小娘オーバードライブ 94~07年
2016年8月2日投稿
今回は何も有りませんでしたよ?。
散歩コースでマングースが猫と戦ってただけの平和な一日でした(笑)
【今思い出しても07年版の書き下ろしは困った迷作でしたアレについてはコメント控えます。】
笹本祐一先生が角川スニーカー文庫に書き下ろした98年までの全4巻を後年朝日ソノラマで新書版に再構成。内容がいきなり“ド●えもん”と化した“遅れて来た魔法使い”を無理やり追加して全3巻に纏めたシリーズでした。
申し訳無いけど9年ぶりの新作は敵?が不老不死で無敵魔力で何でも出来る中華なのぼる君仙術師“王遷亮”がムチャクチャ過ぎて話がわやくちゃでしたなあ。
化学科学専門のキャラ被り“のぼる君”に突っ込み役兼元CIA工作員の“京志郎君”がメイン…もとい解説役で主人公役の“美帆さん”と“麗香さん”の力押しコンビの見せ場が無かったからモヤッとした印象しか有りません。
確か“のぼる君”の曾々爺さん“小石川道羅ェ門”が発明した“地脈運命制御盤(新書版1巻“練馬が静止した日”登場)”の制御をどうにかする為にわざわざコンロン辺りからやって来た筈なんですがオチは何処行ったな話ですから忘れる事にします。
マンガ家“むっちりむうにい先生”が暴走気味に盛り上げた雑誌連載版の1巻(スニーカー文庫1~2巻)と完全書き下ろしで映画版みたいなノリに変わった2巻(スニーカー文庫3~4巻)はある意味別作品ですからご注意下さいませ。うん露骨に“パトレイバー2”の影響受けてますなこの人は(笑)
【1巻は纏めて手早く進めます。因みにコミック版はこの辺りの話を使ってましたね。】
東京都練馬区。高校2年生の主人公“坂井美帆(体型少女マンガ主人公サイズ)”が夏休みの手頃なアルバイト“正義の味方時給500円”に応募したのが運のツキでした。
連載当時は消費税3%だったのですよ。
文庫本発売時に5%に上がりやがったのさねえ。
実は、普段着/外出着/礼服/寝間着まで全て白衣の先祖代々マッドなサイエンティストの小石川研究所所長“のぼる”の発明品目当てに集まったのは人外なヒーローズばかり。
※出オチキャラが大挙して登場するアレは80年代な奴らばかりでした。
中には何故居るのか不明(勿論朴念仁2名以外は関係者全員気づいてます)な伝説級の大富豪なお嬢様“綾小路麗香(特技悪役令嬢笑い)”の姿も有りましたが最終決戦・水着審査と水泳勝負で何故か主人公が優勝。
数日後彼女に渡された仕事着は“ストンな体型”が露骨にバレる“銀色のバニースーツ”でした。外付けバッテリー無しで僅か180秒・超人になれるスーツでご近所で暴れる無人戦車を投げ飛ばした彼女のデビュー戦。
「のぼるさんの発明品で無様な戦いは許せない」
日本電気の新型パワードスーツPC9801(パソコンじゃなく鎧です)を現金購入。押しかけヒロインとして乗り込む“麗香”
無人戦車の件で“のぼる君”拉致りにやって来た元工作員で当時雇われ傭兵な幼なじみ“今和野京志郎”も加わり、練馬区限定/悪役の存在しない正義の味方が始まりました。勿論早速ネタに困りましたから歴代の小石川一族が残した危険物だらけの発明品置き場。小石川研究所のドタバタ話に変わります。
【危険物。地脈操作盤と倉庫から出てくるモノ達のお話。】
地脈を操作して日本の運命を操る装置を製作…迂闊に止めると恐ろしい事になる“のぼる君”の曾々爺さん“小石川道羅ェ門”の発明品については“あやめさん”の事件だけ軽く触れますね。“練馬が静止した日”は露骨にドタバタギャグですから流します。
門外不出の危険物だらけな小石川家は“のぼる君”が帰って来るまで約15年間封印システムが稼働していましたが先日の“練馬が静止した日事件”をきっかけにシステム解除による弊害が出てくる様になりました。
※ご近所在住で一応主人公(笑)“坂井美帆” さん曰わく原因不明の爆発音や悲鳴が聞こえてくるお化け屋敷。封印システム完全には稼働してなかった様です。
これまでのドタバタ騒ぎでバイト条件は変更。夏休みだけの限定出勤では無く、学校帰りの数時間。休みの日の手が空いた時間に“麗香さん”と一緒に自由参加となった“正義の味方→研究所お手伝い”で掃除が主なお仕事となったある日、事件は起きます。
封印システムが壊れた倉庫の中で泣き声が…京志郎が発見したのは生後2週間の赤ちゃん(♀)でした。“あやめ”と名付けられた赤ちゃんは食欲旺盛、新陳代謝が異常に早く僅か一週間で5歳程度に成長します。
倉庫に遺された記録文書、彼が描いた“美夜”の肖像画から、曾々爺さん“小石川道羅ェ門”が病気で失った娘“美夜”のクローンが“あやめ”の正体だと知った2人、特に“のぼる”は何とか彼女の急成長を止めるため奮闘しますが手詰まりとなっていました。
“あやめ”の外見年齢は17歳に。
苦悩する“あやめ&のぼる”の前に米軍ヘリで現れたのは、小石川家の家長“研十郎”でした。
