よりも 裏切りを真相が判明するのを恐れる彼等の抵抗により捜査は暗礁に乗り上げるかに見えた 


同僚議員は裏切れないがパンデミックの悲劇は未然に防がねば残された家族が針の筵に追い遣られる 真琴の説得に応じた多賀議員が提供したメモはニューヨークの視察予定表 事件の真相求め急遽アメリカへ飛ぶキャシーと真琴 出迎えてくれたのは大学時代のキャシーの盟友で 今はNY検死局に所属し臨時に局長代理に就任したペギョン・アンダーソン副局長 彼女の口から語られたのは都議会議員達の視察団に同行していたアレックス・リドラー局長もエキノコックスに感染し既に命を落としていた事実 検死解剖で摘出され保存されていたサンプルは2人の犠牲者と同じ特殊個体 残る5人の発症は既に時間の問題 日本で対応にあたる光崎と古手川は彼等の保護治療を先送りにする形で揺さぶりをかける


視察団の足跡を追う中で明らかとなるキャシー準教授の陰惨極まる過去の悲劇 捜査に加わったCDCのグレッグ・スチュアート スパニッシュハーレムで故リドラー局長の協力者を強いられていたアマリア等の告白により明らかとなる視察団を看板とした薄汚い買春ツアーの実態 彼等8人が特殊個体のエキノコックスに感染したのは韓国系マフィアが経営する非合法の売春宿で供された犬肉使った生ユッケ 其れなりに対価払えば安全な性サービスが受けられるニューヨークで何故7人は非合法な売春宿を利用したのか? おぞましい真相に気付いたのはグレッグ捜査官 2014年に韓国系マフィアと共に潰された売春宿 其処で特殊な性癖持つ議員等が受けた性的サービスの相手は 東南アジア等から攫われ集められた平均年齢○○歳から○○歳の少女達 かくして事件は一件落着し後は逮捕勾留した5人の都議会議員とその関係者を締め上げるだけ………………そう思われたのだがキャシーは気付いてしまう もしかして彼等はとある人物を謀殺するためついでに特殊個体が仕込まれた生ユッケを食することになったのでは?


キャシーにより追い詰められる真犯人の犯行動機云々に関しては文庫版が出たばかりなので敢えて伏せますがこうして漸く事件は解決し物語は締めに入ります。


書いててちょっとタイムリーかなと思いつつも敢えてネタ避けた Colaboなる自称家出少女保護施設NGO名乗るツイフェミな噓つき女と 裏の顔に韓国系カルトやマフィアの影…………おちょくるのはちゃんと捜査始まって関係者が逮捕されてからかな

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