おそらく以前にも同じ事件があったに違いないと推測した“京志郎”は海外でのバイト(破壊工作員)の際、世界中に散らばりとんでもない僻地で研究している小石川家のメンバーと直接接触。応援を依頼していたのです。
「今度こそ彼女を助けてみせる!!」
“京志郎”の推測通りかつて悲劇を体験していた彼等の経験と蓄積された最新技術を駆使。最後の詰めの遺伝子チェックと治療を息子“のぼる”と共に成し遂げた“研十郎”は一族の悲願、彼女を救う事に漸く成功します。
僅か数ヶ月で大人となった彼女“あやめ”は“研十郎”と内緒の相談の上、アメリカの研究所に勤務する事になりました。“のぼる”に匹敵する頭脳と語学力を買われた彼女は自らの研究の傍ら、小石川家女性陣による花嫁修業と戸籍獲得の為、慌ただしく旅立ちます。
ライバル爆誕に愕然とする“麗香”に
「帰って来たら勝負です。」
と強烈な宣戦布告を残して(笑)
「ところで道羅ェ門のクローン研究って複数の個体を培養してるみたいでして」「て事はまさか×3」「わあ!じゃあまた来るんだ」「今すぐ掃除しますわよ!!」「だから倉庫の整理は徹底的にと俺言ったよな!!」
彼等のドタバタまだまだ続く……とまあここ迄が新書版1巻=雑誌連載版の物語です。
クローン技術をテーマに据えた物語って大概悲惨なラストが待ってますが、偶にはハッピーエンドも良いじゃないと感じる物語でした。
【2巻は映画版“誰も知らない戦争”笹本作品最強の悪役令嬢大暴れな物語】
今回のテレビ局による異常な偏向報道…特に“薄汚いハゲ”の後任に“テレビ屋あがりの痴呆老人”を都知事に推挙しようとした事は本当に許せません。幸いにも彼等の野望は妄想で終わりましたが、あの人立候補しなかったら本当に危なかった。
曲がりなりにも都議会の政権与党が“朝鮮寄りの間抜け”を候補に選んだ事は本当に失望しました
まあその時に思い出したのがこの物語です
台湾産まれの天才美少女経済学者“李純麗”経済再建とどんな社会構造でも一定数存在し徐々に増加する病巣の排除による国の立て直し案。
例えば自国の政権崩壊、敵対者に対する血の弾圧を願うパヨク。
政治や自治体に寄生し組織を腐らすクレーマーと不法入国者。選挙自体を否定し責任も取れない愚かな奴隷。
“彼等には生け贄になってもらおう。”
完全にコントロールされたテロ組織による限定された都市災害。作戦成功の是非は除外し成功しても失敗しても経済再建に繋がる人工災害。
今回のテストに選ばれたのは東京。
攻撃方法は核兵器でした
夏休み直前の練馬区
不可思議な事態は既に始まっていました。一見、当たり前な様々な理由でどの家族も都外への行楽、家族によっては海外への旅行が予定される季節
小石川研究所に激震が走ります。
※被害受けたのは“綾小路麗香”だけですよ。後のメンバーは半笑い。
父“研十郎”の紹介でそろそろいい年な“のぼる君”への“お見合い話”
(因みにのぼる君も京志郎君もアラサーです。)
わざわざ父が紹介するなら顔合わせだけでもと、横浜港に停泊する相手方の豪華クルーザーに送り込まれた“のぼる君”無理やり礼服着せて運転手迄やったのは“京志郎君”でした。
港には既に綾小路家専用車ロールスロイスシルバーゴーストが待機。乗っていたのは逆上したいつものお嬢様と半ば誘拐じみた方法で巻き込まれた主人公(笑)でした。
ええ勿論メンバーは誰一人見合い話を信じておりません。
主人公は物見遊山気分、お嬢様は逆上状態です。
“のぼる君”は様々な口実を駆使した誘拐や脅迫に慣れてますし“京志郎君”は元工作員ですから、見合い話自体ブラフだと気付いてました。
案の定豪華クルーザーとやらは下手なイージス艦顔負けな重武装。乗員全員特殊部隊並みのフル装備。
艦内で“のぼる君”を待ち受けていたのは“李純麗”と名乗る美少女でした。
政府のとある機関から彼女の論文に基づいたテストの実行を持ちかけられた“純麗”が試験の挑戦者として選んだのは“正義の味方を始めたばかりの小石川研究所”ゲームを始める前に相手に会ってみたかった彼女は“見合い話”を口実に主人公達に挑戦状を送ります。
“期間は2週間以内、仕掛けは既に東京都内に設置済み”
“失敗すれば東京都は壊滅。核兵器は全部で3つ。”
事実を知らされないまま上は皇室、下は会社員迄。ほとんどの人間が誘導され気付かないまま都心から離れてゴーストタウン化した東京都内全域を舞台に純麗と主人公達の頭脳戦が展開されてゆきます。
果たして“美帆”は東京を守り抜き正義の味方になれるのか!?…という展開です。
しかもこの娘色々とんでもないです。必要なら堂々と電話し、常に最前線で戦います。失敗しても“テヘペロ”で容赦ない作戦を展開します。
当時シリアス展開に振り回されながら読んでた私は見事に彼女に騙されました。
事件解決後の後日談も愉快な物語。
未読な方は是非どうぞ。




